【2024年最新】韓国ソウルの地下鉄乗り方ガイド!料金や注意点を紹介
韓国・ソウルでの観光を楽しむには、地下鉄を利用するのが便利!この記事では、ソウルの地下鉄の乗り方や料金、主要駅、交通カードなどを徹底解説!地下鉄を利用する上での注意点も紹介するので、快適な韓国旅行の参考にしてくださいね。
韓国・ソウルでの観光を楽しむには、地下鉄を利用するのが便利!主要観光スポットやホテル周辺を楽々移動できるため、効率的に観光を楽しめます。
この記事では、ソウルの地下鉄の乗り方や料金、主要駅、交通カードなどを徹底解説!地下鉄を利用する上での注意点も紹介するので、快適な韓国旅行の参考にしてくださいね。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
韓国・ソウルでは地下鉄を活用しよう!
ソウルは東京同様、地下鉄網が発達しています。地下鉄はバスと比較すると行き先案内がわかりやすく、韓国語がわからない韓国旅行初心者でも安心して利用できますよ。
さらにソウルは東京以上に車社会で、出退勤の時間を中心に連日激しい渋滞がありますが、地下鉄を利用すれば渋滞の心配もなし!地下鉄の乗り方や路線図を旅行前に理解しておくと、ソウルでの旅行が断然効率的で楽しいものになりますよ!
地下鉄の路線別の主要駅
ソウルの地下鉄には、おもにソウル市内を中心に網羅している9つの路線とその支線、京畿道(キョンギド)などソウル近郊まで広くカバーしているいくつかの路線があります。
路線図を見るとわかりますが、東京の地下鉄同様、路線によりテーマカラーが決められているので、それを目印にするのもおすすめです。
路線・テーマカラー | 主要駅名 |
---|---|
1号線(青) | ソウル駅、鍾路3街(チョンノサムガ)、東大門(トンデムン)、仁川(インチョン)、新昌(シンチャン) |
2号線(緑) | 市庁(シチョン)、乙支路入口(ウルチロイック)、弘大入口(ホンデイック)、江南(カンナム) |
3号線(オレンジ) | 景福宮(キョンボックン)、忠武路(チュンムロ)、南部ターミナル |
4号線(空色) | 明洞(ミョンドン)、東大門歴史文化公園(トンデムンヨッサムナコンウォン)、果川(クァチョン) |
5号線(紫) | 光化門(クァンファムン)、汝矣島(ヨイド)、江東(カンドン) |
6号線(黄土色) | デジタルメディアシティ、梨泰院(イテウォン)、望遠(マンウォン)、合井(ハプチョン) |
7号線(オリーブ色) | 建大入口(コンデイック)、論峴(ノンヒョン)、大林(テリム) |
8号線(ピンク) | 千戸(チョンホ)、蚕室(チャムシル)、可楽市場(カラクシジャン)、 |
9号線(ゴールド) | 新論峴(シンノンヒョン)、宣靖陵(ソンジョンヌ)、金浦(キンポ)空港 |
1号線は分岐が多く、終点がいくつかあります。特に注意したいのが九老(クロ)駅の分岐。ここから仁川駅と新昌駅行きに分かれ、まったく異なる方向に向かうので要注意!
2号線は山手線のような環状線で、沿線には人気の観光地が多いのが特徴。3号線は江北(カンブク)から漢江(ハンガン)を越え江南エリアまでを結んでいます。
4号線はソウル市内の北東部から南西部までを結んでいますが、明洞や南大門(ナンデムン)市場、東大門市場、ソウル駅などを通るので、観光客の利用率がとても高い路線です。
5号線は金浦空港から市内中心部に向かう路線で、江東方面にまで繋がっています。6号線は江北だけを通る路線で、望遠や梨泰院に行くのに便利。7号線は仁川エリアから京畿道(キョンギド)エリアまでを結ぶ長い路線。
8号線は江南の東部エリアのみを走る、地下鉄の線の中では最も距離が短い路線。9号線は金浦空港から江南エリアを結ぶ、便利な路線です。
その他の路線
ソウルには地下鉄の主要9路線以外にも路線がありますが、その中で旅行者の利用が多い路線には次のようなものがあります。
路線・テーマカラー | 主要駅名 |
---|---|
新盆唐(シンブンダン)線(赤) | 新沙(シンサ)、新論峴、江南、光教(クァンギョ) |
龍仁(ヨンイン)線(黄緑色) | 器興(キフン)、前垈(チョンデ)・エバーランド |
京義・中央線(キョンギチュンアンソン・翡翠色) | デジタルメディアシティ、弘大入口、往十里(ワンシムニ)、砥平(チピョン) |
京春線(キョンチュンソン・エメラルド) | 清凉里(チョンニャンニ)、上鳳(サンボン)、加平(カピョン)、春川(チュンチョン) |
仁川1号線(薄い紺) | 富平(プピョン)、仁川市庁、仁川ターミナル、松島(ソンド)、タルビッ祝祭公園 |
水仁(スイン)・盆唐線(黄色) | 往十里、狎鴎亭(アックジョン)ロデオ、江南区庁、宣陵(ソンルン)、水原(スウォン)、烏耳島(オイド)、松島、仁川 |
仁川空港鉄道(水色) | ソウル駅、孔徳(コンドッ)、弘大入口、デジタルメディアシティ、金浦空港、仁川国際空港第1ターミナル |
※テーマカラーは路線図上のもの
地下鉄の始発・終電は?
