プリンスエドワード島はカナダにある人気絶景スポット!名作の舞台となった観光地を解説
不朽の名作として知られる『赤毛のアン』の舞台である、カナダにあるプリンスエドワード島。赤土の道や緑の丘が広がり、牧歌的で美しい風景が魅力です。 この記事では、プリンスエドワード島にある見どころや赤毛のアンゆかりの観光スポット、アクセス方法、観光の注意点などの最新情報をお届けします。ぜひプリンスエドワード島へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
不朽の名作として知られる『赤毛のアン』の舞台である、カナダにあるプリンスエドワード島。赤土の道や緑の丘が広がり、牧歌的で美しい風景が魅力です。
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プリンスエドワード島の基本情報
『赤毛のアン』の舞台として知られるプリンスエドワード島ですが、作品に登場した風景は今も存在するのか気になりますよね。まずは、プリンスエドワード島の歴史や地理的特徴など、基本情報を解説します。
プリンエドワード島はカナダのどこにある?
カナダは、西は太平洋に、東は大西洋に面する広大な国土を誇りますが、プリンスエドワード島は、カナダ東部の北大西洋につながるセントローレンス湾に浮かぶ島です。弧を描いた三日月のような形をしており、大きさは愛媛県ほど。島全体がひとつの州になっています。
島は、鉄分を多く含んだ柔らかい砂岩で覆われており、その鉄分が酸化してできた赤土が至るところで見られます。
プリンスエドワード島の歴史
プリンスエドワード島は、古くは先住民族が暮らす島でした。16世紀中ごろからヨーロッパから入植がはじまり、17世紀にフランス領となり、当時はフランスの探検家ジャック・カルティエ(Jaques Cartier)によりセントジョン島と名付けられていました。
英仏戦争後時にイギリス軍に占領され、1798年にイギリスのビクトリア女王の父親の名前であるプリンスエドワードにちなみ現在の名称に。カナダ領となったのは1873年のことで、現在カナダでは、一般的にPEIと呼ばれています。
赤毛のアンについて
プリンスエドワード島の名を世界に知らしめたのは、ルーシー・モード・モンゴメリが自らがこの島で過ごした幼少時代の体験をもとに書き下ろした小説『赤毛のアン(原題:Anne of Green Gables)』の存在です。プリンスエドワード島の豊かな自然や心優しい人々とのふれあいを通じて成長していくアンの物語は、世界中で愛される作品となり、とりわけ日本ではアニメ化された影響などもあり、今でも高い人気を誇っています。
プリンスエドワード島には、作品や作者ゆかりの場所や施設が現在も点在し、文化施設として公開されています。さらには物語の中でアンが、 “恋人の小径”、“お化けの森” 、 “輝く湖水” などと名付けた場所の景観は現在も保たれており、赤毛のアンの聖地巡礼スポットとして、多くの観光客を島に惹きつけています。
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プリンスエドワード島のおすすめ観光エリア・スポット&人気グルメ
プリンスエドワード島は豊かな自然にあふれた島です。そこで、島の文化や自然をはじめ、『赤毛のアン』の世界に触れることができる人気の観光スポットをご紹介します。
プリンスエドワード島観光の中心地シャーロットタウン
プリンスエドワードアイランド州の州都であるシャーロットタウン。海に面した穏やかな街で、島民の半数が暮らしています。1864年にカナダの連邦制発足と独立のきっかけとなったシャーロットタウン会議が開かれたことから、 “カナダ発祥の地” とも呼ばれています。
街には植民地時代の19世紀に建てられた美しい建物が並んでいて、お土産店やレストランなども多くあります。街のシンボルとなっているのは、セント・ダンスタンス大聖堂内。ゴシック様式の荘厳な建物で、内部のステンドグラスも一見の価値がありますよ!
『赤毛のアン』の聖地巡礼もできるキャベンディッシュ
プリンスエドワード島で、『赤毛のアン』の聖地巡礼や作者・モンゴメリゆかりのスポットを巡りたいなら、キャンベルディッシュを訪れましょう。小説の中で主な舞台となっているアヴォンリー村のモデルとなっているエリアで、グリーンゲイブルズをはじめ、モンゴメリの墓や郵便局などがあります。
徒歩で巡れるスポットもいくつかあったりと、初めてプリンスエドワード島を訪れるなら、必ず訪れたいエリアです。
グリーン・ゲーブルズ
アンが暮らした家のモデルとなったグリーン・ゲーブルズ。もともとは、作者であるモンゴメリの従兄弟が実際に住んでいた家で、こちらに通ううちに作品の着想を得たと言われています。
現在は、物語の世界を再現したインテリアが整えられ一般に公開されているので、ファンなら必見です!空想好きなアンが名付けた、家の周りにある “恋人の小径” 、 “お化けの森” なども、物語に登場した雰囲気そのままに残されています。
グリーンゲイブルズ郵便局
グリーンゲイブルズから徒歩7分ほどの場所には、グリーン・ゲイブルズ郵便局があります。作者のモンゴメリが働いていた郵便局を再現したもので、夏季は通常の郵便業務も行っています。
こちらの消印は、アンの象徴である麦わら帽子と三つ編みのイラストなので、ここから絵葉書を投函すれば、帰国後に旅の思い出が届きますよ!
