オランダ料理のおすすめ17選!特徴や有名なメニューを厳選
オランダ料理といえば、クロケットやハーリング、フリッツなど軽食メニューが人気!そのほか、オランダの歴史・文化を感じられるユニークな品の数々がそろいます。 この記事では、オランダ×料理の特徴や人気メニューを厳選してご紹介します。おすすめのオランダ名物や家庭料理、定番スナックなど、ジャンル別に解説していくので、ぜひ旅の参考にしてください!
オランダ料理といえば、クロケットやハーリング、フリッツなど軽食メニューが人気!そのほか、オランダの歴史・文化を感じられるユニークな品の数々がそろいます。
この記事では、オランダ×料理の特徴や人気メニューを厳選してご紹介します。おすすめのオランダ名物や家庭料理、定番スナックなど、ジャンル別に解説していくので、ぜひ旅の参考にしてください!
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オランダ料理の特徴は?
オランダ料理は、じゃがいもや豆、お肉などを煮込んだ家庭料理が有名。寒い時期が長く続くため、温かいスープなどを食べることが多いのが特徴です。料理の中では、手軽に食べられるコロッケのクロケットが人気!オランダに行ったら、絶対食べたいグルメです。
また、チーズなどの乳製品も有名です。曜日によってはチーズ市がひらかれることもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
本記事ではそんなオランダ料理を紹介します!ジャンルごとに食べたい料理を厳選したので、オランダに行く際は参考にしてみてください。
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オランダ料理の名物、おすすめメニュー4選
まずは、オランダ料理の名物で特におすすめなメニューを4品ご紹介します。既に有名なメニューばかりなので、日本でも見かけたことがあるかもしれません。
クロケット
挽肉とホワイトソースの俵型クリームコロッケ
まずはオランダ名物の中でも、特に有名なクロケット!おもに牛肉を使った挽肉とホワイトソースを揚げた俵型クリームコロッケです。一方、小さなボール型をしたクロケットはビターボーレンと呼ばれています。
街角や駅に点在するホットスナックの販売店(総称:スナックバー)には、クロケットやハンバーガーなどの自販機が設置してあります。自販機のスナックは常時保温されているので、熱々を食べることができますよ。
クロケットは、そのままでも十分おいしくいただけますが、白い丸パンにはさんでマスタードを付けるのが一般的な食べ方です。また、オランダのマクドナルドでは、クロケット(牛肉)&クリーミーなマスタードソースをはさんだバーガー「McKroket」が定番メニューのひとつとなっています。ぜひオランダに行った際は試してみてくださいね!日本のコロッケパンのような感覚で楽しめます。
ハーリング
5〜7月が出盛りの塩漬けニシン
次にご紹介するオランダ名物は、ニシンの塩漬けハーリング。年間を通し街中の屋台で販売されていますが、最もおいしい旬の時期は5〜7月です。
ハーリングを注文すると、一口大に切ったニシンの塩漬けがピクルス&みじん切りの玉ネギと一緒に小さなトレイにのって出てきます。つま楊枝を使っていただきましょう。脂がのったニシンは絶品ですよ。ピクルスや玉ネギと共に小さな丸パンにはさんで食べるのもおすすめです。
ハーリングは屋台やファーマーズマーケットの魚売り場のほか、スーパーでも玉ネギのみじん切りと共に一尾ずつパッケージされたものが購入できます。お酒との相性もばつぐんなので、ぜひ試してみてくださいね。
サテ
串焼き肉の濃厚ピーナッツソースがけ
サテは、鶏肉をつかった串焼き肉の濃厚ピーナッツソースがけです。
元はインドネシア発祥の料理ですが、かつてインドネシアがオランダの植民地だった影響で、今やオランダの食生活にすっかり馴染んでいます。サテはインドネシア&アジア系レストランのセットメニューに含まれていることが多く、副菜の定番になっています。
そのほか、オランダ人が大好きなフリッツ(フライドポテト)に、ソースの代わりとしてサテをかけていただくのも、ポピュラーな食べ方です。
ストロープワッフル
薄いワッフル生地でキャラメルシロップを挟んだ、オランダを代表するお菓子
薄いワッフル生地でキャラメルシロップを挟んだストロープワッフルは、オランダ名物の中でも特に有名なメニューです。1810年ごろ、一軒のベーカリーがレシピを考案したのが始まりとされ、子どもから大人まで根強い人気があります。日本でもカルディなどの輸入食品店で購入可能なので、目にしたことがある人も多いかもしれません。
キャラメルシロップの他にも、ハチミツを挟んだものや、全体がチョコレートでコーティングされたものなど、バリエーションに富んでいます。通常のストロープワッフルは手のひらサイズの大きさですが、一口サイズのストロープワッフルも販売されており、旅のお土産にぴったり!
