ラ・パルマ島はスペインにある天国のような島！観光の見どころや行き方などを解説

ラ・パルマ島の基本情報

スペイン語で「ラ・イスラ・ボニータ（きれいな島）」とも呼ばれるほど自然景観に富んだラ・パルマ島。まずはラ・パルマ島の特徴などの基本情報を解説します。

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ラ・パルマ島とは？

ラ・パルマ島は、大西洋に浮かぶカナリア諸島にある島です。カナリア諸島には8つの島があり、どの島もリゾート地として人気ですが、その中でもラ・パルマ島は最も自然豊かな島として知られています。自然が織りなす神秘的な景観は、まさに天国のような島と言っても過言ではありません。

島の空が保護されていることから、天体観測の中心としても世界的に有名で、島には多くの天文台が設置されており、観光客も訪れることができます。

ラ・パルマ島のあるカナリア諸島とは？

ラ・パルマ島があるカナリア諸島は、スペインから約1700キロメートルのアフリカ大陸の北西モロッコ沖に位置する島々です。15世紀の大航海時代には、ヨーロッパから西インド諸島やアメリカ大陸へ横断する貿易の場所として栄えました。

今日では、1年中過ごしやすい気候から、常夏のリゾート地としてヨーロッパの観光客に大人気！カナリア諸島の楽しみ方は、1つの島に長い期間のんびりと滞在したり、各島を周遊したりとさまざま。日本でも近年注目度が高まっており、多くの観光客が訪れています。

ラ・パルマ島ではどんな過ごし方ができる？

ラ・パルマ島では、数多くの自然に触れられます。ユネスコの生物保護区に指定されている自然保護区を散策したり、天文台で幻想的な星空を観察したりと、日本ではなかなかできない体験ができます。

市街地では、歴史を感じられるフォトジェニックな街歩きを満喫したり、ショッピングやグルメなども楽しめます。水温が高いシーズンには、ビーチで海水浴もできます。

ラ・パルマ島観光の見どころ

ラ・パルマ島には雄大な自然景観のほか、多くの観光スポットやアクティビティが用意されているので、事前にどのポイントを見るのかを決めておくのがおすすめ。カルデラ・デ・タブリエンテ国立公園やサンタ・クルス・デ・ラ・パルマなど、ラ・パルマ島の代表的な人気スポットをまとめました。

まるで天国！雲海が広がるカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園

カルデラ・デ・タブリエンテ国立公園は、ラ・パルマ島の中心部を広範囲にわたって占めています。公園内には、直径8キロメートルの巨大なクレーターやロケ・デ・ロス・ムチャチョスの岩山がそびえ立ち、珍しい花や植物が見られます。

ラ・パルマ島は温暖な気候に恵まれているので、公園内の高いところまで登ると、真下に幻想的な雲海が広がることも。まさに天国のような絶景を眺められますよ。

カラフルな街並みを散策！サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ

サンタ・クルス・デ・ラ・パルマはラ・パルマ島の中でも特ににぎやかな市街地で、なかでも旧市街は最も人気の観光スポットです。

海岸沿いのマリティマ通りには、16世紀と17世紀の宮殿やコロニアル様式の建物が立ち並び、中世にタイムスリップしたような街歩きが楽しめます。カラフルなバルコニー付きの建物はSNS映えもよく、思わず記念撮影をしたくなることでしょう。

レストランなどもあるので、ラ・パルマ島ならではのグルメを満喫しましょう。

絶景の星空を眺められるロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台

ロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台は、カルデラ・デ・タブリエンテ国立公園内にある標高2400メートルの火山の頂上に位置しています。

天文台には世界最大級の望遠鏡をはじめ、太陽物理学、高エネルギー天体物理学など、さまざまな研究のための20台の望遠鏡や装置が設置されています。

見学する際は、ロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台の運営を支えるスターライト財団の公式サイトからの事前予約をしましょう。スターライトガイドと呼ばれる専門ガイドのもと、約1時間半にわたり天文台や望遠鏡の見学ができます。

島の歴史を学べるラ・パルマ島美術館

ラ・パルマ島美術館は、16世紀に建てられたフランシスコ会修道院の中にある美術館。島の伝統的な建築様式の建物は、大小さまざまな回廊と2つの大きなパティオを中心に構成されており、その卓越した美しさが多くの観光客を魅了します。

館内では、自然史、民族学、人類学などがテーマの展示が見学でき、伝統的な工芸品や絵画など、ラ・パルマ島やカナリア諸島に関する歴史を学べるので、観光の充実度が上がるでしょう。

