海外でスマホやパスポートなどが盗まれた時の対応とは?おすすめのスリ対策も紹介
海外旅行では、非日常的な楽しい体験ができる一方、盗難やスリ、ぼったくりなどの軽犯罪に気をつけないといけません。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないように注意が必要です!場所によっては、治安が悪い場所もあるので、必ず訪れる前に確認をしましょう。 今回は実際にタイで盗難の被害にあったNEWT編集部のAYUMIが、被害時の対応やおすすめのスリ対策を紹介します。事前に知っておけば盗難にあってしまった時もスムーズに対応できるので、ぜひ旅行前にチェックしてみてくださいね。
海外旅行では、非日常的な楽しい体験ができる一方、盗難やスリ、ぼったくりなどの軽犯罪に気をつけないといけません。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないように注意が必要です!場所によっては、治安が悪い場所もあるので、必ず訪れる前に確認をしましょう。
今回は実際にタイで盗難の被害にあったNEWT編集部のAYUMIが、被害時の対応やおすすめのスリ対策を紹介します。事前に知っておけば盗難にあってしまった時もスムーズに対応できるので、ぜひ旅行前にチェックしてみてくださいね。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
もしも海外で盗難の被害にあってしまったら…
photo by shutterstock
こんにちは!NEWT編集部のAYUMIです。私はタイで12年近く暮らした経験があり、今でも1年に数回はタイ旅行をしています。
タイは観光やグルメなど、たくさんの魅力がある一方で、最近は旅券の紛失・盗難に関する相談が急増しているので注意が必要です。私も実際にタイで盗難にあってしまった経験があります。スマートフォンやクレジットカードを盗まれてしまい、盗難証明書の発行などが大変だったので、今回はもし海外で盗難にあったらどうすればいいのかの対応方法をお伝えします!事前に知っていれば良かった情報もあるので、旅行前に確認しておきましょう。
また、おすすめのスリ対策も紹介するので、海外旅行を考えている方はぜひご購読ください。せっかくの楽しい旅行が台無しにならないようにしましょうね!
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
スマートフォンが盗まれた時の対応
photo by unsplash
まずは、実際に私も被害にあった、スマホが盗まれてしまった時の対応です。iPhoneかandroidかによって対策が異なるものもあるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
①紛失モードに設定・ロック方法
まずはすぐにしないといけない対応です。スマホに紛失モード設定やロックをかけないと、情報を抜き取られる可能性があります。この設定を行うことで、2次被害の可能性が低くなるため、すぐに行いましょう!
iPhoneの場合
iPhoneの紛失モードをオンにしましょう。オンにすることで、支払い用のカード情報やサービスなどがすべて停止されます。またiPhoneが紛失中であることと連絡方法を表示するメッセージも表示させることができます。
紛失モードにするには、パソコンや同行者のスマートフォンなどからiCloud.comにアクセスし、盗まれたスマホのApple IDでログインします。ログインができたら、Apple IDに紐づけられている端末が表示されますので、盗まれてしまったスマホを選択して、紛失モードをクリックしましょう。紛失モードを選択すると、失くしてしまったスマホのパスコードの入力や、現在連絡ができる電話番号の入力を求められますので、画面の指示に従って操作してくださいね。同じApple IDで登録しているiPadなどがあれば、iPhoneを探すアプリでも紛失モードをオンにできますよ。
そして、iPhoneの紛失モードをオンにするためには、事前にスマホの設定を完了しておく必要があります。海外旅行に行く前に、あらかじめiPhoneの設定画面から、iPhoneを探すをオンにしておくことをおすすめします。また、iPhone探すをオンにしておけば、スマホの現在地を調べることもできますので、運が良ければスマホを無事に保護できるかもしれません!
