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コロッセオの見どころは?見学方法や観光の注意点を解説
ローマのシンボルであるコロッセオ。こちらの記事では、イタリアの世界遺産・コロッセオについて、その歴史をはじめ、大きさや構造、見どころ、見学方法方までたっぷりと解説しています。この記事を読めばコロッセオ観光に行きたくなること間違いなしです。
ローマのシンボルであるコロッセオ。誰もが一度は名前を聞いたことがある、古代ローマ時代の遺跡です。写真を目にしたことはあっても、実際コロッセオがどういう建造物なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、イタリアの世界遺産でもあるコロッセオについて詳しく紹介していきます。コロッセオの魅力を知り、観光をより楽しむヒントにしてください。
コロッセオの基本情報
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まずはコロッセオの歴史や構造について解説していきます。そもそもコロッセオとはなんなのか、疑問に感じている方はぜひ参考にしてみてください。
コロッセオの歴史
最初にコロッセオの歴史について見ていきましょう。コロッセオが建てられた時期や建てられた理由について解説していきます。
コロッセオはいつ建てられた?
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コロッセオは、イタリアの首都・ローマの中心部にある建築物です。約2000年前に建てられた円形闘技場で、崩れている部分もありますが現在もその姿のまま建ち続けています。
もともとは内戦などで被害を受けたローマを復興させるために、皇帝ウェスパシアヌスの命令によって西暦75年から建築がはじまりました。完成までに5年の歳月がかかり、その間に建設を命じたウェスパシアヌス帝は亡くなってしまいました。
コロッセオは市民が娯楽を楽しむために建てられた建造物ですが、ではその娯楽とはいったいなんなのでしょうか。
コロッセオは何に使われた?
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コロッセオの収容人数は約5万人。日本でいう東京ドームほどの大きさで、多くの人々がこの場に集まっていました。コロッセオでは主に、剣闘士と猛獣との死闘が繰り広げられていたといわれています。また、コロッセオが完成した最初の催しは、100日ほど続く壮大なものでした。
そもそもこの闘いは娯楽として行われたもので、熱狂させることで市民の反乱を抑える目的があったそう!闘技以外にもアリーナに水を張り、実際に船を浮かべて模擬海戦をするなど大掛かりなイベントも開催したり、闘技だけでなく公開処刑の場としても使われていたそうです。
コロッセオは世界遺産に登録されている?
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コロッセオは、1980年に世界遺産に登録されました。周辺にあるフォロ・ロマーノやカラカラ浴場、コンスタンティヌス凱旋門など古代ローマ時代の建造物とあわせて、「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」として登録されています。
コロッセオの構造
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コロッセオはレンガを積み重ねて建てられています。アーチ型にすることで地震にも強い構造になっています。
コロッセオを構成しているのは、出場する動物や人・機材が保管されていた地下、闘技場所のアリーナ、4階建てになっている客席。アリーナは、現在ほとんどがくずれて地下がむき出しになっており、一部分が再現されているのみの状態になっています。
また、コロッセオには屋根はありませんが、最上階には穴があり、ポールを立てて幕を張っていたのではないかといわれています。
コロッセオの大きさは?
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コロッセオは周囲527メートル、高さ48メートルの巨大な建築物です。近くで見るとその大きさに圧倒されることでしょう!
コロッセオとは、巨大なものという意味があり、名前のとおり、大きくて迫力のある建築物であることがわかります。収容人数は約5万人といわれており、ローマ帝国の力が絶大であったことを物語っています。
内部はスタジアムのようになっており、当時の人たちも現代の我々と同じようにスポーツ観戦する感覚で楽しんでいたのかもしれませんね!
コロッセオが半壊している理由は?
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現在のコロッセオは、アリーナの床部分が失われ、地下が見られるようになっています。地下には猛獣の檻や機材置き場などがあり、ここで保管していたことがわかります。また地下には、複雑な舞台装置や人力のエレベーターもあったといわれており、当時の技術力の高さに驚くことでしょう!
