喜望峰は南アフリカの絶景スポット!歴史や見どころ、行き方などを解説
南アフリカ共和国にある喜望峰は、アフリカ大陸の最南西端に位置する岬です。この記事では、喜望峰の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひ情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
南アフリカを代表する観光スポット・喜望峰。喜望峰がある喜望峰(ケープ・ポイント)自然保護区は、世界遺産に登録されているケープ植物区保護地域群の1つとなっています。
この記事では、喜望峰の見どころや楽しみ方、行き方、観光の注意点などを解説。ぜひ喜望峰へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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南アフリカ・喜望峰の基本情報
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南アフリカを代表する観光スポット・喜望峰。喜望峰(ケープ・ポイント)自然保護区内に位置しており、ケープ植物区保護地域群の1つとして世界遺産にも登録されています。まずは、喜望峰の歴史や特徴などの基本情報を解説します。
喜望峰の読み方は?由来は?どこにある?
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喜望峰は、日本語では「きぼうほう」と読み、英語ではCape of Good Hopeと呼ばれています。南アフリカのケープタウンから車でケープ半島を南下して、90分ほどの場所にあります。
アフリカ大陸の最南西端にあたり、大西洋とインド洋を同時に眺めることができます。ちなみに、喜望峰はアフリカ大陸最南端と勘違いされることがよくありますが、アフリカ大陸の最南端はアグラス岬です。
次に詳しく解説しますが、この岬を最初に発見したことが後のインド航路開拓につながったため、当時のポルトガル国王が、国に希望を与えるという意味を込めてCabo da Boa Esperança(Cape of Good Hope)と名づけたといわれています。ポルトガル国王がどれほどインド航路を待ち望んでいたか想像できますね!
Cape of Good Hopeをそのまま日本語に訳すと「希望岬」となりますが、なぜ「喜望峰」という漢字になったのかは判明していません。
喜望峰の歴史
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ポルトガル人のバルトロメウ・ディアスがこの岬をはじめて発見したと言われています。海域があまりにも荒れているため、当初は嵐の岬と名づけられました。
1488年にポルトガル国王に命じられたバルトロメウ・ディアスの一行は、アジアとの貿易ルートを開拓するためアフリカに向かいましたが、その航海の途中で嵐に襲われてしまいます。バルトロメウ・ディアスは貿易ルートの開拓を断念し、嵐が過ぎ去った後、ポルトガルへと帰国します。その帰り道に見つけたのが喜望峰でした。
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1497年にはヴァスコ・ダ・ガマが、この岬を経由したインドへの貿易航路を発見。ポルトガルの発展の希望となったため、当時のポルトガル国王がCabo da Boa Esperança(Cape of Good Hope)と改名しました。
その後、1652年にオランダ東インド会社のヤン・ファン・リーベックが上陸。港の整備や農作物の栽培・先住民のホッテントット(現・コイコイ人)から家畜の入手などを行い、後に現在のケープタウンとなりました。ナポレオン戦争中にイギリスに占拠されましたが、第二次ボーア戦争後に自治権が与えられ、1910年に南アフリカ連邦が成立しました。
どのように喜望峰が見つけられたかや、名前がどのようにつけられたかを知ることで、当時の人の思いを感じることができますね!
世界遺産・ケープ植物区系保護地域群とは?
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喜望峰のある喜望峰(ケープ・ポイント)自然保護区は、ケープ植物区保護地域群の1つとして2004年に世界遺産に登録されています。世界に6つある植物区系界のひとつで、アフリカにある植物の約20%が集中しています。
このエリアでは、この地方特有の植物群である灌木(かんぼく)が植生する地域を、フィンボスと呼んでいます。絶滅危惧種が1,736種類存在し、植物学的にも貴重な植物を楽しめますよ。
喜望峰のあるケープタウンってどんな街?
