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スペイン・トマト祭り(ラ・トマティーナ)を紹介!歴史や楽しみ方、アクセスを解説

スペイン南東部にある小さな町で毎年8月に行われるトマト祭り(La Tomatina/ラ・トマティーナ)。トマト投げ祭りともいわれる通り、トマトを投げ合い街中が真っ赤に染まる景色を見られる世界屈指の人気を誇るお祭りです。 この記事では、スペイン・ブニョールで行われるトマト祭り(ラ・トマティーナ)の開催時期や歴史、楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。

ライター
NEWT編集部

スペイン南東部にある小さな町で毎年8月に行われるトマト祭り(La Tomatina/ラ・トマティーナ)。トマト投げ祭りともいわれる通り、トマトを投げ合い街中が真っ赤に染まる景色を見られる世界屈指の人気を誇るお祭りです。

この記事では、スペイン・ブニョールで行われるトマト祭り(ラ・トマティーナ)の開催時期や歴史、楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひトマト祭りへ行く前にこちらの情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!

Contents

トマト祭り(ラ・トマティーナ)の基本情報

まずは、スペイン・ブニョールで開催されるトマト祭り(ラ・トマティーナ)の基本情報を見ていきましょう。トマト祭りの特徴や歴史・起源、開催地のブニョールという街について解説します。

トマト祭り(ラ・トマティーナ)とは?


photo by pixabay

トマト祭り(ラ・トマティーナ/ La Tomatina)とは、スペイン南東部のバレンシア州に属するブニョールという街で開催されるトマトを投げてぶつけ合うお祭りです。日本では人気のテレビ番組で紹介されたことで注目が高まり、トマト祭りを求めてスペインを訪れる観光客も少なくありません。

トマト祭りは宗教儀式ではないため観光客の参加者も歓迎されており、開催期間は小さな田舎町に世界各国から熱狂的な観光客がこの日をめがけて押し寄せます。日本では経験できないクレイジーなトマト祭りは、非日常な雰囲気が感じられる世界屈指のにぎわいを見せるお祭りなんです!

トマト祭り(ラ・トマティーナ)の歴史


photo by pixabay

トマト祭りの起源は諸説ありますが、始まりは1945年頃。一説によると若者グループの喧嘩が発展し、店先に並んでいたトマトを投げ合ったのが始まりと言われています。

その後、ブニョールの住民たちが毎年トマトを投げ合う行事に参加するようになりました。そして1959年、ブニョールはトマト祭りを正式に許可し、1975年からは投げられるトマトもブニョールが用意することに。現在では、収穫祭という位置づけでも開催されています。

その後も国際的な祭りへと発展し、世界各国から参加者が集まるようになると、2013年にはチケットを有料とすることで人数を制限しました。2020年と2021年は新型コロナの感染拡大を受けて中止になりましたが、2022年は3年ぶりに再開され、盛り上がりを見せています。

トマト祭り(ラ・トマティーナ)の開催日はいつ?


photo by pixabay

トマト祭りが開催されるのは、毎年8月の最終水曜日。開催日の前夜にはイルミネーションが施され、ブニョールの街はにぎわいをみせます。当日は朝9時頃から準備が進み、トラックの荷台に大量に積まれたトマトがやってきて、11時頃にお祭りがスタート!昼頃には終了します。

トマト祭り開催期間は、周辺のホテルが混み合うので、気になる方は先にスケジュールを押さえておくのがおすすめです。日程やそのほかの最新情報は公式サイトから情報を得ることができます。

トマト祭り(ラ・トマティーナ)が開催される街・ブニョールとは?


Bunyol by Jordi Sanchez is licensed under CC BY-SA 2.0

トマト祭りが開催される街・ブニョールは、スペイン南東部に位置するバレンシア州の都市の1つです。バレンシア州の州都であるバレンシアから西に40キロメートルほど離れており、車で約40分、電車で約1時間の距離にあります。

バレンシア州は土地の多くが地中海に面しており温暖な気候の地域です。ただし、ブニョールは内陸側に位置しているため海からは離れており、山地が近いため朝晩は冷え込みます。

人口わずか約1万人の街のため、静かな田舎町と表現されますが、トマト祭りの開催される時期には、参加者約2万人以上が訪れ多くの人でにぎわいます。

トマト祭りのトマトがもったいない?


