天神祭は船渡御が魅力!歴史や特徴などを解説
大阪を代表するお祭り・天神祭。日本三大祭りのひとつで、大阪天満宮を中心に開催されています。 この記事では、天神祭の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひ天神祭に参加する前に情報をチェックして、お祭りを楽しんでくださいね!
大阪を代表するお祭り・天神祭。日本三大祭りのひとつで、大阪天満宮を中心に開催されています。
この記事では、天神祭の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひ天神祭に参加する前に情報をチェックして、お祭りを楽しんでくださいね!
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天神祭の基本情報
大阪を代表するお祭り・天神祭。まずは天神祭の概要や歴史などの基本情報を解説します。
天神祭の特徴は?
天神祭とは、日本各地にある天満宮(天神社)で開催されるお祭りですが、基本的には都市大祭となっている大阪天満宮の天神祭を指すことが多いです。
大阪天満宮で行われる天神祭は日本三大祭りのひとつであるだけでなく、大阪三大夏祭りのひとつでもあります。
開催期間は毎年6月終わりごろから 7月25日までの約1か月。その間にさまざまな神事が行われますが、 なかでも最終日の25日の夜は、船渡御(ふなとぎょ)が行われたり、奉納花火があがったりして盛り上がります。
何を見たいかにもよりますが、開催期間は約1カ月と長いので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
天神祭の歴史は?
さかのぼること951年(天暦5年)ごろに鉾流(ほこながし)神事が行われたのが天神祭の起源だと言われています。鉾流神事とは、国家の安全や平安を願って川に白木の神鉾(かみほこ)を流す行事のこと。大阪市中心部を流れる堂島川で現在も行われています。
鉾流神事を行うにいたった経緯には、学問の神様として有名な菅原道真公が関係しています。いまや天神様とも呼ばれている菅原道真公は、当時多才な人物として数々の才能を発揮し右大臣にまで昇りつめましたが、身に覚えのない罪に問われ福岡の太宰府に左遷されたのち、失意のなか亡くなりました。
それからというもの菅原道真公に関わった人物たちが謎の死を遂げたり、天変地異が起こったり、病が流行ったりしたため道真公が怨霊となってこれらの不可解なできごとを起こしているのではないかという怨霊伝説に発展します。
そして道真公の怨霊を鎮めるために949年に祀ったのが天満宮で、その翌々年に鉾流神事が行われました。
鉾流神事では、神鉾が流れ着いた浜を斎場とし、禊(みそぎ)払いを行った際に神宮の領地内で生活している住民たちが船を仕立てて奉迎したのが天神祭のはじまりであり、船渡御(ふなとぎょ)のはじまりでもありました。
時代が経つにつれ船の数もどんどん多くなり、天神祭は繁栄のシンボルとして豪華になっていきます。
幕末に起こった政変や、第二次世界大戦などで中止になることはありましたが、伝統を守りながら何度も復活し、現在では花火も打ちあがる大阪の夏の風物詩として多くの人に愛される火と水の祭典です。
天神祭が開催される都市は?
天神祭の舞台となるのは大阪天満宮ですが、祭りの何を見たいかによっても場所が変わるので注意しておきましょう。
たとえば天神祭のスタートを告げる宵宮祭(よいみやさい)は大阪天満宮の本堂で、鉾流神事は堂島川の中ほどにある旧若松浜 天満警察署前で行われます。また最終日の奉納花火は川崎公園や桜之宮公園が会場です。
事前に公式情報を確認しながら向かってくださいね。
天神祭の開催日時は?
2024年の天神祭は例年と変わらず7月24日~25日の間に行われます。
おもなスケジュール内容は以下のとおりです。
7月24日
宵宮祭(本殿)
鉾流神事(旧若松浜 天満警察署前)
行宮宵宮祭(西区 千代崎)
7月25日
本宮祭(本殿)
神霊移御之儀(本殿)
陸渡御
船渡御
奉納花火
宮入還御列
還御祭(本殿)
行宮本宮祭(西区 千代崎)
開催が近くなってくると具体的な時間が発表される見込みなので随時情報をチェックするのがおすすめ!
天神祭は毎年約130万人以上の人が訪れるため、当日確実に見学できるよう事前にスケジュールを把握しておきましょうね。
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天神祭の見どころ・楽しみ方
天神祭にまつわる行事は6月下旬から約1カ月行われますが、見どころが多いのは7月24日と25日の2日間です。
なかでもおすすめを厳選したのでぜひ参考にしてくださいね。
力強く華やかなギャルみこし
天神祭を盛り上げるために、7月23日に開催されるのがギャルみこし。正式名称は天神祭女性御神輿ですが有名になるにつれ、いつのまにかギャルみこしと呼ばれるようになったそう!
青と赤、白が華やかな法被に身を包んだ女性たちが力強く天神橋筋商店街を掛け声とともに練り歩く姿は圧巻です。
まだ2024年の情報はまだ出ていませんが、参加者を決めるオーディションが毎年開催されるので気になる人は参加してみてはいかがでしょうか。
神事を間近で見れる鉾流神事
鉾流神事は毎年、地元の小学校の生徒が神童を務め、神職、演奏担当者が船に乗って堂島川を漕ぎだし神鉾を流します。神童に選ばれると、お祭り開催期間は厳格な決まりのもと身を清めて過ごすのだとか!
