【2024年最新】カタールの治安は?危険な場所や注意点を解説
中東に位置するカタールは、首都・ドーハにあるドーハ・ハマド国際空港へ日本からも直行便が運航されており、ヨーロッパやアフリカ各国への乗り継ぎで訪れる方が多い国です。世界の中でも治安が良いと言われる国ですが、観光客が集まる場所など、注意が必要なエリアも存在します。 今回はカタールの治安について、夜の様子や治安の悪いスポットなど、事前に知っておきたい情報をご紹介します。カタールを旅行する時の参考にしてくださいね。
中東に位置するカタールは、首都・ドーハにあるドーハ・ハマド国際空港へ日本からも直行便が運航されており、ヨーロッパやアフリカ各国への乗り継ぎで訪れる方が多い国です。世界の中でも治安が良いと言われる国ですが、観光客が集まる場所など、注意が必要なエリアも存在します。
今回はカタールの治安について、夜の様子や治安の悪いスポットなど、事前に知っておきたい情報をご紹介します。カタールを旅行する時の参考にしてくださいね。
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カタールの治安はいい?悪い?
カタールの治安は良好で、日中や人通りの多い道路であれば、女性のひとり歩きも過剰な心配はいりません。経済が安定しており国全体として裕福なことと、カタール当局が治安対策に力を入れており、警察官の数が多く厳しく取り締まりを行っていることが治安の良さに繋がっていると言われています。
外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4つのレベルに分けています。カタールは2024年1月現在、すべてのエリアで危険度の対象外となっており、治安が落ち着いていることがわかります。
また、普段の生活で危険を感じることはほとんどありませんが、在カタール日本国大使館によると2022年のワールドカップをはじめとした、世界中から人が集まる国際大会などの開催時には、パスポートや財布などの盗難が相次いだとのことで、人が集まる場所には警戒が必要そうです。
今回はカタールの夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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カタールの夜の治安は?
治安が安定しており、世界の中でもトップレベルに安全な国だと言われるカタール。しかし、夜の女性の一人歩きは注意が必要だと言われていますので、できる限り避けるようにしましょう。
治安が悪い特定のエリアはありませんが、大型ショッピングモールや空港など人が集まるスポットでは、観光客を狙ったスリや置き引きなどの窃盗被害が発生していますので、とくに夜間に訪れる際は充分に注意しましょう。
カタールで治安が悪いとされる要注意スポット
カタールは基本的に治安の安定した都市ではありますが、注意が必要なスポットもあります。また、タクシーのぼったくり被害も発生しています。ここでは、カタールで特に注意したいスポットを紹介します。
①ショッピングモールや空港など人が集まる場所に注意!
大型ショッピングモールや空港など、人が多く集まるスポットでは、スリや置き引きの被害が発生しています。
特にドーハは乗り継ぎ時間を利用して市内を観光する観光客が多く、窃盗犯もそのような観光客が集まるスポットを狙っていますので、個人旅行ではなく半日観光ツアーなどに参加する場合であっても気を抜かず、自分の荷物は自分で守るようこころがけましょう。
②タクシーのぼったくりに注意!
カタールのタクシーは、タクシー会社のコントロールセンターの無線によって集中管理されているので、比較的安心して利用することができます。しかし、水増し請求されることが全くないというわけではありません。
空港からタクシーを利用する際は、必ず空港が指定しているタクシー乗り場からタクシーに乗るようにしましょう。また、ホテルから乗る場合は、ホテルに常駐しているリムジンタクシーに乗るか、フロントスタッフに依頼して信頼できるタクシーを手配してもらうようにしましょう。
カタールで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
カタールの観光スポットやショッピングモールなど人の集まる場所では、観光客を狙った犯罪が発生しています。置き引きやスリなどを避けるためにも、日本ではないことをしっかりと意識しながら旅行を楽しみましょう!
