2024年最新【知っておけば安心】トロントの治安ガイド!治安の悪い場所や注意点を解説
カナダのトロントは、世界的に見ても比較的治安が安定していると言われ、安心して観光がたのしめる街です。しかし、いくら治安がいいからと行っても、場所によっては治安が悪い通りやエリアも存在します。今回はカナダ・トロントの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。
カナダのトロントは、世界的に見ても比較的治安が安定していると言われ、安心して観光がたのしめる街です。しかし、いくら治安がいいからと行っても、場所によっては治安が悪い通りやエリアも存在します。
今回はカナダ・トロントの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。
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トロントの治安に関する概要
トロントは治安がいい都市とされていますが、エリアによっては注意が必要です。日中であれば、女性のひとり歩きも大きな問題はありませんが、人通りがない道を歩くのは避けましょう。また夜間は、気軽に出歩くことは控えた方が良いです。
数字でみると、2023年のトロント市の主要犯罪件数の総数は52,603件であり、前年から約17.3%増で、中でも自動車窃盗と窃盗の犯罪数が大幅に増加しています。窃盗事件が日常的に発生するようになっているため、観光の際は注意するようにしましょう。
また、トロント市警察は、犯罪の状況を示す「犯罪マップ」をウェブ上で公開していますので、渡航前に確認するのもおすすめ。ただし2024年9月現在、外務省から発表されているカナダ全土の渡航レベルは0と、危険レベルは低いです。
今回はトロントの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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トロントの夜の治安は?
せっかくトロント旅行に来たなら、ナイトライフや夜の街の散策をたのしみたいという方も多いのではないでしょうか。トロントは夜に出かけるのは絶対にやめるべきとまではいきませんが、気軽に夜の街に繰り出したり、ひとり歩きをしたりすることはやめましょう。また、深夜まで遊ぶことを避け、ほどほどにたのしんだ段階でホテルに戻るようにするのがおすすめです。
ホテルまで帰る際は、大通りなどのなるべく明るく、人通りのある通りを選び、必要に応じてタクシーなどを利用するのも検討してみてください。間違っても近道だからと路地裏を通ることはやめておきましょう。日中は安全に感じていたエリアも夜になると雰囲気が一変することも少なくありません。
トロントで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
トロントは治安が安定している都市ですが、注意が必要なエリアもあります。観光客が利用する公共交通機関やナイトスポットも含まれているので、確認しておきましょう。
事前に危険エリアを理解し、立ち入らない方がいい危険エリアに気軽な気持ちで行ってしまうことがないように注意してください。
①公共交通機関での暴行事件に注意!
TTCの駅構内やバス、ストリートカーなどの公共交通機関の付近で、暴行事件が多く発生する傾向があります。地下鉄やバスなどの公共交通機関は観光で利用する方も多いと思いますが、利用する際は周囲の人に注意し、移動中は寝ることがないようにしてください。必要に応じて車両を変えるなどの判断をすることも有効です。
②ジェーンフィンチとその南側エリア
ジェーンストリートとフィンチストリートが交差する一角は注意が必要なエリアです。このエリアは銃撃事件が多発し、トロントでも最も治安が悪いとも言われるほど危険とされています。昼夜問わず、立ち寄らないようにしましょう。
一部バスはこのエリアを通るものがありますが、回り道をし、このエリアを通らないバスを利用するのがおすすめです。バスの路線を調べる際は、ジェーンストリートとフィンチストリートが交差するエリアの位置関係を把握しておきましょう。
③ケンジントンマーケット
ケンジントンマーケットはトロントの人気観光地であり、ダウンタウンに位置しているので、一見安全なように感じるかもしれませんが、夜は注意が必要なエリアです。
夜になると雰囲気がガラッと変わり、薬の売人、麻薬中毒者、酔っ払いなど関わるべきではない人が多くいます。通りでの喧嘩も日常茶飯事なので、昼の雰囲気に安心して、安易に夜のケンジントンマーケットに行くことは避けましょう。
