イタリア料理のおすすめ20選!現地在住者が特徴と人気メニューを解説
イタリアへ旅行するなら、ぜひ現地ならではの美味しいイタリア料理を味わいましょう!とはいえ、イタリア料理には実に多くのメニューがあるので、どれを食べたらいいのか迷ってしまうはず。 この記事ではイタリア在住の筆者が、おすすめの料理や楽しみ方、注意点などを解説します!イタリアへ行く前にぜひ情報をチェックして、美味しい食事を楽しむための参考にしてくださいね!
イタリアへ旅行するなら、ぜひ現地ならではの美味しいイタリア料理を味わいましょう!とはいえ、イタリア料理には実に多くのメニューがあるので、どれを食べたらいいのか迷ってしまうはず。
この記事ではイタリア在住の筆者が、おすすめの料理や楽しみ方、注意点などを解説します!イタリアへ行く前にぜひ情報をチェックして、美味しい食事を楽しむための参考にしてくださいね!
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イタリア料理の基本情報
イタリア料理は日本でも人気があります。イタリア産生ハムやカルボナーラ、サルティンボッカなど世界的に知られている料理も多く、名前を聞いたことがある人もいるでしょう。
イタリアで本場のイタリア料理を味わうなら、基本的な知識があるともっと楽しめますよ。ここからは、イタリア料理の基本情報を解説します。
イタリア料理の特徴
イタリア料理でどの土地でも共通して使われる食材は、トマト・オリーブオイル・ニンニクの3つ。交通や流通が発達していなかったので、食材も流通しにくく地産地消が基本です。そのため、郷土料理のなかでも海産物をメインにした有名なものは、基本的にシチリアやヴェネツィアなど海に面した場所で食べられることが多いです。
南北に長いイタリアでは、エリアごとに料理の味わいが変わります。ヨーロッパアルプスに近く寒さが厳しいイタリア北部では、バターやチーズなどの乳製品や牛肉、お米をふんだんに使った料理が多いです。ミラノ風カツレツやミラノ風リゾットなど、こってりした料理が日本でも有名です。
イタリア中部は、畜産や農業が盛んなエリア。そのため、肉類と野菜を使うメニューが多いです。最も有名なのは、パルマの生ハム。そのほかにも、フィレンツェの郷土料理であるフィレンツェ風Tボーンステーキや、野菜スープのリボリータもよく知られています。
イタリア南部は、小麦の栽培が古くから盛んです。カンパーニア州やプーリア州など南部のあちこちの土地で、小麦粉とトマトを使った料理が基本となっていることが多いです。その最も有名なメニューと言えば、やはりナポリ発祥のピッツァでしょう。
食卓に欠かせないワイン
イタリアの食卓には、ワインが欠かせません。どんな小さな食堂でも、ワインの準備があり頼めば必ず出てきます。家庭での食事も、水と一緒にテーブルに置かれるのはワインです。
イタリアでは、その土地で作られた地元のワインをたしなむのが一般的です。ちょっといいレストランなら、イタリア各地から取り寄せられた銘醸ワインを楽しむこともできますが、どうせ行くなら、その土地で愛されているワインをぜひ味わってみてくださいね!土地ごとに味わいは変わるので、その違いを楽しむのも素敵です。
日本でも近年名前が知られてきたのが、ノヴェッロと呼ばれるその年に造られたワインの新酒。11月初旬〜中旬ごろにかけて出回るので、この時期にイタリアを訪れるなら試してみるのもおすすめ。軽い味わいなので、おつまみと一緒にいただくアペリティーボとして楽しむのも良いですよ。
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イタリア料理を楽しむならまず前菜から!おすすめメニュー3選
イタリア料理は、コースで食べることが一般的。前菜・パスタやリゾットなどの炭水化物の料理・肉や魚などタンパク質の料理・デザート・コーヒーの順で味わうのが基本的な流れです。
まずは、前菜で選びたいおすすめのメニューを解説!現地のレストランでぜひ、参考にしてみてくださいね。
アンティパスト・ミスト
選んでおけば安心の定番メニュー
どこのレストランにもあるのが、アンティパスト・ミスト(Antipasto misto)と呼ばれる前菜の盛り合わせ。迷ったらこれを頼んでおけば間違いありません。
