世界遺産キンデルダイクでオランダの風車群を一望!観光の見どころや行き方を解説
キンデルダイクは、オランダ最大の風車網。「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」として、ユネスコ世界文化遺産にも登録されるオランダ屈指の観光スポットです。 この記事では、キンデルダイクの歴史や見どころ、楽しみ方、アクセス方法について詳しく解説!ぜひキンデルダイクへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
キンデルダイクは、オランダ最大の風車網。「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」として、ユネスコ世界文化遺産にも登録されるオランダ屈指の観光スポットです。
この記事では、キンデルダイクの歴史や見どころ、楽しみ方、アクセス方法について詳しく解説!ぜひキンデルダイクへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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キンデルダイクの基本情報
オランダ最大規模の風車網があるキンデルダイク。まずは、キンデルダイクの街の様子や風車が作られた歴史について解説します。
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キンデルダイクとは?
キンデルダイクとは、オランダの第二の都市であるロッテルダムの南東に位置する村です。川沿いには、オランダ最大規模の風車群が広がり、観光スポットとしても有名な場所。自然の中に立つ風車は、今もなお動いているものもあり、その周辺で実際に暮らしている人もいます。
雄大な自然と穏やかな景色が広がる場所なので、オランダらしい光景を楽しみたい方におすすめの観光スポットです。
キンデルダイクの風車はなぜできた?干拓の歴史
キンデルダイクのほとりに風車ができたのは、1740年頃のこと。風車は、河川や地下水などから水を引き上げ、作物を育てる田畑へ給水をしたり排水をしたりするための灌漑設備用として作られたと言われています。
オランダの干拓地は10世紀頃から始まり、水路を作って土壌の排水を行いながら農地に利用していた歴史があります。
自然流下による排水が困難になったことをきっかけに、排水ポンプの動力となる風車を建設。ポンプによって川に排水された水を再利用することで、オランダ人の生活を支えたとされています。なかでも、キンデルダイクの風車群はオランダ最大規模を誇ります。
キンデルダイクの風車の特徴
キンデルダイクの風車は1つ1つが巨大で、羽根1枚が14メートルもあります。羽が回転することにより、毎分1万リットルもの水の排水が可能。風車内の中心部にあるシャフトを通して、田畑へと水が供給されていました。
またキンデルダイクの風車は、1950年頃まで約1,000基もの風車が活躍していました。現在はそのうちの19基しか残っていませんが、オランダの歴史を一目見ようと多くの観光客が足を運ぶスポットです。
またオランダ全土では、約9,000もの風車があったと言われています。水の国と言われるオランダが生んだ歴史に残る建物といえますね。
キンデルダイクの風車が世界遺産に登録されたのはいつ?
キンデルダイクの風車がユネスコの世界遺産に登録されたのは、1997年。世界遺産に登録されている正式名称は、キンデルダイク=エルスハウトの風車網(Mill Network at Kinderdijk-Elshout)です。
オランダは、国土の4分の1が海面下にあるため、昔から多くの水害に見舞われてきました。そんなオランダを支えたのが風車。さらに世界有数の酪農・園芸国へと導いたのも、観光資源である風車です。
特にキンデルダイクは、オランダ屈指の規模の風車網を有していたため、オランダの世界遺産として登録されることになりました。
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キンデルダイク観光の見どころ
歴史的なスポットであるキンデルダイクを訪れるなら、観光のポイントをチェックしておくことが大切です。ここからは、キンデルダイクの見どころや満喫するためのポイントをご紹介します。
壮大な土地に広がるキンデルダイクの風車群を散策
キンデルダイクの見どころは、なんといっても大自然に佇む風車網の風景でしょう。緑いっぱいの草原に羽の大きな風車があちこちに建てられています。
青空が広がれば、映画の世界に入り込んだような日本ではなかなか見られない光景が楽しめます。
キンデルダイクは自由に散策ができるので、自分のペースで回れるのも魅力。時間があれば、地元の人たちに混ざって風景画を描くのも良いかもしれません!
どこを切り取っても絵になる光景が広がっているので、写真を撮って回るのもおすすめです。
キンデルダイクの風車の中は見学ができる!
