
“観光できる廃墟”がアツい!?SNSで話題のちょいダークなスポット5選
SNSで“映える”と密かに話題を集めているのが、観光できる「廃墟」たち。ただ朽ちた建物ではなく、過去の産業や歴史を伝える「元◯◯」な施設を巡る、ちょっとダークで知的な旅に出てみませんか?今回は、実際に立ち入り可能で、写真映えもばつぐんな廃墟の観光スポットを5つ厳選してご紹介します。



SNSで“映える”と密かに話題を集めているのが、観光できる「廃墟」たち。ただ朽ちた建物ではなく、過去の産業や歴史を伝える「元◯◯」な施設を巡る、ちょっとダークで知的な旅に出てみませんか?
今回は、実際に立ち入り可能で、写真映えもばつぐんな廃墟の観光スポットを5つ厳選してご紹介します。
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ノスタルジックな旅へ。観光できる廃墟ってどんな場所?

かつて多くの人が行き交い、栄えた場所が、今は静かに時間を止めたように佇む“廃墟”。そのノスタルジックで非日常的な風景には、どこか心を惹かれる不思議な魅力があります。
閉山した鉱山跡、旧駅舎や工場など、歴史の痕跡をリアルに感じられるスポットが全国に点在しています。こうした場所を訪れることで、かつての暮らしや産業を学べるだけでなく、時間の重なりを五感で体験できるのも魅力のひとつです。
ただし、廃墟は原則として私有地や危険エリアであることが多く、無断で立ち入ると犯罪となる可能性も。だからこそ、整備されて一般公開されている“観光できる廃墟”を巡るのが安心・安全な楽しみ方です。マナーを守って、静かでディープな旅を楽しみましょう。
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旧碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)

かつて信越本線で活躍していた横川〜軽井沢間の廃線エリアが、そのまま「鉄道テーマパーク」として保存されているスポットです。
トンネルや橋梁、列車の展示に加え、実際に軌道自転車に乗って廃線上を走ることも!自然と共に朽ちていく鉄道の姿が美しく、どこを切り取っても写真映えする廃墟体験が楽しめます。
急勾配を支えた産業の歴史
旧碓氷線は、鉄道技術の粋を集めた日本初のアプト式鉄道。トンネルや橋梁、変電所など多くの設備が今も保存され、当時の輸送の苦労や技術革新を実感できます。廃線後も地域の努力により保存され、歴史的・教育的価値の高い施設となっています。
現在は観光施設として人気
園内には保存車両の展示のほか、運転シミュレーターやSL乗車体験など、子どもから大人まで楽しめる仕掛けが満載。アプトの道を歩けば、廃線跡をそのまま辿る感覚が味わえます。自然に囲まれた立地も相まって、週末のリフレッシュにぴったりの場所です。
旧碓氷峠鉄道文化むらの基本情報 | |
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住所 | 群馬県安中市松井田町横川407-16 |
電話 | 027-380-4163 |
営業時間 | 3月〜10月 9:00~17:00(最終入園16:30)、11月~2月 9:00~16:30(最終入園16:00) |
休業日 | 毎週火曜日(8月を除く)・12月29日~1月4日(火曜日が祝日の場合は翌日休園) |
アクセス | JR信越本線 横川駅から徒歩すぐ |
料金 | 大人(中学生以上) 700円、小学生 400円、小学生未満(保護者同伴) 無料 |
公式サイト |
史跡 尾去沢鉱山(秋田県鹿角市)