人気の食べ方は、コーヒーや紅茶などあたたかい飲み物を入れたマグカップにワッフルをかぶせ、飲み物の湯気で中のキャラメルシロップを柔らかくする方法です。
もし街中でストロープワッフルを売る屋台を見つけたら、ぜひ一度試してみてください。屋台で売られている焼きたてのワッフルは、他では味わえないおいしさですよ。
オランダのおすすめ家庭料理3選
次はオランダの家庭料理から厳選したおすすめメニュー!寒い季節にぴったりの素朴な家庭料理や大人数でワイワイ楽しめるパーティー料理を紹介します。
スタンポット
マッシュポテトに茹でた青野菜を混ぜ込んだ、オランダ家庭料理
スタンポットは直訳でマッシュされた料理を意味します。基本的に茹でた青野菜を混ぜ込んだマッシュポテトのことを指します。スモークしたポークソーセージなどと一緒に食べるのが一般的ですが、子ども用には鶏肉のシュニッツエルやフィッシュフィンガーを添える場合も多く、特に決まりはありません。
スタンポットと類似した別の定番メニューとして、ヒュッツポットもおすすめです。マッシュポテトに玉ネギ、ニンジン、ターニップ、肉などの煮込みを刻んで加えるヒュッツポットは、青野菜が苦手な子どもにも人気があります。
どちらも温かい家庭料理として定番の料理なので、寒い時期にはぜひ食べてみてくださいね。
エワーテンスープ
ソーセージ&いろいろな野菜を煮込んだ青豆のスープ
エワーテンスープは、寒い季節に食べたくなる、オランダ料理のスープの代表格。
材料は、乾燥エンドウ豆と野菜(玉ネギ、ニンジン、セロリアック、ジャガイモなど)やスモークソーセージなどの肉類。エンドウ豆が崩れるまで煮込み、スープというよりおかゆのような食感に仕上げるのがオランダ風。食べ応えがあるので、寒い時期の食事にぴったりです。
伝統的にはスライスした黒いライ麦パンを添えますが、近年ではバゲットなど他の種類のパンを合わせたり、スープのみでいただくなど、自由に楽しまれています。
グルメッテン
ホットプレートで各自肉や野菜をグリルしていただく、パーティー料理の定番
クリスマス〜年末年始の集まりで頻繁に登場するグルメッテンは、オランダ語で団らんを表す言葉「gezellig」の象徴ともいえるメニュー。
専用のホットプレートに小さなフライパンをのせ、各自肉や魚介類、野菜、チーズなど好きな材料をグリルしていただきます。このフライパンでオムレツやパンケーキも焼くことができ、調理の過程も楽しめるのがグルメッテンの醍醐味。付け合わせには各種ソースはもちろん、バゲットやサラダも食卓に上ります。
スーパーの精肉売り場では、グルメッテン用の肉類がセットで販売されており、ホリデーシーズン以外の時期も気負いなく楽しめる環境が整っていますよ。
オランダ料理のおすすめ定番スナック3選
続いてご紹介するのは、オランダ料理のおすすめ定番スナック。オランダでは揚げ物中心のホットスナックやフィンガーフードが人気で、街のいたるところでスナックバーと呼ばれる販売店に遭遇します。
カプサロン
ロッテルダム発祥!フライドポテト&ケバブが合体したB級グルメ
オランダ語で床屋を意味するカプサロンは、ロッテルダム発祥・オランダB級グルメの代表的メニューです。フライドポテトの上にシャワルマと呼ばれる肉料理やケバブ、ガーリックソース、レタスやトマト、最後にチーズをのせ、チーズが溶けるまでオーブンで焼き上げれば完成!