ナポリならイワシのマリネが添えられていたり、ローマならアーティチョークのオイル漬けがあったりと、その土地ならではの一品が入っていることが多いです。ゴルゴンゾーラチーズのカナッペや生ハム、フレッシュトマトのブルスケッタなども、前菜の定番メニュー。ワインと一緒に楽しんでみましょう。
カルチョーフィ
本場の味わいを楽しもう
カルチョーフィは、イタリア全土で広く食べられている野菜です。日本ではアーティチョークという名前で知られていますが、あまりメジャーではないので馴染みのない人もいるでしょう。それだけに、イタリアを旅行するならぜひ試してみて欲しいメニューです。
旬は晩秋〜冬の時期。このころはレストランでも、生のカルチョーフィが出回ります。前菜の欄にカルチョーフィ(Carciofi)を見つけたら、頼んでみましょう。
イタリア料理ではカルチョーフィは、蒸したものか揚げたものが出ることが多く、塩と好みでレモンをかけて食べます。内側ほど柔らかく、食べやすいです。外側の部分は前歯でこそぐようにして食べ、硬い部分は残しても大丈夫。ほっくりねっとりした味わいは、病みつきになる美味しさです。
旬以外だと、塩やハーブで味付けしたオイル漬けが供されることも。お店によって味つけが違うので、味の違いを楽しんでみてもいいですね。
サルーミ(サラミ)の盛り合わせ
ご当地サラミを楽しんでみよう
日本でも耳にするサラミ。ドライソーセージのイメージが強いかもしれませんが、イタリアでサルーミというと、豚や牛の肉を加工した食品のことをいいます。セミドライタイプや、加熱しただけで乾かさないものもあり、イタリア全土どこにでもご当地ならではのサルーミがあります。
ミラノなら、細挽きの豚肉を使ったミラノ風サラミ(Salame di Milano)。フィレンツェなら豚ひき肉や豚肉のいろんな部位を腸詰にしたソップレッサータ(Soppressata)、ボローニャなら街の名前を冠したボローニャ(Bologna)など、実にたくさんの種類があります。海がない内陸の街に旅する機会があれば、ぜひ頼んでみて欲しい一皿です。
プロシュット・コット(Prosciutto cotto)やボローニャなど乾かさないタイプのものは、食感もしっとりとしてとても美味しいですよ!赤ワインと一緒に食べれば、ワインが何本あっても足りなくなるほどの相性の良さです。
プリモ・ピアットは腹ぺこ旅行者の強い味方!おすすめメニュー3選
プリモ・ピアットとは、イタリア料理では肉や魚のメインディッシュの前に食べる、炭水化物メインのメニューのこと。観光で歩き回ってお腹がぺこぺこになったときなど、ぜひプリモ・ピアットを食べてみませんか?本場のパスタやリゾットの美味しさは、ほっぺたが落ちるほどです。
ここからは、メニューにあったら頼んで欲しいおすすめの料理を紹介します。
魚介のパスタ
旨味がたっぷり
ローマやジェノヴァ、パレルモなど海に面した街を旅するなら、魚介のパスタやリゾットがおすすめ。ご当地ならではの味を楽しめることは間違いありません。
メニューにペスカトーラ(Pescatora)と書いてあれば、漁師風。トマトをベースにたくさんの種類の魚介が使われています。アッロ・スコーリォ(allo Scoglio)と書いてあれば、エビやあさり、ムール貝など貝類を中心にしたものが使われています。スカンピ(Scampi)なら、トマトベースのソースに手長エビがふんだんに入ったもので、エビの旨味が堪能できます。
土地ごとに味つけが違うので、イタリア各地で食べ比べるのも旅の楽しみです。例えば、同じムール貝のパスタでも、ジェノヴァがある北部のリグーリア州では、トマトを使わないあっさり塩味のものが定番。一方、ムール貝養殖で有名なターラントがある南部プーリア州では、ムール貝に加えてフレッシュトマトもふんだんに使われていて、濃厚な美味しさが楽しめます。
ポルチーニのパスタやリゾット
イタリアでしか味わえない必食の味
ポルチーニとは、イタリア人がこよなく愛するきのこ。イタリア全土で食べられています。その旨味と香りは絶品で、パスタやリゾットで供されることが多いです。香りと味を引き出すため、牛乳やクリームソースをベースにした味付けがポピュラーです。
旬は初夏と9月下旬〜10月上旬と、時期が短いです。生のポルチーニを使った料理を出すレストランはそう多くありませんが、ポルチーニ・フレスキ(Porcini freschi)と書かれていれば間違いないので、ぜひ頼みましょう!
