【2024年最新】今のスペインの治安は?バルセロナ&マドリードの危険な地域や注意点を解説
スペインは陽気な雰囲気が漂う人気の観光地ですが、旅行者を狙ったスリやひったくりなどが多発する治安が良くないエリアも存在します。今回はスペインの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。スペインで旅行する時は参考にしてくださいね。
スペインは陽気な雰囲気が漂う人気の観光地ですが、旅行者を狙ったスリやひったくりなどが多発する治安が良くないエリアも存在します。今回はスペインの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。スペインで旅行する時は参考にしてくださいね。
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スペインの治安についての最新情報
外務省によると2024年9月現在、スペインについては特段の危険情報はなく、4段階ある危険レベルについても指定されている地域がないため、スペイン全土が危険レベル0の状態となっています。そのため、ヨーロッパの中では比較的安全な国といえるでしょう。
しかし、比較的安全とは言っても日本とは違って、スペインで人気の観光都市であるバルセロナやマドリードでは、観光客を標的にしたスリや置き引きなどが増加傾向にあり、旅行をする際には十分に注意が必要です。
2017年8月にはバルセロナのランブラス通り等において、イスラム過激派による車両突入型テロが発生し、多くの死傷者が出ました。テロの脅威は依然として高く、再び同様のテロ事件が有名な観光地等で発生する可能性は否定できません。
ただし滞在中に防犯対策をしたり、危険なエリアを把握したりなどのポイントを押さえておけば、犯罪を未然に防げるほか、万が一犯罪に巻き込まれても被害を最小限に押さえられるでしょう。
今回はスペインの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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スペインの夜の治安は?
美食の国・スペインには、お酒やスペイン料理を楽しめるバルなどがたくさんあったり、クラブミュージックの聖地と呼ばれる島があったりと、ナイトスポットも多く、夜遅くまで楽しむことができます。
ナイトスポットでは、お酒が入るとついつい気が緩んでしまいますが、防犯対策はしっかりとしましょう。荷物は極力身につけておき、足元や座席などに置く場合は常に注意を払いましょう。睡眠薬入りの飲食物を提供し、被害者が気絶している間に所持品を盗む睡眠薬強盗も発生しているので、バーなどで見知らぬ怪しい人から飲み物や食べ物を勧められても断りましょう。
スペインで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
スペインのおもな観光地では、観光客を狙った犯罪が発生しています。ほとんどがスリや置き引き、ひったくりなどですが、最悪の場合は怪我や事故につながる場合も。犯罪率の高い要注意エリアを事前に把握して、被害を出来るだけ防ぎましょう。
①バルセロナやマドリードなどでは観光客を狙った犯罪に注意!
日本人にも人気の観光都市であるバルセロナやマドリードでは、外国人旅行者を狙ったスリや置き引きなどが発生しています。外務省によると、2023年の日本人の犯罪被害者数(合計153人)のうち、バルセロナが約49%(75人)、マドリードが約28%(43人)を占めています。
マドリードでは、スペイン広場、マヨール広場、プエルタ・デル・ソル、王宮、美術館周辺、グラン・ビア通り付近に注意を。またバルセロナでは、サンツ駅およびカタルーニャ駅、北バスターミナル、ランブラス通り、カタルーニャ広場周辺、エル・プラット空港、サグラダ・ファミリアやグエル公園などの観光地、カテドラルを中心としたゴシック地区、カンプ・ノウ・スタジアム周辺、モンジュイックの丘などで、被害が多発しています。
特に、バルセロナでは近年、殺人事件や強盗事件が増加し、治安が悪化しています。観光中の日本人がひったくり被害にあった際に転倒し、骨折する重傷を負ったり、観光中に集団に引きずり倒され、金品を奪われたりする強盗致傷事件の被害の事例もあります。
観光する際は多額の現金・貴重品を持ち歩くことは避け、財布などの出し入れは外から見えずらい場所で行いましょう。人通りの少ない時間帯や場所は極力避け、観光の際は周囲の状況に十分注意しましょう。
②マドリード市内のセラーノ通りでは偽警官に要注意
高級ブティックが並ぶマドリードのセラーノ通りは、観光客にも人気のショッピングスポット。ここでは、詐欺事件対策のため、私服警官が巡回していることがあります。それに漬け込んで警察を名乗り、警察手帳らしき物を見せ、所持品検査と偽って財布を提示させて現金等を抜き取る、偽警察官による詐欺が発生しています。
