【2024年最新】ラオスの治安は?危険な場所や注意点を解説
ラオスは旅行者に優しく、親しみのある魅力的な国ですが、中には治安が良くないエリアも存在します。本記事ではラオスの治安について、治安の悪い場所、夜の治安、女性が気を付けたいポイントなどを解説します。
ラオスは旅行者に優しく、親しみのある魅力的な国ですが、中には治安が良くないエリアも存在します。
今回はラオスの治安について、治安の悪い場所、夜の治安、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。
ラオスで旅行する時は参考にしてくださいね。
ラオスの治安はいい?悪い?
ラオスは仏教徒が多く、多くの人々が仏教の教えに従って生活しています。穏やかでのんびりとした国民性なのもあり、比較的治安は悪くありませんが、やはり常に注意はしておきましょう。
外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。ラオス全土は2024年現在、以下のようになっています。
【危険度】
・サイソンブン県全域、シェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
・上記以外の地域(首都ビエンチャンを含む。)
レベル1:十分注意してください。
首都ビエンチャンはレベル1に設定されていますが、サイソンブン県全域、シェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域はレベル2で不要不急の渡航はしないように警告しています。ラオス旅行で人気のルアンパバーン、ヴァンヴィエンはどちらもレベル1のエリアなので、十分注意して観光すれば楽しいラオス旅行を満喫できるはずです。
ただし、危険がまったくないわけではありません。今回はラオスの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
ラオスの夜の治安は?
ラオスはナイトマーケットなどが人気でにぎわいがあることで有名です。
古都ルアンパバーンでは、毎晩ナイトマーケットが開催されており、日中よりも夜の方が活気のある地域もあります。
ですが、ナイトスポットに出かける際は、ひとり歩きはやめましょう。
なるべく、タクシーを利用し移動するのが安心です。また、タクシーに乗車する前に到着地までの料金を事前に確認しておくとトラブルを回避しやすくなりますよ。
ナイトスポットに到着した後も、なるべくひとり行動は避け、貴重品は肌身離さず持っておきましょう。
ラオスで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
ここからはラオスで治安が悪いとされる要注意エリアとスポットについて紹介します。
事前に確認して、安全にラオス旅行を楽しみましょう。
サイソンブン県全域とシェンクワン県の県境は特に危険
外務省の海外安全ホームページでは、危険度を4段階に分けていますが、サイソンブン県全域とシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では危険度レベル2です。
上記2県は「不要不急の渡航はやめてください」と警告されています。
サイソンブン県やシェンクワン県では、政府と反政府勢力の間で衝突事案が起きています。
過去には襲撃事件で多くの人が死傷しました。また、シェンクワン県では外国人に対する銃撃事件もありました。そのため、これらの地域はラオスの中でも特に危険なので、不要な渡航は避けましょう。
山岳地帯は山賊が出るという噂も
ラオスでは、主要な道路でも山間部に続く道が多くあります。昔は山賊による襲撃がよくあったそうで、雨季になると土砂崩れや道が崩れることもあります。
移動する前に安全な経路であるかを確認しましょう。また、ラオスの長距離バス(夜行バスも含む)は、車が整備されていないことがあり、安全性に問題がある場合も。
なるべく空路で向かうのが最も安全な移動手段といえるでしょう。
ラオスで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
以下では、ラオスでも観光客が被害にあいやすい犯罪について解説します。以下の犯罪はラオスに限らず、他の国でも発生しやすいものです。
そのため、旅行者はいつも警戒心を持って観光することが大切です。
①スリ・ひったくり
日本人旅行者が最も巻き込まれやすい犯罪はスリです。開けっ放しのカバンや後ろポケットに入れたスマートフォンは特に狙われやすいので、前にかけられる小さな貴重品専用のバッグを用意すると安心です。人混みを歩くときは特に注意が必要でしょう。
もしスリやひったくりに遭った場合は、荷物を守ることも大切ですが、さらに重要なのは自身の安全を確保することです。犯人を怒らせると被害が拡大する可能性があるので、無理はしないようにしましょう。
②タクシーやトゥクトゥクなどのぼったくり
タクシーやトゥクトゥクなどのぼったくりにも注意しましょう。
