モレーン湖はカナダにある世界で最も美しい湖!歴史や見どころ、見学方法を解説
カナダ西部アルバータ州にあるモレーン湖は、世界で最も美しい湖とも称される観光スポット。自然が織りなす絶景が多いカナダでも、紙幣の絵柄に選ばれるほどの景観を誇る氷河湖です。 この記事ではモレーン湖の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひモレーン湖へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
カナダ西部アルバータ州にあるモレーン湖は、世界で最も美しい湖とも称される観光スポット。自然が織りなす絶景が多いカナダでも、紙幣の絵柄に選ばれるほどの景観を誇る氷河湖です。
この記事ではモレーン湖の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひモレーン湖へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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モレーン湖の基本情報
圧倒的な美しさから、世界中の旅行者を惹きつけてやまないモレーン湖。その美しさの秘密はどこにあるのか、まずはモレーン湖の成り立ちや湖の色の秘密について解説します。
モレーン湖とは?
カナダ西部アルバータ州にあるモレーン湖は、カナディアン・ロッキー山脈自然公園群として世界自然遺産にも登録されているバンフ国立公園の中にあります。
モレーン湖は標高1,884メートルに位置し、湖の面積は0.5平方キロメートル。氷河の侵食により作られた氷河湖です。透明度の高いターコイズブルーの美しい水面の色が有名で、背景に10の頂が連なるテン・ピークスがそびえ立つ風景は、世界で最も美しい湖とも称され、世界中の旅行者の憧れの地となっています。
お札にデザインされたモレーン湖の美しい風景
モレーン湖の美しい風景は、カナダドルの紙幣のデザインに採用されたこともあるほど!1969年~1979年に発行されていた旧20カナダドルの裏面には、テン・ピークスを背景にしたモレーン湖のイラストが描かれており、今でも紙幣に描かれていたものと同様の風景を見ることができます。
紙幣のデザインとして採用されるほど、その風景はカナダを代表する美しさなんですね!
モレーン湖がターコイズブルーに見える理由は?
モレーン湖が美しいターコイズブルーをしている秘密、それはモレーン湖の成り立ちと関係があります。モレーン湖は周囲の山々の雪解け水が流れ込んで形成されており、その雪解け水の中には氷河によって削り取られた微細な土砂が混じり込んでいます。
湖水を浮遊するその粒子に光が当たって屈折を起こすことで、湖がターコイズブルーに輝くといわれています。雪に覆われた山々がターコイズブルーの氷河湖に映る姿は、なんとも神秘的です。
モレーン湖は世界遺産のバンフ国立公園の中にある
モレーン湖のあるバンフ国立公園は、カナダでは最古、世界でも3番目に古い国立公園です。公園内にはカナディアン・ロッキーの名峰やモレーン湖以外にも美しい湖が点在しており、園内はその豊かな自然が育んだ動植物の宝庫としても知られています。
バンフ国立公園内には、宿泊施設などを備えたバンフ(Banff)とレイクルイーズ(Lake Louise)という2つの街があります。レストランやホテルがそろっているので、モレーン湖を含むバンフ国立公園をじっくりと観光したい方は、どちらかの街を拠点にするのがおすすめですよ!
バンフかレイクルイーズを拠点にすれば、広い公園内の観光やスポーツアクティビティを楽しめます。
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モレーン湖観光の見どころ・体験したいアクティビティ
雄大な自然に囲まれたモレーン湖周辺には、美しい湖を見下ろしながら観光できるスポットが点在しています。ここではモレーン湖を訪問したら必ず行きたい人気のスポットの見どころや、体験したいアクティビティをまとめました。
バレー・オブ・ザ・テン・ピークス(テン・ピークス)
モレーン湖の美しい風景を彩るだけではなく、モレーン湖に流れ込む雪解け水の供給地ともなっているのがバレー・オブ・ザ・テン・ピークス(通称:テン・ピークス)です。標高3,000メートル級の山々の頂が、まるでカーテンのように連なる美しさは圧巻!モレーン湖の写真を撮影する時には、背景として映り込ませるように撮るのがおすすめですよ!
