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イタリアの治安を現地在住者が解説!危険なエリアや安全に観光するコツも

イタリアの治安について現地在住者が解説!旅行客が多いこともあり、ナポリやローマなど観光都市の一部にはあまり治安がよくない場所もあります。 都市別に治安の悪い場所、夜の様子、観光時の注意点など、現地情報をマップ付きで紹介します。

ライター
華意氣あらめ
穴場観光スポットを探すのが大好きなイタリア秘境在住ライター。 ローマ、フィレンツェに在住していたときは市内のスーパーをハシゴしまくり、新製品ゲット&へんてこグルメに挑戦するのをライフワークにしていた。 現在の趣味はオモシロ系和食を探すことと美術館巡り。 お気に入りの美術館はローマ・バルベリーニ宮殿とフィレンツェ・ピッティ宮殿。
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イタリアの人々は陽気で親切。旅行者にもフレンドリーな人が多く、旅しやすい国です。しかし、一部にはあまり治安がよくない場所もあります。

今回はイタリアの治安について、イタリア在住者の筆者が解説!人気観光都市別に治安の悪いスポット、夜の様子、観光時の注意点など、現地情報をまとめました。マップ付きなので、イタリアを旅行する時は参考にしてくださいね。

Contents

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イタリアの治安に関する最新情報

photo by pixabay

イタリアは治安が悪い、というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、警察の取締りやパトロールが昔より頻繁に行われるようになり、治安は改善傾向にあります。女性のひとり歩きも可能な国です。

しかし、夜11時以降の深夜の時間帯に出歩くのは、男女問わずおすすめできません。ローマやナポリなどの大都市圏を中心に、強盗などの深刻な犯罪被害が報告されているからです。人気のない場所や薄暗い通りを歩くときは、特に気をつけましょう。

外務省の海外安全ホームページで発表されている、イタリアの危険スポットや広域情報は、2024年9月現在は特に情報が出ていません。ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、北マケドニアなど、紛争問題が尾を引くイタリア周辺国の一部では、注意情報がレベル1に設定されていますが、イタリアを含むEU加盟国の大半は危険レベルの対象外です。

ただし、多くの観光客が訪れるイタリア。それだけに、スリや置き引きなど軽犯罪が多発する国です。ここではイタリアの夜の様子や、治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。

イタリアで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

連絡先

電話番号

軍警察(Carabinieri)

112

※英語は通じないので注意

国家警察(Polizia)

113

※英語は通じないので注意

救急車

118

※英語は通じないので注意

在ローマ日本国大使館

領事部:

06−487-991(イタリア国内からかける場合)

+39-06−487-991(イタリア国外からかける場合)

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イタリアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

世界中から人が集まる街だけに、観光に気を取られた人を狙う軽犯罪が頻発しています。ここからは、イタリアの主な観光地を歩くときに要注意なエリアについて解説します。

ミラノ・中央駅構内や近辺は観光客を狙った犯罪が多発!

photo by pixabay

イタリアにある観光地の中でも、特に人気が高いのはミラノ。観光だけでなくグルメもショッピングも、思い切り楽しめるエリアとして有名です。それだけに、観光やショッピングに気を取られている人を狙い、スリや強盗などの犯罪が頻発している街でもあります。

特に気をつけたいスポットの一つが、ミラノ中央駅です。この駅からイタリア新幹線(FrecciaRossa、FrecciArgento)に乗り、イタリア各地へ移動したり、地下鉄を利用して市内観光したり、という人もいることでしょう。ただ利用するときは、周りに十分注意を!

photo by pixabay

日中の人が多い時間帯はスリやかっぱらいが出没します。発車直前の電車に乗っている乗客のカバンを奪って逃げたり、混雑している駅構内や地下鉄の中で財布やスマホをすり取ったりという被害が後をたちません。カバンはできるだけ目の前で持ち、ポケットの中に貴重品を入れないことを徹底しましょう。

また、早朝や日没後などの人気が少なくなる時間帯は、駅の周辺で強盗や傷害事件が多発しています。巻き込まれないために、遅い時間の電車や地下鉄を利用しないよう心がけて下さい。

また観光客があまり立ち入ることのないスポットですが、クアルト・オッジャロ(Quarto Oggiaro)地区やジャンベッリーノ・ローレンテッジョ地区(Giambellino-Lorenteggio)も、傷害事件や麻薬などの犯罪が頻発するエリアです。地元ミラノっ子も立ち入らない、危ない場所と言われています。時間帯を問わず、絶対に立ち寄らないのが無難です。

特にジャンベッリーノ・ローレンテッジョ地区は、Mudecという近年オープンした人気の美術館の近くですが、間違えて入り込まないよう気をつけて!