旬以外だと、干しポルチーニを使っていることがほとんどです。干し椎茸のようにまた違った旨味を楽しめ、とても美味しいです。
ズッパ
野菜不足を感じたらトライしよう
野菜スープのことを、イタリアではズッパ(Zuppa)と言います。イタリア料理としては、日本ではミネストローネがおなじみですが、イタリア現地のミネストローネには米や極小のパスタが入るため、ズッパには区分されないという違いがあります。
このズッパはあり合わせの野菜を入れて作るのが一般的で、塩味の透明なタイプとトマトを入れて風味づけるもの、ポタージュのようにとろみがあるものに分かれます。たっぷりと野菜が入っていて栄養価が高いので、旅行中の野菜不足を補うことができますよ。
レストランによって使う素材は違うので、食べ比べも楽しいもの。特に春先にイタリアを旅行するときは、旬のそら豆やグリンピースを使ったものがあるので、見つけたらぜひ味わってみてくださいね。
イタリアを旅するならピッツァははずせない!おすすめ3選
イタリアは、ピッツァ発祥の国!旅行するならぜひ、本場のピッツァを味わってみてください。出来立て熱々のピッツァは何枚でも食べられそうなほどの美味しさです。
ピッツァは、ピッツェリアというピザ専門のお店で食べるのが一般的。メニューでは、トマトソースをベースにしたピッツァ・ロッサ、トマトソースを使わないピッツァ・ビアンカの2つに分けて表記していることが多いです。
ここでは、ロッサとビアンカの中から厳選した、おすすめのピッツァについて解説!いろいろな種類のピッツァがありますが、これはというものを集めてありますので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。
ピッツァ・マルゲリータ
トマトソースベースのイタリアらしさが詰まったピッツァ
ピッツァ・ロッサの最も代表的なメニューといえば、マルゲリータ!トマトソースの上にモッツァレラチーズと生のバジリコの葉を散らした、シンプルなピッツァですが、老若男女問わず愛される超定番です。
特にマルゲリータ(Pizza Margherita)は、イタリア全土のピッツェリアだけでなく、レストランでも見かけることがある定番メニューなので、気になったら頼んでみてくださいね。
さらにマルゲリータに生ハムを合わせたものは、どこのピッツェリアでも人気があります。マルゲリータ・アル・プロシュット・クルード(Margherita al prosciutto crudo)というと通じますよ!シンプルながら塩けのきいたハムがモッツァレラチーズとよく合い、とても美味しいピッツァです。
今日は飲みたい!という気分なら、黒胡椒や唐辛子がきいたサラミ類を載せてある、辛めのピッツァもおすすめ。ピッツァ・ディアヴォラ(Pizza Diavola))という名前で載っていることが多いので、ぜひトライしてみましょう!トマトソースが辛味を中和してくれるので、辛いだけでなく旨味も感じられる一品です。
ピッツェリアでは生ビールを提供しているお店が多いので、ぜひ一緒に飲んでみてください。いくらでも生ビールが進んでしまうことは間違いなしです!
ピッツァ・クワットロ・フォルマッジ
チーズベースのとろける味わい
ピッツァ生地の上に、4種類のチーズをのせて焼いてあるのがクワットロ・フォルマッジ(Quattro Formaggi)です。チーズベースのピッツァで、見た目が白っぽいのが特徴。トマトソースがのらないピッツァ・ビアンカの代表的メニューです。
使われるチーズは4種類です。モッツァレッラ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、ストラッキーノが定番ですが、フォンティーナやペコリーノなど、ご当地名産のチーズを使っていることもあります。
イタリア各地で土地によって味わいが違うので、食べ比べてみても面白いですよ。あっさりした生地と、クリーミーなチーズが口の中で合わさって、とろける味わいがたまりません!生ビールもいいですが、キャンティなどのミディアムボティの赤ワインと合わせても、美味しくいただけます。
クワットロ・フォルマッジ以外のピッツァ・ビアンカでいえば、ピッツェリアでいただけるポルチーニを使ったメニューもおすすめ。イタリア料理では、ポルチーニをクリーム系のソースに合わせて調理するメニューが多いため、お店によっても変わりますが、ピッツァ・ビアンカの欄に書いてある確率は高いです。アイ・ポルチーニ(ai Porcini)と書かれているので見つけたら試してみてくださいね!
