カプリ島はイタリアにある世界遺産の絶景スポット!見どころや行き方を解説
イタリア・ナポリ湾に浮かぶ観光スポット・カプリ島。青の洞窟がある島として、世界中から観光客が訪れます。 この記事では、イタリア在住の筆者がカプリ島の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひカプリ島へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
イタリア・ナポリ湾に浮かぶ観光スポット・カプリ島。青の洞窟がある島として、世界中から観光客が訪れます。
この記事では、イタリア在住の筆者がカプリ島の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひカプリ島へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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カプリ島の基本情報
夏のリゾート地として人気の高い観光スポット・カプリ島。まずは、カプリ島の歴史や特徴などの基本情報を解説します。
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カプリ島とは?
カプリ島は、ナポリから40キロメートルほど離れた地中海に浮かぶ小島。日本では、青の洞窟がある島として特に有名です。ヨーロッパでは、高級リゾート地としても名高く、夏のバカンスを楽しむために多くの観光客が訪れます。
カプリ島の歴史
カプリ島がリゾート地として知られるようになったのは、実は古代ローマ時代から!ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスがカプリ島を気に入り、丸ごと購入したのがきっかけと言われています。
次の皇帝ティベリウスも、別荘を12軒も立てるほどカプリ島に惚れ込んだ一人。晩年には移り住んで、カプリ島からローマ帝国統治の政務を行ったほどです。
ローマ帝国が衰退してからは、サラセン人の来襲をたびたび受けるようになります。島を守るため、この頃つくられた城塞と堅固な防壁をつくった地域が、今のカプリ島の街を形作る基礎になりました。
中世のフランスブルボン王朝による支配、ナポレオンによる支配を経て、カプリ島に世界が再注目したのは1826年です。
ドイツの詩人アウグスト・コピッシュと画家エルンスト・フライスが青の洞窟を絶賛し、世に広めたのがきっかけでした。観光客が集まるようになってから、高級リゾート地として再び有名になったのです。
カプリ島の特徴
カプリ島は、リゾート地として多くのホテルが立ち並ぶカプリ地区と、地元の人たちが住むアナカプリ地区に分かれています。
高級ブティックや高級ホテルがひしめく、ゴージャスな雰囲気を味わうならカプリ地区。カプリの地元の人の暮らしが垣間見える、昔ながらのカプリ島を散策したいならアナカプリ地区と、訪れるエリアを分けるのがおすすめです。
また、レモンの産地としても名高いカプリ島。街のあちこちに、レモンのお菓子やジェラートを売るお店があるので、食べ比べながらのんびりと街を歩くのも素敵ですよ。
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カプリ島観光の見どころ
カプリ島は、のんびりとくつろいで太陽と海を満喫するリゾート地です。青の洞窟を除けば、ローマやナポリのように観光できる場所があまりありません。
とはいえ、船でしかいけない観光スポットや山の高台にある広場など、カプリ島ならではの見どころを満喫するなら、どこへ行くのか事前に計画することをお忘れなく!
ここからは、青の洞窟やウンベルト1世広場など、人気スポットの見どころを解説します。
青の洞窟
カプリ島で最も有名な観光スポットとして知られているのが、青の洞窟です。わずかに差し込む太陽の光が、白い石灰岩でできた海底に反射することで、洞窟全体が美しい青色に!そこから、青の洞窟と呼ばれるようになりました。
青の洞窟を堪能するなら、太陽光が洞窟の奥まで差し込んでくる12時〜14時ごろがベスト!息を呑むようなマリンブルーの神秘的な美しさをたっぷり目に焼きつけてくださいね。なお、洞窟内での遊泳は禁止されています。
青の洞窟(Grotta Azzurra)の基本情報 | |
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住所 | Via Grotta Azzurra, 80071 Anacapri NA |
電話 | なし |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
休業日 | なし※天候により異なる場合あり |
アクセス | マリーナ・グランデ港から約20分 |
料金 | 18ユーロ(約2,854円) ※2023年10月25日のレート、1ユーロ=158.53円で計算 |
カプリ島で最も賑わうウンベルト1世広場
カプリ地区の中心地として最も賑わっているのが、ウンベルト1世広場。カプリ島の玄関口であるマリーナ・グランデ港からケーブルカーに乗り、終点のカプリ駅で降りてすぐの場所にあります。
レストランやカフェ、高級ブティックなどが立ちならび、夜遅くまで賑わうスポット。とりあえずお腹を満たしたい、気のきいたお土産が欲しい……というときはまずここへ来ると便利です。
ケーブルカーは、マリーナ・グランデ発、カプリ駅発共に午後9時20分が最終便。乗り遅れることのないようご注意を!
