ソウルから水原(スウォン)への行き方4選!バス・電車での最安・最速アクセス方法
水原(スウォン)は、ソウルから高速鉄道で約30分で行ける街です。本記事では、ソウルも韓国国内の地方への旅も経験豊富な筆者が、ソウルから水原に行く方法をご紹介します!鉄道や地下鉄、バス、タクシーなどさまざまな方法があるので、自分の目的にぴったりの移動手段を選んでくださいね。
水原(スウォン)は、ソウルから高速鉄道で約30分で行ける街です。朝鮮王朝第22代の王・正祖(チョンジョ)が築き、世界遺産に指定されている城郭・水原華城(スウォンファソン)があり、ここをロケ地としたドラマも数多く撮影されていることから、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとして知られています。
本記事では、ソウルも韓国国内の地方への旅も経験豊富な筆者が、ソウルから水原に行く方法をご紹介します!鉄道や地下鉄、バス、タクシーなどさまざまな方法があるので、自分の目的にぴったりの移動手段を選んでくださいね。
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ソウルから水原に行く方法は?距離は?
水原は、ソウルから南に約30㎞離れた場所にあり、日本でいうと東京駅から中央線の国立駅までの距離。日帰りでも気軽に訪れることのできる距離感です。
ソウルから水原までの最速・最安の行き方は?
時間 | 料金 | おすすめな人&特徴 | |
---|---|---|---|
高速鉄道 | 約32分~ | 1人2,700ウォン(約298円)~ | 最速でアクセスできるのでとにかく早く着きたい人に最適 |
地下鉄 | 約55分~ | 1人2,000ウォン(約221円)~ | 各駅と急行がある。料金が安い |
バス | 約1時間15分〜 | 1人2,800ウォン(約309円)~ | 江南滞在の人ならソウル駅まで行かずにアプローチできて便利 |
タクシー | 約1時間10分~ | 約42,000ウォン(約4,633円)~ | 荷物が多くて鉄道やバスでの移動が面倒な場合に便利 |
このように、移動手段によって移動時間や価格はさまざま。出発場所や時間、値段などそれぞれ詳しく説明するので、ご自身の予算や滞在時間に合った行き方を選んでくださいね。
それぞれのアクセス方法では予約が必要な場合もあります。予約は現地のハングルか英語が多いです。不安な方はNEWTに相談してくださいね。くわしくはこちらをご覧ください。
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ソウルから水原まで高速鉄道でアクセス!
ソウルから水原まで最速で移動するには、高速鉄道を利用します。高速鉄道のうち、KTXはソウル駅からのみ、ムグンファ号とITX-セマウル号はソウル駅と龍山(ヨンサン)駅から、セマウル号は龍山駅からのみ発着しています。
時間 | 料金 | |
---|---|---|
KTX | 約33分(ソウル駅)~ | 特等13,200ウォン(約1,456円)~ 一般8,4000ウォン(約927円)~ 立ち席8,000ウォン(約882円)~ |
ITX-セマウル号 | 約32分(ソウル駅)~ | 一般4,8000ウォン(約529円)~ 立ち席4,600ウォン(約507円)~ |
ムグンファ号 | 約36分(ソウル駅)~ | 一般2,7000ウォン(約298円)~ 立ち席2,300ウォン(約254円)~ |
セマウル号 | 約35分(龍山駅)~ | 一般4,8000ウォン(約529円)~ 立ち席4,100ウォン(約452円)~ |
約30分でアクセスでき、快適に移動できる
ソウルから水原へは、4本の高速鉄道が利用可能。この中で日本の新幹線のぞみに該当するのがKTX、ひかりやこだまのような位置付けとなるのがITX-セマウル号、特急や急行列車のような存在がムグンファ号とセマウル号です。
ソウルから釜山のような長距離移動の場合、どの列車を利用するかによって所要時間に大きな差が生じます。しかしソウル・水原間は距離が近いので、どの列車を利用しても所要時間に大きな違いはなく、約30〜35分程度で移動できます。
各駅からの1日の発着本数は、以下のとおりです。
ソウル駅からの本数 | 龍山駅からの本数 | |
---|---|---|
KTX | 4本 | - |
ITX-セマウル号 | 14本 | 13本 |
ムグンファ号 | 17本 | 20本 |
セマウル号 | - | 6本 |
列車により料金に違いがあるので注意!水原までの最安値は片道2,7000ウォン(約298円)
ソウル駅・龍山駅に向かう高速鉄道は、どの列車を利用するかで料金が変わります。
KTXを利用した場合
特等13,200ウォン(約1,456円)
一般8,4000ウォン(約927円)
立ち席8,000ウォン(約822円)
ITX-セマウル号利用の場合
一般4,8000ウォン(約529円)
立ち席4,600ウォン(約507円)
ムグンファ号利用の場合
一般2,7000ウォン(約298円)
