ベンメリア遺跡はカンボジアにある世界遺産!行き方や入場料、観光の見どころを解説
カンボジアを代表する観光スポット・ベンメリア。アンコール遺跡群として世界遺産にも登録されている巨大寺院です。この記事では、ベンメリアの見どころや行き方、入場料、所要時間などを徹底解説!ぜひベンメリアへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
カンボジアを代表する観光スポット・ベンメリア。アンコール遺跡群として世界遺産にも登録されている巨大寺院です。この記事では、ベンメリアの見どころや行き方、入場料、所要時間などを徹底解説!ぜひベンメリアへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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ベンメリアの基本情報
アンコール・ワットと共にカンボジアの世界遺産に登録されているベンメリア。カンボジアを訪れるなら、必ず押さえておきたい人気観光スポットです。まずは、そんなベンメリアの歴史や特徴など基本情報を解説します。
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カンボジアの世界遺産ベンメリアとは?
ベンメリアは、シェムリアップから東に約50キロメートルの位置にあるアンコール遺跡群のひとつです。9世紀から15世紀頃に栄えたクメール王朝時代の遺跡で、周囲は密林に囲まれています。建物の配置や装飾など、アンコール・ワットと類似点が多いことから、東のアンコール・ワットとも呼ばれているんですよ。
ヒンドゥー教の巨大寺院として建設されたベンメリアですが、発見当時からほとんど修復がされておらず、遺跡内にはブロックが散乱。あらゆる所に苔や木々が伸びており、まるで自然に飲み込まれているような情景が広がっています。
損傷が激しく、碑文も欠落しているため、ベンメリア遺跡の全貌は未だ解明されていないんだとか。謎に包まれた神秘性も、魅力のひとつと言えるでしょう。ちなみに、ベンメリアは蓮池を意味する言葉で、環濠に蓮の花が咲いているほか、花をモチーフとした装飾が彫られています。
ベンメリアの歴史
ベンメリアは、アンコール・ワットが建てられる前の11世紀末から12世紀初頭に建築されたと言われています。クメール王朝の領土拡大が進んでいた時代、当時の王であったスーリヤヴァルマン2世が、アンコール・ワットのモデルとして建てた説もあるようです。
ベンメリア遺跡が発見されたのは、建設から600年近く経過した1860年ごろ。フランスの植物学者によって発見され、アンコール遺跡群が一躍脚光を浴びることとなりました。その後はカンボジアで起こった内戦で激しく損傷し、現在に至るまで発見当時の姿が残っています。
アンコール遺跡群として世界遺産に登録
ベンメリア遺跡は、1992年にアンコール遺跡群として世界遺産に登録されました。ベンメリアだけでなく、アンコール・ワットやタ・プローム、アンコール・トムなど、約400平米ものエリア全体が世界遺産に登録されています。
アンコール遺跡群は、カンボジアを代表する観光スポットと言われており、カンボジア旅行に来たら必ず押さえておきたいところ。遺跡それぞれに異なる特色があるので、見比べながら観光するのがおすすめですよ。
ベンメリアのあるカンボジア・シェムリアップってどんな街?
ベンメリアは、カンボジアの北西部にある都市シェムリアップに位置しています。首都プノンペンとは離れているものの、アンコール・ワットをはじめカンボジア屈指の観光都市として有名です。
自然に囲まれており、カンボジアの生活を感じられるスポットが多いのも特徴のひとつ。市街地から離れたエリアには、トンレサップ湖や高床式の住宅など、素朴な風景が広がっています。
日本からの直行便は就航していないため、シェムリアップまでは香港やベトナムを経由してアクセスするのが一般的です。日本に比べて物価も安いため、学生の卒業旅行先としてもぴったりですよ。
ベンメリアと一緒に観光したい遺跡は?
