チリ・アタカマ砂漠の見どころを解説!歴史や観光スポットなどを紹介
チリを代表する観光スポット・アタカマ砂漠。美しい景観で世界三大砂漠のひとつとされ、最も星がきれいに見える場所としても有名です。 この記事では、アタカマ砂漠のおすすめ観光スポット、見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひアタカマ砂漠へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
チリを代表する観光スポット・アタカマ砂漠。美しい景観で世界三大砂漠のひとつとされ、最も星がきれいに見える場所としても有名です。
この記事では、アタカマ砂漠のおすすめ観光スポット、見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひアタカマ砂漠へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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アタカマ砂漠の基本情報
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チリの代表的な観光スポット・アタカマ砂漠。知る人ぞ知るチリの名所です。世界でいちばん晴天率が高く空気が澄んでいることから、世界一きれいな星空が見える場所として有名です。
まるで月面に着陸したかのような不思議な光景が広がる月の谷や、野生のフラミンゴに出会える塩湖、朝霧の中に吹き出し幻想的な景色を生み出す間欠泉など、一言で砂漠といってもさまざまな楽しみ方ができる観光スポット。
まずは、アタカマ砂漠の成り立ちや特徴などの基本情報をみていきましょう。
アタカマ砂漠はなぜできた?
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アタカマ砂漠は、チリの首都サンティアゴから北に1,600キロメートル離れた場所に位置し、太平洋とアンデス山脈の間に挟まれています。かつてアタカマ砂漠は海の底であったことから、至るところに塩の結晶が見られ、まるで雪が降ったような景色を見ることができます。
アタカマ砂漠は壮大な歴史のもとでできました。太平洋側は寒流によって冷たい空気が流れ込みます。すると、雨を降らせる空気の流れ(上昇気流)が起きにくく、空気が極端に乾燥します。
さらに、この場所はアンデス山脈によって湿った空気が遮断されているため、乾燥帯になり砂漠ができあがったのです。なかには、40年間雨が全く降らない地域もあり、世界一乾燥した場所としても知られています。
アタカマ砂漠の中にある町サン・ペドロ・デ・アタカマ
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チリで最も古い町、サン・ペドロ・デ・アタカマ(San Pedro De Atacama)は、アタカマ砂漠の中にある小さな町です。標高2,400メートルに位置し雨はほとんど降りません。日中の気温差が大きい砂漠地域特有の気候を持つ町です。
1時間程度あれば十分に散策できる人口5,000人ほどの小さな町ですが、レンガ造りの家々が立ち並ぶ歴史ある雰囲気が魅力のひとつ。アタカマ砂漠を巡るツアーの拠点として利用されているため、多くの観光客でにぎわっています。
日本では味わえないような砂漠の中にたたずむ街の散策も楽しんでみてくださいね。
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アタカマ砂漠観光の見どころ
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アタカマ砂漠は、壮大で多彩な景色を楽しめる場所です。たくさんの観光スポットがあるので、これから紹介する月の谷、タティオ間欠泉、塩湖などアタカマ砂漠のおすすめスポットを参考にしながら、どうやって巡るのか決めてくださいね。
多彩な景色を楽しめる!月の谷・死の谷
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月の谷は、アタカマ砂漠観光では外せないスポットです。ギザギザの奇岩が目の前に広がり、まるで月面のように見えることからこの名前がつけられました。どこを見ても赤い土と岩山が広がり、別世界に来たような景色が見られますよ。
歩いていると、ところどころが白いことに気付きます。それは大昔海の底だったため海水が固まって白い結晶ができたから。雄大な景色が見られる月の谷はアタカマ砂漠の代表的な観光地です。
とくに、に夕日に照らされ周辺一帯が赤色に染まる様子が見事で、まるで本当に月面にいるような不思議な感覚を体感できますよ。
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また、月の谷と一緒に巡ることの多い死の谷も必見です。まるで絵に描いたような壮大な景色が広がる死の谷は、岩山からどこまでも続く砂丘を見下ろせます。
死の谷へ到着すると、3人のマリア(トレス・マリア)と呼ばれる奇岩が迎えてくれます。真ん中の岩がイエスを抱いたマリア様に見えることからこの名がつきました。
一億年以上の年月をかけて作られた自然の彫刻です。澄んだ心で目を凝らして見てみると、本当に3人のマリアが見えるかもしれませんよ。
世界一の天体観測地で星空観光!