鉾流神事は例年8時50分ごろからはじまり、朝早くから行われることもあり、見学しやすいそう。
今年の開始時刻は最新情報を確認してくださいね。
約3,000人が街を練り歩く陸渡御
陸渡御(りくとぎょ)とは、菅原道真公の御神霊を乗せた神輿を担いで次のイベントである船渡御を行う船乗り場まで練り歩くこと。
菅原道真公の御神霊に大阪の街を見てもらい、さらなる繁栄を祈願するために行われます。
行列に参加する人数は約3,000人にまでのぼるとされ、街を歩く姿はまさに圧巻!列にはさまざまな装束に身を包んだ人々もいて、にぎやかなお祭りの雰囲気が味わえますよ!
天神祭のハイライト!船渡御
陸渡御の行列が船乗り場につくと、次々に船が大川へ漕ぎだし船渡御がはじまります。
約100隻の船が大川をゆったり漕ぎだす様子は豪華絢爛でうつくしく、まさに天神祭のハイライトとも言うべき瞬間です。
船渡御の最中に、船渡御 船上祭が行われます。陸渡御と同様、菅原道真公の御神霊に市民たちの暮らしを船上から見てもらい平安を祈願する神事のこと。
船渡御が行われるのは例年18時~21時です。時間によって夕日や花火などさまざまな景色が楽しめるので長時間楽しむのも一興です。
船渡御のフィナーレ・奉納花火で大阪の夏を彩る
船渡御により一層花を添えるのが奉納花火。日没~21時までの間、川崎公園と桜宮公園で行われます。約3,000発の幻想的な花火が楽しめるので天神祭に行くからにはぜひ見てほしいイベントです。
川崎公園と桜宮公園、いずれの開催場所も毎年かなりの人でにぎわうので、花火を満喫したい場合はできるだけ早くから場所を取っておくのをおすすめします。
花火がきれいに見えると人気のスポットは桜宮橋の北側とOAPタワーの周辺。おそらく混雑は避けられませんが、気になる人は足を運んでみてくださいね。
天神祭の参加方法は?予約は必要?
天神祭の見学自体は無料ですが、奉納花火を特等席で快適に観たいなら有料の桟敷席を購入して見学する方法があります。桟敷席は各旅行会社などで販売されているので、情報をチェックしてみてください。
なお、桟敷席の料金は3,000円~。桟敷席によっては見えにくい場所もあるのできれいに観たい人は10,000円以上を見積もっておきましょう。
天神祭の中心地・大阪天満宮へのアクセス・行き方
天神祭が行われる大阪天満宮へは、電車か車で向かうのがおすすめです。それぞれの詳しい移動方法を解説します。
最も一般的な移動は電車
電車で大阪天満宮まで行く場合、近くの駅はJR大阪天満宮か大阪メトロ南森町駅のいずれかです。どちらで降りても歩いて約4分で大阪天満宮に到着するので都合のよい方を利用してくださいね。
南森町駅の場合は4番出口から、JR大阪天満宮は7番出口から行くとアクセスしやすいですよ。
自由度を高くするなら車
できるだけ自由に、快適に移動したい人は車もおすすめです。大阪天満宮には駐車場があり、利用者は無料で駐車できますが天神祭が開催されている期間は交通規制で駐車できないことも。
天神祭の時はできるだけ公共交通機関を利用するのがおすすめですが、やむを得ない事情で車を利用する際は近隣の駐車場を事前予約しておくとよいでしょう。
また天神祭に限らず、行事や神事によって駐車場が利用できない可能性もあるので、同様に近隣の駐車場を利用してくださいね。
天神祭における注意点
毎年約130万人が訪れる天神祭は、混雑が予想されるからこそ気をつけるべきポイントがあります。当日天神祭を満喫できるようにポイントをおさえておきましょう!
混雑時のケガに注意
天神祭のなかでも奉納花火が打ち上がる時間はかなり混雑し、時間によっては思うように歩けないほど。花火を見るのに夢中になりすぎて、油断によるケガには十分注意してくださいね。
また天神祭には浴衣で参加する人もいるでしょう。下駄で靴ずれする可能性もがあるので絆創膏を準備しておくのがおすすめです。
交通規制に注意
天神祭が行われる7月24日、25日の間は大阪天満宮を中心に交通規制が毎年行われます。
車以外にも、自転車や歩行者も規制の対象になる可能性も。とくに車で行く人は利用予定の駐車場が交通規制区内で利用できないこともあるので、情報が発表されたらしっかり確認しておきましょう。
天神祭を満喫しよう
この記事では、天神祭に関する見どころや歴史、参加方法、アクセスなどをご紹介しました。天神祭は大阪を代表する夏の風物詩で、奉納花火がとくに人気の火と水の祭典。
ぜひ紹介した情報を参考に、天神祭を満喫してみてくださいね!
天神祭の基本情報 | |
---|---|
住所 | 大阪市北区天神橋2丁目1番8号 |
開催日 | 毎年6月下旬~7月25日 |
アクセス | JR大阪天満宮駅、大阪メトロ南森町駅から徒歩約4分 |
参加料金 | 見学は基本的に無料 花火を観覧する桟敷席は3,000円~ |
公式サイト |
cover photo by Tenjin Matsuri (天神祭) by elmimmo is licensed under CC BY 2.0