ウンベルト1世広場(Piazza Umberto I)の基本情報 | |
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住所 | Piazza Umberto I, 80076 Capri NA |
電話 | なし |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | なし |
アクセス | ケーブルカーカプリ駅から徒歩すぐ |
料金 | なし |
絶景をたっぷり楽しめるアウグストの庭園
アウグストの庭園は、ドイツの実業家クルップがつくらせた美しい庭園です。かつてこの島を所有していたローマ皇帝アウグストゥスにちなんで、アウグストの庭園と名付けられました。
あちこちに花が咲き乱れる庭は、カプリ地区の賑やかな雰囲気とまた違う、静かな佇まい。落ち着いて散策を楽しむにはもってこいです。
ここでの必見はなんといっても、敷地の中にある展望台からの絶景!展望台右手から、くねくねと蛇行するユニークな遊歩道、クルップ通りとその下に広がる青い地中海を一望できます。
左手には、海にそびえ立つファラリオーニの奇岩が見える海のパノラマが広がっています!まるで夢のような、美しい景色をじっくり堪能してみてくださいね。
アウグストの庭園(Giardini di Augusto)の基本情報 | |
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住所 | Via Matteotti, 2, 80076 Capri NA |
電話 | なし |
営業時間 | 4月~10月 9:00~19:30、11月~3月 9:00~16:30 |
休業日 | なし |
アクセス | ウンベルト1世広場から徒歩約15分 |
料金 | 1ユーロ(約159円) ※2023年10月25日のレート、1ユーロ=158.53円で計算 |
公式サイト | http://old.cittadicapri.it/it/s/giardini-di-augusto-e-via-krupp |
美術館のような雰囲気ヴィラ・サン・ミケーレ
ヴィラ・サン・ミケーレは、スウェーデン女王の主治医だったムントが建てた別荘です。元々ローマ皇帝ティベリウスの別荘の跡地でした。この土地に、聖ミカエルを祀った古い礼拝堂があったため、ヴィラ・サン・ミケーレと名付けられました。
別荘内には、ムントが集めた美術品のコレクションと、邸内から見つかった古代ローマ時代の発掘品が展示されています。
まるで美術館のような別荘内をじっくり見学したあとは、花と緑に囲まれた美しい庭園をのんびり歩いてみましょう。
庭園の必見スポットは、石のスフィンクス像があるテラス。ここから広がる海のパノラマは素晴らしいの一言につきます!ぜひスフィンクスと一緒に、写真を撮ってみては。
ヴィラ・サン・ミケーレ(Villa San Michele)の基本情報 | |
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住所 | Viale Axel Munthe, 34, 80071 Anacapri NA |
電話 | +39-081-837-1401 |
営業時間 | 1月~2月 9:00~15:30/3月 9:00~16:30/4月 9:00~17:00/5月~9月 9:00~18:00/10月 9:00~17:00/11月~12月 9:00~15:30 |
休業日 | なし |
アクセス | 路線バスカプリ〜アナカプリ行きに乗りPiazza Vittoriaバス停下車、徒歩約6分 |
料金 | 10ユーロ(約1,590円) ※2023年10月25日のレート、1ユーロ=158.53円で計算 |
公式サイト |
カプリ島観光に最適なシーズンは?