ポルチーニのピッツァには、モッツァレラやグリュイエールなどあっさり目のチーズ、サラミ類をのせるのが定番です。噛むと口いっぱいにきのこの旨味が口に広がり、とても美味しいですよ。
このピッツァには、白ワインを合わせても美味しく味わえます。ガヴィやフラスカーティなど、軽めのものを合わせれば何枚でも食べられてしまいそう。
ピッツァ・タリアータ
イタリア全土で味わえるB級グルメ
イタリアには、テイクアウト専門のピッツェリアがあります。オーブンで焼いた四角いピッツァを、切り売りしてくれるお店です。一般的なピッツェリアのピッツァと比べて、このような切り売りは総称してピッツァ・タリアータ(Pizza tagliata)と呼ばれています。
テイクアウトがメインながら、イートインスペースを備えたお店もあります。歩き回って小腹が空いた・・というときにぜひ入ってみてください。
ピッツァ・タリアータは、フォカッチャに近いふっくらした生地が特徴。定番の具はやはりマルゲリータで、どこのお店でも見かけます。熱々を頬張ると、旅の疲れも吹っ飛びそうな美味しさです。
ホテルの部屋に持ち帰って、ゆっくりしながら食べたいというときは、生ハムやルッコラ、プチトマトなど生の食材がのったものを頼むのもおすすめです。持ち帰りが簡単で、冷めても食べやすいですよ。
セコンド・ピアットにはご当地メニューがたくさん!おすすめ4選
イタリア料理でのメインディッシュは、タンパク質中心のセコンド・ピアット(Secondo Piatto)です。お店の名物として力をいれるレストランが多く、お店の特色がよくわかるメニューが揃っています。
ここでは、イタリアを旅するなら味わっておきたいセコンド・ピアットについて解説!どれにしようか悩むとき、ぜひ参考にしてみてください。
ズッパ・デル・ペッシェ(アクアパッツァ、カチュッコなど)
スープも残さずに味わいたい一皿
魚介をトマトソースや白ワインで煮込んだ料理が、ズッパ・デル・ペッシェ(Zuppa del Pesce)。日本でも広く知られているアクアパッツァも、この料理の一つです。
港町のレストランならとてもポピュラーな料理なので、メニューにあったら試してみると良いでしょう。ちなみに、郷土料理として最も有名なのは、カチュッコ(Caciucco)。トスカーナ州リヴォルノのご当地メニューです。
イタリアの北部なら、白ワインで仕上げたあっさりタイプ。南部なら、トマトベースの濃厚なタイプで供されます。魚介を食べつくしたあとに残るスープを、パンに吸わせて味わうのも美味しくておすすめ。白ワインをついつい飲みすぎてしまいそうです。
フリット・ミスト・ディ・ペッシェ
地魚の味がよくわかる一品
フリット・ミスト(Fritto misto)とは、ミックスフライのこと。ディ・ペッシェ(di pesce)とつくと、魚介のミックスフライのことを指します。海に面した街のレストランなら、メニューに載っている確率が非常に高く、イタリア全土で愛されている一品です。
新鮮な魚介に小麦粉をはたき、油で揚げているタイプが一般的。テーブルに運ばれたら、塩と好みでレモンをたっぷり絞っていただきましょう!魚介のジューシーな旨味を堪能できますよ。
食材としては、イカとエビなど定番の具材に、ご当地で獲れる魚が入っていることが多いです。シチリアの街ならイワシが入っていたり、うなぎ養殖で有名なヴェネト州のコマッキオならうなぎ(アングイッラ・Anguilla)が入っていたりと、バラエティ豊かです。
コニッリョ・アロスト
素手でかぶりつきたい濃厚な味わいのウサギ料理
日本ではなかなか見かけませんが、イタリアではウサギ料理もセコンド・ピアットとしてとてもポピュラーな一品です。消化が良いタンパク質として認知されており、家庭でもよく食されます。レストランのメニューにあったらぜひ試してみてほしいです。
北部から南部までいろいろな種類のウサギ料理がありますが、一年を通して食べられるポピュラーな料理はコニッリョ・アロスト(Coniglio Arrosto)です。
アロストというのは「ローストした」という意味で、ウサギのもも肉を炭火で炙ったり、フライパンで焼きつけたりする調理法。赤・白両方のワインに合わせられる料理なので、好きなワインをお供に味わってみましょう。
ローズマリーと塩胡椒だけで味付けした、シンプルな食べ方がイタリア流。少しお洒落なレストランなら、ベリーのソースなどを添えて出されることもあるので、食べ応えがある一皿としていただけますよ。
サルシッチャ
生でも焼いても美味しい一品
サルシッチャ(Salsicca)は、イタリアで作られる腸詰のこと。ソーセージやサラミとは違い、薫製や乾燥させたり、加熱したりしない生タイプのものを言います。
イタリア各地にご当地のサルシッチャがあり、その種類もさまざま。ハーブを使って風味豊かに仕上げられているものがポピュラーですが、カラブリア州名物のンドゥイア('Nduja)のように、激辛タイプのものもあります。
お店によっては自家製のものを出すところもあるので、メニューに載っていたらぜひ頼んでみてください!グリルしたりフライパンで焼いたりして供されることがほとんどですが、まれに生のサルシッチャを使ったブルスケッタなども見かけます。
クリーミーな口当たりは、やみつきになることうけあいです。こってりした味わいは、濃厚な赤ワインととても相性がいいですよ。
お腹に余裕があればぜひ!イタリアならではのデザート4選
イタリア料理では、食事の締めとしてどこのレストランでも、デザートを用意しています。お腹に余裕があれば、ぜひイタリアでしか食べられない一品を味わいましょう!
