フィレンツェ・ミケランジェロ広場は人気の観光スポット!見どころや行き方を解説
イタリアでも大人気の観光スポット、ミケランジェロ広場。世界遺産に登録されたトスカーナ州フィレンツェ市の「フィレンツェ歴史地区」にあります。 この記事ではフィレンツェ在住経験がある筆者が、ミケランジェロ広場の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ミケランジェロ広場へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
イタリアでも大人気の観光スポット、ミケランジェロ広場。世界遺産に登録されたトスカーナ州フィレンツェ市の「フィレンツェ歴史地区」にあります。
この記事ではフィレンツェ在住経験がある筆者が、ミケランジェロ広場の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ミケランジェロ広場へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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ミケランジェロ広場の基本情報
イタリアでも屈指の人気を誇る観光スポット、ミケランジェロ広場。フィレンツェ出身の偉大な芸術家、ミケランジェロに捧げられたこの広場は、一年中訪れる人が絶えません。
まずは、ミケランジェロ広場の歴史や特徴などの基本情報を解説します。
ミケランジェロ広場とは?
ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)は、イタリアの世界遺産・フィレンツェ歴史地区にある広場です。フィレンツェ歴史地区の中心部から、アルノ川を挟んで反対側の丘の上にあり、フィレンツェが生んだ偉大な芸術家・ミケランジェロにちなんで命名されました。
この広場の魅力は、フィレンツェの中心部を眺められること。アルノ川ごしに広がる美しいフィレンツェの街並みを見に、世界中から人が訪れる有数の観光スポットとして知られていて、一年中多くの人でにぎわいます。
ミケランジェロ広場の特徴
ミケランジェロ広場は、イタリア半島の真ん中にあるトスカーナ州フィレンツェ県の、県都であるフィレンツェ市にあります。
もともと小国に分かれていたイタリアは、1861年にイタリア王国として統一されました。そのあとの1865年に、首都がトリノからフィレンツェへ移転。当時の都市整備計画の一環としてミケランジェロ広場が作られ、現在に至ります。
あとから世界遺産に加わったミケランジェロ広場
世界でも有数の観光スポットとして知られているフィレンツェ。ドゥオモやジョットの塔、ウフィツィ美術館などが立ち並ぶフィレンツェの中心部は「フィレンツェ歴史地区」として、1982年に世界遺産に登録されました。しかしこのとき、ミケランジェロ広場は歴史地区内に含まれていませんでした。
2021年に開かれたユネスコ世界遺産委員会で、「フィレンツェ歴史地区」が拡張されることが決まりミケランジェロ広場とその周辺が新たに世界遺産に加えられることになりました。意外にも、ミケランジェロ広場が世界遺産に加えられたのはつい最近のことなので、フィレンツェ観光ではぜひ立ち寄りたいですね。
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ミケランジェロ広場の観光の見どころ
ミケランジェロ広場は、フィレンツェを一望するパノラマを楽しむだけでも価値がありますが、広場および周辺にはたくさんの観光の見どころがあります。
ここでは、ミケランジェロ広場へ行ったら足を運んでみたいスポットについてまとめました。ぜひ観光の参考にしてみてくださいね。
ダヴィデ像(レプリカ)
ミケランジェロ広場の中央にフィレンツェ市街を見下ろすように建っているのが、ミケランジェロの『ダヴィデ像』です。設置されているのはレプリカですが、訪れた人は皆一緒に写真を撮っているほど人気があります。
フィレンツェには『ダヴィデ像』が3体ありますが、そのうちの1つがこのミケランジェロ広場にあるダヴィデ像です。レプリカはブロンズでできていて、年月と共に色が変わっていくのが特徴。表情も変わっていくように見えなかなか楽しめるので、美術好きは必見!
広場は北向きの造りになっていて、北側にフィレンツェ市街が広がっています。ダヴィデ像の顔は微妙に西を向いているので、彼とベストショットを撮りたいなら逆光にならない14時以降に行くのがおすすめです。
ちなみにミケランジェロが作った大理石製のオリジナルはアカデミア美術館、同じく大理石製のレプリカはヴェッキオ宮殿前にあります。興味のある人はぜひダヴィデ像めぐりへ足を運んでみては?
サン・ミニアート・アル・モンテ教会
ミケランジェロ広場に隣接しているのが、サン・ミニアート・アル・モンテ教会です。広場から歩いて10分ほどで行ける場所ですが、観光客は少なめで穴場のスポット。
フィレンツェ中心部にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会やサンタ・クローチェ教会同様に、教会入り口はロマネスク様式で飾られていてとても美しいです。
教会の中はたくさんの芸術品で彩られています。中でも必見なのは、祭壇後ろにある13世紀に作られたモザイク画!金色のモザイクが多用されていながら、豪華さよりも荘厳さを感じられる作品です。ぜひ間近で見て、その美しさを堪能してくださいね。
ミケランジェロ広場より高台にあるため、実はこの教会から見下ろすフィレンツェ市街が、最も開けた展望を楽しめます。フィレンツェ市街のベストショットを撮って帰りたい、という人はぜひカメラを持参してください!
