NEWTでおトクな
海外旅行をチェック
無料アプリでみる

未完成の世界遺産・サグラダファミリア!歴史や見どころなど解説

建築家アントニ・ガウディの最高傑作であるサグラダファミリアは、スペイン第二の都市バルセロナにある教会です。未完成で今もなお建築が続いており、世界遺産にも登録されています。今回はサグラダファミリアの歴史や見どころ、観光情報をご紹介します。

更新日:
NEWT編集部

スペインの第二の都市として知られるバルセロナにあるサグラダファミリア(Sagrada Familia)。建築家アントニ・ガウディ(Antoni Gaudi)の最高傑作ともいわれる教会で、1882年に建設が始まって今もなお建築が続いています。

未完成ですが世界遺産にも登録されている、サグラダファミリアの歴史や見どころ、観光に必要な情報などをご紹介します。

Contents

世界遺産・サグラダファミリアの基本情報


photo by unsplash

世界遺産にも登録されている建築家アントニ・ガウディの最高傑作であるサグラダファミリア。まずは、サグラダファミリアについて解説します。

サグラダファミリアの歴史


photo by unsplash

サグラダファミリアはスペインが誇る天才建築家、アントニ・ガウディが1882年に建設を開始したキリスト教の聖堂です。

建設を開始した1882年には完成までに300年かかるといわれていましたが、技術の進歩で工期は半分ほどになり、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成が予定されています。

サグラダファミリアは未完成ですが、1984年に「アントニ・ガウディの作品群」を構成する物件として世界遺産に登録されました。また2010年にはローマ法王ベネディクト16世の献堂式が行われ、未完成ながら正式な教会となりました。

サグラダファミリアは完成しない?いつ完成するの


photo by unsplash

サグラダファミリアの完成は、ガウディの没後100年にあたる2026年に予定されていました。しかし新型コロナウイルスの流行でサグラダファミリアが約1年閉鎖され、工事を中断せざるを得なくなりました。

またサグラダファミリアの建設費は観光客の見学料でまかなわれていますが、新型コロナウイルスの影響で観光客が大幅に減ってしまったこともあり、2022年10月現在の状況では2026年完成の予定は白紙に。建築総指揮者によると、完成するのがいつになるのかは予測できない状態なのだそうです。

サグラダファミリアはなぜ世界遺産になった?


photo by unsplash

サグラダファミリアは、1984年に「アントニ・ガウディの作品群」の1つとして世界遺産に登録されました。

  • 人類の創造的才能を表す傑作であること
  • ある期間、あるいは世界のある文化圏において建築物・技術・記念碑・都市計画・景観設計の発展における人類の価値の重要な交流を示していること
  • 人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体または景観に関する優れた見本であること

以上の登録基準に当てはまった、とされています。

サグラダファミリアのある「バルセロナ」ってどんな街?


photo by pixabay
※画像はイメージです。

バルセロナ(Barcelona)は、スペインの北東部カタルーニャ州のバルセロナ県にある、スペイン第二の都市です。地中海に面した沿岸にあるため気候は年間を通じて温暖で、湿度がないためカラッとしているものの夏場はかなり暑くなることもあります。

カタルーニャ州は、フランスとの国境沿いにある地方のため、スペインの中でも独特な文化を持つ地方といわれています。歴史的なこともあり、バルセロナに住む人の中には「スペイン人ではなくカタルーニャ人だ」と名乗る人が今でも多いようです。


photo by pixabay
※画像はイメージです。

バルセロナには、サグラダファミリアをはじめアートと歴史に触れられる観光名所がたくさんあるため、首都マドリードよりも活気があるといわれています。

サグラダファミリアの建築家・ガウディとは?


photo by unsplash
※画像はイメージです。

アントニ・ガウディはサグラダファミリアの設計および建設をしたスペインの天才建築家です。7つの世界遺産を生んだといわれています。

1852年スペイン、カタルーニャ州にある銅細工師の三男として誕生しました。病弱でしたが建築への興味は幼いころからあり、クリスマスには一風変わった紙細工の家を作ったという逸話もあります。


photo by unsplash
※画像はイメージです。

建築に興味を持っていたため、16歳のころ医学生だった兄を頼ってバルセロナにある建築学校に進学します。建築現場でアルバイトをしながら勉強をつづけ、1878年に学校を卒業し建築家としての道を歩み始めます。