立ち席2,300ウォン(約254円)
セマウル号利用の場合
一般4,800ウォン(約529円)
立ち席・自由席4,100ウォン(約452円)
所要時間はほとんど変わりませんが、料金は列車ごとにかなりの違いがあり、料金と所要時間を考えると、コスパ的にはムグンファ号の利用がおすすめ。なお、降車駅は全列車水原駅です。
高速鉄道のチケットは、窓口購入・券売機購入・オンライン(アプリを含む)購入の3つの方法があります。
窓口で購入する場合は、発車時間か列車の号数、行き先と枚数、座席の希望を伝えます。言葉でのコミュニケーションに不安がある場合は、あらかじめメモに書いておいてそれを窓口で提示しましょう。
駅の券売機で購入する場合の注意点は、ほとんどの機械がクレジットカード決済のみですが、韓国国内で発行されたカードにしか対応していない点です。数は本当に少ないのですが、CASHと書かれた機械は現金支払いができるので、現金で利用したい場合はこちらを探してみてくださいね。機械は英語と韓国語対応のみですが、ソウル駅のような大きな駅では、券売機の利用について案内してくれる係がいるので安心です。
オンラインやアプリは日本語対応で、出発予定日1カ月前から出発時刻までの残り時間が20分までの列車の予約が可能。
キャンセルの場合は、曜日によりキャンセル手数料の規定が異なります。月〜木曜日は出発3時間前までが無料。それを過ぎると、料金の5%(アプリの場合10%)のキャンセル手数料がかかります。
列車発車後でも払い戻しは可能で、発車後20分までが15%、60分までが40%、列車が目的地まで到着した場合は70%のキャンセル手数料がかかります。
金〜日曜日と祝日の場合のキャンセル手数料は、購入後から出発前日までが400ウォン、3時間前までが料金の5%、出発時間前までが10%で、発車後の手数料割合は平日と変わりません。
なお、列車出発後の払い戻しは駅窓口での手続きになります。
窓口や券売機で購入した場合は紙のチケット、オンラインやアプリ購入の場合はスマホのメールアドレス宛にチケットが送られてきます。
日本の新幹線と異なり、改札が乗降駅ともにありません。車内検札はありますが、チケットと異なる席に座っていた場合のみ、チケットの提示を求められます。
各座席ではスマートフォンなどの充電が可能です。スーツケースや大きな荷物などは乗降口付近に収納スペースがありますが、鍵はついていません。乗降口は写真のような段差があるので注意しましょう。
ソウルから水原まで高速鉄道で移動するメリット&デメリット
ソウルから水原までは高速鉄道での移動がおすすめですが、運賃が高いといったデメリットもあります。
メリット
- 運行本数が多い
- 所要時間が短い
デメリット
- 運賃が高い
- 切符の購入がやや難しい
- 発車駅が限定されている
高速鉄道は、最速で水原に行きたい人におすすめ!
最速で水原まで行きたい人なら、高速鉄道の利用が最適。4本の列車が利用できますが、所要時間に大きな差はないので、所要時間が短く、本数が多く、料金も最も安いムグンファ号の利用が便利です。
ソウルから水原まで地下鉄でアクセス!
ソウルから水原までの移動では、地下鉄もおすすめの移動方法です。ソウルから水原までは地下鉄1号線を利用しますが、各駅停車と急行があり、急行列車は早くて便利ですが本数が限られています。
時間 | 料金 | |
---|---|---|
各駅停車 | 約64分〜 | 2,000ウォン(約221円)~ |
急行 | 約55分〜 | 2,0000ウォン(約221円)~ |
地下鉄1号線は乗車前にしっかり行き先確認を!
1号線は、九老(クロ)駅で行き先が分岐します。水原へ向かうのは新昌(シンチャン)方面なので、間違って仁川(インチョン)行きの列車に乗車しないよう注意してください。
もしソウル駅や龍山駅で間違って仁川行きに乗ってしまった場合、九老駅の次は各駅では九一(クイル)駅、急行では開峰(ケボン)駅です。もし、この駅に着いてしまったら間違った列車に乗っていることになります。九老駅まで戻って、正しい行き先の列車に乗り換えましょう。
九老駅の次に加山(カサン)デジタル団地駅に停車(各停・急行共)したら、水原行きの正しい列車に乗っているということです!
所要時間は、各駅停車利用で約64分、急行利用で約55分です。
水原までの片道の料金は2,000ウォン(約221円)
ソウル駅から水原駅までの片道料金は、各駅停車、急行ともに2,000ウォン(約221円)で高速鉄道と比較すると安いです。しかし、高速鉄道の場合は立ち席を除き席が確保されていますが、地下鉄は混雑していると1時間立ちっぱなしの可能性もあります。
ただし、高速鉄道と違い面倒なチケットの購入手続きや予約が不要です。
ソウルから水原まで地下鉄で移動するメリット&デメリット
地下鉄での移動は運賃も安く、利用しやすいメリットがありますが、高速鉄道と比較するとやはり所要時間はかかります。
メリット
- 運行本数が多い
- 料金が安い
デメリット
- 所要時間が長い
- 席が確保されていない
- 利用方法が少しわかりずらい
地下鉄は、コスパよく水原に行きたい人におすすめ!