 

ベネチア・駅の周辺や船の中はスリに注意!

photo by pixabay

水の都と呼ばれ、その美しさから世界中の観光客が訪れるベネチア。ベネチア本島とその周辺の島は、治安が良いことで知られています。しかし、観光やショッピングに気を取られている人を狙い、軽犯罪が多発している場所です。

特に気をつけたいスポットの一つが、ベネチア・サンタ・ルチア駅の周辺です。この駅からイタリア新幹線(FrecciaRossa、FrecciArgento)に乗りベネチアへ入ったり、ベネチアからイタリア各地へ移動したりすることも多く、利用する際は特に気をつけて下さい。

日中の人が多い時間帯は駅構内にスリが出没します。また、偽ポーターがあらわれて勝手に荷物を運び出し、後から多額のお金を請求してくることがあります。荷物からくれぐれも、目を離さないよう気をつけましょう。

photo by Unsplash

また、リアルト橋もスリが横行していることで有名です。特に、週末の混雑時が危険!足の踏み場もないほど橋の上が混み合い、スリの被害にあっても気付きにくいほどです。行くなら、ファスナーで閉じられるタイプのバッグを持ったり、リュックサックを体の前で抱えて歩いたりと、防犯対策を忘れないように!

また、ベネチア本島には入島税が必要になった関係で、本島ではなく対岸のメストレ地区にホテルを取る人もいることでしょう。ベネチア本島への出発地点である、ベネチア・メストレ駅を利用するときは注意を。特に早朝と日没後は、麻薬の売人がうろつくことがあります。できるだけ人が多い時間帯に駅を利用して下さい。不要なトラブルを避けて行動するのを忘れずに!

さらに、ベネチア本島の公共交通機関と言えば、船が主流。ヴァポレット(Vaporetto)と呼ばれる、ベネチア市民の足です。観光客が大勢利用する10時〜16時ごろまでの時間帯は、船内でのスリの被害が多くなります。乗り込むときはカバンから目を離さず、景色や写真を撮ることに気を取られないようにしましょう。

 

フィレンツェ・サンタマリアノヴェッラ駅の北側エリアは気をつけて!

photo by Unsplash

花の都と呼ばれるだけあり、風光明媚なフィレンツェ。ベネチア同様に、治安が良い街として知られていますが、近づかない方が無難なエリアもあります。

特に気をつけたいスポットは、フィレンツェの主要駅サンタ・マリア・ノヴェッラ駅北側〜北東にかけてのエリア。観光客が行きたくなるような有名スポットがたくさんあるわけではありませんが、市内を循環するバスが有名スポットにいたるまでこの近辺を通過する路線があります。なのでバス停を間違えて、うっかりこのエリアで降りることがないよう、気をつけましょう。

またこのエリアには、フィレンツェ市民の憩いのスポットであるカッシーネ公園があります。週末は青空市場が開き、多くの家族連れで賑わう場所です。しかしここも、朝方と日暮れ後にはぱったり人通りがなくなります。麻薬の売買や傷害事件が多く発生しているので、行くならお昼過ぎを目安にした方が良いでしょう。

 

ローマ・エスクィリーノ地区とエウル地区に行くときは明るい時間帯に!

photo by pixabay

永遠の都ローマには、季節を問わず世界中から観光客が訪れます。それに合わせるように、観光客を狙った犯罪が多発している場所でもあるのです。

かつては、ローマの玄関口・テルミニ駅の東隣にある地区、サン・ロレンツォが危ないエリアと言われていました。しかし数年前から再開発が進み、暗いイメージは少しづつなくなってきています。おしゃれなバールやレストランなどが立ち並んだ人気スポットの一つになっていますが、行くときは深夜帯を避けるよう気をつけましょう。

photo by Unsplash

訪れるなら特に気をつけたいスポットは、エスクィリーノ(Esquillino)です。サン・ロレンツォの反対側、テルミニ駅東〜南東からコロッセオまでのこのエリアは、治安が良くないことで知られています。しかし、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂やコロッセオ 、ドムス・アウレアなど有名な観光スポットがたくさんあるエリアなので、行きたい人も少なくないことでしょう。