近代化産業遺産に認定されている、かつて金や銅の採掘で栄えた東北最大級の鉱山跡です。坑道は1.7kmにわたって整備されており、地下の探検気分を味わえるスケール感は圧巻。
昭和レトロな人形展示や採掘機材がリアルに再現されていて、当時の暮らしや労働環境に思いを馳せられる場所です。
採掘の歴史と公害の背景
尾去沢鉱山の発見の歴史は広く、約1,300年前の奈良時代。銅・金・銀など多種多様な鉱物を産出した鉱山で、江戸期から明治・昭和にかけて発展していきます。しかし鉱毒や煙害など、公害問題も抱えていました。
近年では近代産業の負の歴史も含めた教育的観点から注目されています。
坑道見学や鉱石採集体験も
観光施設では当時の採掘現場を再現したエリアや坑道の見学のほか、展示室では鉱山機械や作業員の暮らしなどが紹介されています。
体験プログラムとして鉱石の採集も人気で、親子連れにも好評です。山中のロケーションも相まって、ちょっとした冒険気分が味わえます。
史跡 尾去沢鉱山の基本情報 | |
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住所 | 秋田県鹿角市尾去沢獅子沢13-5 |
電話 | 0186-22-0123 |
営業時間 | 4月~10月 9:00~17:00、11月~3月 9:00~15:30 |
休業日 | 冬期のみ毎週水曜日(年末年始・祝祭日は営業) |
アクセス | 東北自動車道 鹿角八幡平ICから車で約10分、花輪線 鹿角花輪駅より車で約10分 |
料金 | 観光坑道見学コース観覧 |
公式サイト |
足尾銅山観光(栃木県日光市)

明治〜昭和にかけて日本の近代化を支えた足尾銅山。今は観光施設として一部が公開されており、トロッコに乗って坑道へ入り、暗く静かな地底世界を体感できます。公害の歴史も含め、学びと驚きの多いダークな魅力が詰まったスポット。
日本最初の公害事件の舞台
足尾銅山は、田中正造の直訴で知られる「足尾鉱毒事件」の発端となった場所。鉱毒による河川の汚染や農地の荒廃は深刻で、日本初の大規模な公害問題として社会に大きな影響を与えました。
産業の発展の裏側にある負の歴史を知ることができるスポットです。
坑道見学や資料館で歴史を体感
観光施設では、かつて使用されたトロッコに乗って坑道へ入り、リアルな採掘現場や当時の労働風景を再現した展示が見られます。
また、併設の資料館では、足尾の発展と公害の歴史を写真や模型でわかりやすく紹介。自然と人間社会の関わりを考えるきっかけにもなることでしょう。
足尾銅山観光の基本情報 | |
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住所 | 栃木県日光市足尾町通洞9-2 |
電話 | 0288-93-3240 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | なし |
アクセス | 清滝ICから車で約20分、日光ICから車で約30分 |
料金 | 大人(高校生以上) 830円、小・中学生 410円、未就学児 無料 |
公式サイト |
旧太子駅(群馬県中之条町)

鉄鉱石輸送のために造られた専用線「太子線」の始発駅。無人駅ながらホームや線路が整備されて残っており、まるでタイムスリップしたような風景が広がります。秋〜冬の朝方には幻想的な霧も出やすく、写真好きにも人気急上昇中の穴場廃駅です。
鉄鉱石輸送を支えた産業遺産
旧太子駅は、戦後の復興期に重要な資源供給ルートとして活躍した拠点。駅には今も貨物ホームや車止め、駅名標が残されており、産業遺産としての価値が高く評価されています。
無人の駅舎が当時のまま残っている光景は、まるでタイムスリップしたような気分になるでしょう。
現在は整備された観光スポットに
現在は「旧太子駅 鉄道記念公園」として整備され、自由に見学が可能。駅舎の中には当時の写真や資料が展示され、周囲には保存車両も並びます。近くには太子温泉や自然の景観もあるため、観光の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
旧太子駅の基本情報 | |
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住所 | 群馬県吾妻郡中之条町大字太子251-4 |
電話 | 0279-95-3055 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
休業日 | 12月1日~翌年3月31日の間の毎週火曜日~金曜日(祝日を除く)、12月29日~翌年1月3日 |
アクセス | JR吾妻線 長野原草津口駅から車で約10分 |
料金 | 200円(町民および中学生以下 無料) |
公式サイト |
端島/軍艦島(長崎県長崎市)