カプサロンが誕生したのは2003年ごろ、ロッテルダムの床屋が近所のスナックバーでフライドポテトとシャワルマの組み合わせを注文したのがきっかけとされています。注文を受けたスナックバーのオーナーがトマトやレタス、チーズの追加を提案し、カプサロンの原型ができあがりました。
その後、人気に火が付いたカプサロンは、瞬く間にオランダ全土へ広まり、人気スナックの定番メニューとなったそうですよ。
キべリング
マーケットの魚売り場やスーパーでも手に入る、ふわっとした衣の白身魚フライ
定番スナックのキベリングは、フィッシュ&チップスに似た衣の白身魚フライ。主にタラが使用されますが、サーモンやムール貝、エビなど他の魚介類を揚げたものもあります。
ファーマーズマーケットの魚売り場はもちろん、街中でキベリングの屋台に遭遇することもしばしば。一口大より少し大きめのキブリングは、マヨネーズベースのガーリックソース、またはタルタルソースと一緒に提供されます。
見た目や食感はフィッシュ&チップスと類似していますが、キベリングが他と異なる点は、スパイスミックスが混ぜ込まれた衣です。ビールが使われることもあるんだとか!さまざまなスパイスが使われているので独特な味を楽しめますよ。
スーパーでキベリングを購入することもできますが、最も新鮮でおいしいキブリングを味わいたいなら、デン・ハーグなど海沿いの港町まで足を延ばすのがおすすめです。
フリッツ
マヨネーズを付けていただくのが一般的! 食べ歩きスナックの定番
フライドポテトを意味するフリッツは、オランダ人の生活に欠かせない、食べ歩きスナックの定番メニューです。ユトレヒト州より上のオランダ北部では、パタットと呼ばれ、どちらの呼び名が正しいか議論が行われるほど、オランダ人のフリッツに対する思い入れには深いものがあります。
フレンチフライよりも厚切りのフリッツは、2度揚げするので中はふわっと、外はカリカリの状態に仕上がります。街中に何軒もあるフリッツ屋さんでは、紙製のコーンに入った熱々のフリッツに、サムライソース(サンバル+マヨネーズ)やヨッピーズソース(オニオンパウダー+カレーパウダー+マヨネーズ)といったさまざまな種類から好みのソースをかけてもらうのが通常のスタイルです。
そのほか、フリッツとインドネシア料理のガドガドをトッピングした一品や、アジア系レストランでは和風の炒め物をのせた料理など、新感覚のメニューが次々登場しています。
オランダ料理のおすすめスイーツ4選
オランダ料理のスイーツでおすすめのメニューをご紹介します。意外と知られていないオランダのスイーツには、毎日のおやつにぴったりな素朴で親しみやすいメニューが数多くあります。
アップルタルト
シナモンたっぷりのリンゴがぎっしり詰まった国民的スイーツ
はじめにご紹介するアップルタルトは、メニューにないカフェは珍しいほど、大人気の定番スイーツです。カフェではたっぷりのホイップクリームを添えて出されることが多く、スーパーやベーカリーでも手軽に購入できます。
オランダのアップルタルトは高さが特徴です!最低でも高さ約6センチのタルト生地に、砂糖、シナモン、レモンジュースを加えた生のリンゴ(角切り)がレーズンやカランツと一緒にぎっしり詰まっています。ボリューム満点の逸品ですよ。
トンプース
ピンク色のアイシングが目を引く、オランダ版ミルフィーユ
ユニークな発音のネーミングがかわいいトンプースは、ピンク色のアイシングが目を引く、オランダ版のミルフィーユ。長方形の薄いパイ生地2枚に固めのカスタードクリームが挟まれています。
スーパーやベーカリーだけでなく、空港や鉄道駅にも店舗を構えるオランダ発のプチプラ雑貨屋さん・ヘマ(HEMA)でも購入可能。
通常はピンク色のアイシングがかかったトンプースですが、オランダ国王の誕生日を祝うキングスデイや、サッカーW杯の試合が近づくと、国を象徴するオレンジ色のアイシングに変わります。
ボッシュ・ボール
直径約12センチ!ホイップクリームが詰まったデン・ボッシュの名物スイーツ