パリ万博用のショーケースの制作などを行っている中で、ガウディの作品は実業家でのちに国会議員になるグエル伯爵の目に留まります。グエル伯爵はガウディに何件もの仕事を依頼し、ガウディの才能を開花させていきます。


photo by pixabay
※画像はイメージです。

グエル伯爵の協力もあり、ガウディはサグラダファミリアのほかにも、カサミラやカサバトリョなど数々の作品を残し名声を揺るぎないものとしていきます。

しかし最大の協力者であったグエル伯爵が亡くなると、サグラダファミリアも建設費の問題で進まなくなり悶々と過ごすようになります。そして1926年6月7日、教会向かう途中で路面電車に跳ねられ、74歳で生涯を閉じました。

ガウディの遺体は、人生をささげたサグラダファミリアの地下聖堂で、今も眠り続けています。

サグラダファミリアの内装・外装は?見どころをご紹介


photo by pixabay

複雑な造りでユニークな見た目のサグラダファミリア。せっかく訪れたなら、余すところなくしっかりと堪能したいですよね。内装や外装の見どころをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

サグラダファミリアの外装の特徴


photo by unsplash

サグラダファミリアの外装は、数々の彫刻が施されたファサードと鐘塔が特徴的です。美しい造りにうっとり見とれてしまう方もいるかもしれません。それぞれの見どころを確認していきましょう。

生誕のファサード


photo by unsplash

サグラダファミリアの顔ともいえる生誕のファサード。太陽が昇る東側に位置し、ガウディが自ら指揮を執り最初に完成した場所です。

その名の通り、キリストの誕生の喜びを表現した愛徳の門と信仰の門、希望の門、さらに4本の鐘塔で構成されています。最上部には生命の木と名付けられているイトスギの装飾が施され、永遠の象徴とされています。


photo by unsplash

生誕のファサードにある天使の彫刻15体と3つの門の扉は、日本人彫刻家である外尾悦郎氏が造った作品。自然が大好きだったガウディの思いや生命力を表現するために、外尾氏は多くの昆虫や植物を扉に施しました。

扉が開いていると全貌を見ることはできませんが、時間帯によって閉門されていることもあります。閉門されているタイミングに訪れてみるのもおすすめです。

受難のファサード


photo by unsplash

受難のファサードは太陽が沈む西側に位置します。死へと向かうキリストの受難が表現されていて、左下から右に向かってS字型になぞって見ていくと、物語が分かりやすくなるのでおすすめです。

彫刻の中には有名な最後の晩餐やイエスの裁判、キリストのわき腹を槍でついたロンギヌスの像、ユダの接吻の像などがあります。


photo by unsplash

受難のファサードはカタルーニャ出身の彫刻家ジョセップ・マリア・スピラックス氏が担当し、彫刻に加えコンクリートも駆使して造られています。生誕のファサードよりも直線的で無骨なため堅牢なイメージを与えます。

2人の彫刻家が建築に携わったため、生誕のファサードと受難のファサードの表情が違い、それがサグラダファミリアの面白さにも繋がっています。

鐘塔


photo by unsplash

鐘塔はそれぞれのファサードにあり、エレベーターで上ることができます。塔の上からはバルセロナ市内が見わたせ、工事中の部分も間近で見ることもできます。日々様子が変わっていくサグラダファミリアを近くで眺めることができるので、鐘塔はまさに今という瞬間を体感できる場所です。


photo by unsplash

鐘塔に入場するには鐘塔に入場できるチケットの購入が必要になります。しかし登れるのはどちらか1つの鐘塔なので、どちらの鐘塔にも登りたい方はサグラダファミリア聖堂と鐘塔に入場できるチケットを2枚買う必要があります。

サグラダファミリアの内装の特徴


photo by unsplash

ステンドグラスや木々をモチーフにした柱などが美しい聖堂と、図面やデザイン画など貴重なアイテムが飾られている地下博物館が、サグラダファミリアの内部の見どころです。美しい内部も確認していきましょう。

聖堂の内部について


photo by unsplash

2010年に完成したサグラダファミリアの聖堂は、信者が神と一体感を体験できる場所として設計されています。屋内にいながら、森の中にいるような空間が楽しめます。ガウディは自然を愛し崇拝していたため、自然からアイデアを取り入れた建築物が多くあり、サグラダファミリアの聖堂もその1つといわれています。