約1,000基あった風車で現在残っているのは19基のみ。さらに稼働しているのは、そのうちの14基となっています。
その中の2基は、博物館としてオープン。風車の中を見学することができます。1738年に製造された「Blokweer Museum Mill」は、今もなお当時の状態を保って稼働中。1630年に建てられた「Nederwaard Museum Mill」には、水車小屋と美しいお庭が広がっています。
また近くで見る風車は、圧巻の存在感!風があれば回る風車を間近で見られるのもポイントですよ。
キンデルダイクの風車の中は、当時の暮らしをそのまま再現されており、キッチンやリビング、ベッドルームなどが広がります。
風車は家の屋根に設置されているので、当時は風車の下で人々が暮らしていました。当時の暮らしを体験できるのもキンデルダイクの風車の中に入る魅力です。
キンデルダイクは水上からの観光もおすすめ!
キンデルダイクの風車は、水を供給・排出するために川沿いに建てられています。そのため、水上バスから風車を眺めるのもおすすめです。
散策でのキンデルダイク観光は、川を挟んで反対側から風車を見ますが、水上バスに乗れば川を渡って間近で風車が眺められるのがポイント!
遠目で見るのとはまた違った角度からキンデルダイクの風車が見られるので、時間に余裕がある場合は水上バスからの遊覧を楽しむのも良いでしょう。
キンデルダイク観光のベストシーズンは?
キンデルダイクの風車をより美しく眺めるなら、ベストシーズンをチェックしておきましょう!ここからは、キンデルダイク観光におすすめのシーズンをご紹介します。
キンデルダイク観光のベストシーズンは夏の7・8月
キンデルダイク観光のベストシーズンは、緑が広がる7・8月のサマーシーズンがおすすめです。夏空と風車の相性が良く、絵に描いたような田園風景が眺められますよ。
また夏のオランダは日が長く、遅くまで観光が楽しめるのもポイント。夏の時期にキンデルダイクを訪れれば、ロッテルダムに戻ってきた後でも観光ができるのもおすすめポイントです。
ただ、夏のキンデルダイク観光には、サングラスやストール、日傘といった日よけグッズを持参するのがおすすめ。キンデルダイクは日陰が少なく、特に夏場は日差しが強いことから、日焼け対策を行うようにしましょう!
観光客が少ない時期を狙うなら10・11月
オランダは、10月を過ぎると冷え込みが激しく曇空が多くなるため、キンデルダイクを訪れる観光客も春・夏の時期に比べて少なくなります。
日が短くなり観光できる時間も限られてしまいますが、のんびりと風車網を観賞できたり風車内をじっくり見られたりと、オフシーズンならではのメリットがたくさんあります。
混雑が避けられるので、人のいない写真が撮りやすいのもポイント。キンデルダイクのリアルな景色を眺めることができます。
またオランダの冬は芯から冷えるので、ダウンジャケットや手袋、マフラーなどの防寒グッズが必須です。またヒートテックやホッカイロなどの暖が取れるものを持参するのも良いでしょう。
キンデルダイクの見学方法や入場料は?
キンデルダイク観光には、入場料が必要になります。ここからは、キンデルダイク観光前に確認しておきたい入場料や所要時間など、観光にまつわる情報をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
キンデルダイク入場にはチケットの購入が必要!
キンデルダイクは、2019年から入場が有料化され、以下の入場料が必要になります。
【チケット料金】
- 大人:19ユーロ(2,983円)
- 子供(4〜12歳):8ユーロ(1,256円)
- 3歳以下:無料
またインターネットから事前にチケットを購入すれば、以下のような割引が受けられます。
- 大人料金19ユーロ→16ユーロ
- 子供料金8ユーロ→6ユーロ
さらに、水上ボートのチケットを同時購入すると、大人のみ6ユーロから5.5ユーロ割引されます。キンデルダイクに行くことを計画している場合は、事前に購入しておくとお得にチケットが手に入るのでおすすめです。
入場料に含まれているもの
- 2つのミュージアム(Nederwaard・Blokweer)内部の見学料金
- ビジターセンターでの映像見学
- Wisboomポンプ場のエンジンルームの見学
- アプリによるオーディオツアー など
キンデルダイクの入場料には、おもに上記4つのオプションが付いています。エントランスには、日本語のガイドマップが置いてあるので、ガイドマップを見ながら回ると、オランダ語や英語がわからない方でもキンデルダイクのミュージアムや映像見学が楽しめます。
キンデルダイク観光に要する時間
キンデルダイクは、とても広い土地を有していますが、1~4時間程度で回ることが可能です。エントランス付近で風車を眺めたりオプションのみを回ったりと、エリアを制限して観光すれば、1〜2時間程度で回れます。