サン・ミニアート・アル・モンテ教会(Abbazia di San Miniato al Monte)の基本情報 | |
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住所 | Via delle Porte Sante, 34, 50125 Firenze |
営業時間 | 月〜土曜 9:30〜13:00/15:00〜19:00、日曜 8:15〜13:00/15:00〜19:00 ※宗教行事が行われる場合は入場不可 |
休業日 | なし |
アクセス | ミケランジェロ広場から徒歩約10分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
バラ庭園(ローズガーデン)
ミケランジェロ広場の下に位置しているのが、バラ庭園(ローズガーデン)。ミケランジェロ広場を設計した建築家、ジュゼッペ・ポッジが作った美しい庭です。
園内には400種類のバラが植えられています。春から夏にかけてのシーズンに最も多くの品種が咲くので、ゴールデンウィークのころに訪れると楽しめること間違いなし!
また、園内にはジャン・ミシェル・フォロンの作品が展示されています。必見は大きな旅行カバンを模した作品『Partir』。作品越しにフィレンツェのパノラマが見えるので、旅の思い出にぜひ、カバンごしのフィレンツェを写真に収めてみては?
また、姉妹都市である京都市と高台寺によって、1998年に日本庭園が寄贈されました。日本庭園の周辺は静かな佇まいなので、散歩のひと休みに立ち寄りのんびり過ごしてみるのもおすすめです。
バラ庭園(Giardino delle Rose)の基本情報 | |
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住所 | Viale Giuseppe Poggi, 2, 50125 Firenze |
営業時間 | 月〜土曜 9:00〜20:00、日曜・祝日 10:00〜20:00 |
休業日 | なし |
アクセス | ミケランジェロ広場から徒歩約3分 |
料金 | 無料 |
ミケランジェロ広場観光のベストシーズンは?
ミケランジェロ広場は、イタリアでも穏やかな気候のトスカーナ州にあります。しかし駐車場を兼ねた広場なので、天候や混雑時によっては、観光しにくくなってしまうことも……。
せっかく来たのにフィレンツェのパノラマが思ったより綺麗に見えなかった!というアクシデントを避けるには、どんな時期に訪れるのがいいでしょうか?ここでは、ミケランジェロ広場のあるフィレンツェでの観光のベストシーズンについてチェックしてみましょう。
フィレンツェのベストシーズンは春の4〜5月、秋の9〜11月!
フィレンツェは、イタリア半島中部に位置しています。そのため、寒さの厳しい北部や猛暑が訪れる南部に比べて、安定した気候です。
フィレンツェの四季は、4〜5月が春、6〜8月が夏、9〜11月が秋、12〜3月が冬と、日本とは少し異なります。このうち乾季は春・夏・秋。雨や雪を気にせず、ミケランジェロ広場で写真を撮ったりフィレンツェ市街のパノラマを満喫したりするには、春と秋が最適です。
一方で夏は、1年で最もフィレンツェが賑わう時期。しかし、盆地のフィレンツェは、夏蒸し暑く気温も非常に高くなります。ミケランジェロ広場はフィレンツェ市内で最も高台にあるため、遮るものが周りに全くありません。この時期に訪れるなら、体調を崩さないように旅行プランを立てましょう!
オンシーズンに、ミケランジェロ広場以外もゆっくり見て回りたいというときは、最も暑くなる7月〜8月を避け、6月上旬あたりに旅行するのが狙い目です。
また暑くなるフィレンツェですが、盆地のため朝・昼・晩の気温差が激しい土地でもあります。昼間は半袖でも暑かったのに、日が暮れたらもう1枚着るものが欲しくなる程度には寒い……という日があるので、薄手のジャケットやストールがあるとよいでしょう。フィレンツェは革細工が有名なので、本革のジャケットをお土産代わりに買って羽織るという手もアリ。
ちなみに、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)など宗教施設を見学するときは、季節に関係なく手足が隠れる衣類を着用するのがルールです。半袖はOKですが、ミニスカートや短パンなどでは入場できないので気をつけましょう。
オフシーズンの12~3月は写真を撮りやすい
冬場の12〜3月は、ミケランジェロ広場に集まる観光客がグッと少なくなる時期です。オンシーズンには観光バスでひしめく駐車スペースも、がらんとした雰囲気になります。
冬は空気がとても乾く時期。そのため、フィレンツェ市街のパノラマがくっきりと見えて、抜群の眺望を楽しめます。冬晴れの日にミケランジェロ広場へ行けば、フィレンツェ市街の素晴らしい景色を写真に収められること間違いなし!