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自然豊かなケープタウンは、世界で最も美しい街の一つといわれています。ヨハネスブルグに次ぐ南アフリカ第二の都市で、マザーシティの愛称をもつ港町です。
喜望峰のほかには、ケープタウンを一望できるテーブルマウンテンやビクトリア&アルフレッド ウォーターフロント・ショッピングモールなどが、観光スポットとして人気となっています。植民地化された歴史的背景から、多数の民族が住んでおり公用語は11言語にも及びますが、英語が話せれば問題ありません。
南アフリカ共和国は治安が悪いと言われており、中でもケープタウンは南アフリカ共和国で最も殺人事件が多い場所です。ただし、この数字はケープタウンにあるスラム街での事件がほとんどで、観光地になっている市内を出なければそこまで心配する必要はありません。
スリやひったくりに遭う可能性はあるため、貴重品は身につけておくようにしましょう。夜間に出歩くのもおすすめしません。
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喜望峰の見どころとその周辺の観光スポット
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喜望峰がある喜望峰(ケープ・ポイント)自然保護区やその周辺には、喜望峰だけではなく多数の観光スポットが存在します。効率よく観光できるように、事前にチェックして回る場所を決めておくのがおすすめ。
ここでは、喜望峰やテーブルマウンテン、灯台、ライオンズヘッドなど、喜望峰とケープタウン周辺の見どころを紹介していきます。
アフリカ大陸最南西端の看板がある喜望峰
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喜望峰には、アフリカ大陸最南西端(The most south-western point of the African continent)と書かれた看板が立っており、フォトスポットとして人気です。左側には英語でCape of Good Hope、右側にはアフリカーンス語でKaap Die Goeie Hoopと書かれています。どちらも喜望峰という意味です。
看板の先には、波が崖を打ち付ける荘厳な景色が広がっています。壮大な景色をバックにぜひ記念撮影をしてみてくださいね。ただし喜望峰では、真っすぐ立っていられないような強風が頻繁に吹き荒れているので、十分に気を付けてください。
ケープ半島最南端のケープポイント&灯台
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喜望峰(ケープ・ポイント)自然保護区には、ケープポイントというビューポイントもあります。喜望峰から車で約10分ほどの場所にあり、レストランもある場所となっています。海を眺めながらランチが食べられるため、人気を集めています。
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ケープポイントに付いたら見逃せないのが灯台。ケープポイントの駐車場から徒歩かケーブルカーで向かいます。徒歩でも15分ほどで灯台に着き、道中は景色も楽しめます。体力に自信がない方はケーブルカーを利用するのがおすすめです。
海抜約250メートルの高さがある灯台まで登れば、大西洋とインド洋を同時に見渡せる絶景が広がっています。
絶景を望める湾岸線を走る!ドライブコース
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ケープタウンからケープ半島湾岸を通って喜望峰に向かうコースは、絶景のドライブコースとしても人気です。ケープタウンから喜望峰までは約70キロメートル。テーブルマウンテンをバックに、雄大な山と海岸に挟まれた道を進んでいきます。
114カ所ものカーブが続く道のりはとてもスリリング。いたる所にビューポイントが設置されているので、写真撮影も楽しめますよ。運が良ければクジラやイルカが波間に見えたり、ヒヒ・ダチョウなどの野生動物と遭遇することもあります。
途中にあるチャップマンズ・ピーク・ドライブは約9キロメートルほどの短い有料道路ですが、絶景ポイントにもなっているのでぜひ通ってみましょう。
喜望峰への道中にはペンギンに会えるボルダーズビーチも
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ケープタウン北部からケープ半島全域にまたがる、テーブルマウンテン国立公園。公園内にはアフリカにしか生息していない野生動物や植物が生息しています。
