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“消えゆくもの”に会いに行く、ヘリテージツーリズムの旅

観光地を巡る旅から、歴史や文化を「残す」ために知る旅へ。ヘリテージツーリズムとは、消滅の危機にある伝統や建築物、産業遺産を訪れ、その価値に触れる旅のこと。「遺すことの意義」を考えるきっかけになり、自分自身の価値観を見つめ直す機会にもなります。 今回は、海外と日本それぞれから“消えゆくもの”と向き合える場所を紹介します。

ライター
Arisa
渡航回数は100回近く!年に数回は海外へ飛び出す、旅好きライターです。 現在はフリーランスライターとして活動中。旅先での出会いや発見を大切にしながら、旅を楽しみつつ、幅広いジャンルのおすすめ旅行情報を発信しています!
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観光地を巡る旅から、歴史や文化を「残す」ために知る旅へ。ヘリテージツーリズムとは、消滅の危機にある伝統や建築物、産業遺産を訪れ、その価値に触れる旅のこと。「遺すことの意義」を考えるきっかけになり、自分自身の価値観を見つめ直す機会にもなります。

今回は、海外と日本それぞれから“消えゆくもの”と向き合える場所を紹介します。

Contents

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ヘリテージツーリズムとは?〜「知ること」が文化を守る第一歩〜

photo by PIXTA

ヘリテージツーリズムとは、文化遺産、歴史的建築物、伝統産業などを体験・学習する旅のこと。1980年代の欧米において、都市の近代化により消えゆく「文化的景観」を保護する運動と共に注目されはじめました。

単なるノスタルジーではなく、「文化や歴史をいかに未来へ継承していくか」という観点から、持続可能な観光の形態として国際的にも認知されています。ユネスコが推奨する「観光による文化継承」もその一環となっていて、旅を通じて知識や関心を持ち深めることが、遺産の保存と地域の活性化にもつながっていきます。

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まずは世界から。「失われつつある遺産」を巡る旅

photo by PIXTA

世界には、紛争や気候変動、過剰な観光開発により存続の危機にある文化遺産が数多く存在します。その土地でしか見られない建築様式や伝統行事、独自の生活文化。それらが失われる前にこそ訪れ、肌で感じ、学ぶことこそが、ヘリテージツーリズムの真髄です。

ここでは、今なお残る「唯一無二の価値」に出会える、海外の注目スポットを紹介します。

【イタリア】チヴィタ・ディ・バニョレージョ

「死にゆく町」とも呼ばれる消えゆく崖上の都市

photo by Unsplash

「死にゆく町」と呼ばれるチヴィタ・ディ・バニョレージョ。ここは、ローマから北へ車で約2時間、イタリア・ラツィオ州に位置する村で、崖崩れや雨風の侵食により崩壊の危機に瀕しています。

チヴィタの歴史は、約2,500年前にさかのぼるとも言われ、まるでタイムスリップしたかのような中世の街並みが広がります。石造りの建物が並ぶ街並みは、1時間もあれば巡れるほどのコンパクトさ。街を形作る崖からは、遮るもののない絶景を楽しめます。

現在は一般車の走行はできず、歩行者専用の橋でのみアクセス可能です。観光客からの入場料が町の維持費に充てられ、住民や自治体による保存活動が進められています。

おすすめポイント

  • 2,500年以上前の中世の町並みが残っている
  • 土砂崩れなどで崩壊の危機に瀕する”死にゆく町”
  • 切り立った崖から眺める景色は絶景

チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)の基本情報

住所

Via dei Bagni, 51

電話

+39-324-8660940

営業時間

8:00~20:00

休業日

年始

アクセス

オルビエトからバスで45分

料金

6歳以上 5ユーロ(約818円)
※2025年5月11日現在のレート、1ユーロ=約163円で計算しています。

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【モンゴル】ゲル生活

都市化で揺らぐ遊牧民文化を体験

photo by PIXTA

モンゴルのゲルは、遊牧民が季節に合わせて家畜とともに移動するために作られる住居です。しかし、近年、農作物の品種改良により厳しい環境に対応した植物が開発されたことや厳しい自然災害の一種・極端な気象のゾドなどで、遊牧の需要は低下。これによりモンゴルの遊牧民文化は、なくなりつつあります。

現地滞在型ツアーでは、そんな失われつつあるゲル文化での宿泊体験や遊牧民の生活を学ぶことができます。モンゴルの貴重な文化遺産を体感する旅として注目されていますよ。ゲルでの滞在ツアー料金は、1泊2日で約20,000円から、数日間のツアーとなると約50,000円からが相場です。ぜひ、受け継がれてきたモンゴルの遊牧民文化をこの目で確かめてみては?

おすすめポイント

  • 失われつつある遊牧民文化
  • 現地滞在ツアーで体験できる
  • 世界で唯一無二の「動く暮らし」

【イギリス】アイアン・ブリッジ

世界初の鉄橋と産業革命の跡

photo by PIXTA

イングランド中部、シュロップシャー州のセヴァーン川に架けられた「アイアン・ブリッジ」は、世界初の鉄の橋として1781年に開通しました。

イギリス産業革命後に鉄の大量生産に成功し、商品の運搬をスムーズにするためにつくられた橋は、「アイアンブリッジ峡谷」としてユネスコ世界遺産に登録されています。現存する橋は修復を重ねながら保存されており、近代化の礎を体感できる歴史遺構として高い評価を受けています。