④バーやクラブなどのナイトスポット
バーやクラブなどのナイトスポットでは、スリが多発しています。もしナイトスポットで遊ぶ場合は、荷物は最小限にし、必要のないものはホテルのセーフティーボックスに入れておくようにしましょう。
ナイトスポットは、ほかの犯罪にも巻き込まれやすい場所です。露出が激しい服装やお酒の飲み過ぎには注意し、嫌なことに対してははっきりと「ノー」と伝えるようにしましょう。深夜や朝方まで遊ばず、ほどよく遊んだら早めにホテルに戻るようにすることも大切です。
また、バーやクラブなどのお店選びにも注意が必要です。Entertainment Districtと呼ばれる繁華街には、そもそも近寄るべきではない店も存在します。まともなお店を選んだからといって、お客さんもまともかというのは別の話になるため、ナイトスポットでは細心の注意を払うようにしましょう。
トロントで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
トロントの犯罪数は前年から約0.7%上昇しています。特に窃盗と自動車窃盗が著しく増加傾向です。旅行へ出発する前にあらかじめよくある犯罪を知っておくことで、犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぎやすくなります。まずは犯罪の傾向を把握しておきましょう。
①スリ・ひったくり
スリは日本人旅行者が巻き込まれやすい犯罪です。開きっぱなしのカバンや後ろポケットに入れたスマートフォンなどを犯罪者は狙っています。しっかりと口が閉まるジッパーのバックなどを用意しておくと安心です。深夜に人通りの少ない場所や危険な地域に近寄らないようにしましょう。
トロントでは、空港、ホテル、レストラン、図書館などでの置引きが多発しています。短時間の離席でも荷物を持っていくなど、自分の荷物から目を離さないように徹底しましょう。
②暴行
TTCの駅やバス、ストリートカーなどの公共交通機関の付近でも、暴行事件が多く発生しています。公共交通機関は観光で利用する方も多いでしょう。利用しないというのは難しいですが、深夜は利用しないなど適切な判断をすることが重要です。
また暴行事件は、夜の繁華街でも発生しやすい犯罪です。夜は早めにホテルへ戻り、暗い時間帯は不用意に出歩かないのが、犯罪を未然に防ぐ上で重要になってきます。
③自動車盗難
トロントの治安は安定しているものの、自動車盗難もよく発生している犯罪の1つです。レンタカーを利用する予定の方は、注意するようにしましょう。
多くのケースは、人通りの少ない路上など、人目につきにくい場所で発生しています。車を駐車するときは、駐車場の周辺環境や雰囲気もチェックするようにしましょう。
またドアをロックしていたとしても、車のガラスを割って犯行に及ぶケースが多発しています。短時間であっても、車内に貴重品を置きっぱなしにしたり、鍵のしめ忘れをしたりしないように注意してください。高価なものやハイブランドの紙袋を置きっぱなしにすることも、自動車盗難につながりかねません。
トランクが安全とは限らないので、必要のない荷物はホテルのセーフティーボックスなどを活用するようにしましょう。
トロントで被害にあわないための防犯対策
トロントでよくある被害を紹介しましたが、ここからは実際に被害に遭わないためのできる対策をご紹介します。海外旅行に行くとなんとなく開放的な気持ちになり、気が緩みがちです。気の緩みは犯罪に巻き込まれるきっかけにもなりかねないので、しっかりと防犯対策を徹底しましょう。
①早朝・夜間は出歩かない
暗くなる早朝や夜間は大通りでも人通りがなくなり、危険が増します。ホテルから近い場所であっても夜間に1人で気軽に出歩くことは、あまりおすすめできません。
もし夜間や早朝に外出する場合は、1人での外出を避け、なるべく人通りが多く、明るい大通りを歩くようにしましょう。また、近くであっても必要に応じてタクシーや配車アプリを利用するのもおすすめです。昼間は安全な場所でも夜になると雰囲気が一気に変わり、治安が悪くなるエリアもあります。夜間や早朝の外出には細心の注意を払うようにしましょう。
②公共交通機関の利用時は時間帯・車両などに注意する
近年、TTCの駅やバス、ストリートカー付近での暴行犯罪が増加しています。そのため、公共交通機関利用時は、時間帯や車両に注意が必要です。
突発的に発生する事件も多いため避けることは難しいですが、異様な雰囲気を感じたら、迷わず車両を変えたり、下車したりするようにしましょう。下車する場合は、治安の悪いエリアで降りてしまわないよう、その駅周辺の雰囲気を確認してからにすると安心です。
