ツェルマットは雄大なアルプスの自然が魅力!見どころや観光スポットなどを解説
マッターホルンなどの雄大な山々に囲まれた美しい村・ツェルマット。この記事では、ツェルマットの見どころやアクセス方法などを解説します!ツェルマット観光をめいっぱい楽しむために、ぜひ参考にしてくださいね。
スイスを代表する観光スポット・ツェルマット。マッターホルンなどの雄大な山々に囲まれた美しい村です。
この記事では、ツェルマットの見どころやアクセス方法などを解説します!ツェルマット観光をめいっぱい楽しむために、ぜひ参考にしてくださいね。
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スイス・ツェルマット観光の基本情報
ツェルマットは、スイスにある4,000メートル級の山々に囲まれたアルプスの景色を楽しむことができる村で、世界中から観光客が訪れるスポット。
まずは、ツェルマット観光を楽しむために、歴史や立地、観光の特徴などの基本情報を見ていきましょう!
ツェルマット(Zermatt)の基本情報 | |
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住所 | Zermatt 3920 Switzerland |
アクセス | チューリッヒ空港からスイス鉄道で約4時間、イタリアのミラノから鉄道で約4時間 |
公式サイト |
スイス・ツェルマットの歴史
photo by pixabay
スイスのマッターホルンなどのアルプス山脈の登山口でもあり、観光地としても人気のツェルマット。しかし、19世紀ごろまでは静かな農村地帯でした。
1865年にロンドンの登山家ら7人が、マッターホルンの初登頂を成し遂げたことから名が知られていきます。ツェルマットは、マッターホルンのふもとの町として有名になったのです。しかし、初登頂を成し遂げた7人のうちイギリスの貴族を含む、4人が下山中に足を滑らせて亡くなりました。自国民の貴族が亡くなったことを受け、イギリスのビクトリア女王がマッターホルンの登山禁止を検討し始めたのです。
それを聞いたイギリス人が、登山禁止になる前に登頂しようと、多くの観光客がツェルマットを訪れるようになりました。周辺の山々への登山ブームも重なって、マッターホルンのふもとの村であるツェルマットは一躍有名になったのです。
ツェルマットはスイスのどこにある?
photo by pixabay
ツェルマットは、スイス南部とイタリアとの国境近くにあるヴァレー州にあります。マッタータール渓谷の最奥にツェルマットがあり、標高が4,000メートルを超える山々に囲まれているのが特徴です。
最高峰は、標高4,634メートルのモンテローザで、続いて4,545メートルのドーム山、4,527メートルのリスカム、4,505メートルのヴァイスホルン、4,478メートルのマッターホルンとなっています。訪れるだけでも、山々の荘厳さに圧倒されますよ。
ツェルマットってどんな村?
photo by pixabay
ツェルマットは標高1,620メートルに位置していて、アルプスの環境保全のためガソリン車の乗り入れが禁止されているリゾート地の一つでもあります。そのため空気がきれいで、初めて訪れる人はその澄んだ美しい空気に驚くことでしょう!
スイスのシンボルと称されるマッターホルンがよく見えるので、四季や時間帯によって姿を変える様子も眺められ、いつ訪れてもまるで絵画のような景色が楽しめます。村には、ホテル、お店、カフェ、バーなどが並ぶ一方で、500年以上前に建てられた伝統的な古民家なども保存されています。まるで絵本の中に入ったような美しい街並みは、歩くだけでも楽しい気分にさせてくれます。
高級ホテルばかりではなく、リーズナブルな価格のこじんまりとした民宿やホテルも豊富にあるので、ファミリー、登山家などにもおすすめです。
車の乗り入れ禁止!ツェルマットのカーフリーとは?