photo by pixabay

トマト祭りで使用されるトマトの量は100トン以上!そんな大量のトマトを食べずに投げ合うなんてもったいないと思う方も多いかもしれません。しかし、実はトマト祭りでは、虫に食われていたり少し腐っていたりと、スーパーでは売れない訳ありのトマトを使っています。ブニョールが町の会社と契約し、お祭りの2週間前に販売不可の規格外トマトを仕入れるそう。

もともと廃棄予定のトマトを使用するので、むしろ有効活用ができているといえるかもしれません。

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トマト祭り(ラ・トマティーナ)の見どころ・楽しみ方


photo by pixabay

トマト祭りは年に一度の希少なイベントですが、盛り上がるポイントがたくさんあります。ここでは、トマト祭りで絶対に見逃せない見どころや楽しみ方を徹底解説します!

トマト祭りは前夜祭から盛り上がろう!


photo by pixabay
※画像はイメージです

トマト祭りが開催されるのは毎年8月の最終水曜日です。たった1日のお祭りですが、トマト祭りは前夜祭から最高の盛り上がりを見せます。

トマト祭りの前日の夜には、街全体がイルミネーションで彩られ、移動式のカーニバルも登場。チリンギートと呼ばれるパエリアやサングリアなどの屋台も出され、盛り上がる人々の姿が見られますよ!

トマトが登場する前から、広場に集まり飲んだり踊ったりと楽しい時間を過ごすことができます。前夜祭のにぎわいを感じたい方は、トマト祭りの前日からブニョールに宿泊するのがおすすめです。

トマト祭りのスタートの合図!パロ・ハボン


photo by pixabay
※画像はイメージです

いよいよトマト祭り当日。朝10時頃、参加者が増えてくると行われるのが、パロ・ハボンと呼ばれるイベントです。長さ数十メートルもある棒の先端にハムを取り付け、誰が一番最初にハムを取れるか競います。ただし、棒には石鹸がたっぷり塗られているためぬるぬると滑ってしまい、一筋縄には登れません。

ハムを取った者は英雄となるため、我先にと参加者はハムに向かって登っていきます。放水を受けたり、洋服を破られたりと、かなり荒々しい雰囲気。熱狂も相まって、トマト祭り開始前には盛り上がりが最高潮に!

誰かがハムを取ったのを合図に、トマト祭りがスタート。「トマテ!トマテ!」とコールが始まり、参加者からの大歓声が沸き起こります。

豪快に投げ合う!熱狂に包まれるトマト祭り(ラ・トマティーナ)


Bunyol Town Square by flyheatherfly is licensed under CC BY 2.0

11時頃にトマト祭りがスタート!ブニョール役場による号砲とともに大量のトマトを積んだトラックが会場に近づいてきます。そして、トラックの荷台に乗り込んでいるブニョールの職員から、トマトが投げ渡されます。それを受け取った者からとにかく豪快にぶつけていき、全身や町全体が真っ赤に染まり始めます。

トマトがある程度投げ渡された後は、トラックの荷台が斜めに上がり、残りのトマトが全て流れ落ちてきます。トマトの湖が現れると、地面に寝そべってトマトまみれになりながら写真を撮る人の姿も見られます。

12時になると終了の合図が鳴り、トマト祭りは約1時間で終了。それ以降はトマトを投げてはいけないというルールが定められているので注意しましょう。トマト祭りが終わったら、散水ホースで町中が洗い流されます。真っ赤に染まったブニョールの町は、またたくまにいつもの静かな町に。祭りのあとの日常へと戻る町の雰囲気を見るのも面白いかもしれません!

現地で仲間をつくってトマト祭り(ラ・トマティーナ)を楽しむ!


SPAIN-FESTIVAL-TOMATINA by Diariocritico de Venezuela is licensed under CC BY 2.0

前夜祭もあり、ブニョールに集まる人は皆トマト祭りという同じ目的を持っているため、現地で仲間を作りやすい雰囲気です。

トマトバトル中は誰彼構わずトマトを投げ合うため、言語の通じない相手とも笑って仲良くなれます。写真や動画を撮っている最中に知らない人がトマトを投げてきたり、トマトの汁を頭の上からかけてきたりといったこともよくあるようです。言葉の通じない異国の地でトマト祭りを通して友達を作ってみるのもいいかもしれませんね!

トマト祭り(ラ・トマティーナ)の参加方法は?予約は必要?

