ホテルのランク・グレード一覧!意味や星の基準について解説
ホテルのランクやグレードはホテル選びの大切な基準。実際にホテルのランクやグレードによってサービスや快適さは大きく異なることがあります。では5つ星や4つ星といったホテルの星やグレードはどのような基準で決まっているのでしょう? 今回はホテルのランクとグレードを紹介。それぞれの決め方や評価の方法、基準を解説します。
ホテルのランクやグレードはホテル選びの大切な基準。実際にホテルのランクやグレードによってサービスや快適さは大きく異なることがあります。では5つ星や4つ星といったホテルの星やグレードはどのような基準で決まっているのでしょう?
今回はホテルのランクとグレードを紹介。それぞれの決め方や評価の方法、基準を解説します。
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星によるホテルのランク分けについて
ホテルの紹介欄で目にすることが多いのは、シンプルな星の数によるランク分けです。一般的に見られるのは、星1つから星5つまでのランク。星の数が多いほど高級なホテルということになります。
ところがあるサイトでは星5つだったホテルが、別のサイトでは星4つということも。なぜこのようなことがあるのでしょうか?
ホテルの格付けに世界基準はない
あるホテルの星の数が微妙に異なることがあるのは、ホテルのランクに対して世界基準が存在しないからです。
星をつけているのは国や観光庁である場合もあれば、旅行会社や旅行サイトが独自に格付けをするのもごく一般的です。さらにその基準も覆面調査からネットの口コミまであるため、評価は一定ではないのです。
世界の主な格付け団体
世界のホテルの格付けは、主に以下のような団体や機関が行なっています。
国 | 団体・機関名 |
---|---|
アメリカ | フォーブストラベルガイド アメリカ自動車協会(AAA) トラベルウィークリー |
フランス | フランス政府 ミシュラン |
イギリス | イギリス政府観光庁 自動車協会(AA) ロイヤルオートモービルクラブ(RAC) |
スイス | スイスホテル協会 |
ニュージーランド | クォールマーク・ニュージーランド(公式格付け機関) |
中国 | 中国国家観光局 |
ロシア | 連邦旅行局 |
これ以外にもたくさんの格付け会社や機関があります。
日本のホテルランクの格付け
日本にはホテルの格付けをする大きな団体はなく、また基準も決まっていません。旅行サイトなどで見かける星の数は、旅行会社や予約サイト、出版社などが独自に決めた基準であることが大半。格付けの基準は宿泊料金や設備、人気、口コミなど各社で異なります。
とはいえ、多くの場合は星の数が1つから5つと一定で基準に大きな差もないため、あまり大きな差はつかないのが現状だといえます。
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星の数の見方
では星の数とホテルのランクやグレードはどのような関係になっているのでしょうか。格付けを行う団体や機関が異なるため違いはありますが、ごく大雑把にまとめると、以下のようになります。
星の数 | ホテルの概要 |
---|---|
5つ星★★★★★ | ・エレガントで最高級のインテリア |
4つ星★★★★☆ | ・高級感のあるインテリア |
3つ星★★★☆☆ | ・高級感よりも実用性重視のインテリア |
2つ星★★☆☆☆ | ・清潔で必要最低限の設備 |
1つ星★☆☆☆☆ | ・トイレやバスは共用 |
星の基準が全く違う場合も
日本の旅行サイトでよく目にする星の数は、上記のような5段階評価、または少し細かくなって4.5などの評価になります。ところが海外の場合、全く異なる基準になることもあるため、注意が必要です。
ミシュラン
レストランの格付けでは星がついただけで快挙といわれるミシュランガイド。ホテルの格付けも基準が高く、高級なホテルしか掲載していないのが特徴です。
その基準は以下のようになっています。
星の数 | ホテルの概要 |
---|---|
5つ星★★★★★ | 豪華で最高級 |
4つ星★★★★☆ | 最上級の快適 |
3つ星★★★☆☆ | 非常に快適 |
2つ星★★☆☆☆ | 快適 |
1つ星★☆☆☆☆ | 適度に快適 |
日本の一般的なホテルの感覚でミシュランの3つ星ホテルを選んだらとても高級で驚くことになるので注意してください。