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空からこぼれ落ちそうなほどの数えきれない星を、見たことがありますか?アタカマ砂漠は世界一きれいな星空が見られる場所として有名です。
世界で最も乾燥しているアタカマ砂漠は晴天が多く、平均標高も2,000メートルと高いため、世界一きれいな星空が見られるのです!アタカマ砂漠で見る星空は思わず息を呑むほどの絶景ですよ。
地球の裏側の地で見る満天の星空は格別です。星の海に包まれて、まるでときが止まっているかのよう。アタカマ砂漠で星空を見るツアーは、死の谷・月の谷ツアーと同様にとても人気なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
世界一温度が高い温泉!タティオ間欠泉
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間欠泉とは一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のことです。吹き出す熱湯は約80℃。タティオ間欠泉は標高4,500メートルの場所に位置し、世界で最も高い場所にある間欠泉としても有名です。
夜明けとともに70を超える数の間欠泉から吹き出る水蒸気は白い霧となって広がり、幻想的で美しくいつまでも見ていたくなる景色が広がります。自然の雄大さを体感できますよ!
なんといってもここでおすすめなのが、温泉露天風呂です。日の出を眺めながら入る温泉は気持ちよく、心も体もリラックスできますよ!タティオ間欠泉ツアーのほとんどは、間欠泉をきれいに見られる早朝に行くものが多いので、防寒対策を忘れずにしてくださいね。
世界第2位の大きさ!アタカマ塩湖
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南米の塩湖といえばボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、実はアタカマ砂漠にも塩湖があります。それが、世界第2位の大きさを誇るアタカマ塩湖です。
サン・ペドロ・デ・アタカマから約1時間車を走らせると、鏡張りの絶景が見えてきます。アンデス山脈とともに見る真っ白なアタカマ塩湖は圧巻!360度見渡せる景色は、ウユニ塩湖ほど有名ではないからこそ、絶景を独り占めできる穴場スポットです。
そしてアタカマ塩湖の中のチャクサ湖には、日本では見られない種類のフラミンゴが生息しています。タイミングがよければ、野生のフラミンゴを間近で見られる珍しい体験ができるかもしれません。
砂漠で見られる奇跡の景色!ワイルドフラワー
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広大な砂漠に咲き乱れる花。それが、ワイルドフラワーです。ワイルドフラワーとは、南半球の大自然で自生する花のこと。アタカマ砂漠では、ピンク色のパタ・デ・グアナコやゼフィーラ、赤紫色のキスタンテ、青いノラナ、白いレウココリネ、青いノラナなどが咲き乱れます。
残念ながら毎年見られる光景ではありません。秋から冬に40ミリ以上のまとまった雨量が観測された年に、春になる9月中旬から10月にかけて砂漠一面に咲き乱れる花々を観察できるのです。砂漠の中に、約200種以上の植物が一斉に花を咲かせる光景は圧巻です!
チリの死海、セハール湖で浮遊体験
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アタカマ砂漠と一緒に訪れたいのが、セハール湖。セハール湖は知る人ぞ知る穴場スポットで、塩分濃度約40%、チリの死海といわれています。塩分濃度が高いため、湖では一度はチャレンジしてみたい浮遊体験をすることができます。時間に余裕があれば訪れてみましょう。
セハール湖の塩分濃度約40%は有名な死海よりも濃度が10%ほど高く、触るとトロッとした不思議な感覚です。標高2,300メートルの地点にあるため、冬も入水できますがとても寒いので長くは入っていられません。
セハール湖にはサン・ペドロ・デ・アタカマからのツアーがおすすめです。このツアーではいくつかの湖を一度に訪れることができます。訪れるなら夏の11月〜4月がベストです。
アタカマ砂漠観光に最適なシーズンは?