おすすめポイント

  • 世界初の鉄製の橋で産業革命を象徴
  • 修復保存により「失われない遺産」として維持されている

アイアン・ブリッジ(the Iron Bridge)の基本情報

住所

Hodge Bower, Ironbridge, Telford TF8 7JP

電話

-

営業時間

夏期:10:00~17:00

冬期:10:00~16:00

休業日

なし

アクセス

テルフォードセントラル駅から車で30分

料金

無料

公式サイト

https://whc.unesco.org/en/list/371

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【中国】黄龍

消えゆく自然と信仰の聖地

photo by PIXTA

四川省北西部に広がる黄龍は、渓谷沿いに3,000もの湖沼が続き、石灰岩層が露出していたため、氷河によって削られて形成されました。また、エメラルドグリーンに透き通った清流が流れる姿は美しく、チベットの人々が神秘的な景観から聖地と崇めた場所でもあります。

標高3,000m超の高地にあるこの景勝地は、地球温暖化や観光の影響で独自の自然環境が急速に変化しつつあり、保存活動の対象となっています。ユネスコ世界自然遺産にも登録されていますよ。文化と自然が融合した聖地を訪ねる旅は、まさに「今」だからこそ価値のある体験です。

おすすめポイント

  • 石灰棚と湖沼群が織りなす唯一無二の絶景
  • チベット人からは聖地として崇められた場所
  • 自然環境の変化により保護活動の対象に

黄龍の基本情報

住所

Pingsong Rd, Song Pan Xian, A Ba Zang Zu Qiang Zu Zi Zhi Zhou, Si Chuan Sheng, 中華人民共和国 623301

電話

+86 837 724 9188

営業時間

8:00~17:00
※最新情報はご確認ください

休業日

冬季は閉山、天候によって入場できない場合あり

アクセス

九寨黄龍空港から黄龍まで車で約1時間30分

料金

繁忙期 200元(約4,000円)

閑散期 60元(約1,200円)
※最新情報はご確認ください
※2025年5月11日現在のレート、1元=約20円で計算しています。

公式サイト

https://www.huanglong.com/cn

日本でも、知ることが残すことにつながる旅へ

photo by PIXTA

海外に限らず、日本にも“消えゆくもの”は数多く存在しています。伝統建築や文化、産業遺産、かつてのにぎわいを失った町。これらを「過去のもの」として遠ざけるのではなく、実際に訪れて体感することで、次世代へ残す意義を見つめ直すことができるでしょう。観光ではなく「継承」を目的とした旅は、地域再生のきっかけにもつながる大切な一歩です。

【長崎】池島

炭鉱の記憶が残る日本最後の炭鉱の島

photo by PIXTA

長崎県の池島は、2001年まで稼働していた日本最後の炭鉱の島。かつては7,000~8,000人が暮らしていましたが、閉山と共に急速に人口が減少し、今では100人足らずの高齢住民が静かに暮らしています。

炭鉱施設や社宅、商店街などが当時のまま残っており、まるで時間が止まったような風景が見学できますよ。現在は電動トロッコに乗車し元炭鉱マンガイドの案内するツアーがあり、炭鉱内部の見学も可能で、「産業遺産と暮らしの記憶」を体感できる貴重な場所です。

おすすめポイント

  • 元炭鉱マンの案内する炭鉱体験ツアー
  • いまも廃墟と生活が共存し生きる島

池島の基本情報

住所

長崎県長崎市西出津町

電話

0959-24-0211(長崎市外海行政センター)

営業時間

炭鉱内部はツアーに準ずる

アクセス

神浦からフェリーで30分

料金

ツアーにより異なる

公式サイト

https://www.at-nagasaki.jp/spot/61048

【岐阜】白川郷合掌造り

消えゆく暮らしの知恵や伝統を見学できる

photo by pixabay

世界遺産にも登録された「白川郷合掌造り集落」は、日本有数の豪雪地帯の中で築かれてきた日本独自の建築文化。相互扶助「結」によって合掌造りの屋根の葺き替えが行われてきたのも特徴です。

急勾配の茅葺き屋根が特徴の合掌造りは、冬の豪雪に耐え、大家族制の共同生活を支えてきました。現代の生活様式の変化に伴い、住民の高齢化や後継者不足が深刻化していて、維持と保存に地域全体で取り組んでいます。

そんな白川郷では、民泊として宿泊体験も可能。観光で訪れるだけでなく、実際に暮らしに触れることで合掌造りとともに暮らす人たちの生活を体感できる貴重なエリアです。

おすすめポイント

  • 今でも暮らしが続いている、世界遺産集落
  • 四季によって表情を変える景観美
  • 茅葺き屋根が急勾配になっている独特な建築様式

白川郷合掌造り集落の基本情報

住所

岐阜県大野郡白川村

電話

05769-6-1013(白川郷観光協会:9:00~17:00)

営業時間

8:00~17:00(駐車場)

休業日

なし

アクセス

高山駅から車で50分

料金

施設により異なる

公式サイト

https://shirakawa-go.gr.jp/

「観光」から「継承」へ 。知ることが旅の未来を作り出す

photo by PIXTA

ヘリテージツーリズムは、ただ美しい景色や有名な建物を見てまわる旅ではありません。そこに息づいていた人々の暮らしや信仰、技術、文化の背景を「知ること」で、初めてその土地に意味が生まれるのです。

今にも消えそうな町や伝統、自然が、訪れることで守られ、語り継がれていく。

そんな旅の形が、これからの観光のひとつの在り方なのかもしれません。次に旅に行く時は、“今しか出会えないもの”を探しに行ってみませんか?

cover photo by Unsplash

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