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ロシアの世界遺産バイカル湖!神秘的な氷の世界の見どころを解説

この記事では、ロシアの世界遺産・バイカル湖について解説しています。実際に観光予定の方や、興味がある方に向けてバイカル湖の見どころはもちろんのこと、バイカル湖への行き方や観光時の注意点も解説していますのでぜひ最後までご覧ください。

ライター
NEWT編集部
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世界自然遺産に登録されているバイカル湖を一言で表すなら、氷の世界。今回は、ロシアへの旅行を検討している方やバイカル湖が気になる方に向けて魅惑の氷の世界であるバイカル湖をご紹介します。見どころから観光の注意点、アクセス方法まで幅広くご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

Contents

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ロシア・バイカル湖の基本情報 


photo by pixabay

まずは、バイカル湖の基本的な情報を解説します。バイカル湖の歴史やこれまでどのような環境下で維持されてきたのか、そして世界遺産になった理由についても触れていきますよ!

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バイカル湖とは?立地や大きさ、深さを解説


photo by pixabay

バイカル湖は、ロシアのイルクーツク東部からウラン・ウデの西部にかけて位置している湖です。世界地図で見ると、モンゴルの北側すぐの場所です。

気温は非常に低く、冬場は最低−25℃まで下がり、大雪が降り注ぎます。しかし、その反面夏は非常に過ごしやすく、どれだけ暑い日でも24℃を超えることはないのだとか。

バイカル湖は深さが世界一であると言われており、その深さはなんと1,600メートル以上!また、面積は30,000平方キロメートル以上で、東京ドーム約68万個分という大きさを誇っています。世界の広い湖ランキングでも堂々の8位にランクインするほどの広さですよ。

世界最深の湖の湖底はどうなっている?


photo by pixabay
※画像はイメージです

バイカル湖の湖底には熱水が噴き出す噴出孔があります。これは、他の湖では見ることのできないバイカル湖の最大の特徴!本来なら海底で見られる噴出孔の現象ですが、世界でバイカル湖だけが湖底で確認されています。

熱水が噴き出す理由は湖底の割れ目から湖の水が侵入し、地底の遥か深くに位置するマグマによって熱されているためです。

バイカル湖の位置するイルクーツク州とは?


photo by pixabay

イルクーツク州は、ロシアの南東部に位置しています。人口は2021年時点で63万人ほど。シベリア東側の要と言える街で、文化の中心地とされてきました。面積は約76万平方キロメートルと、日本の約2倍の面積です。

バイカル湖をはじめとした雄大な自然が広がっており、さまざまな動植物が見られる州です。また、世界最長の鉄道・シベリア鉄道が通っており、ロシアの首都であるモスクワまでは鉄道を使ってアクセス可能。1年を通して極寒の時期が長く、毎年10月には気温が氷点下を下回ります。

世界最古で最深の湖・バイカル湖の歴史


photo by pixabay

ここからは、バイカル湖の歴史について触れていきます。雄大なバックグラウンドを持つバイカル湖は世界最古の湖であると言われており、人類が歩んできた歴史とは比にならないほどの歴史を持っています。

3,000万年という果てしない時の中で、悲劇も起こっているのです。ここでは、これまでの歴史を解説していきます。

いつごろできたのか?


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※画像はイメージです

バイカル湖は約3,000万年前に誕生し、世界最古の湖と言われています。現在の人間の祖先であるホモサピエンスが生まれたのが約15万年前なので、バイカル湖の歴史がいかに古いかを実感できるのではないでしょうか。

現在はロシアの領土に含まれていますが、歴史の中では隣国のモンゴルの支配下だったこともあります。

悲劇の歴史も持つバイカル湖


photo by unsplash

1900年代はじめ、当時のロシア帝国内ではクーデターが発生し、国内は荒れていました。そんな最中、帝国側の白軍はクーデターを起こした赤軍の手から逃れるため、総勢125万人が徒歩で太平洋を目指し、約8,000キロあるシベリアの横断を試みたのです。

しかし、冬のシベリアは徒歩での横断を許すほど甘くありませんでした。その結果、途中で力尽きてしまった約25万人がバイカル湖の底で眠っていると言われています。

バイカル湖が世界遺産になった理由とは?