炭鉱の島として栄えたのち、閉山とともに無人島となった軍艦島。今では世界文化遺産として観光上陸が可能で、ツアーガイド付きで一部を歩けます。コンクリート遺構が荒れたまま残る様子は圧巻で、“朽ちる美学”を感じたい人には外せない存在です。
かつては高密度な炭鉱島だった
軍艦島は、明治時代からの海底炭鉱の開発により急速に都市化。最盛期には5,000人以上が暮らし、映画館、学校、病院、商店まであった海上の都市でした。
その一方、過酷な労働環境や朝鮮人労働者の強制労働といった歴史的背景もあり、近年はダークツーリズムとして再評価されています。
現在は上陸ツアーで廃墟を体感
2009年以降、長崎市の整備によって一部エリアへの立ち入りが可能になり、定期便による上陸ツアーが運行。廃墟と化した高層住宅や工場跡を目の当たりにしながら、炭鉱都市の栄枯盛衰を肌で感じることができます。
ガイド付きツアーでは貴重な当時のエピソードも聞けるため、歴史に興味がある人におすすめ。
軍艦島の基本情報 | |
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住所 | 長崎県長崎市高島町端島 |
電話 | 095-822-8888(長崎市コールセンターあじさいコール) |
営業時間 | 見学:上陸するには各船会社が運航している軍艦島上陸ツアーに参加する必要あり ※ただし、天候等により上陸できない場合あり |
休業日 | ツアーにより異なる |
アクセス | 長崎港から軍艦島上陸ツアー船に乗船、約40分 |
料金 | 軍艦島上陸料 大人・中高生 310円、小学生 150円、未就学児 無料 ※各船会社が運航する軍艦島上陸ツアーの乗船料は別途かかります |
公式サイト |
友ヶ島(和歌山県和歌山市)

紀淡海峡に浮かぶ無人島群「友ヶ島」は、明治時代から第二次世界大戦終戦まで、旧日本軍の要塞として活用されていた島。特に沖ノ島内に残る砲台跡や弾薬庫跡は、深い緑と苔むしたレンガに包まれ、まるで異世界に迷い込んだかのような光景です。
映画『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせるとSNSで話題となり、近年では“観光できる廃墟”として観光客の注目を集めています。自然と人工物が融合した幻想的な景観と、軍事遺構が持つ歴史の重み。その両方を体感できるスポットです。
旧日本軍の要塞としての過去
友ヶ島は、紀淡海峡を防衛するために築かれた旧日本陸軍の軍事拠点。特に「第3砲台跡」や弾薬庫、弾薬運搬用のトンネルなど、今もなお残る構造物から、かつての緊張感と軍事国家としての日本の一面を垣間見ることができます。
現在は“ラピュタ島”として人気観光地に
現在は整備が進み、ハイキングコースとして散策が可能。フェリーでアクセスし、気軽に“廃墟×自然”を味わえることから、観光地として注目を集めています。砲台跡の幻想的な雰囲気は写真映えもばつぐんで、週末には多くの観光客が訪れるスポットとなっています。
友ヶ島の基本情報 | |
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住所 | 和歌山県和歌山市加太 |
電話 | 073-459-0314(友ヶ島案内センター) |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | なし |
アクセス | 南海和歌山市駅から列車で 南海加太線加太駅から徒歩で 友ケ島から船で |
料金 | なし |
公式サイト |
ノスタルジックな“観光できる廃墟”を巡る
歴史的・産業的価値と、どこかノスタルジックで“非日常感”のある「観光できる廃墟」。今回は、立ち入り可能で写真映えもばつぐんなスポットを中心に紹介しました。次の休日は、普通の観光にちょっと飽きたあなたにぴったりな“ちょいダークな旅”を楽しんでみては?
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