photo by pixabay
ツェルマットは環境に配慮したエコな街としても有名です。アルプスの美しい風景を後世にまで残すため、1988年からガソリン車乗り入れ禁止のカーフリーリゾートの一つに指定されています。
このカーフリーリゾートでは、排気ガスを出すガソリン車は一切禁止され、電気自動車のタクシーやバスのほか、馬車、自転車などが主な移動手段となっています。レンタカーなどのガソリン車でアクセスする場合は、ツェルマットから約5キロメートル離れたターシュという小さな村に車を置き、そこからシャトル列車でツェルマットへと向かいます。
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ツェルマット観光の見どころ&おすすめアクティビティ
photo by pixabay
ツェルマットは山々に囲まれた村で、1年を通じてたくさんの見どころがあります!ここからは、絶対に見逃せないツェルマットのおすすめスポットを紹介しますので、ぜひ行ってみてくださいね。
チャールス・クオーネン吊り橋
photo by Unsplash
チャールス・クオーネン吊り橋は、ツェルマットの隣町ランダにある世界最長の歩行用吊り橋です。長さは494メートルで地上からの高さは約85メートルあり、渡りきるのに約15分かかります。
この吊り橋は、断崖絶壁の渓谷にかかっており、下が透けて見えるのでスリル満点!思わず怖気づいてしまう人もいるそうですが、勇気を出して周囲を見てみるとアルプス山脈の雄大な景色が広がり、息を飲むほどの美しさです。
チャールス・クオーネン吊り橋へは、最寄りのランダ駅から徒歩で片道約2時間。バスやケーブルカーなどはないので険しい山道を歩いて登ります。山道を登る際は、歩きやすく履き慣れた登山靴で行くのがおすすめです。
ランダの駅前に道案内が出ているので、それに沿って歩いていきましょう。また、冬季は閉鎖されています。嵐や強風などの悪天候の場合も控えるのが良いですね。
チャールス・クオーネン吊り橋(The Charles Kuonen Suspension Bridge)の基本情報
住所:Hängebrücke Kuonen, 3928 Randa, Switzerland
電話:+41 27-967-16-77
営業時間:24時間
休業日:冬季(11月〜4月)
アクセス:鉄道ランダ駅から徒歩で約2〜2.5時間、ツェルマットから徒歩で約6〜7時間
料金:無料
公式サイト:https://www.randa.ch/tourismus/haengebruecke/
ロートホルン展望台
photo by Unsplash
ロートホルン展望台は、標高3,103メートルのマッターホルンの絶景が望める展望台です。ツェルマットの有名な観光スポットとしてゴルナーグラート展望台が挙げられますが、このロートホルン展望台から見るマッターホルンもまた別格!圧巻の景色を楽しめるでしょう。
ツェルマットの中心地から、ケーブルカーとゴンドラを乗り継いで行くことができるため、足腰に不安がある人でも比較的気軽に足を運べるのも嬉しいポイント。また朝日の鑑賞もおすすめで、夏になると日の出ツアーが多数開催されています。雄大なマッターホルンに朝の光が降り注いでいく瞬間は、言葉にできないほどの美しさです。
ロートホルン展望台は、ゴルナーグラート展望台よりも人が少ないので、ゆっくりマッターホルンを見学できる点も魅力。展望台にはレストランも複数あり、休憩もできますよ。
ロートホルン展望台(Brienzer Rothorn)の基本情報
住所:Rothorn 3920 Zermatt, Switzerland
電話:+41 27 966 01 01
営業時間:季節によって異なる
休業日:不定期(季節によって異なる)
アクセス:ツェルマットからケーブルカーとゴンドラで約20分
料金:入場無料、ツェルマット〜ロートホルン間の往復料金(冬季) 64.50スイスフラン(約10,995円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.myswitzerland.com/en/destinations/brienzer-rothorn/
ゴルナーグラート鉄道
photo by Unsplash
ツェルマット観光でぜひ乗っていただきたいのが、ゴルナーグラート鉄道です。この鉄道は、ツェルマット駅からゴルナーグラート駅までを約40分で結んでいて、ゆっくり時間をかけて山道を登っていく道のりが名物となっています。車窓から少しずつ大きくなっていくマッターホルンやそのほかの山々、美しい景色が見どころ。
ゴルナーグラート鉄道の終着駅であるゴルナーグラート駅の標高は3,100メートルとなっており、モンテローザや氷河を見ることができる展望台があります。展望台からの景色には圧倒されますよ!
photo by Unsplash
展望台から徒歩で約5分ほどのところには3100クルムホテル・ゴルナーグラートというホテルがあり、中にあるカフェやレストランは観光客でも利用できます。食事をしながら、マッターホルンの絶景を楽しめるのでおすすめです。ホテルに宿泊して早朝に朝日を眺めたり、夕日を拝むのも良いですね!