ここからは、おすすめのデザートをご紹介します。
リコッタのデザート(カッサータ、カンノーリなど)
滑らかな味わいがたまらない
イタリアを旅行するならぜひ、本場のリコッタを使ったデザートを味わうのがおすすめです。リコッタを使った有名なデザートといえば、スポンジ生地にリコッタのクリームを合わせたカッサータ(Cassata)や、筒状の生地にリコッタをつめたカンノーリ(Cannoli)など、シチリアのものが日本でも有名です。地方ごとに種類は変わるので、ぜひ味わってみてくださいね。
リコッタの材料は、羊乳と牛乳に分かれます。羊乳で作られたものは特に風味がよいです。リコッタ・ディ・ペコラ(Ricotta di Pecora)と書かれていたら間違いないので、ぜひ頼んでみて欲しい一皿です。
定番のデザートはなんといってもチーズケーキ!濃厚な味わいのチョコレートや爽やかなベリーのソースと一緒に供されることが多く、好みのソースで食べればさらに味わい深くなります。
ジェラート
毎日食べても飽きない美味しさ
イタリア料理で定番のデザートの一つが、ジェラート。イタリアの人たちがこよなく愛するデザートです。消化がよくて栄養価が高く、お腹にたまりにくいと言われています。食事を食べすぎたけれどデザートも味わいたい…という気分のとき選んでもいいですね。
イタリアのレストランで置いていることが多い定番のジェラートは、チョコレートやバニラ、フルッタ・ディ・ボスコ(Frutta di Bosco)と呼ばれるベリー類などがあります。1種類だけ頼んでじっくり味わったり、多種類を選んで少しづついろんな味わいを楽しんだりもできるので、注文するときに聞いてみるといいですよ。
ちょっといいレストランだと、自家製のジェラートにケーキを添えたものなど、ひとひねりしたデザートを出してくれることもあるので、メニューにあったらぜひトライしてみてくださいね。
レストランでの食事の最後に、デザートはあえて頼まずにコーヒーでしめて、ジェラテリアへジェラートを食べにいくという方法もあります。繁華街のジェラテリアは夜遅くまで開いていることも多く、圧倒的に多種類のジェラートが揃えてあるので、どれにしようか選ぶのも楽しいものですよ!
ティラミス
どんなレストランでも見かける定番メニュー
日本でも浸透しているイタリアンデザートが、ティラミス(Tiramisù)です。イタリアにあるレストランなら、ほぼどこのお店でもメニューに載っているポピュラーな一皿です。
コーヒーのシロップにひたしたビスケット生地に、卵で作ったザバイオーネソースとマスカルポーネチーズで作ったクリームを合わせ、ココアパウダーをふったのが定番のティラミス。リキュールを隠し味にしたりココアパウダーの代わりにコーヒーの粉をかけたりと、店によって味が変わるので、食べ比べてみるのも旅の醍醐味です。
ザバイオーネソースやマスカルポーネを使わず、リコッタやヨーグルトを使い旬の果物と合わせたものや、ナッツのクリームを使うタイプもあります。特に、春先にしか出回らないアマレナチェリーや、夏によく食べられるネクタリンや桃などを使ったものは、旬のフルーツの味わいが凝縮されていてとても美味しいですよ!見つけたらぜひ味わってみてくださいね。
マチェドニア
イタリア版フルーツポンチ
ティラミス同様、レストランのデザートメニューに載っていることが多いのは、マチェドニア(Macedonia)というデザート。新鮮なフルーツを細かく切って、砂糖とレモン汁をかけてなじませた果物の一皿です。
パスタやメインディッシュでお腹がいっぱいになっていても、これなら食べられる…とイタリア人がこよなく愛するデザートの一つでもあります。
旬の果物を使うので、春だと旬のさくらんぼやイチゴ、珍しいところではワイルドストロベリーが入っていることがあります。夏なら生の黄桃や白桃、スイカが使われ、秋・冬は洋梨やオレンジなどがメインです。
シンプルながら、いろいろな果物が使われているので栄養価の高さも期待できそう!旅行中にビタミン不足を感じたらぜひトライしてみてくださいね。
食事の最後は飲み物ですっきりと!美味しいドリンク3選
食事のあとにコーヒーなどの飲み物を頼んで口をさっぱりさせるのが、イタリアでは定番化しています。一人でご飯を食べるような場合でも、料理の後にはぜひドリンクを!