聖堂の中央には主祭壇があり、キリストがつるされているように祀られています。ガウディらしい斬新なデザインは、サグラダファミリアでしか見ることができないので必見です。


photo by unsplash

また聖堂内にはステンドグラスもあり、ファサードによって施されているグラスの色が異なっています。生誕のファサード側は寒色系で、受難のファサード側は暖色系なので、差し込む光の加減によって聖堂内の雰囲気が変わります。

地下博物館


photo by pixabay

聖堂の下には、ガウディ直筆の図面やデザイン画を飾っている地下博物館があります。ガウディが亡くなったあとに起こったスペイン内戦で多くの図面などは焼失しましたが、貴重なアイテムがさまざま展示されているので、ガウディが目指したサグラダファミリアの姿を資料を通して知ることができます。

サグラダファミリアの過去と未来を知りたい方は、ぜひ訪れてみてください。

サグラダファミリアの完成予想図・建築構図


photo by unsplash

サグラダファミリアは、2022年10月現在も急ピッチで工事が進められています。中でも注目されているのが栄光のファサードです。これは3つ目のファサードで、完成したら正面入り口となる予定なのだそう。

栄光のファサードではキリストの復活(栄光)が表現されるそうで、教会で最も高い塔になる予定といわれています。また頂上には15m程の十字架が飾られるようです。

完成イメージを知りたい方は、公式サイトに動画が掲載されているので見てみるのもおすすめです。

サグラダファミリアの見学方法は?予約は必要?


photo by unsplash

サグラダファミリアを見学するにはどのような方法があるのでしょうか。予約は必要なのか、チケットの種類にはどのようなものがあるのかなど詳しくご紹介していきます。

チケットの種類は2種類


photo by unsplash

サグラダファミリアは、チケット制なので見学を希望する方はチケットの購入が必須になります。

チケットには、サグラダファミリア聖堂に入れるものと、サグラダファミリア聖堂と鐘塔へ入場できるものがあります。聖堂へ入るチケットには鐘塔への入場は含まれていないため、生誕のファサードや受難のファサードの鐘塔に登りたい方は、鐘塔へ入場できるセットのチケットを購入しましょう。

また、サグラダファミリアの聖堂は入場制限が行われていて、15分ごとに300人しか入場できないようになっています。そのため入場したい方は必ずチケットを取る形で、予約をするようにしましょう。

どちらのファサードに登るかを決めよう


photo by unsplash

鐘塔へ入場できるチケットを取ったとしても、チケット1枚につき、生誕のファサードか受難のファサードのどちらか1つの鐘塔にしか上れません。そのため、どちらのファサードに上るか決めておく必要があります。

一番の大きな違いは、それぞれのファサードから望める景色。生誕のファサードからはバルセロナ北部が、受難のファサードからはバルセロナ南部が見えるので、見たい景色から選ぶのもおすすめです。また塔から降りるときは工事現場の一部やカラフルなタイル、ブドウなどの装飾などを見ることもできます。

人気があるのは生誕のファサードで、早く売り切れることが多いそう。そのため生誕のファサードに訪れたい方は早めに予約するようにしましょう。

事前予約は必須?


photo by unsplash

さて、その肝心な入場チケットですが、公式サイトから事前購入することができます。公式サイトからチケットの種類を選び、画面のガイドに従って日付やチケットの枚数を選びましょう。このタイミングで聖堂に入場する時間も予約できます。

鐘塔への入場がセットとなっているチケットを購入した場合は、鐘塔への入場時間も予約できるのですが、この場合はサグラダファミリアへ入場する時間は自動的に15分前に設定されます。

当日でもチケットは買える?


photo by unsplash

あまりおすすめはしませんが、当日に入場チケットを購入することも可能です。その場合は、当日券を販売している受難のファサード付近にあるチケット売り場へ向かいましょう。

お昼過ぎに行くと当日券の販売は終了となっていることがあるので、当日チケットを購入する場合は朝一番に訪れることがおすすめです。ただし朝一番でも予約分ですでに完売していることも多いので注意しましょう。

全てのチケットにオーディオガイドが付いている


photo by unsplash

サグラダファミリアの入場チケットには、どの種類を購入してもオーディオガイドが付いています。日本語も選べるので、英語などがわからない方も安心して楽しめます。

また2022年からはお持ちのスマートフォンで、サグラダファミリアの外観や内部7か所の解説を聞くことができます。全部で45分なので、聞きながら聖堂内を見学するのもおすすめです。ただし11歳以下の方にはオーディオ機器の貸し出しがないので注意しましょう。