ゴルナーグラート鉄道(Gornergratbahn)の基本情報
住所:Bahnhofpl. 1, 3920 Zermatt, Switzerland(ツェルマット駅)
電話:+41 848 642 442
営業時間:早朝から日没まで運行(8:00頃〜19:00頃)、季節により運行時間に変更あり
休業日:通年運行
料金:ツェルマット駅〜ゴルナーグラート駅間の往復料金(冬季) 88.00スイスフラン(約15,000円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.gornergrat.ch/de/
スネガ展望台
photo by Unsplash
スネガは、ロートホルンに行く途中にある人気のスキー場で、ここにはスネガ展望台もあります。スネガ展望台は、ツェルマット中心部からは地下を走るケーブルカーを使って約3分で行くことができ、最も気軽に訪れられる展望台です。
標高2,288メートルとほかの展望台と比べると低い位置になりますが、ほとんど障害物がなく、きれいな姿のマッターホルンを眺められます。
ここにはレストランも併設されているので、テラスで食事をしつつ、マッターホルンを眺めるのもおすすめです。また、展望台のすぐ近くには逆さマッターホルンで有名なライゼー(ライ湖)もありますので、あわせて観光をしてみてくださいね。
またスネガからは、先に紹介したロートホルン展望台へ行くロープウェイも運行しているため、2つの展望台をはしごすることも可能です。ツェルマットにはマッターホルンを望める展望台はたくさんありますが、展望台によってマッターホルンの見える角度が違います。複数の展望台を訪れてみてその違いを比べてみるのもおすすめですよ!
スネガ展望台(Sunnegga)の基本情報
住所:Sunnegga, 3920 Zermatt, Switzerland
電話:+41 27 966 01 01
営業時間:8:00〜18:00
休業日:不定、ケーブルカーは11月と4月下旬~5月下旬は設備点検のため休業
アクセス:ツェルマットから徒歩かバスでSunnegga-Rothorn停留所まで行き、ふもと駅からケーブルカーで約3分
料金:入場無料、ツェルマット〜スネガ間の往復料金(冬季) 22.50スイスフラン(約3,835円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/sunnegga/
クライン・マッターホルン(マッターホルン・グレイシャー・パラダイス)
photo by Unsplash
クライン・マッターホルンは、マッターホルンに一番近く、標高が3,883メートルの場所にある展望台です。ヨーロッパで一番高い展望台としても有名で、周囲には万年雪がのこっていて、近くにはヨーロッパ最大級のスキー場も併設されています。
photo by Unsplash
マッターホルンに一番近い展望台だけあって、山のゴツゴツした岩の表面まで良く見えます。その風景は壮大で圧倒されるほど。さらに、ユングフラウ、モンブランなどアルプスの有名な山々まで、360度の大パノラマで見られるのも魅力です。
ここには山だけでなく、周辺に14個の氷河も流れています。展望台の奥には世界最高峰の氷河宮殿があり、そちらもあわせて観光するのがおすすめ。何世紀も積み重なった氷河で作られた宮殿はとても神秘的で、氷河で作られた彫刻もたくさん展示されており、氷の世界を体感できます。
クライン・マッターホルン(Klein Matterhorn)の基本情報
住所:Schluhmattstrasse 28, 3920 Zermatt, Switzerland
電話:+41 27 966 01 01
営業時間:7:00~16:15(通年)
休業日:不定
アクセス:ツェルマットからロープウェイとゴンドラを2回乗り継いで約40分