作者・モンゴメリや赤毛のアンのゆかりのスポットが点在するサマーサイド
プリンスエドワード島で2番目に大きな都市であり、近郊には作者のモンゴメリにゆかりのスポットが点在しています。モンゴメリが実際に教鞭をとったロウアーベデックスクールや、赤毛のアンシリーズの第4巻『アンの幸福』でアンが下宿していた塔のある家柳風荘(Windy willows)のモデルになった家も現存しています。
市内は並木道に沿って歴史的建造物が立ち並び、海沿いには人気のレストランやカフェなどがあります。
プリンスエドワード島の豊かな自然を満喫できる北東部
プリンスエドワード島の豊かな自然を体験するなら、島の北東部まで足を伸ばしてみるのもおすすめ。島には多くの灯台がありますが、イーストポイント灯台は島の最東端に位置し、プリンスエドワード島にある灯台の特徴を色濃く残しています。周辺の海外沿いの景観も見事です。
このほか北東部には、かつて鉄道が通っていたときに使われていた駅で、映画『赤毛のアン』で、アンが降り立ったブライトリバー駅のモデルともされる、エルマイラ駅跡もあります。現在は博物館となっていて、さまざまな展示物を見学できます(2023年10月現在は休業中、2024年より営業再開予定)。
映画『アンの青春』のロケ地になったダルベイ・バイ・ザ・シー
プリンスエドワード島の北部には、映画『アンの青春』やドラマシリーズなどでホワイトサンズホテルとして撮影された、ホテル兼レストランのダルベイ・バイ・ザ・シーがあります。
最東端のイーストポイント灯台からダルベイ・バイ・ザ・シーまでは、海岸沿いを通る道路が続いており、豊かな自然を満喫できるドライブコースとしても知られています。
島内でもっとも古い歴史を誇るポイントプリム灯台
プリンスエドワード島には61の灯台がありますが、その中で1845年建築と最も古い歴史を誇る灯台です。島の南東部にあり、島内にある灯台で唯一丸いレンガ造り。灯台の上からは、ノーサンバーランド海峡の壮大な景色を眺められます(入場料5カナダドル・約545円、冬季は閉鎖)。
牡蠣の産地として有名なレノックス島
プリンスエドワード島には牡蠣の産地がいくつかありますが、マルペック湾もそのうちのひとつです。この湾に浮かぶレノックス島はカナダ政府の認める先住民の居留地になっており、島内にあるミクマク族の歴史と文化を紹介するミクマク・カルチャーセンターでは、彼らの文化に触れられるワークショップも体験できます。
プリンエドワード島の名物料理・ロブスター
ワード島は、ロブスターやオイスターに代表されるシーフードが有名です。とくにロブスター漁がさかんで、一年中新鮮なロブスターを味わうことができます。島内にはシーフードが自慢のレストランも多くあるため、滞在中はぜひロブスターを試してみてくださいね。
このほか農業も盛んで、ジャガイモはカナダで1番の生産量を誇っています。プリンスエドワード島の美味しいジャガイモを使った、さまざまな料理も島の名物となっています。
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プリンスエドワード島観光に最適なシーズンは6〜10月
プリンスエドワード島は、北海道の稚内とほぼ同じ緯度に位置しているため冬の寒さが厳しく、ベストシーズンは春から秋にかけての6〜10月です。この季節は花々が一斉に咲きそろうため、島の豊かな自然を体感できます。
またロブスターは1年中味わうことはできますが、漁期が5〜6月末、8月〜10月になっているため、より新鮮なロブスターを味わうなら、この時期に訪れるのがおすすめです。
夏の最高気温は25度前後なので半袖でも十分過ごせますが、朝晩は冷えることもあるため羽織るものを持参するとことをおすすめします。さらに春・秋は朝晩を中心に気温がひと桁になることもあるため、セーターなども持参すると安心!
シーズンオフとなる冬季はマイナスの気温となり積雪も多いため、しっかりとした寒さ対策が必要です。
プリンエドワード島の観光スポット事前予約は必要?