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バイカル湖が世界自然遺産に登録された最大の理由は、珍しい動物がたくさん生息しているからです。バイカル湖には1,000種類以上の動植物が暮らしていますが、その中でも7割が固有種だと言われています。

そのことから、バイカル湖は世界でも有数の固有種が生息するガラパゴスから名前を取って、ロシアのガラパゴスとも呼ばれるようになりました。

近年は汚染問題が深刻に


photo by pixabay
※画像はイメージです

現在では閉鎖されていますが、過去にバイカル湖周辺には製紙工場がありました。そして、製紙工場から流れ出る工業排水が原因で水質汚染が発生。また、バイカル湖周辺は雄大な森が広がっていますが、その森に定期的にまかれる殺虫剤の影響もあり水質は日に日に悪くなっていきました。

その結果、1980年代にはバイカル湖固有のバイカルアザラシが感染病によって大量死する事件も発生。製紙工場の廃止で一旦は水質問題は改善されたかのように見えましたが、近年では観光スポットとしてバイカル湖の知名度が上がり、宿泊施設が増加したことで再度水質汚染が懸念されています。

ロシア・バイカル湖の見どころは?


photo by pixabay

ここからは、実際にバイカル湖への旅行を検討されている方に向けて、バイカル湖の見どころを解説していきます。最大の魅力は雄大な自然が作り出す景色。日本では味わえないスケールの大きい景色に圧倒されるでしょう!

1.世界一と呼ばれる透明度の高さ


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※画像はイメージです

バイカル湖の水の透明度は世界一と言われ、冬になればこの水が凍ることで素晴らしい景色を見せてくれます。水面が凍れば、バイカル湖は車での横断も可能!一度水面の上を歩けば、氷の透明度を体感できますよ。

また、バイカル湖の湖底にはカイメンと呼ばれる、一見すればわかめのような海藻に見える動物が潜んでいます。彼らはなんと水の浄化作用を持っており、その活動のおかげでバイカル湖は圧倒的な透明度を誇っているのです!

2.ロシアのガラパゴス!多くの固有種が生息


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先ほども少し触れましたが、バイカル湖には固有の動植物がたくさん生息しています。ここでは、そんな固有種たちをいくつかご紹介します。普段は見ることのできない不思議な動物たちに癒されてくださいね。

バイカルアザラシ


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まず、アザラシと言えば北極や南極など寒い地域の海に生息しているイメージがありますが、バイカルアザラシは唯一淡水に住むアザラシです。

透明なバイカル湖を広く見渡せるように視力がとても良く、目が大きいところがバイカルアザラシの特徴です。愛らしい表情をこちらに向けてくれるので、観光の際は注意深く観察してみてくださいね!

バイカルチョウザメ


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続いて紹介するのは、バイカル湖の北側に生息するバイカル湖固有のチョウザメです。チョウザメといえばキャビアが取れることで有名です。なぜ北側に生息しているのかというと、産卵のためバイカル湖から伸びるセレンガ川へと遡上するためだと言われています。

バイカルチョウザメは、蝶のように見えるウロコが大きく美しい見た目をしています。バイカル湖で必ず見られるわけではないですが、湖の北側に向かう方はぜひ一度その美しいウロコを探してみてください。

3.神秘的な御神渡り


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※画像はイメージです

御神渡りとは、気温の変化によって分厚い氷が膨張と収縮を繰り返すことで起こる現象。実際に、御神渡りが起こる際は大きな音と共に氷が盛り上がってくるので、迫力満点です。

また、その景色は絶景の一言で、自然の雄大さや恐ろしさを体感できる貴重な機会になるでしょう!