観光する時間が短い場合には、エリアを絞って回るのも良いでしょう。また時間に余裕がある場合には、のんびりとキンデルダイクを回ったり水上バスで遊覧したりするのがおすすめです。
キンデルダイクは、スケジュールに合わせて回れるのもポイントのひとつです。
キンデルダイクへのアクセス・行き方
キンデルダイク観光のスタートは、オランダの南部に位置するロッテルダムです。ロッテルダムはオランダの第二の都市であるため、アムステルダムから電車でアクセスできます。ここからは、ロッテルダムを拠点にした場合のキンデルダイクへのアクセス方法をご紹介します。
最も一般的な移動は水上バス
キンデルダイクまでのアクセスとして最も一般的なのが、水上バスでの行き方です。水上バスの乗り場まで行くには、ロッテルダム中央駅からトラム(7番)で終点のWillemspleinまで行きます。
そこから水上バス乗り場(Erasmusbrug水上バス乗り場)までは徒歩でアクセス。20・21番のWaterbus Ferryに乗れば、キンデルダイクまでアクセスできます。
ロッテルダムからキンデルダイクまでの所要時間は、水上バス乗り場までのトラムの利用が約10分で料金は4.50ユーロ(約706.5円)、水上バスで約40分で料金は4.80ユーロ(約753.6円)なので、片道約50分、9.30ユーロ(約1,460.1円)です。
曜日や時間によって、乗り換えに時間がかかる場合があるので、事前に出発時間を調べておくとスムーズな乗り換えがしやすくなるでしょう。
最短で向かいたいなら長距離バスがおすすめ
時間が限られている方には、長距離バスを利用したアクセス方法がおすすめです。ロッテルダム中央駅の東側には、「Kralingse Zoom」というバスターミナルがあります。489系統のNieuw-Lekkerland via Kinderdijk)に乗車すれば、キンデルダイクまで直接アクセスできます。
所要時間は約40分とトラム・水上バスを乗り継いで行くよりも早くアクセスできるのがポイントです。
自由度を高くしたいならレンタカーを借りてみよう!
キンデルダイクへは、ロッテルダム以外にもアムステルダムやユトレヒトからもアクセスが可能です。時間や距離に捉われずにキンデルダイク観光を楽しみたい方は、レンタカーを利用するのもおすすめです。
オランダは国際免許を保持していれば、レンタカーを借りて運転することができます。レンタカーがあれば、キンデルダイク以外のところも回れるので、オランダ周遊を楽しむのもおすすめですよ!
キンデルダイク観光における注意点
最後にキンデルダイク観光に関する注意点をみていきましょう。
繁忙期に行くなら事前予約を早めに完了する
キンデルダイクは、オランダ屈指の観光スポットです。そのため、キンデルダイクのベストシーズンとなる7・8月とその前後の5・6・9月は、多くの観光客が訪れます。
チケット売り場も長蛇の列ができる場合もあるので、事前にオンラインでチケットを購入しておくのが良いでしょう。入場時間の縛りはないので、事前にチケットを手にしておけば、スムーズに入場できおすすめです。また、入場料はオンラインで予約すると割引対象日があり、当日購入するよりも安くチケットを買えますよ。
キンデルダイク観光は服装にも注意!
キンデルダイクの観光は、歩くことがメインになるので、足元は歩きやすいスニーカーがおすすめです。また夏場であれば、日焼け対策としてサングラスやストールを準備したり、冬場にはダウンやマフラーなどの防寒具を用意したりするようにしましょう。
また夏場は、歩いていると脱水症状を起こしやすいので、ミネラルウォーターを準備しておくのもおすすめです。
キンデルダイクの観光を満喫しよう
この記事では、キンデルダイクの観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。世界遺産に登録されているのも納得のオランダらしい風景が楽しめるので、行く価値ありのスポットです。
ぜひ紹介した情報を参考に、キンデルダイクの観光を満喫してみてくださいね!
キンデルダイク(Kinderdijk)の基本情報 | |
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住所 | Nederwaard 1, 2961 AS Kinderdijk, オランダ |
電話 | +31786912830 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
アクセス | ロッテルダム駅からトラムと水上バスで約50分 |
料金 | 大人19ユーロ(2,983円)/子ども(4〜12才)8ユーロ(1,256円)/3才以下 無料 |
公式サイト |
※2023年10月3日のレート、1ユーロ=157円で計算
cover photo by unsplash