トマト祭りは2013年より参加者の安全を考慮するために、有料になりました。ここからは、トマト祭りの参加方法や予約について説明します。

トマト祭り(ラ・トマティーナ)には参加費用が必要!


SPAIN-FESTIVAL-TOMATINA by Diariocritico de Venezuela is licensed under CC BY 2.0

トマト祭りに参加するためには、チケットの購入が必要です。参加費用は15ユーロ(約2,459円)。事前に公式サイトより予約ができます。当日現地で購入することもできますが、人数制限もあるため事前にネットで購入するのがおすすめです。
※参加料金については最新情報をご確認ください

余裕をもってホテルの確保をするのがおすすめ!


photo by pixabay

ブニョールは人口約1万人の小さな街で、観光客が常時押し寄せる場所ではありません。宿泊施設の数も限られているので、トマト祭りの期間は予約困難な状況が予想されます。そのため、早めにホテルの手配をすることをおすすめします。

ブニョールはバレンシアから電車で約1時間の距離なので、バレンシアに宿泊するのもおすすめです。ただし、バレンシアの宿泊施設も埋まりやすいので早めに予約するのが安心でしょう。

オプショナルツアーに参加するのもおすすめ


photo by pixabay

トマト祭りだけでなく、周辺の観光地を巡りたい方はオプショナルツアーに参加するのもおすすめ!プラン付きのツアーも数多く販売されているので、せっかくスペインまで行くのであれば、トマト祭りだけでなく他の都市も満喫するプランがおトクです。

ブニョールから一番近い都市はバレンシアです。バレンシアからブニョールの往復電車チケットとトマト祭りのチケットがセットになったツアーも販売されています。

スペインの都市で最も人気のマドリードやバルセロナの観光プラン付きツアーもあります。スペイン旅行の醍醐味ともいえるバル巡りやサッカー観戦なども一緒に満喫することもぜひ検討してみましょう!

トマト祭り会場(ブニョール)へのアクセス・行き方


photo by pixabay

トマト祭りが開催されるブニョールへ行くための拠点となる都市はバレンシアです。日本からバレンシアへ行く場合は、マドリードまたはバルセロナを経由するルートが最も一般的です。

ブニョールはバレンシアから約40キロメートルほど離れた場所に位置しています。ツアーを使わず個人で手配する場合は、電車での移動が最も一般的。所要時間は約1時間で、チケットも駅で入手することができます。バレンシアからブニョール行きの電車は片道500円~1,000円ほどです。

トマト祭り当日にアクセスする場合は、駅を降りたらトマト祭り会場へ向かいます。入場ゲートまでアクセスし、チケットをリストバンドへ交換して会場へ!

また、バレンシアとブニョール間の往復バスチケットとトマト祭りのチケットが一体となったオプショナルツアーに参加するのもおすすめですよ。

トマト祭り(ラ・トマティーナ)における注意点

トマト祭りは宗教的意味合いを持たないため、世界各国から参加者が集まる楽しいお祭りです。その一方で、瓶のような割れやすい物や自撮り棒の持ち込みが禁止されているといった注意事項も数多くあります。

ここでは、ほかにも気をつけるべき注意点を紹介するので、ルールをしっかりと守ってトマト祭りを楽しみましょう!

トマト祭りの服装や装備に気を付ける!


photo by pixabay

トマト祭りは、トマトをぶつけ合い、全身トマトで真っ赤に染め上げられるお祭りだということを認識して服装を選びましょう。トマト祭り参加後の洋服はトマトまみれになり臭いも付くので、捨てて帰る参加者がほとんどです。

トマト祭り中は洋服を破かれる事例もあるようです。とくに女性は下着にまで気をつけ、捨ててもいい水着を着ていくと安心!

足元は滑りやすくサンダルも脱げやすいため、スニーカーを履いていきましょう。また、トマトは容赦なく顔にも飛んできて目が開けられない状態になるためゴーグルも必須です。

スリに気をつける


photo by pixabay

大きな荷物は、トマト祭りには持ち込めないので、預ける必要があります。会場付近にロッカーが準備されているので、そちらを利用しましょう。

パスポートなどの貴重品は常に身につけることをおすすめしますが、会場の人ごみに紛れて盗難が多発しているので十分に気をつけましょう。

トマトを投げる時は少し潰して投げる


photo by pixabay

トマトはそのまま投げると、顔などに当たった際に怪我をする恐れがあります。少し潰してから投げることは、公式からも発表されているルールなので、安全に楽しめるよう必ず守ってくださいね。また、トマト祭り終了の合図のあとはトマトを投げるのをやめましょう。