観光スケジュールに余裕があり天候待ちができる方は、ぜひ晴れて風がない日を狙って訪れてみてください!鏡面のような湖の表面にテン・ピークスが写り込んだ風景は、誰もが息を飲む美しさです。
日頃からトレッキングや登山を楽しんでいる体力に自信がある方は、このテン・ピークスを巡るトレイルコースを観光するのもおすすめです。
Rockpile Trail(ロックパイルトレイル)
モレーン湖周辺には、いくつかのトレイルコースがあります。その中でトレイル初心者の人にも歩きやすく、距離もわずか300メートル、高低差も24メートルと気軽にトレイルの楽しさを体験できるおすすめのコースが、ロックパイルトレイルです。
とても短いコースですが、実はゴール地点には大きな楽しみが待ち受けています。終着点の丘の上からはテン・ピークスを背景にしたモレーン湖が一望でき、まさに世界有数の写真映えスポットになっています。
バンフ国立公園
モレーン湖のあるバンフ国立公園は、カナディアンロッキーの大自然の美しさを詰め込んだ観光地としても有名です。モレーン湖やテン・ピークスのほかにも、カナディアンロッキーの宝石と呼ばれるルイーズ湖、ゴンドラに乗って手軽に頂上にアクセスできるサルファー山、さらにはバンフ・アッパー温泉といった温泉施設もあります。
豊かな自然を活用したアトラクションも盛んで、湖でのカヌー体験や抜群の眺望を楽しみながら滑れるスキー場も!モレーン湖は冬場は観光できませんが、バンフ国立公園は四季を通じて、その季節に合わせた観光が楽しめます。
カヌー体験
モレーン湖では、カヌー体験を楽しめます。モレーン湖の湖畔にカヌーレンタル小屋があり、例年6月中旬から9月中旬までカヌー体験ができますよ!
カヌーの利用は予約不可で、先着順です。1艘のカヌーに2〜3人乗りで、ペットの乗船は認められていません。1時間レンタルの場合、カヌー1台につき140カナダドル+税(約15,220円+税)前後です。救命胴衣の装着が必須で、乗船前にはパドルの扱い方について簡単な説明を受けてスタート!
壮大なモレーン湖の自然のなかで楽しむカヌー体験は、忘れられない思い出になるでしょう。カヌー体験は、天候により中止になる場合があります。
モレーン湖観光に最適なシーズンは?
山間部にあるモレーン湖だけに、ベストな観光シーズンはいつなのか、気になる方も多いのでは?そこでモレーン湖観光のベストシーズン、そしてオフシーズンの楽しみ方について解説します。
ベストシーズンは美しい水面がみられる6〜9月頃
モレーン湖のベストシーズンは、6月から9月ごろ。冬に凍結した湖面の氷が解ける6月頃になると、周囲の山々から雪解け水が湖に流れ込み、美しい水面が息を吹き返します。湖面が満たされる6〜9月がモレーン湖観光のベストシーズンで、この時期は日中の時間が長く、夜も22時を過ぎても明るいので、1日たっぷり観光を楽しめますよ。
一方、冬季のモレーン湖は車でアクセスできないので注意が必要です。モレーン湖は冬季は湖面が凍結し、モレーン湖に至る道路も封鎖されます。封鎖の解禁時期はその年の気温などにより多少前後しますが、2023年は6月1日に閉鎖が解除され、10月9日17時より冬季閉鎖が始まっています。
モレーン湖の見学方法は?入場料や予約は必要?
2023年6月から、モレーン湖観光のアクセスに関するルールが大きく変更されました。そこでモレーン湖へのアクセスに必要なシャトルバスについての情報を中心に、詳しく解説します。
バンフ国立公園の入場料が必要
カナダでは自然保護を目的に、国立公園への入場に際し入場料を徴収しています。モレーン湖はバンフ国立公園内にあるため、モレーン湖を観光するためには入場料の支払いが必要です。
バンフ国立公園の入場料は、大人(18〜64歳)が1人10.50カナダドル(1,141円)で、65歳以上は9カナダドル(978円)。17歳以下の子どもは入場無料です。
モレーン湖へはシャトルバスでアクセス
2023年より、モレーン湖周辺への一般車乗り入れが禁止されています。そのためツアーなどに参加している場合を除き、モレーン湖にアクセスするためにはParks Canada (パークスカナダ)のシャトルバスや、市バス・ローム トランジットの利用が必須です。モレーン湖観光にかかる料金は、入場料のほかに、シャトルバスの運賃が必要になります。
パークスカナダのシャトルバスの出発地は、レイクルイーズスキーリゾートの駐車場です。利用は完全予約制で、2024年度分の予約は春頃にパークス・カナダのウェブサイトにて開始される予定。事前予約で開放される席は一部で、利用日の2日前には残席が開放されて予約が可能になります。来年度のシャトルバスの運行予定は、次のようになっています。