また、現在のコロッセオは床だけでなく客席もありません。これは、コロッセオで闘技が行われなくなったのちに建築資材として大理石が持ち去られたからだといわれています。
コロッセオの見どころ
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ここまでイタリア・ローマの観光スポットであるコロッセオの基本情報について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ここからは、コロッセオの見どころについて紹介していきます。現地に行った際に見逃さないためにも、参考にしてみてくださいね!
階によって違う様式のアーチが並ぶ外観
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コロッセオの外観をよく見ると、階によって違う様式のアーチが建てられていることがわかります。建設当時は、このアーチに立像が並んでいたそうですよ!
また外観については、夜間になるとまた別の楽しみ方があります。夜間はコロッセオの内部には入ることができませんが、ライトアップが施されるので暗闇に浮かび上がる幻想的なコロッセオを見ることができます。昼間とは違った魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
見世物として闘いが行われたアリーナ
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コロッセオは長径188メートル、短径156メートルの楕円形になっており、その比率は現代のスタジアムとほぼ同じです。アリーナ部分は長径75メートル、短径44メートルになっています。
当時闘いが行われていたアリーナですが現在は崩れており、地下がむき出しになっています。今でも迫力を感じられるこのアリーナからは凄まじい闘いであったことが感じられますね!
待機場所として使用されていた地下
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コロッセオの地下は、猛獣の檻をはじめ、機材・道具が保管されていた部屋や剣闘士の待機場所でした。現在はアリーナが崩れてむき出しになっているため、直接上から見下ろすことができます。
猛獣が入った檻をアリーナまで持ち上げる巻き上げ機や剣闘士を登場させる跳ね上げ式の出入り口など、約80もの大がかりな機械があったといわれています。まるで現代のコンサートのような演出で、コロッセオに集まる人々を楽しませていたのでしょう。
アリーナを囲む観客席
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観客席も崩れてはいますが入ることはでき、当時の人々が見ていた目線でアリーナを眺められますよ!
観客席は4階建てになっており、階級によって座る場所が決められていました。アリーナがよく見える下の階には皇帝や貴族が、その上には兵士と一般市民、貧民層や女性は最上階で立ち見をしていたそうです。
最上階の階段は狭く作られているのですが、これにより貧民層の退場を遅らせ、身分の高い人たちをスムーズに誘導することができるようになっています。
コンスタンティヌス凱旋門
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コロッセオの隣にあるコンスタンティヌス凱旋門も必見!315年に作られたこの建築物は、高さ21メートル、幅25.7メートル、奥行き7.4メートルという大きさです。コンスタンティヌス凱旋門は、コンスタンティヌス帝がマクセンティウス帝に勝利した記念に建てられました。
パリの凱旋門のモデルともいわれており、細かな彫刻に目が釘付けになります。パリの凱旋門より小さめですが、その美しさに圧倒されることでしょう!
コロッセオは予約が必要?見学方法や所要時間もご紹介
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コロッセオはイタリア・ローマのなかでも特に人気の観光スポットです。行列を回避し快適に観光するためにも、見学方法はしっかりチェックしておきましょう。
見学時間の目安
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コロッセオの外観を眺めてコンスタンティヌス凱旋門を見るだけなら、40分ほどで済みます。オーディオガイドを借りてコロッセオ内部も見学するなら、2時間ほどを予定しておいたほうがいいでしょう!
チケットの購入方法
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コロッセオを見学する際は、チケットを購入する必要があります。オンラインもしくは電話での購入が便利です。窓口で当日券が購入できる場合もありますが、売り切れる可能性も高いので、オンラインで早めに購入するのがおすすめ!
チケットを購入する方法は以下の3つです。
- 公式サイトで購入する
- ローマパスを利用する:ローマパスとは、地下鉄、バス、トラムが乗り放題と観光施設が入場無料になるパスです。2日間用と3日間用があり、入場無料になる施設の数が変わります。ローマパス本体は現地購入が可能ですが、コロッセオの予約だけ先にオンラインで済ませておく必要があります。
- フォロ・ロマーノかパラティーノの丘で購入する:コロッセオの隣にあるフォロ・ロマーノかパラティーノの丘では、共通チケットが販売されています。コロッセオよりも空いているため、こちらの施設で購入するのもひとつの方法です。コロッセオの入場は時間指定がありますが、フォロ・ロマーノとパラティーノの丘は好きな時に入場できます。
英語が苦手な方はツアーを利用するのがおすすめです。ガイドもつくため、コロッセオに関する知識も深まるでしょう!