このエリアに行くなら、8時〜18時の時間帯に訪れるのがおすすめ。この時間帯は、通勤客や観光客で人が増えます。一方、早朝や夜9時過ぎはかなり薄暗くなり、人気が少ないです。安くて美味しい飲み屋(エノテカ、バール)がたくさんあり、週末に賑わうエリアの一つでもありますが、イタリア語ができないと犯罪に巻き込まれる危険性が高いです。注意して行動して下さい。

もう一つ気をつけたいローマのエリアが、エウル地区(Eur)です。ローマ随一のオフィス街として知られ、たくさんの博物館やモダンなホテルが立ち並んでいるエリアです。通勤客が増える時間帯は人通りが多く、賑やかです。大きな公園もあり、散歩するローマっ子をたくさん目にします。しかし、夜9時を過ぎると急に人気が少なくなり、閑散とした雰囲気に包まれます。

さらに、エウル中心のオフィス街から外れた場所は、強盗や麻薬売買などの犯罪が起こっていることで悪名高く、地元の人もめったに立ち寄らない場所。このエリアに宿をとるなら、夜出歩くときには十分に注意しましょう。

 

ナポリ・中央駅周辺に宿泊するのは避けて!

photo by pixabay

「ナポリを見て死ね」という言葉もある通り、たくさんの見どころがあるナポリ。イタリア人にも人気の観光スポットで、一年中観光客で賑わう街です。しかし、マフィアの本拠地があるほど治安が悪いことでも有名。観光客だけでなく地元の人々までが、スリや窃盗などの被害にあっているほどです。

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ナポリ市内やその周辺を観光するなら、ナポリ中央駅を利用することがあるでしょう。その目の前にあるガリバルディ広場やフォルチェッラ地区(Forcella)、駅を背にした右隣にあるバスト地区(Vasto)は、ナポリ中心部でも治安が良くありません。

街灯が着く夕方5〜6時ごろの時間になると、急に人通りが少なくなります。人がたむろっていたり、ゴミが散乱していたりと見てすぐわかる、怪しい雰囲気です。決して立ち寄らないよう、気を配って歩きましょう。中央駅を利用するなら、朝9時〜夕方16時くらいの明るく人が多い時間帯に利用することを忘れずに!

さらにスペイン地区(Quartieri Spagnoli)も、治安が悪いことで知られています。ただ、近年は観光スポットとして注目度が高い分、警察の取締りも厳しくなり、昔より治安が改善されたと言われています。夜20時以降は、人気のある大通りや賑わっているお店だけに行くことを徹底し、路地に入ったりしないことがこのエリアを歩くコツです。

 

イタリアの夜の治安は?

photo by  pixabay

イタリアは、6〜8月の観光シーズンともなると、深夜1時ごろまで開いているバールやレストランが多いです。常に人がいる時間帯やエリアなら、女性のひとり歩きも可能!ただし、スリが多く出没するのもこの時期。持ち物には十分気を配って歩きましょう。また、オン・オフシーズン問わず、人気がないところには近づかないようにご注意を!

クラブやディスコなど、夜遊びができるスポットは郊外にあることが多く、車やタクシーがないと簡単には行けません。そのような場合に、トラブルが多いのがタクシーです。ぼったくりのタクシーに乗ってしまうことがあるので、ナイトスポットへ出かける場合は複数人でタクシーに乗るか、配車アプリを使って安全に移動しましょう。

ナイトスポットがあるような郊外は、街の中心部に比べて人気が少なく薄暗い場所が多いです。土地勘がなかったり地元に知り合いがいなかったりする場合、一人で夜遊びへ出歩くのはやめておきましょう。

イタリアで観光客が被害にあいやすい犯罪は?