料金:入場無料、ツェルマット〜クライン・マッターホルン間の往復料金(冬季) 100スイスフラン(約17,047円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.matterhornparadise.ch/de/Erleben/Gipfel/Matterhorn-glacier-paradise
シュヴァルツゼー(シュバルツ湖)
photo by Unsplash
シュヴァルツゼーは、黒い湖という意味のマッターホルンが望める湖です。その昔、巨人がここで足を洗ったため、深く黒い色をしているという伝説があります。
黒い湖という名前ですが、差し込む光によって青色にも緑色にも姿を変えるとても神秘的な湖でもあります。湖畔にある小さな教会と後ろのアルプスの山が湖に映る風景は、必ず写真におさめたくなる美しさ。何時間でも佇んで眺めていたくなるスポットです。
ここから周辺の山へのケーブルカーやリフトも運行しており、高山植物を見ながらのハイキングを楽しめます。夏には湖で水浴、冬にはリフトに乗ってスキーやスノーボード、ウインターハイキングなど野外アクティビティをするのもおすすめ。
シュヴァルツゼー(Schwarzsee)の基本情報
住所:Schwarzsee, Zermatt, Switzerland
電話:なし
営業時間:24時間
休業日:無休
アクセス:ツェルマットからロープウェイに乗り、フーリで乗り換え。ゴンドラリフトでシュヴァルツゼー行きに乗る
料金:無料、ツェルマット〜シュヴァルツゼー間の往復料金(冬季) 48スイスフラン(約8,182円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/schwarzsee/
マッターホルンならではのアクティビティ・ソリ滑り
photo by unsplash
※写真はイメージです
ツェルマットは各展望台からスキー場へのアクセスが便利で、ウインタースポーツをするにはもってこいの場所です。そんなツェルマットだからこそ体験できるアクティビティとして、ソリ滑りがあります。ソリはスイスの代表的なウインタースポーツのひとつで、気軽に体験することができるのも大きな魅力です。
ゴルナーグラート鉄道でローテンボーデン駅まで行くと、すぐ眼の前にソリ専用のコースが広がっています。駅のホームでは、ソリの貸し出しレンタルも行っており、レンタルしてすぐに滑ることができますよ。
コースは、標高2,815メートルのローテンボーデンから標高2,582メートルのリッフェルベルグまでの、約1.5キロメートル。周囲360度アルプスの山々が広がっていて、まさにツェルマットでしかできない体験!マッターホルンの絶景を見つつ、風を切って滑り降りる爽快感は、ほかにはない魅力があります。
ソリは2人乗りもできるので、ご夫婦やファミリーにもおすすめです!
そり遊び(Sledging)の基本情報
住所:3920 Zermatt, Switzerland
電話:+41 (0)848 642 442
料金:ツェルマット〜ローテンボーデン間の鉄道往復とソリ滑りのセットチケット 78スイスフラン(約13,296円・ソリ利用 11:00~15:40)/ソリのレンタルのみ 15スイスフラン(約2,557円)
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.gornergrat.ch/en/stories/sledding
マッターホルン博物館
photo by Unsplash
※写真はイメージです
ツェルマット観光というとアウトドア系になりがちですが、雨の日やゆっくり観光したい人におすすめなのが、マッターホルン博物館です。
マッターホルン博物館は、マッターホルンの形をしたドーム型の建物が特徴的。館内では、マッターホルンの誕生からその歴史までを学べます。1865年にマッターホルン初登頂をしながらも4人の滑落事故に見舞われた出来事など、ツェルマットとマッターホルンの歴史がとても丁寧に説明されています。
日本語のパンフレットと展示説明もあるので、展示内容もしっかり理解できるので安心です。マッターホルンやツェルマットのことを詳しく知りたい人は、ぜひ訪れてみてください!