ここでは、カタールで観光客が被害に遭いやすい犯罪を紹介します。
①スリ・ひったくり
スリは日本人旅行者がもっとも巻き込まれやすい犯罪です。トートバッグや後ろに背負ったリュックのポケット、ズボンの後ろポケットに入れた財布やスマートフォンは狙われやすいため、貴重品専用の小さなカバンやセキュリティポーチを体の前に着けると安心です。
観光客はファッションや行動などから観光客だと認識されやすく、スリやひったくりの対象となってしまう可能性が高いので、十分に気をつけて行動しましょう。特に人気観光地やショッピングセンター、空港などの人混みを歩くときは、スリやひったくりにあいやすいので注意してください。
②置き引き
置き引きもスリ同様、日本人旅行者が巻き込まれやすい犯罪です。日本にいる感覚で、うっかり貴重品の入ったバッグを席に置いたり、場所とりのためにスマートフォンを席に置いたりすると、置き引きに遭ってしまう可能性があります。
海外にいることを常に意識し、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
③性犯罪
件数が多いわけではありませんが、様々な国から来た観光客の女性から被害が報告されている性犯罪。タクシーで違う目的地に連れて行かれ暴行されそうになった事件や、クラブで飲み物に薬を混入され襲われてしまった事件など、悪質な性犯罪が報告されています。
信頼できるタクシーを利用する、女性1人で夜に出歩かないなど、充分な対策を行いましょう。
カタールで被害にあわないための防犯対策
異国の地で犯罪やトラブルに巻き込まれると、対処の方法がわからず、不安な気持ちで過ごすことになるだけでなく、せっかくの楽しい旅行が満喫できません。発生しうる犯罪やトラブルとその対策を事前に知っておくことが大切です。
窃盗や性犯罪などの犯罪への対策のほかにも、イスラム教を国教とするカタール特有の注意点もありますので、知らなかったゆえにうっかりルールを破ってしまいトラブルとならないよう、しっかり留意して訪れるようにしましょう。
①深夜の一人歩きはしない
深夜は、暗闇を利用した金品目当ての窃盗犯が出歩いている可能性があります。また、性犯罪の被害報告もあるため、特に女性は夜に一人歩きをするのは控えてください。深夜の時間帯は、万が一トラブルに巻き込まれた場合に頼れる人やお店が少なくなります。ホテルから近い場所であっても、一人で不用意に出歩くのは避けましょう。
空港に向かうなどやむをえず深夜に外出する場合は、ホテルに常駐しているリムジンタクシーに乗る、フロントスタッフに依頼して信頼できるタクシーを手配してもらう、あらかじめ空港送迎のオプショナルツアーを申し込んでおいて利用するなど、安全な交通手段で移動するようにしましょう。
②しっかり閉じることのできるカバンを持つ
スリやひったくり、置き引きなどの窃盗は、口が開いているカバンやトートバッグなどが狙われやすいです。しっかりとチャックを閉じることのできるカバンに貴重品を入れ、体の前に着けるようにしましょう。
③男女ともに露出を控えた服装をする
イスラム教の戒律により、カタールでは男女ともに露出度の高い服装は禁止されています。女性はミニスカートやショートパンツ、ノースリーブ、胸元が大きく開いた服、シースルーなど透ける素材の服は避けるようにしましょう。また男性も、膝が出るような短いパンツは避けてくださいね。
④女性をじっくりと見ないようにする
アバヤと呼ばれる全身を覆うドレスや、ヒジャブと呼ばれる髪を覆うスカーフなどで体を覆っていることからもわかるように、基本的に女性は体を人目に触れないようにするのがイスラム教の教えです。
日本ではなかなか見かけない格好のため、つい興味本位で見てしまいたくなりますが、イスラム教の教えに従い無礼に当たらないよう、むやみにじっくりと見ないようにしましょう。もちろん、無断で写真を撮るのも禁止行為です。
⑤写真撮影禁止場所に注意する
カタールでは、軍事施設・警察施設・空港・首長府、そのほか政府関係施設での写真撮影が固く禁じられています。撮影禁止場所でカメラを持っていると、没収されたり警察に連れて行かれたりすることがありますので、充分注意しましょう。
また、モスクなどの宗教施設や礼拝している人(特に女性)を撮影することも、トラブル防止の観点から避けるようにしましょう。
在カタール日本国大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在カタール日本国大使館では、毎年、「安全の手引き」を発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。
カタール在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されており、旅行者にも役立つ情報が多いので、ぜひ渡航前に確認するようにしましょう。
もしカタールで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
カタールで思わぬ犯罪や事故、トラブルに巻き込まれたときに焦ってしまわないよう、事前に緊急連絡先をメモしておくと安心です。
ここでは、カタールの緊急連絡先を紹介します。
緊急通報先
カタールの消防・警察・救急の全ての緊急通報先は999です。
また緊急ではない盗難・紛失などの被害の際は、盗難・紛失届を最寄りの警察署に届け、盗難・紛失証明書(Police Report)を入手してください。パスポートの発給や保険会社に請求する際に必要となります。
在カタール日本国大使館
カタールで犯罪・事故の被害や、パスポートの紛失・盗難に遭い、手続きなどで困った場合は、日本国大使館に連絡することで相談・支援を受けることができます。
パスポートを紛失・盗難被害に遭った場合は、警察署発行の証明書(Police Report)をもらってから、大使館に足を運ぶようにしましょう。詳しくは在カタール日本国大使館の公式サイトを参照してください。
在カタール日本国大使館の連絡先
- Al Shabab Street, New Diplomatic Area, Onaiza, Doha, State of Qatar P.O. Box 2208
- 電話番号:(+974)4440‐9000(24時間)
- メールアドレス:eojqatar@dh.mofa.go.jp
- 通常時開館時間:7:15〜16:00(領事窓口:7:30〜15:00)※金・土は休館
- ラマダン期間開館時間:8:00〜14:00(領事窓口:8:30〜13:30)※金・土は休館
- 公式サイト:https://www.qa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
治安情報をチェックしてカタール旅行を楽しもう!
カタールは治安の安定した国ですが、スリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪が日々発生しています。また、イスラム教の国ならではの注意点もあります。旅行中は羽目を外して遊びたくなりますが、細心の注意を払いながら過ごすことが楽しい思い出作りにもつながります。
異国の解放感と旅行の楽しさについつい気が緩むことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習が違う異国へ来ているということを意識して、カタール旅行を楽しんでくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
cover photo by Unsplash