春夏の観光シーズンになると、イタリアでバカンスを過ごすために世界中から人が集まります。それだけに、この時期の犯罪被害が最も多いと言われているほどです。

ここからは、イタリアに来た観光客がターゲットになりやすい犯罪について解説します。

①スリ・ひったくり

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イタリア旅行で最大のリスクといえば、スリの被害です。大都市ほど人が集まるため、スリもたくさんいる、と考えて行動するのが大事!ファスナーなしのカバンや背中に背負ったリュックサック、ポケットに入れたスマホはすぐ狙われます。特に、公共交通機関の中や人混みでは注意しましょう。

カバンは体の前で持ち、内ポケットを含めポケットには貴重品を入れないこと!カードや紙幣は、下着の上など体に直接身につけておけるセキュリティポーチなどに入れて出歩くのが理想です。

ひったくりは発車直前の電車の中や、人気の少ない夜の路上で良く起こります。犯人はたいてい2人組で、車や原付で観光客を狙うことが多いです。特に、ブランド物のバッグや紙袋を持っていると、ターゲットにされやすいので注意を。ひったくった後はあっという間に逃げ去るので、追いかけてもほとんどの場合無駄になります。むしろ犯人を刺激し反撃されることがあるので、命を守ることを優先に行動しましょう。

夜出歩くときには必要最小限の現金だけをカバンに入れ、食事やバールに行くようにすると良いでしょう。配車アプリでタクシーを呼び移動するのも、身を守る手段になります。

②ぼったくり

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日本でもニュースになったことがありますが、イタリアではぼったくりにもご注意を!特に被害が知られているのは、レストランやお土産屋でのぼったくりです。

スーパーで買えば数ユーロで済むお菓子と同じものが、お土産屋ではその数倍の値段で売られていることがあります。またペットボトルの水に、1本5ユーロを請求するぼったくりカフェも。滞在中に一度スーパーに寄って、買えるお土産はスーパーで調達しておくのも手です。またスーパーに行けば、どういうものがどれくらいの値段なのか把握できるので、買い物でぼったくられる被害を防ぐのに役立つでしょう。

レストランだと、頼んでいない料理を持ってきて数百ユーロもの金額を請求したり、テーブル代を相場の数倍にした勘定を持ってきたり、という被害がよく知られています。言葉がわからない観光客は特に狙われやすいです。

飛び込みで知らないレストランへいきなり入るよりは、口コミサイトなどであらかじめ下調べしてから食事へ出かけることが、被害を防ぐ手段になります。ホテルのフロントで、人気のレストランを聞くのもおすすめです。地元の人が行くようなレストランなら、良心的なお店が多いですよ。

photo by Unsplash

レストランやショッピング以外では、タクシーでのぼったくりにも注意。昔に比べるとぼったくる悪質タクシーは減ったと言われていますが、ゼロではありません。イタリアでも配車アプリが広く使われているので、タクシーを使いたくなったらアプリを活用すると、ぼったくりの被害にあわずに済むでしょう。

また最近被害が増えているのが、白タクシーです。もちろん違法で、法外な金額をとることがほとんど。特に多いのが、早朝や深夜に空港、駅を利用する客を狙ったものです。付近で客引きしているタクシーは、まず白タクシーと考えて間違いありません。

話しかけられても「オ ジャ プレノタート(Ho già prenotato、もう予約してますから)」と断って、利用しないのが一番です。

③観光客を狙った詐欺

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観光客を狙った詐欺が、イタリアの観光地で横行しています。

大都市で多いのが、偽警官です。もっともらしい身分証明書を出してきて私服刑事を名乗り、「職務質問したいので、身分証明書やパスポートを見せろ」と要求してきます。周囲に仲間がいて、スキをついてパスポートやクレジットカードを奪うのが手口です。

本物の刑事が観光客へ職務質問することはありません。また、市内を巡回している警官は必ず制服を着用し、腰に銃を携帯しているのですぐわかります。もし偽警官に遭遇しても、絶対に貴重品を出すことはせず、その場からすぐ逃げましょう。

また、ひと頃出没していたのが「路上絵画売り」です。路上にコピーした有名絵画などを並べ、近くに寄ってきた観光客に向かって「絵を踏んだ。売り物にならないから買い取れ」と因縁をつけてお金を騙し取る、という犯罪が横行していました。

そのほかに、似顔絵を書いてもらったら法外なお金を要求された、という詐欺もありますので、路上ではくれぐれもご注意を!

④物乞いや押し売り

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イタリアの観光地のあちこちで見かけるのが、押し売りや物乞いです。

よくあるのは、食事中に花売りが突然レストランへやってきて、1本5ユーロという相場をはるかに超えた金額で花を売りつける押し売りです。レストランのスタッフは、花売りが入ってくると必ず注意してくれますが、常に彼らの目が行き届いているわけではありません。勧められても「アッラ・プロッシマ(Alla Prossima、また今度)」と言って絶対に買わないようにしましょう。

このほか観光スポットの前でよく見かけるのは、ミサンガ売り。いきなり腕にミサンガを巻きつけてきたり、フレンドリーに話しかけてきてミサンガを売りつけたりします。ミサンガ1本に10ユーロなどと高額のお金を要求するのが手口なので、話しかけられても取り合わないように!