運行予定 | 2024年6月1日から10月14日まで毎日 |
運行時間 | 6時30分~18時 |
料金 | 成人(18〜64歳)8カナダドル(869円)、17歳以下 無料 |
料金には、モレーン湖とルイーズ湖の間のレイクコネクター ルート分も含まれています。さらに身体に障害がある場合など、一部除外規定もあるので、該当する場合には事前に確認しておくと安心です。
オプショナルツアーに参加するのもおすすめ
モレーン湖を含め、広いバンフ公園内に点在する観光スポットを巡るには、オプショナルツアーへの参加も便利でおすすめです。
車移動を中心に気軽に参加できるものから、トレイルなどを楽しみながら巡るものまで、人気の観光地だけに多彩なツアーが準備されているので、目的に合わせて活用してください。
モレーン湖へのアクセス・行き方
モレーン湖を含むバンフ国立公園へカナダからアクセスの拠点となるのは、カルガリーです。ここではカルガリーを出発点に、モレーン湖へのアクセスを徹底紹介します。
カルガリー空港からはバスを利用
カルガリー空港からモレーン湖に行くには、モレーン湖へ向かうシャトルバスの拠点となっているレイクルイーズ行きのバスの利用が便利です。空港からは何社かのバスが運行していますが、代表的運行会社のひとつであるブリュースター社が運行するバスの場合バンフを経由するので、バンフに宿泊してモレーン湖を目指す場合にもこのバスが利用できます。
料金はレイクルイーズまでが往復で大人122カナダドル(13,261円)、バンフまでが81カナダドル(8,695円)前後です(料金はバス会社により異なります)。空港からレイクルイーズまでの所要時間は約2時間です。どのバス会社を利用する場合でも、事前に予約が必要です。
レイクルイーズに到着したら、そこからはシャトルバスでモレーン湖までアクセスできます。
バンフからレイクルイーズまではバスの利用が便利
バンフを拠点にアクセスする場合には、レイクルイーズまで移動し、レイクルイーズからモレーン湖へはシャトルバスを利用します。
先ほど紹介したパークスカナダのシャトルバスでのアクセスに加え、バンフからレイクルイーズまで、Roam Transit(ロームトランジット)というバスも運行されています(9月〜10月の定められた期間のみ、バンフからモレーン湖へのバスも運行)。
一般予約の場合の片道運賃は、大人10カナダドル(1,088円)で、秋のみ運行されるモレーン湖への直行バスも同料金です。
モレーン湖観光における注意点
カナダの国立公園では、近年オーバーツーリズムの問題が顕著になっています。モレーン湖及びモレーン湖が属するパンフ国立公園も例外ではありません。そこでカナダ政府は、モレーン湖を訪れる観光客に、次のような注意事項の遵守を呼びかけています。
- 野生動物に遭遇しても安易に近づかず一定の距離を保つ。食べ物を与えない
- トレイルの際には決められた道を歩く
- ペットを同伴する際には必ず首輪とリードをつける
- 植物や花などを持ち帰らない
- ドローンの使用禁止
ここからは、モレーン湖を観光する際のくわしい注意点を解説します。
モレーン湖周辺でのハイキングは4人以上で
現在、モレーン湖周辺でのトレイルは、4人以上のグループであることというルールが決められています。理由はこの周辺にグリズリーが生息しているため。トレイルを楽しむ予定がある場合は、クマよけのスプリレーや鈴など、日本でもクマよけのために準備するグッズを準備すると安心です。
気候に応じた服装に注意
モレーン湖の夏の気候は、とても爽やかですが寒暖差が多いのが特徴です。朝晩の温度差はもちろんですが、空気が乾燥しているため日中でも日差しの有無で大きく気温が変わります。
夏場に訪問するときには、夏服を基本に、気温差に備えてセーターや羽織るものを持参しましょう。雨が降る日は体感温度がかなり下がるので、防水加工されたジャケットなどがあると便利です。高所は紫外線が強いので、季節を問わず帽子や日焼け止めクリームを準備してください。
一方、9月中旬〜下旬頃、秋の気配が感じられる頃に訪問する場合は、ジャケットも厚手のものにし、ニット帽や手袋も持参すると安心です。
モレーン湖の観光を満喫しよう
この記事では、モレーン湖観光の美しさの秘密や絶景ポイント、観光の注意点やアクセスなどをご紹介しました。モレーン湖は、世界中の人々が一度は行ってみたいと願う、人気の観光スポットです。ぜひ紹介した情報を参考に、モレーン湖の観光を満喫してくださいね!
※2022年10月24日のレート、1カナダドル109円で計算
cover photo by Unsplash