4.シャーマン岩!バイカル湖のパワースポット


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シャーマン岩はバイカル湖に面する大きな断崖で、遥か昔からシャーマンの奇跡の力が眠っていると信じられてきました。そのため、お賽銭の硬貨がたくさん落ちている景色も見られますよ。断崖には洞窟があり、過去にはここで、シャーマンの伝統儀式が行われていました。

また、昔はここに立ち入ろうものならバイカル湖の主を怒らせてしまうと言い伝えられてきたそうですが、現在では観光可能なのでご安心くださいね!

5.季節によって楽しめる風景


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バイカル湖は、季節によってまったく違う一面を見せてくれます。冬の時期が長いため凍ったバイカル湖を見る機会の方が多いですが、夏のバイカル湖も外せません!ここでは、夏と冬に分けてそれぞれの風景の見どころを解説していきます。

夏の風景


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夏のバイカル湖で注目なのは、水の美しさでしょう。世界一の透明度を誇るその水は、眺めているだけでも心が癒されます。また、夏は水温も高まるため湖で泳ぐことも可能!

さらに、過ごしやすい気温なので、動物達を観察するのにも適した季節です。雄大な自然に囲まれてバードウォッチングや釣りなどを楽しむのは最高のぜいたくですね。

冬の風景


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冬は凍結したバイカル湖が一番の見どころ!上述した御神渡りも冬ならではのイベントです。冬になれば氷の上を歩けるので、美しい氷の景色を見られますよ。

また、5月頃には氷が溶け出し氷に切れ目が入りだすため、真冬とは違った素晴らしい景色を楽しむことができます。

バイカル湖の見学方法


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ここからは、バイカル湖の見学ポイントをご紹介します。スケジュールを組むうえで、予約の有無や観光の所要時間が非常に重要です。

具体的な見学方法や観光にかかる所要時間の目安も解説するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

現地ツアーの参加がおすすめ


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バイカル湖に行く際、予約は必要はなく、自由に観光できます。しかし、慣れていない気温下の環境や目的地までの行き方が不安な方は現地でのツアーを予約するのがおすすめ!

また、御神渡りのように特定のタイミングやスポットでしか見られない景色もあるので、特にバイカル湖に詳しいガイドさんがついてくれる現地ツアーに参加するのがいいでしょう。

アクティビティでより楽しめる


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バイカル湖観光にはチケットの購入も不要です。入場料もかかりませんが、バイカル湖では様々なアクティビティを楽しめます。その代表例が犬ぞりやスノーモービル!バイカル湖でしか体験できないアクティビティによって、より楽しい時間を過ごせるでしょう。

これらのアクティビティを体験する場合は別途費用が掛かる場合があるので、訪問前に調べてみてくださいね。

バイカル湖の見学時間の目安は2時間以上


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バイカル湖の見学には2時間以上かかると考えておくのがいいでしょう。バイカル湖は非常に広いので、様々なスポットで景色を楽しめます!また、上述の通り様々なアクティビティが存在しているので、それらをすべて楽しむことを考えると2時間では足りないことがほとんどです。

バイカル湖のベストシーズンは?


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せっかくバイカル湖まで行くなら、絶景が楽しめる季節に行きたいですよね。ここでは、バイカル湖観光のベストシーズンとオフシーズンをご紹介します。

オフシーズンにしか見られない景色もあるので、ご自分の好きなシーズンを探してみてください。

ベストシーズン


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ベストシーズンは1月〜5月または6月〜8月です。1月〜2月にかけては御神渡りが楽しめ、4月〜5月は気温が少しずつ上がってきて氷面に亀裂が入った美しいバイカル湖を見ることができます。また、6月〜8月は夏で、青々とした緑が広がり気温もちょうどよいので動物の観察や釣りなど野外でのアクティビティを満喫できます!

せっかくロシアまで行くのであれば、ぜひベストシーズンで訪問してバイカル湖を満喫してみてはいかがでしょうか。

オフシーズン


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オフシーズンは夏と冬以外のシーズンです。バイカル湖は、冬であれば1月〜5月頃まで、夏であれば6月〜8月以外がオフシーズンとなります。しかし、オフシーズンとはいえ絶景は健在で、寒い時期であれば全面凍結したバイカル湖が楽しめますよ!