プリンスエドワード島の主な観光スポットでは、観光シーズン中であれば事前予約が必須の施設はありません。観光施設は有料のところが多く、例えば入場料は、グリーンゲーブルズであれば8.5カナダドル(約927円・18〜64歳)、アン オブ グリーン ゲイブルス博物館であれば9カナダドル(約980円・大人)となっています。
プリンスエドワード島のホテル・宿泊について
プリンスエドワード島の観光は、シャーロットタウンをベースに滞在するのが基本なため、ホテルもこのエリアに数多くあります。シャーロットタウンのエリアでは、デルタ ホテルズ バイ マリオット プリンス エドワード、ロッド シャーロットタウン ア ロッド シグネチャーホテルなどが有名です。
そのほか国立公園内にあり、英国ロイヤルファミリーも愛するホテルとして知られる湖畔に佇むリゾートホテルのダルベイ・バイ・ザ・シー(5〜10月のみの季節営業)も人気。宿泊料金は観光のベストシーズンである夏季は高く、寒さが厳しい冬季は安くなる傾向があります。
プリンスエドワード島の雰囲気を満喫するならB&B!
プリンエドワード島の雰囲気を満喫できる宿泊施設としてお勧めしたいのが、B&B(Bed and Breakfast)です。その名のとおり1泊朝食付きの宿で、日本のペンションのように小規模な施設が多いほか、自宅の空き部屋を宿泊部屋とし開放し、家主が手作りの朝食を提供する施設もあります。
そのほかB&Bよりは規模が大きいものの、一般的なホテルと比較すると小規模で、アットホームなサービスをすることで人気のカントリー・インというスタイルのホテルも島内に点在しています。
プリンスエドワード島へのアクセス
プリンスエドワード島はカナダ東部に位置しているため、トロントもしくはモントリオールから、島内唯一の空港であるシャーロットタウン空港まで直行便でアクセスするのが一般的です。
陸路から入る方法には、モントリオールからハリファックスまで通っているカナダ大陸横断鉄道(VIA RAIL)を使う方法がありますが、1泊2日の旅程になります。鉄道利用の場合は、ニュー・ブランズウィック州のモンクトン(Moncton)で下車し、そこからバスかレンタカーを利用して、コンフェデレーション橋を渡ってアクセスします。この橋は全長 12.9 キロメートルで、通行料50.25 カナダドル(約5480円)は島を出る時のみ必要です。
海からアクセスする場合には、ノバ・スコシア州のカリブー(Caribou)からノーサンバーランド・フェリーを利用します(5月から12月半ばのみ運航)。所要時間は75分で、島の南東にあるウッドアイランズの港に到着します。
プリンスエドワード島内観光に便利なのはレンタカー!
プリンスエドワード島内には電車がなく、公共交通機関があまり発達していません。そのため最も便利なのはレンタカーの利用です。レンタカーは、空港内にカウンターがあるレンタカー会社を利用するとスムーズに出発できます。
空港と市内の間はレンタカーのほかに、民間のシャトルバスサービスや本数が限られていますが市バス、タクシーなどが利用できます。
オプショナルツアーの利用も便利
プリンスエドワード島の観光では、タクシーなどをチャーターして島内をまわることもできます。ただし台数にも限りがあるため、赤毛のアンの聖地巡礼のように観光の目的地がはっきりしている場合には、各種オプショナルツアーの利用も便利です。
観光スポット巡りができるのはもちろん、サイクリングをしたり、馬車に乗ったりとアクティブなものから、グルメスポットをめぐるテイスティングツアーなどもありますので、お好みにあわせて選んでみてくださいね。
プリンスエドワード島観光の注意点
カナダ国内の他の地域と比較して犯罪率も低く、治安は良いとされるプリンスエドワード島ですが、観光の際に注意すべきいくつかの点を解説します。
冬季はクローズしている施設が多い
冬の寒さが厳しいプリンスエドワード島では、多くの観光施設が冬の間クローズされてしまいます。観光の目玉ともいえるグリーンゲイブルズも、11月~4月までは休業で内部の見学はできません。
オフシーズンは人が少ないというメリットもありますが、寒さが厳しいだけではなく、雪深いので移動などにも注意が必要です。
バスやタクシーは本数が少ないので注意!
プリンスエドワード島は、シャーロットタウンと島内の各エリアを結ぶ路線バスが運行していますが、バスの本数も限られているため、観光目的で利用するには時間的ロスが大きくなります。
タクシーも台数が限られており、日本のように流しのタクシーはないため、観光で利用するには事前の手配が必要です。逆に、観光シーズンで利用が集中するとなかなか予約が取れないこともあるので、こちらも注意が必要です。
プリンスエドワード島で赤毛のアンの世界を体感しよう
この記事では、プリンスエドワード島の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。とくに女性なら、子どもの頃に多くの人が一度は憧れた赤毛のアンの世界を体感できます。
紹介した情報を参考に、ぜひプリンスエドワード島観光を満喫してみてくださいね!
※2023年10月10日のレート、1カナダドル=109円で計算
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