広蔵市場は韓国のなんでも揃う歴史ある市場!グルメや行き方などを解説
100年以上の歴史を誇る韓国の伝統市場・広蔵市場(クァンジャンシジャン)。韓国の食材や雑貨などがずらりと並ぶ市場では、うまいもん通りをはじめとする屋台グルメも大人気! この記事では韓国に留学経験のある筆者が、広蔵市場の見どころやおすすめのグルメ、アクセス方法や観光の注意点などを解説します。
100年以上の歴史を誇る韓国の伝統市場・広蔵市場(クァンジャンシジャン)。韓国の食材や雑貨などがずらりと並ぶ市場では、うまいもん通りをはじめとする屋台グルメも大人気!
この記事では韓国に留学経験のある筆者が、広蔵市場の見どころやおすすめのグルメ、アクセス方法や観光の注意点などを解説します。韓国旅行で広蔵市場へ行く前に事前に情報をチェックして、充実した観光を楽しむための参考にしてくださいね。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
広蔵市場の基本情報
韓国・ソウルの中心に位置する人気の観光スポット・広蔵市場。韓国のヴィンテージ服やキッチン雑貨、韓国食材などありとあらゆる商品が並ぶ伝統的な市場です。特にうまいもん通りは韓国のディープな雰囲気を味わえるとして、観光客から大人気のスポット!
ここでは、広蔵市場の基本情報や歴史について解説します。
広蔵市場とは?
広蔵市場はソウル中心の鍾路(チョンノ)区に位置しており、鍾路5街(チョンノオガ)駅を出て目の前にあります。東大門の近くにあるため、ナイトショッピングの前にふらりと立ち寄って楽しむこともできますよ。
市場には5,000を超えるお店があり、韓国の古着雑貨から食品までバラエティ豊かな商品を取り扱っています。広蔵市場にないものはないと言うほど、生活用品が揃っているため、観光客だけでなく地元の人も含めて1日に約65,000人が訪れる活気あふれる市場です。
広蔵市場の特徴
100年以上の長い歴史がある広蔵市場は、チマチョゴリなどの韓服や韓国の工芸品など、韓国にまつわるものがたくさん並んでいます。市場には韓国語で古着を意味する旧製(クジェ)市場があり、約100店舗のヴィンテージの宝庫も!おもに日本からの古着を取り扱っており、なんだかレトロな雰囲気も感じられそうですね。
広蔵市場で特に人気なスポットが、うまいもん通り。さまざまな種類のローカルグルメが味わえる屋台は、観光客にも大人気です。市場でしか味わえない絶品グルメを求め、ランチタイムには行列ができるほど。
ディープな韓国を知ることができるのが、活気あふれる広蔵市場の特徴です。
広蔵市場の歴史
広蔵市場は東大門市場の元祖だったというのをご存知ですか?1905年、当時ソウルを管轄していた官庁・漢城府(カンジョウフ)に韓国初の常設市場の開設許可を出したことが始まりです。
もともとは東大門市場として運営していましたが、市場の場所が清渓川(チョンゲチョン)の広橋(クァンギョ)から長橋(チャンギョ)に位置していたため、頭文字を取って広長(クァンジャン)と呼ばれていました。その後、広く集めて保つという意味が込められて、現在の広蔵(クァンジャン)市場になったのだとか。
東大門市場といえばファッションの街を思い浮かべますが、100年以上前から存在する市場が元祖だったとは、意外な事実かもしれませんね!
\NEWTでおトクな韓国ツアーをチェック/
人気の韓国ツアーで在庫に限りがあるため、ご予約はお早めに!
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
広蔵市場の見どころ
広蔵市場は、ソウルでも屈指の人気スポット!市場にはファッション雑貨や生活用品、肉魚や野菜などの食材や手芸品まで品揃えが豊富ですが、イチオシはグルメです。
食べ歩きにぴったりなチヂミやホットクだけでなく、市場ならではの絶品グルメなど、見どころをまとめました。ぜひ広蔵市場でローカル気分を味わってみてくださいね!
うまいもん通りで食い倒れ!
広蔵市場を訪れたら外せないスポットが、うまいもん通りです。一度食べたら手が止まらない麻薬キンパの元祖・モニョキンパや緑豆でできたサクッとした食感が美味しいピンデトッの人気店・スニネピンデトッをはじめ、食べ歩きにぴったりなお店が並んでいます。
韓国式の麺・カルグクスや麦飯にたっぷり野菜が入ったポリパなど、ランチにもってこいのお店も。また、ホットクや餡が入った甘いお餅・プクミなど韓国では定番のおやつもあるので、とにかく韓国ローカルのグルメがたっぷりを堪能できるのがポイント!