中でも人気なのがケープ半島東岸にあるボルダーズビーチ。ケープペンギンが間近に観察できるスポットです。喜望峰からは少し離れた場所にありますが、ケープタウンから喜望峰に向かう途中に位置しているため、多くの観光客が立ち寄っています。
喜望峰とあわせていきたいケープタウンの観光スポット
ケープタウンを見渡せる!テーブルマウンテン
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頂上が平らになり、台形の形が特徴的なテーブルマウンテン。6億年以上前の岩が残っており、世界で最も古い山の一つだといわれています。
テーブルマウンテンには、ケーブルカーを使って登る方がほとんどです。時期や券種によって料金は異なりますが、大人で片道200ランド(約1,500円)かかります。テーブルマウンテンの山頂はもちろん、ケーブルカーの道中もケープタウンを見渡せる絶景がひろがるため、見逃さないようにしましょう。
山頂にはカフェがあり、南アフリカのワインや軽食・ドリンクが楽しめます。また、テーブルマウンテンに生息している約470種類もの植物や、野生の動物も見どころの一つです。
ケーブルカーを降りて2時間ほど歩くとテーブルマウンテンの頂上に着きます。写真スポットとしても人気なので、体力に自信がある方はぜひ行ってみてください。
360度見渡せるライオンズヘッド
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ケープタウンの街並みや大西洋、先述したテーブルマウンテンを見渡せる丘がライオンズヘッドです。
標高は669メートルで、山頂までは約1時間〜1時間半のハイキングコース。なだらかなコースとクライミングコースから選べますが、クライミングコースは岩場やはしごをよじ登る必要があるため、トレッキングに慣れていない方はなだらかなコースで山頂を目指しましょう。
山頂までたどり着くと、そこには見渡す限りのパノラマビューが広がっています。ケープタウンの街並みと海・山々からなる大自然を存分に楽しめますよ。
野生のオットセイが見られるドイカー島
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野生のオットセイと会いたいならドイカー島を訪れましょう。ケープタウンからも近く、車で約30分ほどの場所にあるハウト湾から船でアクセスします。ハウト湾からドイカー島までは約10分。山と海の自然が堪能できます。ドイカー島には降りられないので、近くで停泊し船の中からオットセイを観察することになります。
ドイカー島までのクルーズは、使用会社にもよりますが一人720円ほどで乗ることが可能。クルーズに乗ってドイカー島に向かう時間とオットセイを鑑賞する時間を含めて、所要時間は約40分ほどです。
300年以上の歴史があるワインランド
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ワインランドは、ケープタウンの東にある南アフリカで最も優れたワインの生産地といわれている場所です。ケープタウンからも近い人気のリゾートエリアでもあり、ワイナリーや食事・アクティビティも充実しています。
南アフリカはワイン生産が盛んに行われており、ケープ植物区保護地域内でもブドウの栽培が行われています。そもそもは300年以上前に、この地を植民地としたヤン・ファン・リーベックがブドウの苗を植えたのが最初だといわれています。
独自に開発した品種・ピノタージュから作られたワインは、どんなシーンにも合う気軽に飲めるワインです。南アフリカ自慢のワインを、美味しい料理とともに楽しんでみてください。
写真映えする穴場のミューゼンバーグ&ボカープ地区
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ケープタウンの南に位置するミューゼンバーグは、サーフィンやバードウォッチングが楽しめる、郊外のビーチエリア。ポカープ博物館もあり、植民地時代の歴史が学べます。
また、2,000ヘクタールもの広大な土地を要するザントフレイ河口自然保護区は景色が良く、フラミンゴやペリカンを観察することも可能です。
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またボカープ地区は、カラフルなかわいい建物が並ぶ写真スポットとして人気があります。この地はかつてオランダ人により、マレーシア・インドネシアなどのアジアやアフリカ諸国から労働者が連れてこられた歴史がある街で、カラフルな色をした建物は、奴隷解放の喜びを表現しているともいわれています。
そのため、さまざまな文化が組み合わされてケープマレー文化が生まれました。現在は、その奴隷として連れてこられた人々(ケープマレー)の子孫が住んでいます。
喜望峰の観光に最適なシーズンは?