ソウルの地下鉄の始発と終電の時間は路線や駅によって異なりますが、一般的な始発の時間は5時30分頃、終電の時間は0時30分頃です。週末になると終電が早まる路線があるので、注意が必要です。
特に注意したいのが、乗り継ぎがある場合。やはり夜間は日中ほど地下鉄の本数があるわけではないので、乗車駅では終電に間に合ったけれど、乗り継ぎ駅までいったらその先の終電が終わっていたということも。
もしコンサートなどに参戦して地下鉄に乗るのが終電近くになりそうな時は、必ず事前にアプリなどを使ってその日乗車するすべての電車の終電の時間をチェックしておくと安心です。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
韓国・ソウルの地下鉄の基本料金は?
韓国の地下鉄の料金は、日本の地下鉄同様まずは基本料金が設定されており、そこから距離に応じて加算されていきます。
韓国にもT-moneyをはじめとする交通系カードがありますが、カードを利用すれば一般の場合で基本料金が100ウォン(約11円)割引になります。年齢別の基本料金は、次の通りです。
現金(1回用交通チケット) | 交通カード(T-money | |
---|---|---|
一般(満19歳~) | 1,500ウォン(約172円) | 1,400ウォン(約161円) |
青少年(満13歳~18歳) | 1,500ウォン(約172円) | 800ウォン(約92円) |
子ども(満6歳~12歳) | 500ウォン(約57円) | 500ウォン(約57円) |
基本料金が適用されるのは10kmまで。10km以上になると5kmごとに100ウォン(約11円)、50km以上は8kmごとに100ウォン(約11円)ずつ加算されていきます。
そのほかの割引サービスには、早朝割引があります。これは始発から6時30分までに交通系カードを利用して乗車した場合のみ、20%割引になるもの。
日本同様子ども同伴割引も設定されており、満6歳未満の乳幼児は、大人1人が同伴すれば3人まで料金が無料に。
新盆唐線は、料金体系が少し複雑で区間により加算料金が異なります。観光客の利用が多い新沙駅から江南駅間は、基本料金にプラス700ウォン(約80円)なので、基本料金が2,100ウォン(約241円)に。龍仁軽電鉄は、基本料金が1,600ウォンで(約184円)と、路線により異なる場合があるので、事前に確認してくださいね。
乗り換えが無料に⁉裏技もしっかりチェック!
地下鉄からバスへ、またはその逆の場合、10kmまではどちらかの基本料金が無料に!(ソウル広域・京畿座席バス/直行・仁川座席バス/広域バスは30kmまで)。この場合、基本料金はいずれか高い方の料金が適用になります。ただし、この制度を利用できるのは、乗り換え時間が30分以内の場合のみ(21時〜翌7時までは60分以内)なのでご注意を!
そして旅行者ならやってしまいがちなのが、反対方向に向かう列車のホームに入ってしまうこと。韓国の地下鉄は同じ路線であっても行き先により改札が分かれていることがあります。でも安心を。同じ駅改札を再入場する場合には、10分以内なら無料という制度があるので、再入場に際して料金を引かれる心配はありません。
ただし、これらの制度が適用されるのはT-moneyなどの交通系カードを使用した場合のみなのでご注意を!
