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【2024年最新】今の中国の治安は?観光は大丈夫?危険な場所や注意点、安全対策を解説

中国は上海や北京、深圳といった大都市も多い国。しかし、日本とは政治体制や文化、雰囲気が異なる国なので、中国を観光するにあたって不安を感じている方もいるでしょう。 今回は近くて遠い隣国・中国の、大都市圏や地方の治安が不安定と言われている地域を中心に、夜の時間帯における治安や女性が気をつけたいポイントなどもご紹介します。中国を観光する際の参考にしてみてくださいね。

ライター
NEWT編集部
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中国は上海や北京、深圳といった大都市も多い国。しかし、日本とは政治体制や文化、雰囲気が異なる国なので、中国を観光するにあたって不安を感じている方もいるでしょう。

今回は近くて遠い隣国・中国の、大都市圏や地方の治安が不安定と言われている地域を中心に、夜の時間帯における治安や女性が気をつけたいポイントなどもご紹介します。中国を観光する際の参考にしてみてくださいね。

Contents

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中国の治安に関する最新情報

photo by Unsplash

中国は、大都市圏では比較的治安は安定しており、とくに上海は、治安が良いことで知られています。また以前は治安が悪いと言われていた深圳や東莞なども、近年ではかなり治安が改善されてきて、海外旅行の基本的な注意点を押さえておけば問題なく過ごせます。

日中であれば、女性のひとり歩きも大きな問題はありませんが、極端に人通りがない道を歩くのは避けましょう。夜の時間帯もぼったくりやしつこい勧誘、窃盗事件などの事件に巻き込まれる可能性があるので、女性はもちろん男性も長時間出歩くことはおすすめできません。

外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。中国全土は2024年現在、以下のようになっています。

  • レベル1(十分注意してください):新疆ウイグル自治区、チベット自治区

過去に暴動や殺傷テロが発生した西部の新疆ウイグル自治区や、僧侶によるデモが過激化したチベット自治区が、レベル1に設定されているものの、上記以外の地域は危険度の対象外となっています。大都市圏を含む、ほぼすべてのエリアで危険度がゼロに指定されています。

【2024年9月最新】凶悪犯罪に対する注意喚起について

上記の通り、危険レベルはほぼ全域でゼロではありますが、危険がまったくないわけではなく、最近では凶悪事件も起きています。

2024年9月18日に、広東省深圳日本人学校の児童1名が登校中に男性に襲われ、のちに逝去するといういたましい事件が発生しました。また2024年6月には、蘇州で日本人親子が刺傷される事件が発生しており、このほかにも日本人が被害に遭う事件が相次いでいます。

外務省からは、2024年9月20日付けで「凶悪犯罪に対する注意喚起」が発表されていて、滞在中の注意点としては、不審者の接近などに十分気をつけるよう呼びかけが行われています。詳しくは、外務省・海外安全ホームページをご確認ください。

今回の記事では最新情報以外にも、中国の夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。

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中国で治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

中国は西部のウイグル自治区とチベット自治区が危険度1に指定されています。また、空港ではパスポートや貴重品などの盗難被害も報告されています。

ここでは、中国で治安が悪いとされているエリアや場所、注意点を確認しましょう。

① 人の集まる場所では要注意!周囲に十分注意を払って

photo by Unsplash

近年、中国各地で人の集まる場所(公園・学校・地下鉄など)において、刺傷事件が発生する傾向にあるため、外出の際は周囲の状況に注意する必要があります。比較的治安が良いとされている北京、上海などの地域であっても例外ではなく、観光中なども不審者の接近などがないか、周囲を確認しながら行動するようにしましょう。

また、子ども連れで旅行や滞在をする際は、外出はなるべく大人が複数人いる状況を作って、十分に対策をとるようにしてください。

② 新疆ウイグル自治区やチベット自治区はデモのリスクも

photo by Unsplash 

中国西部の砂漠地帯や高山地帯で、ウイグル人やチベット人たちが多く暮らしているウイグル自治区とチベット自治区では、かつてテロや暴動が頻繁に起きていました。その影響からか、今でも危険度が比較的高い地域としてリストアップされています。