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もう一つ観光中に気をつけたいのが、物乞いです。人が集まる駅や地下鉄の中に出没することが多く、空のコップを突き出して小銭を要求します。ときには、集団で歩いてきてカラオケを歌いながらお金をせびったりしてくることもあります。

くれぐれも、小銭を渡したりしないように!お金を持っていると思われたら最後です。物乞い行為だけでなく、あとからスリに早変わりして財布をスリとられることがあるからです。目を合わせずに、通り過ぎていくまで無関心を装いましょう。

イタリアで被害にあわないための防犯対策

犯罪者は、スキが多い人を狙います。景色に気をとられたり、無防備に財布を取り出したりなど、現地の事情を良く知らない観光客ほど、ターゲットになりやすいものです。

イタリアに旅行するときは、観光もグルメもショッピングも安心して楽しめるよう、防犯対策はできるだけしておくのがおすすめ。ここからは、自分でできる防犯対策を解説します。

早朝・夜間は極力出歩かない

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イタリアは、日本のように終電や終バスの時間が深夜に及ぶことはありません。一部例外もありますが、バスや地下鉄など地元を走る公共交通機関の営業終了時間は夜0時前、という街が大半です。

そのため、街の中心といえども、人通りが全くなくなることがあります。暗がりや夜の時間帯は強盗や麻薬売買など、犯罪が起こる確率が高いです。観光客はなおさら狙われやすいので、早朝や夜11時をすぎた夜間に一人で出歩くのは、できるだけ避けましょう。

夜7時から10時くらいの夕食の時間帯なら、ほぼどこの街でもレストランが営業しています。夏はハイシーズンで、夜0時まで開いているお店も増え、街が賑やかな雰囲気に。しかし一人で行動するなら、夜10時ごろまでにはホテルに戻れるようスケジュールを組むと良いでしょう。

公共交通機関では時間帯・立つ位置などに注意する

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スリの被害が多いのが、電車やバス・地下鉄などの公共交通機関です。特に朝7時半〜9時半にかけて、夕方5時〜18時にかけて、の2つの時間帯が通勤や帰宅ラッシュにあたり、かなり混雑します。

この時間帯を狙ってスリも車内に乗り込んでくることが多いです。観光に出かけるときは、できるだけラッシュを避けて公共交通機関を利用すると、スリの被害にあう確率が下がります。

電車やバスに乗り込んだらできるだけ、車内の奥の方へ移動しましょう。スリは、財布をスったらすぐ逃げられるよう、ドア付近に立つことが多いです。ドアの近くは特に危ないので、できるだけ座席に座るかドアから離れた位置で立つか、のどちらかが良いでしょう。

ポケットにスマホや財布を入れる行為は、盗んでくれと言っているようなものです。貴重品は必ずカバンに入れましょう。そして、カバンは絶対に体から離さないこと!ハンドバッグはひったくられやすいので、あまりおすすめできないアイテムです。リュックやショルダーバッグを使えば、体の前で抱えられるので死角がなくなり、おすすめです。

photo by pixabay

バスに乗るときは、運転手の視界に入りやすい前部に乗ると良いでしょう。後部は見えにくくなるので、何か起こっても気づいてもらえないことがあるからです。また、見るからにガラのよくない人が車内を見回すような姿勢で座っていることもあります。トラブルに巻き込まれないよう、できるだけ車内前方にいるのが無難です。

混雑した車内で移動するときはペルメッソ(Permesso! 失礼!)と一声かけましょう。また、優先席は優先されるべき人が座るための場所です。安全を確保するための座席ではないので、座らないようにしましょう。うっかり座ってしまうと、その場でほかの乗客に注意されることがあります。マナーとして覚えておくと良いですよ。

お金は分散して持つ

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観光するとき、お金をどうやって持ち歩くか悩む人は多いのではないでしょうか。そこら中にスリや強盗がいるわけではありませんが、リスクを最小限に抑える意味でも、お金を持ち歩くときは工夫が必要です。

財布の中には、とられてもあきらめがつくくらいのお金だけを入れましょう。全くお金を持たない場合、犯罪者が腹を立てて危害を加えてくることがあるからです。20〜30ユーロくらいが目安。この程度なら、スリの被害にあったとしても、精神的ダメージは少なくて済みます。

ショッピングやちょっと良いレストランなどでお金を使いたいときは、クレジットカードで支払うと良いでしょう。イタリアでは、カフェでもカード払いができるほど、カード払いに対応しているお店が多いです。くれぐれも、高額の現金を持ち歩かないようご注意を!