2024年7月から発売!気候同行カード観光フリーパス
ソウル市では、2024年7月1日から外国人観光客および短期滞在者向けに気候同行カードの観光フリーパスの発売を開始します。
このフリーパスには1日券(5,000ウォン・約545円)、2日券(8,000ウォン・約919円)、 3日券(10,000ウォン・約1,149円) 、5日券(15,000ウォン・約1,724円)があり、パスを購入すればソウルの地下鉄とバスが乗り放題になるというもの。
それ以外にもソウル市立科学館、ソウル大公園の入場料50%割引や、文化・公演施設の割引特典なども適用されます。
発売場所はソウル観光プラザの観光情報センター、明洞の観光情報センター、地下鉄1~8号線の顧客安全室、地下鉄駅周辺のコンビニで、カード本体の購入価格は3,000ウォン(約345円)。利用方法はT-moneyと同様で、カードに該当金額をチャージして使用します。チャージできる機械は地下鉄1~9号線などに設置されています。
韓国の地下鉄では交通カード「T-money」が便利!
日本でもほとんどの人が交通系カードを利用していますが、それは韓国でも同様です。韓国を代表する交通系カードはT-money(ティーマニー)。地下鉄の基本料金割引だけではなく、各種乗り換え特典などを受けられます。何より旅行者にとってはキャッシュレスで、面倒な切符の購入がなくなるだけでもうれしいですよね!
T-moneyの利用方法は、カードを改札にタッチするだけ。地下鉄だけではなく、バスなどの公共交通機関、タクシーでも利用可能。日本の交通系カード同様プリペイドカード機能を有しているので、コンビニなどでT-moneyを使って支払いもできます。
T-moneyの購入方法
T-moneyは、主なコンビニ、空港、地下鉄の駅構内に設置されている自販機から購入できます。カード自体の価格は3,000ウォン(約345円)。
自販機の場合、多くが日本語対応です。機械から購入する場合は現金のみで、コンビニで購入する場合はクレジットカードで購入することも可能。T-moneyを販売している店舗では、大きくTと書かれたT-moneyマークが貼ってあるので目印にしてくださいね。
T-moneyには、カードタイプ以外にもキーリング型や手持ちの写真を作って自作できるタイプもあります。
それ以外にもソウルにはNAMANEカードや、外国人観光客向けのソウルパス、 AMAZING PAY T-moneyカード、M-PASSカード、WOWPASSなど T-money機能がついた観光用カードがあります。こうしたカードを利用している場合には、別途T-moneyカードを購入する必要はありません。
T-moneyの子ども用のカードもある?
特別に子ども用のカードはありませんが、購入したカードに子ども用の登録をすることで乗車時に青少年・子ども料金(満13~18歳が青少年、満6~12歳が子ども)が適用されます。
登録を希望する人の生年月日を確認できるもの(パスポート)を提示すれば、T-money加盟コンビニ(一部取り扱いない場合あり)、ソウル地下鉄1~8号線および仁川地下鉄1~2号線の駅改札付近にあるサービスセンターで登録をお願いできます。
最近は、地下鉄に子ども用のカードを買える自販機も登場しています。ここで購入した場合にははじめに使用した日から10日以内にコンビニやT-money公式サイトで生年月日の登録をして利用できます。未登録の場合、一般料金に切り替わるのは10日後なので、2、3泊程度の旅行期間であれば不要ですが、次回使用前に忘れず登録してくださいね!
地下鉄にある機械で簡単にチャージできる
T-moneyを購入した後は、カードにチャージが必要。現金のみで、1回1,000~90,000ウォン(約115~10,344円)までの範囲でチャージ可能で、チャージの限度額は合計500,000ウォン(約57,464円)。しかし落とした時のリスクや払い戻しが必要になった時を考慮すると、最大50,000ウォン(約5,746円)程度にしておくのが無難です。
コンビニで購入した場合は、その場でチャージしてもらいましょう。地下鉄に置かれた機械でチャージする場合には、カードを所定の場所におき、あとは日本語可能な機械であれば案内に沿ってボタンを押してお金を入れるだけです。
コンビニでチャージする場合ひとつ注意したいのはチャージという言葉で、実は韓国語では公に話すには禁句な意味合いが。「チュンジョネジュセヨ」というフレーズを覚えておくとスマートですよ!
残額は払い戻しが受けられる!