詳しくはこちらのiCloudユーザガイドをご確認ください。
androidの場合
androidのスマホは、Googleアカウントの設定をしていれば、デバイスの位置の特定や端末のロック、データの消去などができます。
まず、パソコンや同行者のスマホなどからandroid.com/findにアクセスします。スマホに登録してあるGoogleアカウントを使ってログインしたあと、画面に表示されている紛失したデバイスをクリックしましょう。もし、紛失したスマホの電源がついていて、通信ができる状態であれば、次の画面でスマホの現在地を確認できますよ。しばらくすると、操作している画面にメッセージが表示されますので、ロックとデータを消去するを選択してください。すると、紛失してしまったスマホに対して、デバイスを保護(ロック)とデータの消去ができるようになります。
デバイスの保護を起動すると、パスワードを指定してデバイスをロックできます。デバイスを発見した人から返却してもらえるよう、メッセージやデバイスの電話番号をロック画面に追加できますよ。それでも不正利用が心配なときは、デバイスのデータをすべて消去してしまうこともできます。ただし、スマホの中身が完全に消去されてしまいますので、選択は慎重に行ってくださいね。
詳しくはこちらのGoogle アカウントヘルプをご確認ください。
②日本の電話会社に連絡して電話を止める
スマホを紛失してしまったときは、不正利用を防ぐためにも回線を停止させることも重要です。日本の電話会社(ドコモ・au・ソフトバンクなど)と契約している人は、それぞれのポータルページから手続きができます。パソコンやタブレットなどの端末を使うか、同行者のスマートフォンを借りて手続きをしましょう。
1人で旅行をしている場合や、パソコンなどがどうしても用意できない場合は、公衆電話などを使ってコールセンターへ連絡する方法もあります。日本の電話会社は、国際通話に対応していますので、公衆電話からも通話ができますよ。事前にコールセンターの電話番号を控えておくなど、準備をしておくと安心です!
③盗難補償や旅行保険の確認
海外旅行保険やAppleCare+に加入している場合は、スマホが盗難されてしまったときに、補償が受けられるケースもあります。iPhoneの場合は、AppleCare+盗難・紛失プランに加入していれば、新しいiPhoneを受け取ることも可能です。また、androidの場合でも、各通信会社で紛失サポートを提供していることもありますので、加入状況をチェックしてみてくださいね。
また、海外旅行保険に加入している場合も、携帯品の盗難補償が受けられるケースもあります。同じく、クレジットカードに付帯されている旅行保険でも、盗難補償を提供している場合もありますよ。ただし、海外旅行保険の補償を受けるためには、盗難証明書や被害届が必要になります。私は、盗難補償(携行品損害)が付帯されていたので、盗難証明書をもらいに現地の警察署へ行きました。詳しい内容については、後ほど紹介します。
クレジットカードが盗まれた時の対応
photo by pixabay
続いてはクレジットカードが盗まれてしまった時の対応です。私の場合、スマホのケースの中にクレジットカードを入れており、一緒に盗まれてしまいました。
①すぐにカード会社に連絡して止める
クレジットカードが盗まれてしまった場合は、不正に使われる可能性があるため、すぐに止めることが重要です。ほとんどのクレジットカード会社は、24時間365日でサポートセンターを開設していますので、盗難に気づいた時点ですぐに連絡しましょう。
サポートセンターが国際電話に対応している場合は、ホテルの電話を使ったり、公衆電話を利用して連絡してください。ただし、海外からだと電話できない可能性があるため、日本の友人や家族にお願いするのがおすすめです。私がクレジットカードを紛失した際は、日本の家族にお願いをしました。名前や住所、生年月日が電話番号などの個人情報が必要になるので、信頼できる人にお願いをしましょう。
②クレジットカード再発行に必要なものを確認
クレジットカードの利用停止ができたら、現地の警察所に行って盗難届を提出しましょう。クレジットカード自体の再発行には関係がありませんが、クレジットカードを不正に使われてしまったときに提出をお求められることがあります。万が一、クレジットカードが不正利用されてしまった場合に、盗難されたことが証明できれば、不正利用されてしまった分を帳消しにできる可能性も。帰国した後の手続きで必要になるケースもありますので、しっかりと盗難届けを受け取っておきましょう!