偽警察官のおもな特徴は、手帳やバッジを一瞬しか見せないこと、財布の提示を要求することなどがあり、またスペイン語ではなく英語で話しかけてくる場合もあります。職務質問をされた際は、このような特徴を把握し、偽警察官かどうかを見分けましょう。
③地下鉄やバスなどの公共交通機関
地下鉄やバスなどの公共交通機関では、スリに要注意。人が接触したり、小銭を落とすなどの手口で被害者の注意をそらしている間に、足下や座席に置かれたカバンを持ち去ったりする手口が一般的です。
注意を引かれることがあったら、まずは自分の荷物を確認しましょう。貴重品は極力持ち歩かないようにするのがいいですが、持ち歩く場合は1カ所にまとめず、いくつかに分けておくと、万が一スリにあっても被害を最小限に押さえられるでしょう。
④人通りの少ない裏通りではひったくりも
人通りの少ない裏通りでは、物陰を利用して通りかかった人のカバンを奪うひったくりが発生しています。前方の路上で待機する仲間とバイクで逃走したり、最近では自転車やキックボードなどでの犯行も目立ちます。
昼夜問わず人通りの少ない道は避け、道を歩く時は壁側に荷物を持つようにしましょう。万が一ひったくりにあった場合は二次被害を防ぐため、無理に抵抗しないようにしましょう。
⑤イスラエル・パレスチナ情勢にともなって宗教施設やナイトクラブは十分に注意
イスラエル・パレスチナの衝突を受け、イラク・レバントの武装勢力イスラム国(ISIL)は、イスラエル大使館ならびにヨーロッパ諸国の大使館、宗教施設、ナイトクラブ、アラブ諸国の軍・政府、湾岸諸国にある米軍基地などを標的にするよう呼びかけています。
当面の間は、テロや不測の事態に巻き込まれることのないように、観光の際に宗教関係施設やナイトクラブに訪れる際は安全確保に十分注意を払ってください。
スペインに渡航する際は、外務省海外安全ホームページやニュースにより最新情報を確認しましょう。情報収集には、外務省が発行するたびレジも活用してみてくださいね。
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スペインで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
スペインで観光客が被害にあいやすい犯罪として、スリや置き引き、ひったくりなどが挙げられます。事前にどんな被害があるかを知っておくことで、出来るだけ犯罪を未然に防ぎましょう。
①さまざまな手口のスリ
スリは日本人旅行者がもっとも巻き込まれやすい犯罪です。おもに地下鉄やバス内、観光名所、路上などにおいて、話しかけたり、小銭等をばらまくなどして被害者の注意をそらした上で、カバンから財布などを抜き取る手口が非常に多いです。犯人は1人だけではなく、グループが取り囲んで犯行に及ぶケースもあります。
スペインではさまざまな手口のスリが発生しており、新聞や地図を広げながら近づいて被害者の死角にある貴重品を盗む目隠しスリや、ケチャップなどを被害者の衣服につけて注意をそらしているうちにカバンや財布などを盗むケチャップスリなど、計画を立てて行う巧妙な手口も目立ちます。
どんな状況であれ、観光地や道端で知らない人に接触をされた際は警戒を怠らず、自分の荷物を確認しましょう。
②巧妙な手口の置き引き
飲食店、ホテルのロビー、駅、空港などで見知らぬ人に話しかけられたり、小銭を落とすなどの注意を引く行為が見受けられたら要注意。このような手口で被害者の注意をそらしている間に、足下や座席に置いたカバンを持ち去る置き引きが発生しています。
ビュッフェ形式の食事の場合を含め、荷物は極力身に着け、足下や座席に置く場合は常に注意を払いましょう。注意を引かれるようなことが発生した場合は、自分の荷物などを確認しましょう。
②残忍な犯行も多いひったくりや強盗
人通りの少ない道では、ひったくりや強盗が発生しています。ひったくりは裏通りや物陰で待ち伏せ、バイクに乗った犯人が通行人の鞄等を奪い取る手口が一般的です。また背後から忍び寄り、首を絞めて気絶させた上で所持品を盗む首締め強盗は、最悪の場合、命の危険性もあるので十分に注意しましょう。
歩道を歩く際は、荷物をしっかりと身体の前方、壁側に持ちましょう。人通りの少ない道では常に周囲に注意を払い、不審者に遭遇した際は、速やかに近くの店に避難しましょう。
スペインで被害にあわないための安全対策
せっかくのスペイン旅行で悲しい思いをしたくありませんよね。100パーセント犯罪被害を防ぐことはできませんが、被害にあわないための防犯対策を知っておくことで、出来るだけ犯罪を未然に防いだり、被害を最小限に押さえましょう。
①荷物には常に気を配る