もし、しばらく次に韓国に来る予定がないといった場合は、カードの残高の払い戻しを受けることも可能。ただし簡単に払い戻しができるのは残高20,000ウォン(約2,299円)以内。この場合はコンビニでも機械でも、基本的に手数料500ウォン(約57円)を支払えば払い戻しが受けられます。
30,000ウォン(約3,448円)以内の場合は、コンビニの場合はCU、ミニストップ、emart24に限定されます。さらに50,000ウォン(約5,746円)以内なら、首都圏地下鉄駅構内サービスセンターで払い戻しを受ける必要があります。なお、それ以上の金額になると銀行口座に振り込みになるため、韓国の銀行に口座を持っていないと手続きができません。
残高を確認するもっとも簡単な方法は、改札を通る時に残高が表示されるのでそれを覚えておく方法。そのほかにはコンビニで確認をお願いしたり、駅の自販機でも確認できたりします。
T-moneyを使わない場合は1回用交通カードを購入
韓国ではすでに紙の切符が廃止されているので、1回だけ利用したい場合には、1回用の交通カードの購入が必要です。
地下鉄の自販機で購入する場合には、T-moneyカード購入時と同じ機械で購入可能。日本語対応の機械であれば、1番左のオレンジ色のアイコンを押します。次に行き先が表示されますがアルファベット表示になるため、降車駅のスペルを事前に調べておくと安心です。
枚数を指定すると左側に金額が表示されるので、現金で機械に投入します。この料金にはカードのデポジット金額500ウォン(約57円)も含まれています。改札を通る時はT-moneyと同じでかざすだけです。
\韓国の交通カードについて詳しくチェック/
韓国・ソウルの地下鉄の乗り方
ソウル観光の強い味方である地下鉄の乗り方は、日本の地下鉄と大きな違いはないので、事前に流れを把握しておけば、スムーズに利用できます。
ここでは韓国・ソウルの地下鉄の乗り方や、知っておくと便利な情報を解説します。
①地下鉄で行き先を確認する
まずは、専用アプリでどの路線を利用するのかを確認し、利用する路線の最寄り駅についたら念の為路線図の確認をしましょう。最近、40年ぶりに路線図のデザインが変更されましたが、全体路線図は駅名はハングルと英語表記。一方、単路線の路線図では日本語で表示されているものもあるので、こちらを利用する方が便利です。
ソウルの地下鉄は日本の地下鉄同様、路線ごとに色分けされており、さらに各駅には3桁の番号がふられています。
例えば日本人観光客の利用が多い明洞の場合、3桁の番号は424。最初の4は4号線であることを示し、下2桁は始発からの駅の順番を表しています。
どの電車を利用すればいいのかを確認したら、上記で紹介した方法でT-moneyや1回用交通カードを準備、購入して改札に向かいましょう。
②改札を通る
韓国の地下鉄は、上りと下りの列車が同一のホームにあるものと、行先により改札が分かれているものがありますが、後者の場合、入る改札を間違えると反対方向に行ってしまうことに。改札を通る前に、改札上に掲げられた行き先表示や、改札前の柱に貼られている進行方向がわかる路線図などでしっかり確認することを忘れずに!
改札を通るときは、カードをタッチさせるだけ。ただし改札の入場方法にはいくつかのパターンがあり、何も設置されていないもの、ゲート開閉式、バー回転式などがあります。
トラブルが起きた場合には、車いす用の改札の付近にヘルプボタンがあることが多いので、そこで駅係員に連絡を。韓国語がわからない場合は「トワ ジュセヨ!(助けてください)」と連呼すれば係員がきてくれるはずです。
駅によっては、案内係として主に高齢の方がいる場合も。タスキをかけたり専用のチョッキを着ていたりすることが多いので目印にしてくださいね!
③地下鉄に乗車する
ホームに着いて地下鉄に乗る前には、再度進行方向の確認を。駅によっては電車がどこにいるのか表示されるものもあり、到着前には音楽が流れます。ソウルの地下鉄にはホームドアがついているので、転落の心配はありません。車内放送は基本的に韓国語と英語。しかし主要観光地の最寄り駅や乗り換え駅などでは、日本語や中国語でのアナウンスもあります。
多くの列車の車内にはモニターがついていて、停車駅の表示、開くドアの案内、乗り換え案内などがアナウンスと共に表示されます。複数路線の乗り入れがある駅に到着する前にはそれを示すBGMが流れるので、乗り換えが必要な場合はそれも参考に!
⑤電車を降り、改札を通る
地下鉄のホームには、出口の番号を示す表示があります。アプリや駅の案内板で自分が利用する出口番号を確認したら、表示に従って移動します。
改札を出るときは、入場時と同じく改札の機械にカードをかざすだけ。ただし1回交通カードの場合にはデポジット料金が含まれているので、降車して改札を出たらデポジット精算用の機械にカードを入れ、デポジット分の料金の返金を受けることを忘れずに!