1952年創業の供林(ホンニム)は惣菜のお店で、できるだけ韓国産の食材を使っておかずを作るこだわりも。カンジャンケジャンが有名ですが、エゴマの葉やタコの塩辛、チャンジャなどお酒のお供になるおつまみもあります。国際郵便のEMSで日本にも送れるので、変わったお土産としてもよさそうですね。
うまいもん通りは、地下鉄1号線・鍾路5街(チョンノオガ)駅の8番出口から出て100メートルほど進み、市場の入口である北2Gateから南1Gateと東Gateの分岐の一角にお店が並んでいます。
一度は食べたい!ユッケ通りの逸品
うまいもん通りにもユッケはありますが、行列ができるほど大人気のお店はユッケ通りに広がっています。広蔵市場に訪れたら、日本ではなかなか食べられないユッケも手軽に味わえますよ。
最初にユッケ専門店を開いたといわれる元祖的存在のユッケチャメチでは特製タレに漬け込んだユッケやユッケ丼、生レバーやセンマイもいただけます。ユッケ通りはハングル表記のみのお店も多い中、プチョンユッケには日本語メニューもあります。
2017年から2023年の6年連続でミシュランガイドソウルに掲載されたプチョンユッケでは、脂肪が少なくて柔らかい部位を使用しており、とろける美味しさがあります。ユッケと活きテナガダコを混ぜたユッケナッチタンタンイもおすすめ!
日本では食べるのが難しいユッケを求め、韓国旅行をしに行くのもいかがでしょうか?
韓国ならではのお土産選び!
グルメだけでなく、韓国らしいお土産も目白押し!韓国の手芸品や韓服、韓国海苔や高麗人参など、お土産に持って帰れる品物もたくさんあります。
ソウルで人気のカフェ・onion(オニオン)のオリジナルコーヒーやドラマでお馴染みのラーメンを食べる時に使う小鍋、ハングルで描かれたイラストがかわいいグッズなど、広蔵市場ならではのものが並んでいてつい手に取りたくなってしまいそうです。
100年以上の歴史ある在来市場なだけあって、ないものはないと言われています。バラエティ豊かな品揃えで、充実したお土産選びができますよ。
広蔵市場の観光に最適なシーズンは?
広蔵市場の観光にぴったりなシーズンは、韓国旅行に訪れる最適な時期と同じです。市場は屋外のお店が多いため、気温が暖かく過ごしやすい時期を狙うと観光しやすいですよ。
ここではいつ観光するのがおすすめなのか、詳しく紹介します。
ベストシーズンは快適に過ごせる3〜5月・9〜11月
広蔵市場を快適に楽しめるシーズンは、春(3〜5月)と秋(9〜11月)がおすすめ!外を出歩くのにちょうどいい気温なので、韓国旅行にぴったりです。
梅雨の時期に訪れると傘を持ち歩いたりお土産が濡れてしまったりして、わずらわしく感じるかもしれません。また冬の韓国はとても冷え込み、マイナスの気温が続くため、外出するのも大変です。
春と秋に広蔵市場を訪れるのがおすすめですが、春休みやGW、3連休などに当たるため、旅費も値上がりする傾向にあります。ベストシーズンに行くなら、早めに予約して旅費を少しでも安く抑えましょう。
観光客が少ない時期を狙うなら12~2月・6〜7月
冬(12〜2月)と夏(6、7月)は韓国旅行のオフシーズンですが、広蔵市場はいつでも賑わっているため、冬と夏に訪れても楽しめます。
市場は屋外なので夏は暑く冬は寒いですが、店内で食事をいただけるお店に入ったり、防寒対策をしっかりしたりすれば、市場散策も十分に楽しめますよ。オフシーズンならベストシーズンよりも旅費も安くなるので、韓国旅行の費用を少しでも抑えたい方におすすめ!
市場は屋根がついているアーケード街なので、6、7月の梅雨の時期でも楽しめるでしょう。12〜2月に訪れるならダウンコートやカイロなど、寒さ対策を万全にしてくださいね。
広蔵市場の見学方法や所要時間は?
広蔵市場はいつでも誰でも、入場無料で利用できる市場です。市場は朝9時から営業していますが、ヴィンテージ商店街は10時から営業しています。ただし、店舗ごとに営業時間が異なる場合もあるため、事前にチェックしておきましょう。
人気のグルメはランチタイムや夜ご飯どきになると行列ができることも。そのため早めに訪れて並ばないようにすれば、効率よく観光を楽しめますよ。
広蔵市場に要する時間
グルメを楽しむだけなら1〜2時間ほどでも満喫できます。とはいえ約5,000店の店舗が並ぶ市場なので、せっかくなら散策もしたいところ。広蔵市場をぐるりと回るなら、半日ほどスケジュールを組んでおくと余裕を持って過ごせますよ!