高速鉄道の中でもっとも料金が安いムグンファ号の水原までの料金は2,700ウォン(約298円)。地下鉄と比較すると700ウォン(約77円)しか違いませんが、所要時間は約20分違います。
ただし地下鉄は停車駅が多いので、ソウル駅や龍山駅まで行かずに、宿泊場所により近い駅を利用できるメリットがあります。面倒なチケットの購入も不要で、公共交通カード(T-money)を持っていれば改札でカードをかざすだけで乗降ができます。
地下鉄は、多少時間はかかってもいいから気軽にソウルから水原まで移動したい人におすすめの移動方法です。
ソウルから水原までバスでアクセス!
ソウルから水原までは、バスでアクセスする方法もあります。宿泊エリアによってはバスの利用が便利な場合があります。
ソウルから水原までのバスの所要時間は約1時間15分
ソウル・江南方面からは、水原まで直通バスが運行しています。京畿道公共バス3002・3007番利用の場合は、カンナム駅ナラビルバス停から乗車し、水原バスターミナルで下車します。所要時間は約1時間15分です。便数は3002が平日2本、3007が5本ですが、3007は祝日には本数が1本になってしまうので注意が必要です。
ソウル駅からも、水原バスターミナル行きの直通バス8800が出ています。ソウル駅・バス乗換センター6番乗り場から乗車し、水原バスターミナルで下車します。所要時間は約1時間33分で便数は平日・祝日共に2本です。
ただし、水原バスターミナルの最寄駅は細柳(セリュ)駅で、水原駅までは地下鉄で約1駅分離れています。もっとも楽な移動方法はバスで、水原バスターミナルから水原駅まで、5・88・310・900・7-1・13-5・7-2系統のバスを利用して所要時間は18分(バス停までの徒歩5分を含む)です。
水原までの片道の料金は2,800ウォン(約309円)〜
ソウル駅から水原駅までバスを利用した場合、料金は3007利用の場合で2,950ウォン(約325円)、3002、8800利用の場合で2,800ウォン(約309円)です。加えてバスターミナルから水原駅まではバスに乗る必要があり、料金は片道1,450ウォン(約160円)です。
ソウルから水原まで地下鉄で移動するメリット&デメリット
バス移動は、宿泊場所によっては鉄道より便利な場合がありますが、本数が少ないので事前に時刻表をチェックしておきましょう。
メリット
- 江南方面に宿泊している場合はバス停が近く便利
デメリット
- 所要時間が長い
- 本数がそれほど多くない
バスは、江南方面に宿泊している人におすすめ!
バスは所要時間が長く、その割に料金が安いわけでもないので、あまりおすすめの方法とはいえません。ただし、宿泊場所が江南方面の場合、ソウル駅まで移動しなくてもよいのでバスの利用も検討してみましょう。
ソウルから水原までタクシーでアクセス!
ソウルから水原までは比較的距離が短いので、荷物が多い、小さい子ども連れ、なるべく楽に移動したいといった場合には、タクシーの利用も選択肢のひとつです。
ソウルから水原までのタクシーの所要時間は約1時間15分
ソウル駅から水原駅までタクシーを利用した場合、所要時間は約1時間10分、料金の目安は42,000ウォン(約4,633円)です。
ソウルから水原までタクシーで移動するメリット&デメリット
日本と比較するとタクシー料金が安いので、荷物が多い時などには選択肢のひとつです。
メリット
- ラクに移動できる
デメリット
- 料金が高い
- 所要時間が長い
タクシーは、楽に移動したい人におすすめ!
タクシーを利用する最大のメリットは、なんといっても宿泊しているホテルの目の前などから手軽に乗れて、移動や乗り換えを必要としない点にあります。
料金は他の交通手段と比較するとどうしても高くなりますが、人数がまとまっていれば、1人あたりの負担は日本のタクシー料金と比較すればかなり格安。家族旅行でベビーカーを利用するような小さな子どもがいる場合や、荷物が多くて天候が悪い時などは、選択肢のひとつとして検討してみましょう。
目的に合わせてソウルから水原に行こう!
本記事では、ソウルから水原まで、高速鉄道、地下鉄、バス、タクシーの4つの行き方について紹介しました。
それぞれメリットやデメリットはありますが、1番おすすめの移動手段は高速鉄道。早くて便数が多いので、旅行中の大切な時間を節約できます。
地下鉄は、高速鉄道と比較すると所要時間はかかりますが、料金も安く、手軽に移動できるという点ではおすすめの移動方法です。
バスは、一般的には鉄道と比較すると安価な場合が多いですが、ソウルから水原間の移動では、時間、料金ともに地下鉄が便利。ただし江南エリアからアプローチする場合には、バスの利用も検討しましょう。
日本では約30kmの距離をタクシー移動することは滅多にありませんが、韓国では料金的に考えると十分選択肢のひとつになります。
それぞれのメリット・デメリットを確認した上で、ぴったりの移動手段でソウルから水原までの移動を楽しんでくださいね。
※記事内の料金価格は2024年4月17日のレート、1ウォン=0.1103円で計算しています。
※列車の本数や料金は2024年4月時点のものです
cover photo by amica