⑥出口に向かうor乗り換える
乗り換えの際は、「Transfer To Line+路線番号」と書かれている表示を目印にします。駅構内では地下鉄の号線やテーマカラーが壁や柱に大きく貼られ、進行方向はわかりやすく矢印表示されています。
ほとんどの乗り換えはホームを移るだけですが、一部路線によっては乗り換える時に改札のようなゲートを通ることがあります。通常の改札を通る時と同様、機械にカードをかざしますが、料金は発生しません。
改札を出られない場合には、入場時と同じくヘルプボタンの活用を。そして再入場が必要な場合には、裏技として解説したように10分以内なら再入場無料なので安心してくださいね。
最近は韓国の地下鉄もかなりバリアフリーが徹底してきましたが、それでも出口によっては階段しかないので、重いスーツケースを持っている時などは『ソウル同行マップ』など、各種アプリでエレベーターの有無を事前に確認しておくと便利ですよ!
韓国・ソウルの地下鉄に乗る際の注意点・マナー
地下鉄は公共交通機関なので、やはり利用する際には守るべき注意点やマナーがあります。基本的には日本と変わりませんが、中には韓国独自の制度やルールも。ここではソウルの地下鉄に乗る際の注意点やマナーについて、解説します。
優先席には座らない
韓国の多くの地下鉄には、2つの優先席があります。1つは日本と同じように各車両の端にある高齢者や身体に障害や不調、ケガがある方向けの優先席。そしてもうひとつが、通常の座席の端に設けられ、ピンクで色分けされている妊婦優先席です。
韓国では、基本的に利用対象者がいなくても優先席には座らないのがルール。ただ、昔ほどは厳格ではなくなってきた気もしますが、旅先で無用なトラブルに巻き込まれないためには座らないのが無難です。
たまに優先席に座っている高齢者などが「空いてるんだから座りなさいよ」と話しかけてくる時がありますが、そんな時は話し相手を求めていることも多いもの。対象者がきたらすぐに席を開けるつもりで座り、韓国語がわからないことを伝えた上で話に耳を傾ける程度のことは、状況によっては許容範囲です。
電車内での飲食はなるべく避ける
バスには厳格な禁止規定がありますが、地下鉄には飲食物持ち込み禁止の明確な規定は設けられていません。
ただし、地下鉄内でも「不潔・悪臭で他の乗客に不快感を与えるおそれがあるものは携帯禁止」という禁止条項があります。韓国の飲食物は日本よりにんにくなどが用いられている場合が多いので、臭いがきついものが多い傾向が。そのため飲食物を持ち込んだ場合、臭いで他の乗客に迷惑をかける可能性があります。
さらに乗り慣れていなければ、どの時間帯にどこの駅から混み合うのかもわかりません。カップに入れたコーヒーなどを持ち込んで、急に混んできて押されたはずみに相手にかかってしまうこともありえます。不要なトラブルに巻き込まれないためにも、電車内での飲食は避けましょう。
時刻表はほとんど掲示されていない
バスと異なり、日本の地下鉄にもあまり時刻表は表示されていませんが、これは韓国でも同様です。その代わり駅で中心になるのは次の電車の接近情報で、電車のイラストなどを使い、2駅くらい前から電車が今どのあたりを走っているか表示される電光掲示板などが多く見られます。
日中は、およそ3分~10分間隔で運行しています。もし、不安な場合には各種アプリを利用すれば、次の電車がいつ来るのか、始発や終電の時間などを細かく調べることができます。
駅のエスカレーター・エレベーターの利用時の注意点
エスカレーターで立つ場合は、原則右側に立ちます。エスカレーターの乗車部分のセンターにポールが立てられていることが多いので、スーツケースと一緒に乗る時には注意を。
エレベーター使用時ですが、日本と大きく異なるのが閉まるボタンを押さないこと。そもそも交通弱者への配慮で扉が閉まる速度がやや遅く設定されているといった理由があるようなのですが、閉まるボタンを押しても日本のようにすぐに反応するものが少ないように感じます。
実は日本の習慣で、自分が最後に乗り込んだ時に良かれと思って閉まるボタンを押して、先に乗っていた高齢者の方に「押さなくていいのよ」と注意されたことが何度かありました。以前、駆け込み乗車をしてきた人が挟まれてケガをした時に、閉まるボタンを押した人が訴えられたという事件もあったようなので、閉まるボタンには触れないのが無難です。
\NEWTでソウル旅行をチェック/
地下鉄を活用して韓国・ソウル旅行を満喫!
本記事では、韓国・ソウルの地下鉄の乗り方や料金、T-moneyの購入方法などをご紹介しました。ソウルの地下鉄は本数が多く主要観光スポットやホテルなどにアクセスするのにとても便利。効率的に観光を楽しみたい方はぜひソウルでは地下鉄を活用してみてくださいね。
※2024年6月26日のレート、1ウォン=0.1149円で計算しています。
cover photo by PIXTA