ハノイからたった数時間で行ける街たち。ベトナムにはまだまだ魅力が隠れていると確信した
物価が安く、コスパよく海外旅行がたのしめると人気のベトナム。南北長く、それぞれ異なる魅力があることなどから、じわじわと注目を集めています。今回はその中でもベトナムの首都ハノイとその周辺地域へ行ってきました。実際に訪れてみるとベトナムが今注目されている理由がよくわかるほど、魅力あふれる国でした!
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ベトナム経済の中心地、ハノイ
日本からは東京(羽田・成田の両空港)をはじめ、関西、名古屋、福岡と各地から直行便が就航しているハノイ。東京から直行便で約6時間半、時差は2時間となかなか長期休みが取れないという方にもおすすめです。
ハノイに降り立ってみると、まさに「活気あふれる街」という言葉がぴったりな都市。とにかく至る所をバイクが走り、子供達は小さな公園でサッカーなどをして遊んでいる姿が印象的でした。ベトナムの経済の中心と言われるだけあります。
ハノイにはタンロン水上人形劇場やハノイ旧市街、文廟などさまざまな観光スポットがあります。ベトナムの歴史に触れながら、活気あふれるハノイの街を散策。目の前を通り抜けるバイクにヒヤヒヤとしながら、東南アジアらしい雰囲気が堪能できました。
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ハノイを一歩出ると、驚くほど豊かな自然と文化に出会えた
たくさんの見どころがあるハノイですが、ハノイだけに留まってしまってはもったいない!
今回はハノイから車で数時間でアクセスできるエリアまで足を伸ばしてみました。すると、ベトナムの本当の魅力はハノイだけではないと確信。どこもハノイから日帰り旅行ができるので、気軽に足を運んでみてくださいね。
工房が立ち並ぶ陶器の村、バッチャン村
ハノイから車で約30分、公共バスでもアクセスできると人気のバッチャン村。ベトナム旅行で人気のお土産の1つのバッチャン焼きは、この村で作られる陶器のことです。
村全体は活気がありながらも、ハノイのような都会の喧騒はありません。どこか時間がゆったりと流れ、ベトナムに根付いた文化が学べます。
バッチャン焼きのデザインは豊富で、定番のトンボや蓮があしらわれたものから、カラフルでかわいらしい花模様、金魚などさまざま。レンゲやマグカップ、小皿、お椀などがあります。レンゲや小皿などは数百円から購入可能なので、お土産にもぴったりです!
ガイドさん曰く、村に住む約9割がバッチャン焼に関わる仕事をしているらしく、街の至る所に陶器屋さんがあります。
ふと「おすすめの陶器屋さんはありますか?」と聞いてみると、「どこも家族経営で親族も多いから、特定のお店はおすすめできないよ。」とのこと。本当にバッチャン村は、村全体で1つの産業を作り上げているのだと実感しました。
ハノイ市内やその周辺地域で使用されている食器に目を向けてみると、レストランやホテルなどさまざまなシーンでバッチャン焼きに出会いました。小さな村からこれほどまでの産業が誕生していると思うと、日本の伝統文化に近いものを感じられます。
ベトナムの原風景が感じられる、ニンビン省
10世紀に王朝が築かれた古都であるニンビンは、ハノイから車で約1時間半。歴史と筆者がイメージしていたベトナムらしい素朴な大自然が広がる街でした。ハノイとは異なり、静かな街。ベトナムの田舎が垣間見え、食文化もハノイとは少し異なりました。
ヴァンロン自然保護区は壮大さはないものの、素朴な原風景を感じられるスポット。まるで時間が止まったような世界が広がり、ボートを漕ぐパチャンパチャンという心地よい音と共に、目の前に広がる自然を心ゆくまで堪能できます。
ボートで進んでいくと鳥の鳴き声が聞こえてきます。この日は出会えませんでしたが、運がいいと白いパンツを履いたような模様の猿、デラクールラングールに出会えることも。
あまりにもうつくしく、そして素朴な風景に心を奪われっぱなし。約1時間のボートでの旅はあっという間にすぎ、陸に戻ってきた時にはどこか心が軽くなったような感覚すらありました。
奇石が魅せるダイナミックな風景は圧巻、ハロン湾
ハノイ郊外に位置するハロン湾は、観光客に大人気のスポット。ハノイから車で約2時間でアクセスできる世界遺産です。
実は、ハロン湾は筆者が数年前から行きたいと思っていた念願の場所。奇石が魅せるダイナミックな自然に圧倒されました。「ハロン湾はがっかりする」なんて言われることもありますが、思わず「どこにがっかりするのだろう?」と思ってしまうほどその雄大な景色に惚れ込みました。
ヴァンロン自然保護区とは異なり、華やかさがあり、観覧車のライトアップや、クルージングなどリゾート感が満喫できます。
今回はハロン湾のナイトクルーズを体験。ハロン湾へと出発し、海上で食事やお酒、ショーなどをたのしむひと時をすごしました。ビュッフェスタイルの食事を満喫したら、キラキラと輝く夜景とともに、ノリノリな音楽やショーをたのしむ時間は、日本ではあまり体験できない雰囲気が新鮮でした。
ハロン湾では5つ星ホテル、ヴィンパール リゾート&スパ ハロンリゾートに宿泊。まるで宮殿のような出立ちのホテルは、なんと小島のすべてがリゾートホテルなんです!街とリゾートの間は専用ボートで行き来するというスタイルは、アクティビティを体験しているよう。
太陽の下で輝くプールやプライベートビーチが完備され、非日常の世界が広がります。プールに入ったり、スパでリラックスしたりと1日中のんびりとしていられそうなほど。
お部屋からも絶景が堪能でき、テラスですごすひと時はなんともラグジュアリーな時間でした。
知れば知るほどその面白さに魅了されるベトナム
現地ガイドによるとハノイ周辺だけでもまだまだ見どころがあるとのこと。ベトナムは魅力の宝庫だと感じた5日間でした。今回はハノイ周辺エリアを観光しましたが、南部にはホーチミン、中部にはダナンやホイアン、フエと有名都市がずらり。さらに島に目を向ければ、ベトナム最後の秘境とも言われるフーコック島があります。
ベトナムは南北に長く、日本のように方言がある国。だからこそ、何度も訪れながらもその魅力にじっくりと触れていきたいですね。
cover photo by Kanako