バイカル湖へのアクセス方法


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雄大な自然溢れるバイカル湖、一見アクセスはかなり大変なのではないかと思われるかもしれません。しかし、バイカル湖はシベリア鉄道イルクーツク駅から車ですぐにいける距離なのでアクセスの良い立地と言えます。

ここでは、バイカル湖へのアクセス方法をご紹介します。行き方はいくつか方法がありますので、自分にとって最適なアクセス方法を考えながらご覧ください。

飛行機


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※画像はイメージです

飛行機でバイカル湖へ向かう場合、成田空港からイルクーツク空港行きが一番便利です。イルクーツク直行便なので、日本からバイカル湖へもスムーズに向かうことができます。成田からであれば約5時間30分程度でイルクーツクに到着します。

また、モスクワからイルクーツクへも直行便が飛んでいるので比較的簡単にアクセスできます。フライト時間は約6時間です。

長距離バス


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モスクワから長距離バスでバイカル湖へ向かう場合、直通であれば約70時間程度で到着します。しかし、ほとんどの場合はツアーが組まれておりバイカル湖への到着までに数か所のスポットで宿泊が必要になるため、20日前後でスケジュールが組まれていることが多いです。

バイカル湖のみならず、長距離バスツアーであればロシアを満喫できるスケジュールが組まれているので、自分でスケジュールを立てる必要がないのは大きなメリットといえるでしょう。

鉄道


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※画像はイメージです

上記でも少し触れましたが、鉄道であれば比較的スムーズにアクセスが可能です。モスクワからイルクーツクへは鉄道一本でいけます。

スムーズと言えどそこはロシア、モスクワからイルクーツクまでは鉄道で数日かかります。時間にすると約90時間、移動距離は5,300キロメートルです。

バイカル湖のどの部分に向かうかにもよりますが、イルクーツクから最も近い場所であれば車で約2時間ほどで到着します。

現地ツアー


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ロシアやバイカル湖が初めての方は、現地ツアーに参加して行くのがおすすめ!ツアーであれば、自分で行き方を調べる必要はなく、現地まで連れて行ってもらえるので安心して観光できるでしょう。なお、現地ツアーにはいくつか種類がありますが、多くの場合はバスで数日間以上かけて移動するツアーが多いです。

バイカル湖観光の注意点


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バイカル湖を観光するにはいくつかの注意点があります。特に冬に訪問する場合は、寒さの影響で怪我につながる可能性もあるのでぜひ最後まで読んでくださいね。

防寒着を必ず用意する


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バイカル湖の冬は氷点下20度まで下がるため、寒い季節に訪れる際は必ず防寒着を準備していきましょう。

厳しい寒さによって、手を出していると霜焼けになったり、風邪をひいたりする可能性もあります。そのため防寒対策をしっかりしてバイカル湖の観光を楽しんでくださいね!

氷の薄さに注意する


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先ほども少し触れましたが、バイカル湖は冬になると水面が凍結します。全ての場所で分厚い氷が張っているわけではないため、氷上を歩く際には注意が必要です。必ずガイドの話を聞いて、遠くに行きすぎないようにしましょう。

また、4月〜5月は気温が高くなって氷が溶け出している時期です。真冬のときよりも氷が薄くなっており、ひび割れする可能性もあるので気を付けましょう。

ロシア・バイカル湖で雄大な景観を楽しもう!


photo by pixabay

今回はロシアを代表する世界遺産のバイカル湖についてご紹介しました。

訪れる季節によって見られる風景が違ったり、ロシアのガラパゴスと呼ばれるほど固有種がたくさん生息したいたり、バイカル湖から感じられる自然の豊かさは非常に魅力的です。美しいバイカル湖を訪れす際は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

バイカル湖(Lake Baikal)のスポット情報
住所:ロシア 53.115301,108.025557
アクセス:モスクワから飛行機とバスで約7時間30分

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