太古の森でハイキングを満喫！ラス・ニエベス自然公園

ラス・ニエベス自然公園は島の北部にあり、カナリア諸島で最も優れた保存状態の照葉樹林が広がる公園です。モンテ・デ・ロス・サウセス・イ・プンタジャーナ自然公園をはじめとする3つの自然地帯が含まれており、広大な敷地内には、巨大な渓谷や固有の動植物が生息しています。

全長24.5キロメートルののハイキングコースでは、緑豊かな森でマイナスイオンを浴びながらハイキングが楽しめるので、ラ・パルマ島の大自然をより一層間近に感じられるでしょう。

ラ・パルマ島は1年中ベストシーズン！

ラ・パルマ島は1年を通して温暖で過ごしやすい気候のため、明確なオン・オフシーズンがありません。そのため真冬でもリゾート気分を味わえるなど、いつでも観光のベストシーズン！その中でも、目的別のおすすめシーズンを解説します。

ビーチを満喫するなら8月〜10月

ビーチで海水浴を満喫したい人は、水温が高く安定している8月〜10月に訪れるといいでしょう。ラ・パルマ島には、自然の入り江のビーチやマリンスポーツなど、たくさんのアクティビティが用意されています。

島伝統のお祭りが開催される2月〜3月にかけては特ににぎやか

ラ・パルマ島の伝統的なお祭り、ロス・インディアーノスに参加するなら、2月〜3月に訪れるのがおすすめ。このお祭りでは、白いスーツやドレスに身を包んだ参加者が音楽に合わせて踊りながら、滑石粉を街中に撒き散らします。

通りは歩行者天国になり、このシーズンでしか味わえない独特な雰囲気を感じられますよ。

3月〜5月、11月は比較的オフシーズンで観光しやすい

3月〜5月、11月は、夏と冬の観光客でにぎわう時期の前後となるため、ホテルや航空券などの費用が比較的安くなることも。観光客もほかのシーズンと比べると少ないため、できるだけ費用を安くしたい人や、のんびりと過ごしたい人におすすめです。

ただし3月〜4月の移動祝日であるイースター期間中は、一時的にホテルも航空券も高くなるので、現地のスケジュールをよく確認して予約をしましょう。

ラ・パルマ島へのアクセス・行き方

ラ・パルマ島へは、スペイン本土やヨーロッパ各都市や、他のカナリア諸島の島から行く方法が一般的です。ここでは、飛行機、フェリーそれぞれの行き方を解説します。

最も一般的な移動は飛行機

ラ・パルマ島へのアクセス方法で最も一般的なのは、飛行機です。マドリードやバルセロナなどのスペイン本土にある各都市や、ドイツ、オランダなどのヨーロッパの各都市から、ラ・パルマ島の南東部に位置するラ・パルマ空港に就航しています。

ラ・パルマ空港から中心部のサンタ・クルス・デ・ラ・パルマまでは、バスかタクシーを利用して約10分ほどとアクセスもばつぐんです。

カナリア諸島の各島からはフェリーでも行ける

ラ・パルマ島へは、カナリア諸島の他の島からフェリーでアクセスすることもできます。カナリア諸島で人気の観光地のひとつ、テネリフェ島からは、最大で週14便のフェリーが出航しています。

フェリーはサンタ・クルス・デ・ラ・パルマ港に就航し、市街地まで徒歩で約15分ほどで行けるので便利です。

運航時刻は繁忙期に増加したり、年間を通して変更したりするので、フェリーを利用する際は最新の運航時刻や空席状況などを確認しましょう。

ラ・パルマ島の治安は？

ラ・パルマ島はスペイン本土と比較して治安が良く、安全な観光地といえるでしょう。ただし、人が集まる観光地などではスリなどの軽犯罪には注意をしてください。

2021年9月には、島の南部に位置するクンブレビエハ火山で大規模な噴火が発生。溶岩流により建物や農家が破壊され、6000人以上が避難する事態となりました。その後も溶岩流が発生したり、高温による森林火災発生の可能性があるとして森林火災警報が発令されるなどしています。

ラ・パルマ島は自然に囲まれた島なので、今後もいつどのような災害が起こるかは予測できません。万が一の時に備えて、渡航の際は報道及び外務省など、関係機関の最新情報を確認しましょう。

ラ・パルマ島の観光を満喫しよう

この記事では、ラ・パルマ島の観光に関する見どころや行き方、ベストシーズンなどをご紹介しました。日本ではまだ知られていないラ・パルマ島は、今後注目の観光スポットです。ぜひ紹介した情報を参考に、ラ・パルマ島を訪れてみてくださいね！

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