③クレジットカード会社に相談(クレジットカードがない場合)
クレジットカードを盗まれてしまった場合、残りの滞在をどのように過ごせば良いのか悩んでしまいますよね。ある程度現金が手元に残っていれば良いのですが、現金などがない場合は大変です。
じつは、海外に対応しているクレジットカード会社であれば、緊急用のクレジットカードを発行してもらえたり、キャッシングを利用できる可能性もあります。緊急時のサポート内容は、クレジットカード会社によって異なりますので、利用停止の連絡をするときにあわせて確認しておきましょう。また、海外にサポートデスクがある場合は、現地でサポートを受けられる場合もありますよ。万が一に備えるためにも、事前にどのようなサポートが受けられるのかをしっかりと確認しておくことがおすすめです!
パスポートが盗まれた時の対応
photo by shutterstock
最後にパスポートが盗まれてしまった時の対応です。日本大使館で発給申請をしないといけないので注意が必要です。
①日本大使館で発給申請
パスポートを盗まれてしまったときは、現地の日本大使館での手続きが必要になります。再発給の手続きをするときは、子どものパスポートであっても、必ず本人が大使館の窓口へ行かなければならない点に注意してくださいね。
日本大使館でパスポートの発給手続きを受ける前に、まず現地の警察署で紛失・盗難証明書を入手しましょう。盗難証明書の発行方法については、後ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。盗難証明書を入手できたら、次の書類を用意して現地の日本大使館へ向かいます。
- 6か月以内に撮影された顔写真(縦45×横35mm)
- 本人確認や滞在資格を証明するもの
大使館の窓口に到着したら、紛失一般旅券等届出書を記入してください。これらの書類を窓口に提出することで、パスポートの失効と再発行手続きが受けられます。もちろん、日本語で案内をしてもらえますので、落ち着いて書類を用意してくださいね。
②受領期日の確認
パスポートの失効手続きをするときに、パスポートの再発給手続きも一緒に行えます。ただし、パスポートの再発行には10日前後の時間がかかることに注意しましょう。帰国のスケジュールにパスポートの再発行が間に合わない場合は、帰国のためだけに1回限りで使える渡航書を発行してもらえます。滞在の日程にあわせて、パスポートの再発行か渡航書の発行のどちらかを選択してくださいね。
盗難証明書をもらう方法(タイ・バンコク)
今回はタイのバンコクで盗難の被害にあった私が、実際に現地の警察署へ盗難証明書をもらいに行ったので、その時の事情聴取などを紹介します!事前に質問などが分かっていればスムーズに終わると思うので参考にしてください。
タイの場合、被害にあった場所から一番近くの警察署へ行くのが良いでしょう。現地の警察署は24時間やっているところがほとんどですが、タイ語しか伝わらないところもあるようです。私が訪れた警察署は英語が少しだけ通じましたよ。
また現地の警察署以外にもツーリストポリス局という観光客向けの警察署もあります。英語が通じるので、言語に不安がある方はこちらを利用すると良いでしょう。ただし営業時間が限られているところがほとんどなので、注意してくださいね。
実際の事情聴取の流れ
photo by unsplash
まず、受付でなにがあったかを説明します。「盗難(theft)」と伝えると、別室へ案内されました。紙にいつ、どこで、盗まれたもの、名前、パスポート番号などを書くように指示され、数分すると、2名の警察がきて事情聴取がはじまります。実際に聞かれた質問が以下です。
※事情聴取の内容は一例となります
①どこで?
→ヤワラ―ト
②いつ?
→盗まれた日と時間(20時)をお伝えしました。
③なんでその場所に来た?
→観光と言い、実際に訪れた証拠写真も見せました。
④何時に来た?
→その場所に来た時間(18時)をお伝えしました。
⑤どうやって来た?
→MRT(地下鉄)を利用してきたと言いました。
⑥どこの駅から乗った?
→乗った駅をお伝えしました。
⑦チケットいくらだった?
→支払った料金を言いましたが、覚えていないのでざっくり。
⑧最後にスマホを見たのはいつ?
→ポケットに入れる直前だと言い、おそらくポケットから盗まれたと言いました。
⑨具体的な場所は?
→盗難にあう直前の写真を見せました。
⑩スマホ以外にも盗まれた?
→クレジットカードなどとお伝えしました。
⑪ほかに盗まれたものはどうやって?
→スマホケースにクレジットカードを入れていたと言いました。
⑫全部でいくらくらい?