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世界一乾燥しているアタカマ砂漠は、気温差が大きく日中は半袖で過ごすほどの暑さでも、朝晩は長袖が必要なほど冷え込みます。砂漠地域特有の気候の変化を感じるのも、アタカマ砂漠の魅力の1つです。ここからは、アタカマ砂漠を訪れるのに最適なシーズンについて解説していきます。
ベストシーズンは夏季にあたる12〜4月
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アタカマ砂漠でおすすめの観光シーズンは12月〜4月の夏季です。日中の気温は快適で、夜は暖かいのでこの時期が最もおすすめですよ。夏期にはタティオ間欠泉で温泉露天風呂に入ったり、塩湖で浮遊体験したり、さまざまなアクティビティを楽しむことができますよ。
夏季は、日中灼熱の太陽に照らされとても暑く、朝晩はかなり冷え込みます。日中は半袖で過ごすことができる一方で、朝晩はかなり冷え込むので、必ずジャケットなど羽織れるものを持っていきましょう。
1日の寒暖差が大きいので脱ぎ着しやすい服装で、日焼け、乾燥、防寒対策をしっかりしておきましょう。
完璧な星空を見たいなら6〜7月
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世界で最も乾燥した地域であるアタカマ砂漠は、世界各地の天体観測の施設が集まっている場所です。1年中乾燥していますが、特に晴天が多い冬の6〜7月が星空観測にはおすすめです。アタカマに来たら天気予報をしっかりチェックして天体観測に出かけましょう!
冬の時期の夜は氷点下を下回ることもあります。天体観測の際は防寒対策を忘れずに。日中はとても暑くなるので、脱ぎ着しやすい服装で観光しましょう。冬の時期は観光客が比較的少ないので、ゆっくりと観光したり世界一の星空を堪能できたりするおすすめの時期です。
1年で約340日晴れのアタカマ砂漠。混雑を避けてゆっくり観光したい方は視野に入れてみても良いかもしれません。
アタカマ砂漠の見学方法は?
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アタカマ砂漠観光の拠点となる都市はサン・ペドロ・デ・アタカマ。ここからアタカマ砂漠へ行く方法が一般的です。ここでは、見学方法、事前予約について、ツアー、レンタカーそれぞれの行き方を解説します。
各スポットの入場料
どのツアーもツアー代金と別途で入場料がかかります。
- 月の谷:3,000チリペソ(約460円)
- タティオ間欠泉:6,500チリペソ(約1,000円)
- セハール湖:2,000チリペソ(約310円)
料金は変更する場合がありますので、行く前に必ず確認してくださいね。
アタカマ砂漠観光に必要な日数
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サン・ペドロ・デ・アタカマから各観光地までの所要時間は以下の通りです
- 月の谷:車で約20分
- タティオ間欠泉:車で約70分
- セハール湖:車で約45分
月の谷で地平線に沈んでいく夕日、タティオ間欠泉で朝日とともに吹き出す美しい霧、そして夜には一面に広がる星空。時間帯によりさまざまな表情を見せてくれるアタカマ砂漠。そんなアタカマ砂漠を存分に満喫したいなら、サン・ペドロ・デ・アタカマを拠点にして、3日ほど滞在するのがおすすめです。
サン・ペドロ・デ・アタカマにはホテルもあるので、滞在するには困りません。サン・ペドロ・デ・アタカマを拠点として、多くの観光地を制覇してみてください。
特に砂漠で天体観測をしたいなら、天気に左右されるためスケジュールにあと1日予備日を設けておくと安心ですね。
アタカマ砂漠へのアクセス・行き方
アタカマ砂漠の観光の拠点は、サン・ペドロ・デ・アタカマ。ホテルやレストランも多いので、アタカマ砂漠をじっくりと観光したい方は、サン・ペドロ・デ・アタカマに3日ほど滞在するのがおすすめです。
ここでは、アタカマ砂漠へのアクセスをご紹介します。
アタカマ砂漠観光の拠点はサン・ペドロ・デ・アタカマ
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アタカマ砂漠観光の拠点はサン・ペドロ・デ・アタカマ。サン・ペドロ・デ・アタカマはアタカマ砂漠と目と鼻の先にある人口5,000人の町です。サン・ペドロ・デ・アタカマに行くには、町を2つ経由する必要があります。
まず、サンティアゴに着いたら飛行機でカラマを目指しましょう。国内線で約2時間でカラマに到着します。カラマについたらバスでサン・ペドロ・デ・アタカマまで向かいます。
バスは空港から乗れば12,000チリペソ(約1,900円)で行けます。また、カラマの街からもバスが出ていて、さまざまなバス会社が1日2〜6本ほど運行しています。バスに乗ったら約1時間半でサン・ペドロ・デ・アタカマに到着します。
ツアーに参加するのが一般的!