また、セキュリティポーチなどの体にそって身につけておけるタイプの財布にお金を入れ、見えない場所に身につけるのも、スリ被害の防止に役立ちます。

日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう

在イタリア日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しています。PDFで発行されているもので、ホームページからスマホで無料ダウンロード、閲覧ができます。

イタリア国内在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきポイントや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報がたくさん。イタリアへ旅行する前に、目を通しておくと良いでしょう。

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もしイタリアで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

どんなに注意していても、一瞬の気の緩みが犯罪被害を招くこともあります。万一犯罪被害にあったときは、相談できる窓口へすぐ連絡し、できる限りのことをしておきましょう。

ここからは、犯罪被害にあったとき相談に乗ってくれる連絡先を紹介します。

イタリア国内の緊急通報先

photo by pixabay

イタリアの警察は「112番(Carabinieri・軍警察)」か「113番(Polizia・国家警察)」、救急車は「118番」です。犯罪被害や事故などにあったときは、この番号へかけてオペレーターが出るまで待ちましょう。ただし、英語は通じません。

ローマやミラノ、フィレンツェなどの大都市なら、巡回中の警察官を見つけるのが簡単です。万一被害にあったとき、近くに警察官がいたら、イタリア語がわからなくても良いので被害にあったことを話してみましょう。英語がわからない警察官でも、英語がわかる人がいる最寄りの警察署に連れて行ってもらえることが多いです。

財布やスマホなどは、盗まれるとまず戻らず、警察も丁寧に対応してくれるわけではありません。しかし、パスポートは別!盗まれたときは必ず、最寄りの警察署で被害届を作成してもらいましょう。ローマにある日本大使館や、ミラノにある領事館で手続きをするときに必ず、警察署で作成された被害届提出が必要だからです。

「アユート、エ ルバート イル ミオ ポルタフォーリオ(Aiuto! è rubato il mio portafoglio)」は、助けてください、財布を盗まれましたという意味のイタリア語です。万一のときに覚えておくと役に立つでしょう。

在ローマ日本国大使館・在ミラノ日本国総領事館

By Lalupa - Own work, CC BY-SA 3.0,

イタリアで犯罪被害に遭ったときは、まず最寄りの警察署に相談しましょう。

ローマには日本大使館、ミラノには総領事館があります。パスポートを盗まれたときには、「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行えます(要手数料)。ローマやミラノから離れた場所でパスポート盗難の被害にあったときは、あらかじめ電話をしておくと良いでしょう。必要な書類の種類などを教えてもらえます。

予約制の場合もあるので、詳しくは在ローマ日本国大使館の公式サイトや、在ミラノ日本国総領事館の公式サイトを確認してくださいね。

在ローマ日本国大使館の基本情報

住所

Via Quintino Sella 60, 00187 Roma

電話

領事部:
06−487-991(イタリア国内からかける場合)
+39-06−487-991(イタリア国外からかける場合)

メールアドレス

領事部:consolare@ro.mofa.go.jp

営業時間

月~金 9:30〜12:45、14:15〜16:30
※緊急時は時間外でも対応

休業日

土日、別途休館日あり

公式サイト

https://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

治安情報をチェックしてイタリア旅行を楽しもう!

イタリアを旅行するときは、「自分の身は自分で守る」という精神を忘れずに行動しましょう。人気のないところを歩かない、早朝と夜間に出歩かない、荷物は常に気を配る、など、海外旅行をする時の一般的な知識を頭に入れて旅をすれば、楽しく過ごせることは間違いありません。

イタリアは観光名所がたくさんあり、旅をするには絶好の場所です。スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪が多発していることでも有名ですが、そんなネガティブイメージを上回るほどの魅力にあふれた国です。

この記事を参考にして、楽しくイタリアを旅行してくださいね。

 

cover photo by Unsplash

 

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