時間予約が必須!入場エリアに応じてチケットの種類を選択
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公式サイトで購入するチケットには種類があります。
- 通常チケット:コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘に入場できるチケット。有効期限は24時間です。
- 地下・最上階が見学できるチケット:こちらのチケットは2日間有効です。パラティーノの丘にあるSUPER Sitesという展示エリアにも入場することができます。
- ガイドツアーつきのチケット
- 夜間チケット
などさまざまな種類のチケットがあるので、自身のニーズに合わせて選びましょう。
また新型コロナウィルス流行の影響もあり、2023年2月現在は、チケット購入時に入場時間帯の予約が必須になりました。繁忙期には予約がいっぱいになることが予想されるので、できるだけ早めに予約するのがおすすめです。
オーディオガイド付きなら日本語でガイドが聞ける
チケットにはさまざまな種類がありますが、その中にオーディオガイドが付いたチケットもあります。日本語に対応しているので、外国語が苦手な方も安心ですね。
コロッセオの見学方法
チケット予約時間になったらいよいよコロッセオに入場です。コロッセオの入り口は西側(フォロ・ロマーノ側)にあります。入り口は列ができているのでわかりやすいでしょう。
チケットの種類によって並ぶ場所が異なる
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入場時の列は複数に分かれており、チケットによって並ぶ場所が変わります。並ぶ場所は頻繁に変わるため、看板を見たり、現地のスタッフに確認するのがおすすめ!チケットやローマパスを見せれば案内してくれるでしょう。
また、チケットによって見学できる場所が違うため気を付けてください。中にはトイレも完備されていますよ。
入場後にもオーディオガイドが借りられる
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オーディオガイドを予約していた方は、チケットを提示してオーディオガイドを受け取ります。受け取り場所も案内板が出ているので従いましょう。オーディオガイドを予約していなかった方でも、空きがあれば6ユーロ(約880円)で借りることができます。
コロッセオ観光の注意点
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コロッセオは、予約した入場時間に15分以上遅れると中に入れなくなる可能性があります。遅れないように早めに向かうようにしましょう。また早めに行ったからといって、すぐに入場できるわけではありません。基本的に、入場時間の5〜10分前が入場の目安となります。
入場者が3,000人を超えた場合には、入場制限がかかる可能性があります。その際は時間指定で予約をしていたとしても中に入ることはできないため注意しましょう。
コロッセオへの行き方
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コロッセオでの楽しみ方はお分かりいただけたでしょうか。ここでは、コロッセオまでの行き方を紹介していきます。
地下鉄で行く場合
コロッセオは、地下鉄B線コロッセオ駅から歩いて行けます。主要駅であるテルミニ駅から2つ目の駅です。駅の改札を出るとすぐ目の前にコロッセオがあるので、迷う心配はないでしょう。
バスで行く場合
ローマのバス路線番号、75、81、673、175、204のいずれかに乗れば、コロッセオ近くのバス停で止まります。
コロッセオで古代ローマを感じよう
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イタリアの首都ローマにある人気観光スポット・コロッセオについて紹介してきました。コロッセオは約2000年前に建てられた円形闘技場で、当時は猛獣や剣闘士の闘いが見られる娯楽施設として人気を集めていました。
現在は貴重な建築物として、内部を見学できるようになっています。予約は必須ですが、この記事を参考に、ぜひ足を運んでみてください。
コロッセオ(Colosseo)の基本情報
住所: Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma,Italy
電話:+39 06 399 67 700
営業時間:8:30~19:15(時期によって変動)
休業日:1月1日、12月25日
アクセス: 地下鉄B線・コロッセオ駅(Colosseo)から徒歩3分、フィウミチーノ空港から車で約20分
料金:18~30ユーロ(約2,641~4,402円)
※2022年11月10日のレート、1ユーロ=146.74円で計算
公式サイト:http://www.isromantique.it/
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