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おすすめはツアーです。アタカマ砂漠は範囲が広いのでガイドの方がいれば、スムーズに回ることができます。そして、自分では知り得ないおもしろい情報も教えてくれるので、より深くアタカマ砂漠について知ることができるでしょう。
英語が話せるガイドの説明もあり価格は良心的なものが多いので、コスパが良いのがアタカマ砂漠ツアーの特徴です。
自由度を高くするならレンタカー
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自由度の高いレンタカーで回ることもできます。旅を自由にアレンジしたい方は、レンタカーでアタカマを回ってみるのもおすすめです。特に滞在時間が限られている方にとってはレンタカーが良いかもしれませんね。
レンタカーは途中のカラマの街で借りましょう。カラマでレンタカーをする際の料金目安は7,000〜8,000円です。カラマからサン・ペドロ・デ・アタカマまで車で約1時間です。
もしレンタカーでアタカマ砂漠を回るなら、車の傷やへこみなど、あらかじめ写真を撮っておきましょう。また、塗装されていない道を走ることもあるので、タイヤに空気が入っているかどうか予備のタイヤも含めて確認しておくと安心です。
ガソリンを入れるタイミングも気に留めておきましょう。日本のようにガソリンスタンドがどこにでもあるわけではありません。見つけたらこまめにガソリンを入れておきましょう。
アタカマ砂漠観光における注意点
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ここからは、アタカマ砂漠観光における注意点について解説していきます。日本とは違うからこそ特に気をつけないといけない部分も多いです。観光前に確認して、アタカマ砂漠を楽しんでください。
日焼け対策、水分補給は忘れずに!
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アタカマ砂漠は世界一乾燥した場所です。日中は容赦なく太陽が照りつけるので、日焼け止めやサングラス、帽子など日焼け対策が必須です。
せっかくの観光も水分不足で熱中症になってしまったら大変です。月の谷ツアーに参加するなら、砂漠の道を歩くので、必ず水分を持参してくださいね。1人1リットル以上あると安心です。
ツアーに参加する際は、歩きやすいスニーカーでいきましょう。岩山や砂丘を歩いたり登ったりするので、履き慣れている靴を準備しておきましょう。
防寒着は必要
砂漠地帯は気温差がとても大きいです。朝晩は氷点下を下回り、日中は30度近くまで上昇します。日中が暑いからといって半袖だけを用意するのではなく、冷え込む朝晩のために厚めの上着や長ズボンなど防寒着を準備しておきましょう。
もしタティオ間欠泉で温泉に入ったり、塩湖で浮遊体験をしたいなら水着とタオルを忘れずに。また、塩湖に入ると体が塩だらけになるので、体を洗い流せるように水を持参するのが安心です。
高山病に注意!
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アタカマ砂漠は平均標高が2,000メートルです。おすすめ観光スポットのタティオ間欠泉に関しては、標高4,200メートルの位置にあります。
そのため、心配なのが高山病です。高山病とは気圧が下がり空気が薄くなることで、息切れ、めまい、吐き気や頭痛などの症状のこと。高山病対策として、体調を万全にして、日程に余裕をもって行動しましょう。もし体調がすぐれない場合は、できるだけすぐに休憩することが重要です。
アタカマ砂漠の観光を満喫しよう
この記事では、アタカマ砂漠の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。世界一の星空が広がるアタカマ砂漠。まるで月面に着陸したかのような不思議な景色に目を奪われるでしょう。
現地の人の温かさ、町の空気感、砂の感触、全てのものが新鮮で忘れられない思い出になるはずです。ぜひ紹介した情報を参考に、アタカマ砂漠の観光を満喫してみてくださいね!
※新型コロナウイルスの感染防止対策のため、休業あるいは時短営業をしている場合があります。事前に最新情報をチェックすることをおすすめします。
※記事内の金額は2022年12月15日のレート、1チリペソ=0.16円で計算しています。