日本では電車やバスなどの公共交通機関で寝ていても安心と考える人が多いですが、海外では危険です。観光で疲れていても、うっかり車内で寝てしまわないように注意しましょう。
③貴重品の管理は徹底する
スリは日本人旅行者がもっとも巻き込まれやすい犯罪です。特に置き引きが多発しているので、常に荷物から目を離さないようにしましょう。
開きっぱなしのカバンや後ろポケットに入れたスマートフォンは狙われやすいため、ジッパー付きのバックが安心。また、貴重品はバックにしまうように習慣付けることも有効です。
繁華街やイベント会場、ナイトスポットなど人が多く集まる場所は、スリやひったくりに遭いやすいので、とくに注意してください。必要最低限の荷物で出かけることも対策になります。
どれだけ対策をしていても盗難被害に遭うことはあります。その時は、無闇に抵抗するはせず、自分の命を優先するようにしてください。抵抗することによって、暴行など必要以上の被害にあってしまう危険性があります。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在トロント日本国総領事館では、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロード可能です。
基本的には在留邦人向けに作成された手引きですが、旅行にも役立つ情報などが多く記載されています。犯罪の傾向や具体的な対策など旅行者も知っておくべき情報が盛りだくさんです。また緊急時の具体的な対処法なども記載されていて、もしもの時にとても役立ちます。渡航前に確認し、ダウンロードしておくようにしましょう。
もしトロントで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
どんなに犯罪に対する対策をしていても、犯罪に巻き込まれてしまうことはあります。そんな時は慌てずに適切な対応を取ることが大切です。もしも被害に遭ってしまった時に必要な緊急連絡先を紹介します。
緊急通報先
カナダでの緊急連絡先は「911」です。日本の場合は警察と消防・救急で「110」と「119」の2つの緊急連絡先がありますが、カナダでは警察、消防、救急が「911」に1つに集約されています。日本の消防や救急車の緊急連絡先を逆からダイヤルすればいいと覚えておくと、良いですよ。
すでに盗難などに遭ってしまった場合など緊急を要さない場合は、911に通報するのではなく、最寄りの警察署に相談するようにしてください。
在トロント日本国総領事館
トロントで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署に届け出を提出しましょう。帰国に必要になる「帰国のための渡航書」の申請・発給には、警察への届出書が必要になります。また、「帰国のための渡航書」でアメリカを通過して帰国する場合、米国入国査証の取得も必要になるので、帰国ルートに応じて対応を忘れないようにしましょう。
手続きなどで困った時は、総領事館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどをしてくれたりします。
また、事件や事故の被害に遭い、自分ではどうにもできない緊急時は24時間対応の窓口に電話することで手助けをしてもらえます。詳しくは在トロント日本国総領事館の公式サイトを参照してください。
在トロント日本国総領事館の連絡先
- 電話番号:416-363-7038(24時間対応)
- 公式サイト:https://www.toronto.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
治安情報をチェックしてトロント旅行を楽しもう!
カナダ・トロントは比較的治安のいい都市ですが、スリやひったくり、置き引きなどの窃盗、自動車盗難、暴行などの犯罪が日々発生しています。海外にいるということを忘れずに、細心の注意を払うことが大切です。夜のひとり歩きや薄暗い路地は避けると安心でしょう。
犯罪に巻き込まれないために、貴重品の管理の徹底や暗い時間帯に出歩かないことなど、自分自身で対策することがポイント。旅行中はついつい気持ちが緩むことがありますが、日本とは文化や風習も違う異国に来ているということを常に意識し、旅行をたのしむようにしてくださいね。
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by Unsplash