漢人とは、文化や信仰、言語など含めて何もかも異なる人たちなので、現地人の文化風習を尊重して、トラブルを起こさないようにすることが大切です。訪れることがあっても安全のために、モスクや寺院、宗教的な集まりには近づかないようにしましょう。

③ 過去の歴史に関わる「記念日」には節度ある言動を

安全と言われている地域であっても、中国には独自の政治・法制度や社会文化、また、過去の歴史認識などをめぐる複雑な対日感情があります。そのことを前提に、トラブルに巻き込まれないよう十分注意してください。

負の対日感情がエスカレートしがちな日には、とくに注意を。重慶爆撃のあった6月5日、南京事件の追悼記念日である12月13日、終戦記念日の8月15日などの行事の際には、できる限り慎重に行動した方が良いでしょう。

④ 空港では貴重品の管理に注意!

photo by Unsplash ※画像はイメージです

北京などの主要都市にある空港では、スリや置き引きなどの盗難被害が多く報告されています。空港はパスポートや財布、航空券といった貴重品を頻繁に出し入れする場所なため、狙われやすくなるということを自覚しておきましょう。

犯罪防止のために、荷物整理や両替中、エレベーターやタクシー待ちをしている最中も、周囲の様子には常に注意を払っておきましょう。

中国の夜の治安は?

photo by Unsplash

中国の都市や街には、いたる所にカメラが設置されており、犯罪の発生を抑制しています。そのため、大都市でも昼夜を問わず治安が安定しています。ただし暗くなってからは、人通りの少ない路地やバーなどでのスリや暴力事件の報告もあるため、夜は油断しないようにしましょう。

上海や北京、深圳のみならず、中国の都市は煌びやかなナイトスポットが充実している場所も多いですが、夜の一人行動はあまりおすすめできません。終電後にタクシーで帰ろうとしたらぼったくりに遭ってしまった、というケースもあります。

夜に出歩くとしても、できる限り早い時間帯に帰ってくるようにしましょう。

中国で観光客が被害にあいやすい犯罪は?

中国は全体として治安が良い国ですが、観光客をターゲットにした犯罪も発生しています。ここでは観光客が巻き込まれやすい犯罪の特徴についてご紹介します。

①スリ・ひったくり

photo by Unsplash ※画像はイメージです

人が多い空港や街の飲食店、人気観光スポットなどでは、財布やパスポート、カメラやパソコンなどの貴重品を狙ったスリやひったくりも起きています。自分の物が盗まれないように、貴重品入れで厳重に管理したり、前がけカバンでスリ対策をしましょう。

スリやひったくりにあった場合は自分の荷物を守ることも大切ですが、それ以上に命を守ることを意識しましょう。犯人を刺激してしまうと、さらに被害が大きくなる可能性もあるので、無理は禁物です。

②タクシーのぼったくり

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タクシーで目的地に着くと、法外な値段をふっかけられることもあります。乗車する前に運賃の目安を確認しておくことが大切です。また中には、トランクに預けた荷物を持ち去られたり、車内で暴行されたりする事例も。

乗車する前にタクシーのナンバーを控えたり、複数人で乗ったりして、もし運転手の様子がおかしいと感じたら、すぐにタクシーを降りるようにしましょう。

③繁華街の飲食店などでのぼったくり

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繁華街の客引きについていった先で、飲食店でぼったくりにあう事例も発生しています。また、若い女性のいるお店で性的マッサージなどのサービスが提供される場合もありますが、こうしたサービスは中国では違法です。罰金や拘留、国外退去といった処罰を受けるリスクがあります。