また、市内の宿泊施設やレストランなど、シーズンオフはリーズナブルに利用できることが多いです。トスカーナ名物のサラミやフィレンツェ名物のこってりサンドイッチ・ランプレドットを美味しくいただけるのも冬なので、あえて冬旅を楽しんでみるのも良いですね。
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ミケランジェロ広場へのアクセス・行き方
ミケランジェロ広場は、フィレンツェ歴史地区を望む丘の上に位置しています。移動手段は、バスか徒歩が一般的です。タクシーでも行けますが、シーズンによって往復を断られたり、広場でゆっくりできない場合があるのであまりおすすめはできません。
ここからは、フィレンツェ中心部からミケランジェロ広場までのアクセス方法について紹介。自分のニーズに応じた、無駄のない旅行プランを立ててみてくださいね。
フィレンツェ中心部からバスでミケランジェロ広場へ行く方法
フィレンツェ市内からミケランジェロ広場までのバスは、バス会社Autolinee Toscane社が運行しています。
フィレンツェ市内〜ミケランジェロ広場行きのバスは、循環バス12番と13番がありますが行きは12番を使うのがおすすめ。片道1.2ユーロで行けるので、バスに乗る前にタバコ屋(タバッキ・Tabacchi)やサンタマリアノヴェッラ駅の売店、宿泊先のホテルなどでバスの切符を買っておきましょう。
12番のルートは、フィレンツェの玄関口サンタマリアノヴェッラ駅の南西にある、ロトンダ・バルベッティ(Il Prato Barbetti)のバス停が始発。ただし、このバス停はかなりわかりにくい場所にあるため、散歩がてらもう少し先にあるオンニサンティ広場(Piazza D'Ognissanti)を目指すと楽にたどり着けます。ピアッツァ・オンニサンティのバス停は、アルノ川沿いの超高級ホテル、セントレジス・フィレンツェの目の前にあります。ここから終点まで12番バスに乗りましょう。
約25分ほどで、終点のピアッツァ・サン・ミニアート広場(Piazzale San Miniato)に着きます。このバス停はミケランジェロ広場の裏手にあり、そこから1〜2分坂をおりると、ミケランジェロ広場です。帰りは13番バスに乗り、行き同様にオンニサンティ広場のバス停で下りると良いでしょう。
また切符は、at busというアプリからも購入でき、乗車時と下車時に運転手へ提示して利用することも可能です。車内でも切符を購入できますが、料金は3ユーロとかなり割高になる上お釣りがもらえないことが多いので、やめておきましょう。
歩いてミケランジェロ広場へ行ってみるのも素敵
フィレンツェ市内からミケランジェロ広場へは、歩いていくルートもあります。春先にフィレンツェへ行く機会があるなら、市内を散歩がてら広場を目指すプランも良い旅の思い出になることでしょう。
まず目指すのは、ウフィツィ美術館。目の前にあるヴェッキオ橋は渡らず、美術館を左手に見ながら、アルノ川沿いの歩道を歩きアッレ・グラツィエ橋を渡ります。
橋を渡って直進し突き当たるとサン・ニッコロ通りに出ます。左へ曲がり道なりに歩くと3分ほどで、サン・ニッコロ・オルトラルノ教会(Chiesa di San Niccolò Oltrarno)が左手に見えてきます。
教会の少し先で道が2つに別れるので、右側のサン・ミニアート通りへ入り道なりに進みましょう。サン・ミニアート門(Porta San Miniato)をくぐるとモンテ・アッレ・クローチ通りに出ます。
モンテ・アッレ・クローチ通りをまっすぐ進んで1〜2分ほどすると、左手に緩やかな上り階段が見えてきます。この階段を上がり切った左手が、ミケランジェロ広場です。
サンタマリアノヴェッラ駅から距離は3km程度ですが、後半は上り坂になるので意外ときつく感じるかもしれません。体力を温存したいなら、ミケランジェロ広場とその周辺の散歩以外は、行動プランに入れないことをおすすめします。
ミケランジェロ広場観光における注意点・おすすめの過ごし方
ミケランジェロ広場は、誰でも立ち寄ることができる公共の場です。守らなければならないルールは特にありませんが、世界遺産に登録された美しい景観を守るためにも、ゴミのポイ捨てや大声で騒ぐなどのマナー違反行為はやめましょう。
またフィレンツェの中心部では、公共の場の飲食禁止を求める場所もありますが、ミケランジェロ広場では飲食可能です。カフェや売店もありますが市内の相場よりかなり高いので、気になる人はペットボトルの水やスナックなど軽食を持参すると良いでしょう。
広場の中には日陰が全くありません。イタリアの直射日光は、夏以外の時期でもかなりきついので、目を痛めることがないようサングラス持参をお忘れなく!
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フィレンツェにあるミケランジェロ広場の観光を満喫しよう
この記事では、イタリア・フィレンツェ市にあるミケランジェロ広場の特徴や歴史、周辺の観光の見どころ、アクセス、観光の注意点などをご紹介しました。
イタリアでも有数の人気観光地であるミケランジェロ広場で、美しいパノラマを思いっきり満喫してみてくださいね!
ミケランジェロ広場の基本情報 | |
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住所 | Piazzale Michelangelo, 50125 Firenze |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | なし |
アクセス | 循環バス12番でオンニサンティ広場(Piazza D'Ognissanti)より乗車、約25分でピアッツァ・サン・ミニアート広場(Piazzale San Miniato)で下車、そこから徒歩約1分 |
cover photo by Unsplash