マッターホルン博物館(Matterhorn Museum)の基本情報
住所:Kirchpl., 3920 Zermatt, Switzerland
電話:+41 27 967 41 00
営業時間:15:00~18:00(季節により変動あり)
休業日:11月上旬~11月下旬、そのほか不定休あり
アクセス:ツェルマット駅から徒歩約8分
料金:大人12スイスフラン(約2,045円)、9歳以下 無料
※2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算
公式サイト:https://www.zermatt.ch/Media/Attraktionen/Matterhorn-Museum-Zermatlantis
ツェルマットの旧村地区
photo by Unsplash
ツェルマット観光の穴場といえば、旧村地区の散策です。旧村地区は、ホテルや土産物店が軒を連ねるメインストリートから外れた村の一角にあります。観光客はほとんど足を踏み入れない場所なので、ゆっくり見て回ることができます。
旧村地区には、500年ほど前に建てられた高床式の家が約30軒並んでいます。16世紀から18世紀にかけて作られた建物で、住居ではなく食材を保管する保管庫などに使われていたと言われています。
賑やかなショッピングやアクティビティも良いですが、少しゆったりしたいときは旧村地区を散策するのもおすすめです。古い村の雰囲気を存分に味わってみてください。
ツェルマットの旧村地区(Kulturwege Zermatt)の基本情報
住所:Kirchpl., 3920 Zermatt, Switzerland
電話:なし
営業時間:24時間
休業日:なし
アクセス:ツェルマット中心地から歩いて約4分
料金:無料
公式サイト:https://www.kulturwege-zermatt.ch/
ツェルマット観光に最適なシーズンは?気候も紹介
ツェルマットは観光だけでなく、1年を通してハイキングやスキーなどの野外アクティビティも充実しています。それぞれでベストシーズンが異なるので、最適なシーズンを詳しく紹介します。
ツェルマット観光のベストシーズンは5月〜9月
photo by pixabay
ツェルマット旅行のベストシーズンは5月~9月です。5月になると雪解けが徐々に進み、ゴルナーグラート鉄道などの登山鉄道やロープウェイも運行を再開し始めます。
6月〜7月になるとロートホルン展望台やゴルナーグラート展望台などの標高の高い場所に高山植物が咲き乱れます。白や黄色の花々が美しい風景に彩りを与え、植物とマッターホルンの組み合わせもこの時期だけの見どころです。
ツェルマットの最高気温は、5月が14℃、6月が19℃、7月が21℃、8月が20℃と日本の夏に比べるとかなり涼しいです。夏は外に出ても過ごしやすく、観光や街歩きにぴったりの季節といえるでしょう。
しかし、ツェルマットの山岳地域はどの月でも最低気温は10℃を下回ることが多く、朝晩は肌寒さを感じることもあります。そのため、長袖の上着を持っていくと安心です。
ハイキングを楽しみたいなら6月~9月
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高山植物が咲き乱れる6月から涼しくて歩きやすい9月頃までが、ハイキングのベストシーズンです。人気のハイキングコースは、ゴルナーグラート展望台やロートホルン展望台を観光した後に歩くことができる周辺のコース!とくにリッフル湖を通るコースは非常に人気で、ハイシーズンは団体のツアー客でハイキングコースが混雑することもあります。
この時期は雨も少なく、空気が澄みわたり歩きやすい季節です。高山植物のピークは7月下旬ごろまでで、世界で数少ない雪景色と高山植物のコラボレーションが楽しめる場所です!