ここからは、喜望峰を観光するのに最適なシーズンについて紹介していきます。喜望峰は基本的にいつ訪れても楽しめますが、旅行スケジュールを立てる参考にしてみてください。
ベストシーズンは暑くても過ごしやすい10月〜3月
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ケープタウンは南半球にあるため、12月〜3月が夏にあたります。日差しが強いですが湿度は低いため、カラッとして過ごしやすいでしょう。特に乾季にあたる11月〜12月頃がおすすめです。
この時期に旅行する際は、日焼け止めや帽子で日差し対策するのがおすすめ。基本的に半袖で過ごせますが、日が沈むと肌寒くなる可能性もあるため、薄いカーディガンを持っておくと安心です。6月〜8月は雨季であり、冬にあたるので10℃前後でもとても寒く感じます。
ヴィクトリアの滝も観光するなら1月〜8月
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せっかく希望峰にきたのなら、ジンバブエとザンビアの国境に位置するヴィクトリアの滝も観光しておきましょう。世界三大瀑布で世界遺産にも登録されているヴィクトリアの滝は、三大瀑布の中でも落差が大きいと言われていて、その迫力は圧巻です。ケープタウンからは、ヨハネスブルグを経由して空路で向かうのが一般的です。
ヴィクトリアの滝の観光は、水量が多い1月〜8月がおすすめ。特に4月〜6月が水量のピークで、全身に水煙を浴びながら大迫力の滝が楽しめます。水量が多すぎると滝の全景が見られない可能性があるため、全景を楽しみたい方はその時期を避けましょう。滝を観光する際は、レインコートを着用するなど濡れてもいいように対策しておくのがおすすめです。
1月~3月は夏に当たるため半袖に羽織ものを、4月~5月は秋に当たるため長袖にウインドブレーカーやフリースを、6月~8月は冬に当たるため長袖にウインドブレーカーやフリース・セーターやダウンを用意しておきましょう。
喜望峰の見学方法は?所要時間は?
ここでは、喜望峰の見学方法について紹介していきます。入場料や所要時間について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
喜望峰は無料!ただし自然保護区への入場料が必要
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喜望峰は入場料がかかりませんが、喜望峰がある自然保護区に入るためには入場料が必要です。入場料は大人376ランド(約2,980円)、子ども94ランド(約750円)で、12歳以上は大人料金になります。
喜望峰観光に要する時間
喜望峰を訪れ記念撮影をするだけなら、待ち時間を含めて15分程度です。灯台まで足を伸ばしたり、自然をもっと堪能したりしたい場合は1〜2時間程度確保しておきましょう。
喜望峰へのアクセス・行き方はレンタカーかツアーで
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喜望峰は、ケープタウンから車で1時間〜1時間半ほどの場所にありますが、バスや電車などの公共交通機関はほとんどありません。そのため、レンタカーやタクシーを利用するのが、一般的な行き方です。
自分のペースでゆっくり回りたい方はレンタカーを利用するのもおすすめ。南アフリカは日本と同じ右ハンドル左側通行です。日本人でも運転しやすいといわれているため、レンタカーに乗って絶景のドライブを楽しんでみてください。
ただし、道に迷う可能性がありますし、夜道は治安が悪く避けた方が良いため、海外の運転に慣れていないと難しいかもしれません。
オプショナルツアーに参加するのもおすすめ
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喜望峰はへは、上記の通りレンタカーやタクシーを利用する行き方もありますが、オプショナルツアーに参加してアクセスするのが一番楽な方法です。
ケープタウンから出発する1日観光ツアーなら、確実に喜望峰に行くことができます。喜望峰だけでなくテーブルマウンテンやワイン農園を巡るツアーもあるので、行きたい場所に合わせてツアーを選びましょう。
喜望峰の観光を満喫しよう
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この記事では、喜望峰の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセス・行き方などをご紹介しました。南アフリカの最南西端であり、海や山などの大自然を堪能できます。喜望峰は、一度は行ってみたい人気の観光スポットです。
ぜひ紹介した情報を参考に、喜望峰の観光を満喫してみてくださいね!
喜望峰(きぼうほう・Cape of Good Hope)の基本情報
住所: Cape Point Rd, Cape Town
電話:+27-21-780-9526
営業時間:10月〜3月 6:00~18:00、4月~9月 7:00~17:00
休業日:なし
アクセス:ケープタウンから車で約1時間30分
料金:大人 376ランド(約2,925円)、子ども 94ランド(約745円)
※ 2023年8月25日のレート、1ランド=7.78円で計算
公式サイト:https://www.sanparks.org/parks/table_mountain
※記事内の金額は2023年8月25日のレート、1南アフリカランド=7.78円で計算しています。
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