トマト祭り終了後は冷えに注意!


photo by pixabay

トマト祭りが終わると、ブニョール職員たちは慣れた手つきで街の清掃をスタート。散水車が現れ、ホースで水を撒いて町中のトマトを洗い流します。祭りの開始前に住民がブルーシートで汚れを防いでいることもあり、効率よく掃除が進められます。

参加者は全身トマトまみれなので、設置されているシャワーで洗い流します。町の人がホースで水をかけてくれることもありますが、体にこびりついたトマトは簡単には落ちません。

開催時期は8月とはいえ、山地に近いブニョールは冷え込みます。トマトで濡れた体は冷えやすいので、温かい着替えを持っていきましょう。シャワーで体をきれいにしたあとは、温かいパエリアやお酒でお腹を満たすのも楽しみの1つですよ!

スペイン三大祭り!トマト祭り以外のお祭りは?


pohto by pixabay

ここまでブニョールのトマト祭りについて紹介をしてきましたが、スペインにはトマト祭り以外にも、ユニークで参加してみたくなるようなお祭りがたくさんあります。

ここでは、スペイン三大祭りを紹介します。トマト祭りに参加したあとは、スペイン三大祭りもぜひ制覇してみてください!

バレンシアの火祭り


photo by pixabay

バレンシアで実施される火祭りは、ボール紙で作られた巨大な張子人形を展示し、最終日にはそれらを火で燃やすお祭りです。2016年にユネスコの世界遺産に登録されました。

火祭りは例年3月15日から始まり、祝日の3月19日に一番の盛り上がりを見せます。3月15日の夜、町中に700以上の張子人形が設置されると、16日から18日まで人々は張子人形の展示を楽しみます。

高さ20メートルにもなるような巨大な張子人形が火の海に飲み込まれる圧巻の様子を見るために、世界中から観光客が訪れる国際的な祭りですよ!

パンプローナの牛追い祭り(サン・フェルミン祭)


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スペイン、ナバーラ州の州都パンプローナで実施されるのは、大迫力の牛追い祭り!ヘミングウェイの名作、陽はまた昇るの舞台になったことで英語圏の人々にも有名になったお祭りです。毎年7月6日から14日にかけて開催されています。

一番の見どころは、大迫力の牛追い!鋭い角をもった闘牛たちが勢いよく通りを駆け抜けるこの祭りは、常に死と隣り合わせ。毎年けが人が発生し、死者も出る非常に危険なお祭りです。それでも己の勇敢さや度胸を試すことを動機に、毎年たくさんの参加者が集まります。

セビリアの春祭り


photo by pixabay

セビリアで開催される春祭りは、食・踊り・衣装などを楽しむ華やかなお祭りです。19世紀半ばに家畜市場として始まったこのお祭りは時とともに形を変え、セビリアの人々にとってなくてはならないお祭りへと発展しました。開催日は移動祝日のため毎年変わりますが、4月もしくは5月の7日間です。

会場入り口や敷地内には1,000個以上のカラー電球が取り付けられており、点灯式で春祭りが始まります。男性は伝統的なカンペロスーツ、女性はフランメンコドレスやヒターノと呼ばれるドレスを着て、友達や家族と共に食べたり踊ったりして、アットホームな祭りの雰囲気を楽しめますよ!

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スペイン・トマト祭り(ラ・トマティーナ)を楽しもう

この記事では、スペインで開催されるトマト祭りに関する見どころや歴史、参加方法、アクセスなどを紹介しました。トマト祭りは、年に一回のみの希少なイベントなので、しっかりと事前準備を重ねこの日に臨みましょう。

ぜひ紹介した情報を参考に、トマト祭りで楽しい思い出を作ってみてくださいね!

トマト祭り(La Tomatin)の基本情報
住所:Buñol, Spain
開催日:毎年8月の最終水曜日
休業日:-
アクセス: バレンシアから電車で約1時間、車で約40分
参加料金:約15ユーロ(約2,377円)
※2024年1月5日のレート、1ユーロ=158.53円で計算
※最新情報をご確認ください
公式サイト:https://latomatina.info/

※記事内の金額は2024年1月5日のレート、1ユーロ=158.53円で計算しています。

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