スペイン観光は見どころがいっぱいで、ついついカバンや貴重品などへの注意が薄れてしまうかもしれません。有名観光地などでは、特に観光客を狙ったスリや置き引きが多発しているので、荷物は極力身体に常に身につけ、レストランや空港などで荷物を足元に置く場合でも、常に注意を怠らないようにしましょう。
②パスポートなどの貴重品は極力持ち歩かない
海外旅行へ行く際、クレジットカードを複数枚持っていったり、現金を多めに持参したりする人も多いのではないでしょうか。貴重品は極力持たないようにして、持つ場合には1カ所にまとめず、複数に分けるなど工夫すると、万が一スリなどにあっても被害を最小限に押さえられるでしょう。
③道案内も含め人が接触してきた際は警戒する
スペインでは、複数人での巧妙な手口の犯行も多発しています。道を聞いてきたり、小銭を目の前で落したりなど、被害者の注意を弾いている間にカバンや財布などが盗まれていることがあるので、どんな状況であれ、知らない人が接触してきた場合は警戒を怠らないようにしましょう。
④人通りが少ない道は極力避ける
昼夜に限らず、人通りが少ない道は極力避けましょう。裏道などでは、バイクや自転車などに乗った犯人が背後から近づき、カバンをひったくる手口が発生しやすいです。首を絞められるなどの命に関わる犯罪に巻き込まれる可能性もあるため、周囲には十分注意しましょう。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
スペイン日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。スペイン在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう。
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スペインで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
万が一スペインで被害にあってしまった場合のために、事前に緊急の連絡先を確認しておきましょう。
緊急通報先
日本では警察は「110番」、消防や救急車は「119番」ですが、スペインの緊急全般の連絡先は「112番」です。警察・消防・救急の共通番号となっており、必要に応じて関係部署へつながります。
国家警察「091番」、市警察「092番」、治安警察「062番」、消防「080番」、救急「061番」とそれぞれ異なる連絡先も設けられていますが、緊急事態が起きた時は「112番」に連絡すれば大丈夫です。
在スペイン日本大使館
スペインで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害にあった時は、まずは最寄りの警察署に届け出し、それを立証する書類を発行してもらいましょう。もし書類を発行してもらえない場合など手続きなどで困った場合は、大使館や総領事館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。
マドリードを観光する場合は、在スペイン日本国大使館、首都バルセロナを観光する在バルセロナ日本国総領事館がアクセスしやすいです。詳しくはそれぞれの公式サイトを参照してください。
在スペイン日本国大使館の連絡先
- 電話番号(代表):91-590-7600
- メールアドレス(総領事館領事部):consulado@md.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.es.emb-japan.go.jp
在バルセロナ日本国総領事館の連絡先 - 電話番号(代表):93-280-3433
- メールアドレス(総領事館領事部): madoguchi@bc.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.barcelona.es.emb-japan.go.jp
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スペインはヨーロッパの中でも比較的安全な国ですが、観光地ではスリやひったくり、ぼったくりなど、観光客を狙った犯罪が多発しているので、細心の注意をはらって過ごすことが大切です。女性の場合は、夜のひとり歩き、薄暗い路地、観光客が少ないローカルエリアは避けると安心でしょう。
犯罪に巻き込まれないために、カバンを前にかけて抱えておくなど、自分自身で対策することがポイントです。旅行の開放感とスペインの陽気な雰囲気に、ついつい気持ちが緩むことがあるかもしれません。今回の記事を参考に犯罪対策をしっかりとして、旅行を楽しんでくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
photo by Unsplash