ほとんどのドライバーは適正価格で交渉してくれますが、中にはぼったくりをする悪質なドライバーもいます。
乗車前に必ずどのくらいの金額になるのか確認しましょう。口頭の交渉だけでは、言語の違いによるトラブルが起きることもあるので、電卓などを使って金額を確認すると安心です。
③ドラッグの使用や所持
大麻所持や使用は日本でも厳しく取り締まりがされており、海外での犯罪行為が日本に帰国後も影響を及ぼす可能性があります。
ラオスでは一部地域で大麻やドラッグを入手・使用できてしまいますが、絶対に手を出さないようにしましょう。
隠語で「HAPPY PIZZA」などと記載されたメニューがありますが、これは大麻を使用したピザ料理です。知らないうちに使用していないように注意しましょう。
ラオスで被害にあわないための防犯対策
旅行中にトラブルに巻き込まれると、楽しい旅行が台無しになってしまいます。未然に防ぐために、被害を避けるための対策が重要です。以下では、ラオスでの防犯対策を紹介します。出発前に確認して、安全な旅行を楽しんでくださいね。
①早朝・夜間は出歩かない
ラオスでは夜になると人通りが少なくなりますので、外出時には特に注意が必要です。野犬が街中を徘徊していることもあり、その中には狂犬病に感染している可能性がある個体も存在します。
そのため、特に早朝や夜間に外出する際には、周囲の安全を確保するためにできる限りの注意が必要です。可能であれば、早朝・夜間の外出は避けるよう努めましょう。
②長距離夜行バスは避ける
ラオスでは山間部に続く道が多く、そのためバスでの移動は一般的ですが、様々な困難が伴います。
近年、山賊がバスを襲撃した事件が報告されており、また車両の整備状況が不十分な場合もあり、安全面に問題がある場合があります。
このような状況を考慮すると、できる限りバス移動は控えるのがよいでしょう。
バス移動が必要な場合でも、夜間の出発便は特に慎重に検討し、避けるよう心がけましょう。安全を最優先にすることが、快適で安心した旅行を楽しむためのポイントです。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在ラオス日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。
ラオスの犯罪発生状況や事件や事故に巻き込まれないために注意すべきこと、緊急時の対処法などが記載されています。
旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認しましょう。
もしラオスで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
ラオスでトラブルや事件・事故に巻き込まれたときに困らないように、事前に緊急連絡先をメモしておきましょう。
ここでは、ラオスの緊急連絡先を紹介します。
緊急通報先
ラオスでの緊急連絡先は、次の通りです。
警察機関:1191
消防機関:1190
犯罪や事件に巻き込まれてしまった場合は警察へ連絡し、火災などのトラブルが発生した場合は1190へ。
これらの連絡先を把握し、緊急時に備えることは、安全確保のために非常に重要です。旅行前にしっかりとメモしておきましょう。
在ラオス日本国大使館
パスポートを盗難・紛失してしまった場合や犯罪の被害にあった場合は、まずは最寄りの警察に相談しましょう。
その際、在ラオス日本国大使館へも連絡して指示を聞きましょう。
在ラオス日本国大使館の詳細は下記になります。
在ラオス日本国大使館 | |
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住所 | Sisangvone Road, Vientiane, Lao People’s Democratic Republic |
電話 | 021-414400~3 |
FAX | 021-414406 |
閉館時緊急連絡先 | 020-9991-5710 |
領事窓口時間 | 9:00~12:00、13:30~16:00(土・日、祝日閉館) |
公式サイト |
治安情報をチェックしてラオス旅行を楽しもう!
ラオスは比較的治安が良く、安心して旅行ができる国でもありますが、スリやぼったくりなどの軽犯罪、山賊による被害なども発生しているため、細心の注意をはらう必要があります。
特に女性の場合は、早朝や夜間のひとり歩きは避け、ローカルエリアにはできるだけ近づかないようにしましょう。
犯罪に巻き込まれないためには、滞在中は緊張感を持ちつつ、日本とは異なる文化であることを意識することが重要です。
ラオスの自然や文化を楽しみながらも、常に注意を怠らず、安全を確保するよう心がけてくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
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