繁華街の客引きに、怪しいお店に連れていかれそうになったら必ず断りましょう。

④決済時のスキミング被害や偽札のリスク

photo by Unsplash ※画像はイメージです

中国でカードでのお支払いをする際に、スキミングされてお金を抜き取られる事例があります。またタクシーやATMで偽札を渡されてしまったという事例も報告されています。

お買い物をする際は必ず店員が操作しているかどうかをチェックし、暗証番号を入力する際には絶対に他人に見られないように周囲に注意しましょう。

中国で犯罪被害にあわないための防犯対策

中国で犯罪被害にあわないようにするためには、あたりが暗い時間帯には出歩かず、交通量の多い道路では、車両の往来に注意することが大切です。

①早朝・夜間は出歩かない

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早朝や夜間は危険度が増します。ホテルから近い場所であっても夜間に出歩くのは危険です。繁華街であっても犯罪発生リスクは上がるので、夜に外を出歩くとしたら人通りのある場所を選び、複数人で行動するように心がけると犯罪にあう確率はグッとへらせます。

②交通量の多い場所・時間帯は車両の往来に要注意!

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中国は交通事故の発生件数が多く、2021年の調査では交通事故による死亡者数は6万2,218人。同年における日本の2,636人と比較するとかなり多いです。

電動自転車やオートバイクによる信号無視や歩道走行が多く見られ、周囲に注意していないと交通事故に巻き込まれてケガを負ったり、亡くなってしまったりすることも。

中国の大都市の交通量が多い通りでは、とくに車両の動きを注視しましょう。

③政府の建物や敷地は不用意に撮影しないようにする

photo by Unsplash

一部の公的機関や政府系の建物や敷地、設備などの写真撮影や動画撮影は禁止されています。中国の反スパイ法に抵触すると、拘留されてしまうリスクもあるでしょう。

勾留までされなくても、当局に疑われて、撮影した写真や動画を削除するように求められることもあります。トラブルを避けるためにも、公的機関の撮影は控えましょう。

日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう

在中国日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。中国在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう。

もし中国で犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

万が一、中国で犯罪の被害にあってしまった場合に備えて、連絡先を知っておくと安心ですよね。ここでは、もしもの際の連絡先について詳しくご紹介します。

緊急通報先

photo by Unsplash ※画像はイメージです

日本では警察は「110番」、消防は「119番」ですが、中国でも同様の番号です。救急車は、「120番」もしくは「999番」に連絡を入れましょう。

また盗難などに遭ったなど、緊急ではない被害の場合は、ツーリストポリスや最寄りの警察署に足を運ぶようにしましょう。

在中国日本国大使館 

photo by Unsplash ※画像はイメージです

中国で、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署で事安発生証明(报案证明)を作成してもらいましょう。

そして、各都市にある公安局出入境管理局におもむき、パスポート紛失証明(护照报失证明)を入手します。申請時にはパスポートのコピーまたは写真、事安発生証明(报案证明)、臨時宿泊登記などの証明書が必要です。そのため中国に渡航する際は、パスポートをコピーした紙と、さらにパスポート情報をスマホなどで撮影したデータも準備しておくのがマストです。

その後、在中国日本国大使館にて「帰国のための渡航書」を申請し、ふたたび公安局出入境管理局に行って出国ビザを申請。そのビザの発給を受ければ帰国できます。手続きなどで困った時は、総領事館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。

詳しくは在中国日本国大使館の公式サイトを参照してください。

在中国日本国大使館の連絡先

中国国内にある総領事館の連絡先

治安情報をチェックして中国旅行を楽しもう!

中国は全体として比較的治安は安定している国ですが、スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪のほか、一部凶悪な犯罪も起きているため、細心の注意をはらって過ごすことが大切です。女性の場合は、夜のひとり歩きや観光客が少ないローカルエリアは避けたり、子ども連れの場合は、十分に周囲の様子を確認するなど、対策をしっかり立てましょう。

旅行の開放感と中国観光にのぞむワクワクで、ついつい気持ちが緩んでしまうことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習も違う異国に来ているということを、常に意識して旅行を楽しんでくださいね!

 

※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。

cover photo by Unsplash


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