フォーブストラベルガイド
フォーブストラベルガイドは、アメリカのビジネス誌「Forbes」による格付け。雑誌の調査チームが実際にホテルに宿泊し、サービスや施設の質など、なんと900もの評価項目でホテルの星を決めています。
対象は世界の主要都市の高級ホテル。5つ星、4つ星、推奨(Recommended)の3段階で評価していますが、そもそも高級なホテルの中での格付けなので、星のつかない推奨でも驚くほど高級です。
星の数 | ホテルの概要 |
---|---|
5つ星★★★★★ | ほとんど完璧なサービスと素晴らしい設備を備えた象徴的なホテル |
4つ星★★★★☆ | 並外れた特徴があり高水準のサービスと施設の品質を提供するホテル |
推奨 | 常に優れたサービスと設備を備えた優れたホテル |
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ホテルのグレードの意味
ホテルのグレードの表記方法も各旅行会社によって異なります。そのなかでも見ることが多いのは、以下の5つではないでしょうか。
- ラグジュアリー
- デラックス
- スーペリア
- スタンダード
- エコノミー
それぞれ星で表すとどのランクに相当するのでしょうか。完全に一致するわけではありませんが、だいたいのイメージを紹介します。
これらの言葉が出てきたときのおおよそのグレードと星の関係は、以下のようになります。
ホテルグレード | 星の数 |
---|---|
ラグジュアリー(Luxury) | 5つ星★★★★★ |
アップスケール(Upscale) | 4つ星★★★★☆ |
ミッドプライス(Mid-price) | 3つ星★★★☆☆ |
エコノミー(Economy) | 2つ星★★☆☆☆ |
バジェット(Budget) | 1つ星★☆☆☆☆ |
ラグジュアリー
ラグジュアリーはグレードの最高峰で、5つ星ホテルの中でも高級なグレードになります。このグレードなら特別な体験やサービスが受けられるホテルだといえるでしょう。
デラックス
デラックスはラグジュアリーには及びませんが、5つ星といえるグレード。部屋の広さや設備もじゅうぶんに豪華で、大満足の滞在を楽しめるはずです。
スーペリア
スーペリアは4つ星に相当するグレード。部屋やロビーも一般的にはじゅうぶんな豪華さです。ホテルでの滞在も重視したい場合はスーペリア以上がおすすめとなります。
スタンダード
スタンダードは3つ星クラス。豪華ではないがじゅうぶんに快適と感じられるグレードです。コスパ重視でホテル選びをするときには、スタンダード以上なら快適さも満足できることが多くなります。
エコノミー
エコノミーは2つ星に相当するグレード。一般的な旅行会社などではもっとも安いグレードとして販売されることが多いグレードです。
ホテルにはこだわらず、寝られる場所があればいいという場合にはエコノミーを選べば費用を抑えることができます。
アップスケールやバジェットという表現
グレードの表現では別の言葉を使うときもあります。アップスケールやミッドプライス、バジェットといった表現もそのひとつ。
アルファベットのグレード
グレードをアルファベットで表現することもあります。この場合は、おおよそ以下のようなイメージです。
ホテルグレード | 星の数 |
---|---|
SLグレード・Lグレード | 5つ星★★★★★ |
Aグレード | 4つ星★★★★☆ |
Bグレード | 3つ星★★★☆☆ |
Cグレード | 2つ星★★☆☆☆〜1つ星★☆☆☆☆ |
ただしグレードと星の関係は世界の地域によっても異なるため、この通りではないこともあります。
ホテルのランクやグレードは奥が深い!
ホテルのランクやグレードには世界基準はなく、たくさんの評価項目をもとに独自の基準で決められています。それだけに同じホテルでも見るサイトや雑誌によって星の数やグレードが違うことも少なくありません。
ヨーロッパでは伝統とホスピタリティを重視、アメリカでは設備を重視するなど、それぞれの国の文化によって評価基準が大きく異なることも。またホテルを利用する人によっても重視するポイントは異なるため、必ずしもランクやグレード通りの印象になるとは限りません。
それでもホテル選びの参考にはなるランクやグレード。気になる人はいくつかのサイトで調べてみるのも楽しいかもしれませんね。
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