ハイキングの場合、ふもとと標高の高い場所とではかなり気温差があります。ふもとでは温かくても登っているうちにどんどん気温が下がることもよくありますので薄手の長袖シャツやフリースなどを持参しましょう。
暑くて使わないときに、フリースなどを入れておけるように大きめのリュックを用意しておくのもお忘れなく。手袋や帽子の他にも、紫外線対策のためにサングラスや日焼け止めクリームもあると安心ですよ。
ウインタースポーツを楽しみたいなら12月〜3月
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スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しむなら、12月〜3月がベストシーズン。ただし、12月はまだ雪が完全に降り積もっていない場合もあるので、しっかりと降り積もった状況で滑りたいなら、1月や2月がおすすめです。
冬はマッターホルンやモンテローザなどのアルプスの山々にも雪が降り積もり、見渡すかぎり一面の銀世界に。スキー場は日本よりも広大で、世界各地からスキーヤーやスノーボーダーが集まり、夏よりも活気づきます。
ツェルマットの最高気温は12月が2℃、1月が1℃、2月が2℃ほどで、最低気温は氷点下を下回ります。ダウンや厚手のコートで、フリースやマフラー、手袋、帽子や耳当て、ヒートテックなどの長袖下着など、防寒第一の服装が必須です。また、現地ではカイロは売っていないので、日本から持参すると良いでしょう。
スイス・ツェルマットへのアクセス・行き方
ツェルマットには空港がありません。近隣のチューリッヒ空港かジュネーブ空港を利用することになりますが、日本からは直行便が出ているチューリッヒ空港を拠点とし、チューリッヒからツェルマットへと移動する手段が最も一般的です。
その他、ミラノからの行き方やレンタカーでのアクセスについても解説します。
ツェルマットまでの最も一般的な行き方は鉄道
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移動手段で最も一般的なのは、チューリッヒ空港から鉄道で行く方法です。スイスの国鉄は鉄道網が発達しており、アルプスやツェルマットまで簡単に行ける上、鉄道の時間も正確なのでおすすめです。チューリッヒ空港からは乗り継ぎを含めて約4時間かかります。
チューリッヒ空港からツェルマットに行くルートは、ヴィスプ駅で1回乗り換えが必要です。チューリッヒ空港駅でベルン・ブリーグ行きの列車に乗り、約2時間半でヴィスプ駅に到着するので、ヴィスプ駅でツェルマット行きの列車に乗り換えましょう。
ツェルマット行きの列車内からは、近づいてくるアルプスの美しい景色が見られます。ヴィスプ駅からは約1時間半でツェルマット駅に到着します。
チューリッヒからツェルマットまでの鉄道の料金は、最安値で61.50スイスフラン(約8,700円)からです。料金は乗車する時期や時間によって変動があるので注意が必要です。早い時期に予約、購入すると安く乗車できます。
費用を節約するならミラノ空港経由
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スイスは国内の物価の高さにより、鉄道料金も高く設定されています。よりリーズナブルな価格を求めるならイタリアのミラノ空港を利用した行き方がおすすめです。意外に思う方もいるかもしれませんが、ツェルマットはイタリアの国境付近にある街なので、ミラノからツェルマットはチューリッヒと同じく約4時間で行ける距離にあります。
ミラノ空港駅からの乗り換えは2回。まず、ミラノ空港駅からガララテ駅まで向かい、ガララテ駅で乗り換えヴィスプ駅に向かいます。その後、ヴィスプ駅で再度乗り換えてツェルマットを目指します。
乗り換え時間を含めると約4時間かかり、料金は日本円で11,000円ほどです。時間帯によってはミラノからヴィスプ駅までの直通電車が出ている場合もあります。イタリアとスイスの景色をどちらも楽しみたい方におすすめです!
自由度を高くするならレンタカー
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時間に縛られない旅行を楽しみたいなら、レンタカーもおすすめ!ただし、ツェルマットはガソリン車の乗り入れを全面禁止しており、レンタカーは約5キロメートル手前のターシュの駐車場にあずけておく必要があるので、注意が必要です。
ターシュ駅からツェルマットまでは列車に乗って移動します。所要時間は約10分で、列車は20分間隔で運転しています。大型荷物も収納可能な列車なので、ツェルマットでホテルに泊まる予定の人も安心です。
また、ターシュ駅付近ではツェルマット行きのシャトルバスも出ているので、時間が合えばこちらを利用するのも良いでしょう。
スイス・ツェルマット観光を満喫しよう
この記事では、ツェルマットの観光に関する見どころや歴史、旅行のベストシーズン、アクセス方法などを紹介しました。ツェルマットは思わず息をのむ美しい絶景がたくさんあり、一度は行ってみたい人気の観光スポットです。
ぜひ紹介した情報を参考に、ツェルマットの観光を満喫してみてくださいね!
※記事中の金額は、2024年1月23日のレート、1スイスフラン=170.47円で計算で計算
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