→金額(タイバーツ)を調べてお伝えました。
約1時間の事情聴取で無事に盗難証明書をもらうことができました!この証明書にはタイ語で名前やパスポート番号、盗まれたもの、金額などが具体的に書かれています。受け取った際に、誤りがないか確認することをおすすめします。
帰国後はクレジットカード保険に問い合わせ
photo by unsplash
無事に帰国できたら、クレジットカード保険から補償を受けましょう。海外保険に加入している方は、海外保険会社へ、AppleCare+を利用したい方はAppleへ連絡をしましょう。現地で保険の申請に必要な書類を入手しておけば、スムーズに補償の請求ができます。まずは、クレジットカード会社に連絡をして、海外で盗難にあった旨を連絡します。
電話で連絡した際に、その後の具体的な流れは説明を聞けますが、簡単には以下のような流れになります。
- 書類を作成する
- 現地で入手した盗難照明や購入証明書を添付して郵送する
- 書類の確認ができたら、補償金が振り込まれる
細かな補償の内容や請求の方法については、クレジットカード会社ごとに異なるので、帰国後できるだけ早めに請求することをおすすめします。
海外旅行で役立つ、おすすめのスリ対策5選
photo by unsplash
最後に海外旅行で役に立つ、スリ対策を紹介します。とくに盗難が多い国へ行く方は、対策することをおすすめします。
①鞄は体の前で持つ
photo by pixabay
鞄を体の前で持つことは、シンプルながらとても有効な防犯対策です。とくに混雑している場所を訪れるときや、電車やバスで移動するときに役立ちます。リュックなどのチャックをしっかりと閉じておけば問題ないと考えている方も多いですが、盗難の多い地域では鞄の底を切って盗まれるケースもあります。気づかない内に鞄の中身がとられていた…なんてことにならないように、身につけているものは目の届く範囲に持つようにしましょう。
②ポケットに貴重品を入れない
photo by pixabay
こちらもシンプルな対策方法ですが、今回私はポケットに入れた瞬間に盗まれたので、貴重品は入れないようにしましょう。ポケットからモノを取られたら気づくのでは?と考える方もいるかもしれませんが、全く気付きませんでした…。とくに、後ろのポケットに財布などをいれておくのはかなり危険です!貴重品は、必ずバッグにしまうようにしましょう。
③貴重品は分散させる
photo by unsplash
万が一、財布などが盗難にあってしまったときのために、現金やクレジットカードなどは分散して持つことがおすすめです。1つの財布ですべてを保管していると、盗難にあったときに路頭に迷ってしまう可能性も…。
すぐに使いたい少量の現金やクレジットカードは財布に入れておいて、残りの現金やカードは、セキュリティーポーチにしまっておきましょう。また、緊急時のために、パスポートケースに緊急用の現金やクレジットカードを備えておくのも良いでしょう。
④ダミーの財布を持つ
photo by pixabay
ダミーの財布をカバンに入れておけば、本物の財布を守ってくれる可能性があります。実際に、海外旅行をしている際に、ダミーの財布を盗まれたものの、本物の財布は無事だったという体験談は多いです。スリは一瞬で財布を盗んでいくので、財布が本物かどうかは確認していないのかもしれません。100円ショップなどで、身代わりの財布を探してみましょう。
⑤歩きスマホはしない
photo by unsplash
とくに治安の悪い地域では、歩きスマホはやめておきましょう。地域によっては、財布よりもスマホが盗まれるケースが多く、歩きスマホをしているとひったくりの被害に遭う可能性があります。後ろから走り寄ってきて、すれ違いざまにスマホを奪い去っていくという事例もあり、ケガをする危険もあるので要注意。スマホは立ち止まって、まわりに人がいない場所で操作することをおすすめします。
スリや盗難に気をつけて過ごそう
photo by pixabay
今回は、海外旅行で盗難にあってしまったときの対処法について解説しました。盗難を防いだり、盗難にあってしまった後の対処をするには、事前の準備が欠かせません。スマホの設定や連絡先の確認などは、旅行の前に済ませておきましょう。せっかくの海外旅行を台無しにしないためにも、しっかりと対策をしてくださいね。
cover photo by pixabay