B級グルメだけでなく、韓国のお土産をじっくりと見てみてくださいね。
広蔵市場へのアクセス・行き方
ソウルにある広蔵市場は、地下鉄で移動して訪れるのが一般的です。明洞にあるホテルを拠点にした場合、地下鉄やバス、タクシーを利用して広蔵市場に向かうといいでしょう。
また仁川空港から直接行く場合、地下鉄や東大門行き、明洞行きのリムジンバスを利用すると、1時間25分ほどで市場の最寄りに到着します。金浦空港から向かう場合、地下鉄なら約1時間で広蔵市場に行けますよ。
人気のファッションスポット・東大門から広蔵市場がある乙支路4街(ウルチロサガ)駅は1駅ですが、15分ほど歩けば向かうこともできます。
最も一般的な移動は地下鉄
明洞のホテルから向かう場合、明洞駅ではなく乙支路入口(ウルチロイック)駅から地下鉄を利用すると早く到着します。
乙支路入口駅から地下鉄に乗り、乙支路4街(ウルチロサガ)駅の4番出口を出て清渓川(チョンゲチョン)を超えると、広蔵市場の入口に着きますよ。所要時間は約10分、料金は1,400ウォン(約154円)なので、交通費を抑えたい方にもおすすめのアクセス方法です。
ローカルな気分を味わうならバス
明洞からバスに乗って向かうこともできます。ソウルの街並みを見ながら移動できるので、ローカルな気分も味わえるでしょう。
明洞駅の4番出口に停留所があり、104番のバスに乗車します。13分ほど乗ると鍾路5街(チョンノオガ)に到着するので、下車して目の前にある市場に向かいましょう。バスの料金は1,500ウォン(約165円)です。
乗りたいバスが近くに来たら、立って待ちましょう。韓国のバスは利用者がいないと停留所で止まらず、そのまま発進してしまうことも。そのため、バスが来たら立ったり手を上げたりして、乗るアピールをすることが大切です。
また、車内アナウンスが韓国語なので降り損ねないようにしましょう。次に到着するバス停と、次の次に到着するバス停がアナウンスされます。最初にチョンノオガとアナウンスがあったら、ブザーを押したりドアの前で待ったりして、下車する準備をしてくださいね。
自由度を高くするならタクシー
明洞周辺のホテルから広蔵市場までスムーズに行くなら、タクシーがおすすめ!15分ほどで市場に到着し、料金は約7,300ウォン(約803円)です。明洞や乙支路入口駅まで歩かなくてもホテル前でタクシーに乗れるので、移動が楽チンですよ。
\NEWTでおトクな韓国ツアーをチェック/
人気の韓国ツアーで在庫に限りがあるため、ご予約はお早めに!
広蔵市場における注意点
広蔵市場は観光客だけでなく、地元の方も多く訪れる人気のスポット。B級グルメの食べ歩きからショッピングまで、市場散策が楽しめますが、注意点もいくつかあるので紹介します。
トイレの場所をチェックしておく
約5,000店舗ものお店が立ち並ぶ広蔵市場ですが、お店に必ずしもお手洗いがあるというわけではありません。韓国語でトイレを意味する화장실(ファジャンシル)という看板を見つけたら、近くにトイレがありますよ。ただし、お昼から多くの人で賑わっている市場なので、トイレも混雑している可能性もあるため気をつけてくださいね。
市場だけでなく、韓国ではトイレットペーパーを流さずゴミ箱に捨てるトイレもまだまだたくさんあります。そのため、利用するトイレはペーパーを流してもいいのか、それともゴミ箱に捨てないといけないのかも確認しておきましょう。
値段表記のないものに気を付ける
B級グルメが人気の広蔵市場では、値段表記のないものも販売されています。残念なことに観光客とわかると高めの設定をされたり、量を少なく盛られたりするなどぼったくりが起きていることも事実です。
2023年12月現在、広蔵伝統市場商人会とグルメ露店商友会が共同してぼったくり根絶のため定量表示制の導入を計画しています。メニュー表の値段の横にグラム数も表示することで、観光客が快適に利用できる市場を目指しているとのこと。
また、ミステリーショッパーがお店を訪れてぼったくりや押し売りなどがないかチェックし、対象の店舗には営業停止などの措置も取る計画もしているそう。
こうした対策が行われれば、安心して屋台グルメやショッピングも楽しめますね!
なるべく平日に行く
グルメにショッピングまで充実した時間が過ごせる広蔵市場ですが、日曜日や元旦、旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)の連休、夏季などは休業しています。
せっかく市場を訪れるなら、どのお店も営業している日に行くのがおすすめです!
広蔵市場を満喫しよう
この記事では、広蔵市場に関する見どころや歴史、アクセスなどをご紹介しました。ディープな韓国を楽しめるショッピングエリアや、B級グルメやユッケなどの絶品グルメが楽しめるので、広蔵市場はソウルに訪れるなら一度は行ってみたい人気の観光スポット!
ぜひ紹介した情報を参考に、広蔵市場を満喫してみてくださいね!
広蔵市場(クァンジャンシジャン)の基本情報 | |
---|---|
住所 | 88 Changgyeonggung-ro, Jongno-gu, Seoul, 韓国 |
電話 | +82-2-2267-0291 |
営業時間 | 【市場】9:00~18:00 【ビンテージ商店街】10:00~19:00 |
休業日 | 日曜、1月1日、旧正月(ソルラル)、秋夕(チュソク)の連休 |
アクセス | 仁川国際空港からリムジンバスで約1時間25分、地下鉄・乙支路5街(ウルチロオガ)駅から徒歩約1分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
cover photo by Unsplash