オプショナルツアーを利用する方法もある


photo by unsplash

サグラダファミリアにはガイドが付き添って案内してくれるガイドツアーもあります。建設秘話や歴史、ガウディのことなど色々聞くことができるので、よりサグラダファミリアを楽しみたい方におすすめです。

ただし日本語でのガイドはなく、スペイン語などでのガイドになるため、言語がわからない方はオプショナルツアーの利用はしなくてもいいでしょう。

サグラダファミリアの混雑状況・見学所要時間


photo by unsplash

サグラダファミリアは訪れる時期によって混雑状況が変わってきます。混雑状況や見学にかかる時間などを確認しておきましょう。

サグラダファミリアの混雑状況|混んでいる時期はいつ?


photo by unsplash

サグラダファミリアが混雑するのは、季節に関係なく12時から15時といわれています。学校やクルーズライナー、バスツアーなど大規模なグループが、12時ごろに到着し始めるからなのだそう。バルセロナに長く滞在するのであれば、12時から15時の間は避けるようにしましょう。

またきれいな写真を撮影したい場合は、日光が斜めに入る10時30分から11時30分ごろと、日光の落ち着いた光線が羊のように流れる17時から18時ごろがおすすめです。

サグラダファミリアの見学所要時間


photo by unsplash

サグラダファミリアの見学時間は、普通に見学して2時間くらい、ゆっくり見学して3時間くらいかかるといわれています。訪れる日時によって、入場に20~30分ほどかかることもあります。

また、ファサードや聖堂内の写真を撮影したり、彫刻の隅々まで見学したりする場合は時間がかかってしまうこともあるので、訪れる際は余裕を持って訪れるといいでしょう。

サグラダファミリアへの周辺都市からのアクセス


photo by unsplash

サグラダファミリアは、バルセロナのアシャンプラ地区にあります。市内のカタルーニャ広場から少し離れた場所にあるので、市内からは地下鉄を利用してアクセスしましょう。

また最寄りの空港はバルセロナ空港です。バルセロナ空港のターミナル2から鉄道に乗り、サンツ(Sants Estacio)駅に向かいます。サンツ駅に着いたら、L5ラインに乗り、5つ目の駅サグラダファミリア(Sagrada Familia)駅で降ります。そこからサグラダファミリアへはすぐです。

歴史あるサグラダファミリアを楽しもう!


photo by pixabay

今回はサグラダファミリアの歴史や見どころ、周辺スポットなどをご紹介しました。未完成なのに世界遺産で、今もなお工事が続き日々変わり続けるサグラダファミリア。スペインを訪れた際はぜひ訪れてみてくださいね。

サグラダファミリア(Sagrada Familia)の基本情報
住所:C/ de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
電話:+34-932-08-04-14
営業時間:11月から2月の月曜から土曜:9:00~18:00、日曜10:30~18:00、3月から10月の月曜から土曜:9:00~19:00、日曜10:30~20:00、12月25日・26日、1月1日・6日は9:00~14:00
休業日:なし
アクセス:地下鉄L2・5L線サグラダファミリア(Sagrada Familia)駅を降りてすぐ、バルセロナ中心広場から車で約13分
料金:サグラダファミリア聖堂 26ユーロ(約3,700円)、11歳以下無料
サグラダファミリア聖堂+塔への入場チケット 36ユーロ(約5,123円)、11歳以下無料
ツアーガイド付きサグラダファミリア聖堂 30ユーロ(約4,269円)、11歳以下無料
ツアーガイド付きサグラダファミリア聖堂+塔への入場チケット 40ユーロ(約5,692円)、11歳以下無料
※2022年10月13日のレート、1ユーロ=142.3円で計算
公式サイト:https://sagradafamilia.org/

cover photo by unsplash

\ 海外旅行のご相談はこちらから️/

LINE
公式LINEアカウント

おトクな海外旅行キャンペーンなどをどこよりも早くお届けします。海外旅行のご相談も受付中です。

海外旅行の情報をお届け✈️

InstagramやTwitterでは、海外旅行の情報を毎日投稿しています。ぜひチェックしてみてください✨

NEWT公式InstagramをみるNEWT公式Twitterをみる