ここからは、〆におすすめのドリンクメニューをご紹介します。
デカフィナート、オルツォ
寝る前でも安心して飲める一杯
食後はコーヒーという人が多いイタリアですが、カフェインを寝る前にとりたくないという人もいます。どのレストランにも、デカフィナート(Decaffeinato)というカフェインレスのコーヒーがあるので、頼むと良いでしょう。味わいは普通のコーヒーと変わりません。
ほかに、カフェ・ドルツォ(Caffè d'orzo)というタイプもあります。こちらはコーヒー豆ではなく、大麦を深煎りで焙煎してコーヒー状にした飲み物です。イタリアでは老若男女問わずポピュラーな飲み物で、身体に優しいと言われています。普段コーヒーをあまり飲まないという人は、試してみると良いですよ。
ディジェスティーヴォ(グラッパ、アマーロ、リモンチェッロなど)
消化促進の食後酒
イタリアのレストランでは、ディジェスティーヴォ(Digestivo)と呼ばれる食後酒を置いています。食後の消化促進のために飲むと良いと言われていて、イタリアでは男女問わず人気がある飲み物です。小さなショットグラスで、ゆっくりと味わうのがイタリア流!
代表的なものはグラッパ(Grappa)。アルコール度数が高く、焼酎のような蒸留酒です。また、アマーロ(Amaro)と呼ばれるビターなリキュールも人気。消化を促進すると言われるハーブ類がふんだんに使われ、食後に最適とも言われています。
日本でも有名なのはレモンのリキュール、リモンチェッロ(Limoncello)。リモンチェッロには2種類あります。はっきりと黄色いものはイタリアならどこでも見かける、レモンだけを使った定番のタイプです。
もう一つは、薄黄色のタイプでクレーマ・ディ・リモンチェッロ(Crema di Limoncello)という商品名です。アルコール度数が高く強いお酒ながら、牛乳が加えられているのでとてもまろやかな味わい。見かけたら試してみてくださいね。
カフェ・コレット
コーヒーと食後酒両方を味わえる
コーヒーも食後酒も飲みたい!いう人の味方が、カフェ・コレット(Caffè Corretto)。リキュールなどの強いお酒が入ったエスプレッソコーヒーのことです。
伝統的なカフェ・コレットは、エスプレッソコーヒーにグラッパを少量たらしたもの。とはいえ、好きなリキュールを頼んでも大丈夫です。お目当てのお酒があれば頼んでみましょう。ウィスキーを入れたり、ブランデーを入れたりして楽しめますよ。ブランデー入りはカフェ・アル・ブランディ、ウィスキーならカフェ・アル・ウィスキーと言うと通じます。
また、ハーブの一種・サンブーカ(Sambuca)を漬け込んだリキュールを使うタイプは、カフェ・サンブーカと呼ばれています。こちらもイタリアならではのメニューなので、気になる人はぜひトライしてみてくださいね。
イタリア料理を満喫しよう
イタリア料理はひとくくりにされがちですが、イタリア料理とはイタリア各地で愛されている郷土料理全体を指します。
イタリアを旅するならぜひ、その土地で愛されているメニューを頼んでみてください。イタリア全土で味わえるカルボナーラや生ハムも美味しいですが、訪れた場所でしか食べられないものを味わうのも旅の醍醐味の一つです。
イタリアには、美味しいものがたくさんあります。ぜひ全てを食べ尽くそう!と言う気持ちで旅行してみてください。必ず満足いくイタリア料理が待っていますよ。ぜひ紹介した情報を参考に、イタリア料理を満喫してみてくださいね!
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