北ブラバンド州の町デン・ボッシュ発祥の名物お菓子、ボッシュ・ボールです。生クリームがぎっしり詰まった直径約12センチのシュー生地には、ダークチョコレートがコーティングされており、食べ応えばつぐん。
ボッシュ・ボールは20世紀初め、デン・ボッシュのお菓子屋さんで誕生したといわれています。当初はカスタードが使われていて、シュークリームのようなスイーツでしたが、次第に生クリームに変わったんだとか。
また、サイズ違いのプチシュークリームであるスッシェスも人気があり、どちらもベーカリーやスーパー(冷蔵・冷凍どちらも)にて手軽に購入できます。
オリーボーレン
クリスマス〜年末年始の定番!リンゴやレーズンが入った揚げドーナッツ
クリスマスや年末年始に欠かせない揚げ菓子・オリーボーレンは、オランダの伝統的なスイーツです。街の広場には年間を通してオリーボーレンの屋台が出ていますが、冬のホリデーシーズンが近づくと、スーパーやベーカリーでも袋詰めのオリーボーレンが出回り始めます。
レーズンやカランツが入ったものが一般的ですが、リンゴなど角切りのフルーツ&シナモンが入ったオリーボーレンも人気があります。どの場合も、仕上げにパウダーシュガーをたっぷりかけていただきますよ。
オランダ南部・リンブルク州のおすすめ郷土料理3選
最後に、オランダの他の地域と比べて食文化が豊かなことで知られる、南部リンブルク州のおすすめ郷土料理をご紹介します。隣国のベルギーやドイツの郷土料理と共通するメニューも数多く、バラエティの豊かさも魅力のひとつです。
ズーアフレース
牛肉を甘酸っぱいソースで煮込んだ、リンブルク州の郷土料理
リンブルク州の郷土料理の中でも代表格のメニューは、牛肉を甘酸っぱいソースで煮込んだズーアフレースです。北および南リンブルク州、ドイツのラインラント・プファルツ州でも、長年にわたり伝統料理として親しまれている料理です。
ズーアフレースのズーアは酸味のある、フレーズは肉類という意味があり、調理前の肉を24時間以上酢水に漬け込む過程に由来するといわれています。
洋梨またはリンゴのシロップ、ジンジャーブレッドを加え、肉がホロホロに崩れるまで煮込めば、ズーアフレースの完成です。
オランダの他地域でもストーフレースと呼ばれる類似メニューが存在しますが、こちらは甘酸っぱさはなく、日本のビーフシチューに近い味付けに仕上がっています。
フラーイ
格子状の編み目が目印! パンのような生地にフルーツが詰まった焼き菓子
続いてのおすすめ郷土料理は、パンのようなイースト生地に季節のフルーツなどを詰めて焼き上げた、フラーイと呼ばれる伝統菓子。2024年1月22日には、原産地保護指定の対象になりました。リンブルフ地方で作るだけでなく、大きさや焼き加減、材料などたくさんの条件で決められています。
コーヒーや紅茶と相性ばつぐんで、休日のちょっとした集まりから、誕生日や結婚式のお祝いにも登場するほど、日常のあらゆる場面で欠かせない存在となっていますよ。
直径約28センチ&格子状の編み目模様が目印なので、ぜひ本物のフラーイをリンブルフ地方で購入してみてくださいね。
ノネヴォット
16世紀から古く伝わる、結び目の形をした揚げ菓子
最後にご紹介するおすすめ郷土料理・ノネヴォットは、リンブルク州で毎年2月に開催されるカーニバル(謝肉祭)の時期に出回る揚げドーナッツ。ふわふわの軽い口当たりで食べやすいのが特徴です。
ノネヴォットの名前の由来は修道女の衣装からきています。背中側の結び目が似ているので名づけられたそうですよ。
おいしいオランダ料理を満喫しよう!
オランダ料理には日本人にも食べやすい料理が多いのが特徴です。ご紹介したもの以外にも、オランダ料理にはユニークかつ美味しいメニューがまだまだたくさんあります。
全体的にオランダ料理には素朴で親しみやすいメニューが多いので、ぜひ家族や友人と一緒に味わってみてくださいね!
cover photo by pixabay