カプリ島は、ヴェスヴィオ山がそびえるナポリ市の反対側、ナポリ湾に浮かぶ小さな島です。一年を通して温暖な気候のため過ごしやすく、海遊びも街歩きも楽しめる観光スポットとして人気です。
ここからは、カプリ島観光にぴったりの時期について解説します。旅を楽しむために参考にしてくださいね。
ベストシーズンは快適に過ごせる6〜9月
カプリ島観光にぴったりなシーズンはやはり夏。雨が少なく、街歩きも海水浴も楽しめる絶好の季節です!海のリゾート地ならではの雰囲気がたっぷり味わえるのも魅力の一つ。船でのクルーズや、青の洞窟の観光に一番適している時期です。
カプリ島では高い建物が少ないので、日中の強い日差しに気をつけましょう。目を痛めないよう、サングラスは必須です。
日に焼けたくないという人は、日本から日焼け止めを持っていくと良いでしょう。カプリ地区のお店などでも買えますが、イタリアの日焼け止めは保湿成分がたくさん含まれていて、ベタつくものが多いです。
過ごしやすい時期を狙うなら10~11月
10〜11月の秋の時期は、暑くも寒くもないので過ごしやすいです。オフシーズンに入り観光客の姿もまばらになるので、街歩きを楽しみたい人にうってつけ。
また、宿泊施設の値段もグッと下がります。カプリ地区の高級ホテルなどもリーズナブルに利用できることがあるので、お得に観光したい!という人はこの時期が狙い目です。
一方、お店やレストランがシャッターを閉め始めるのもこのころ。ご飯を食べ損ねた、お土産を買えなかった……ということがないよう、宿泊先でおすすめのお店を聞いてから足を運んでみると良いでしょう。
海風が冷たくなり始める時期なので、朝夜は冷えることもあります。ウィンドブレーカーやパーカーなどを持っていくと重宝しますよ。
カプリ島へのアクセス・行き方
カプリ島観光の拠点となる都市は、ナポリ湾対岸にあるナポリ市。ナポリから船でカプリ島へ行く方法が一般的です。ここでは、船での行き方を解説します。
最も一般的な移動はモロ・ベヴェレッロ港からの高速船
カプリ島は、ナポリ湾に浮かぶ島です。そのため、島への移動手段は船のみとなります。
ナポリ〜カプリ島を結ぶ路線は、SNAV社やCAREMAR社など複数の船会社が運行しています。そのため定期便の本数が多く、利用しやすいのが魅力。
そのほか、ソレントからカプリ島へ行く路線もあります。しかしこちらは、オフシーズンになるとかなり減便されるので、最新情報をチェックしてから利用しましょう。
カプリ行きの路線は、ナポリ市内のモロ・ベヴェレッロ港とメルジェリーナ港から出ています。
モロ・ベヴェレッロ港はナポリ地下鉄のムニチーピオ駅から歩いて5分程度と、市街地に近くアクセスしやすいです。また、周航本数が多いのも断然モロ・ベヴェレッロ港のため、使うならこちらがおすすめ。
ナポリのモロ・ベヴェレッロ港へは、地下鉄ムニチーピオ駅から徒歩で行くのが一般的なルート。スーツケース持参でカプリ島に宿泊するなら、タクシーで港へ直行しても良いでしょう。
利用する船にもよりますが、カプリ島までは1時間〜1時間半ほどで着きます。ハイシーズンは1時間に2〜3本の頻度で運行されているので、好きな時間の船に乗りましょう。
料金は、利用する時間帯やシーズンによって変動します。大人1人片道16.5ユーロ〜27ユーロ(約2,616〜4,281円)が目安。
チケットは港の売り場でも買えますが、オンシーズンには並ばないと買えないことがあります。予約手数料がかかりますが、上記の運行会社のサイトから購入して、メールで電子チケットを受け取ることも可能。並びたくない人はオンラインチケットをあらかじめ買っておきましょう。
天候に左右されますが、船はかなり揺れます。乗り物酔いしやすいという人は、日本から酔い止めの薬を持っていくと心強いですよ。
カプリ島観光における注意点
バカンスを楽しむため、カプリ島へは世界中から人が集まります。街歩きや海遊びを安心して楽しめるよう、どんなことに気を配ればいいでしょうか。
ここからは、カプリ島観光での注意点について解説します。
スリに注意する
夏のハイシーズンにカプリ島を訪れるときは、バッグやカメラの持ち歩きに注意しましょう。手を突っ込んで貴重品を盗まれたりすることがないよう、ファスナー付きのバッグを持ち歩くと安心です。
特にナポリのモロ・ベヴェレッロ港へ向かうとき地下鉄を利用する人は、地下鉄構内や地下鉄の中でスリの被害に合わないようご注意を!荷物は常に体の正面でキープするのが鉄則です。
事前に天気の最新情報をチェックする
青の洞窟へ行くという人は、事前に天気の最新情報をチェックしておきましょう。青の洞窟は入り口がとてもせまく、小舟に乗らないと中に入れません。
そのため、天候が悪く波が高いと入れない場合があります。夏のハイシーズンは晴れて波が落ち着いている日が多く、入場可能なことがほとんどですが、オフシーズンに青の洞窟へ行きたいという人はご注意を!
カプリ島の観光を満喫しよう
地中海リゾートとして名高い、カプリ島。この記事では、カプリ島の観光に関する見どころや歴史、アクセス方法などをご紹介しました。見どころは青の洞窟だけではありません!海のレジャーも、街歩きも楽しめる人気の観光スポットです。
ぜひ紹介した情報を参考に、カプリ島の観光を満喫してみてくださいね!
カプリ島(Capri)の基本情報 | |
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住所 | イタリア ナポリ カプリ島 |
電話 | - |
営業時間 | 24時間 |
休業日 | なし |
アクセス | ナポリから高速船で1時間〜1時間半ほど |
料金 | - |
cover photo by Unsplash