ベンメリア観光に必要な時間は約1時間程度なので、観光時は他の遺跡と一緒に訪れるのがおすすめです。時間に余裕がある場合は、下記のアンコール遺跡群とセットで観光してみましょう。
- バンテアイ・スレイ
- コーケー遺跡
- プレアヴィヒア寺院
- ロリュオス遺跡群
- プレアヴィヒア寺院
これらの遺跡は、アンコール・ワットやタ・プロームなど、シェムリアップ周辺の遺跡からは車で約1時間30分程離れているため、併せて観光する場合は1日程度見積もっておくと安心ですよ。オプショナルツアーに参加すれば1日で数か所の遺跡を巡れることも!
ベンメリア近くには、東南アジア最大の湖・トンレサップ湖があるため、一緒に観光するのも良いですね。
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ベンメリア観光の見どころ
密林に覆われたベンメリアは、自然の力を肌で感じる神秘的な遺跡です。観光できる場所は限られていますが、見どころを押さえておくことでより効率的に回れるでしょう。ここからは、ベンメリアで必ずチェックしたい人気の見どころをご紹介します。
まるでラピュタの世界!森に埋もれた巨大遺跡
ベンメリアに足を踏み入れてまず驚くのが、崩壊したまま残されている巨大な遺跡。周囲には苔で覆いつくされたブロックが転がっており、建物を飲み込むかのように生い茂る樹木に目を奪われます。
崩れた壁が道をふさいでいたり、木の根が建物に浸食していたりと、荒廃した遺跡の姿は、まるで映画『天空の城ラピュタ』の世界のよう。森に埋もれた遺跡を見れば、発見当初の様子を肌で感じられるでしょう。
歴史を感じるうつくしいレリーフの数々
ベンメリア遺跡内には、貴重なレリーフがいくつか残されています。入り口付近のラーマーヤナの破風をはじめ、インド神話の火神であるアグニ神、十字回廊手前で見られるヴィシュヌ神など、どれも歴史を感じるものばかり。
一部には蓮の花をモチーフとしたレリーフもあり、そのうつくしさに魅了されるでしょう。普通に歩いていると見落としがちなので、ぜひ探しながら散策してみてくださいね。
不死のシンボルである蛇神ナーガの像にも注目!
ベンメリアにあるナーガは、非常に保存状態が良いことで知られています。ナーガとは、1つの胴体に複数の頭を持つ邪神のことで、ヒンドゥー教では不死のシンボルと信じられています。
東門テラスの欄干部分には、5つ頭のナーガが並んでおり、細かい部分までくっきりと判別することが可能です。アンコール遺跡群の中でも特にうつくしいとされており、ベスト・オブ・ナーガとも称されているそう。南側の参道にも設置されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ベンメリア観光に最適なシーズンは?
1年を通して高温多湿な気候が続くカンボジアですが、季節は大きく雨季と乾季に分かれています。基本的には乾季のほうが過ごしやすく、ベンメリア観光もしやすいですよ。
航空券の安さも時期によって異なるため、ベストシーズンをチェックしてしっかり計画を立てていきましょう!
ベストシーズンは雨が少ない11月~2月
ベンメリアを含むシェムリアップ旅行のベストシーズンは、雨が少ない11月から2月頃です。比較的涼しい気候が続き、平均気温は約25度前後。雨による影響も少ないため、移動時も観光時も快適に過ごすことができます。
雲も少ないので、朝日や夕日をきれいに見られるのもうれしいポイントです。2月の後半に差しかかるにつれて暑さが厳しくなるため、事前に気温をチェックしておくと良いでしょう。
航空券が安い時期を狙うなら3月下旬~5月
3月下旬から5月は、カンボジアでも特に暑い日が続く季節です。日本の夏と同様に日当たりが強くなるものの、ゴールデンウィークを除いて航空券が安くなる傾向にあります。日が長いため、早朝から夜まで観光を楽しめるのも魅力です。
ただし、暑さは厳しくなるため、日焼け止めや水分補給などの対策は欠かせません。汗をかいたときのために、服を多めに持参しておくと安心ですね。
ベンメリアの見学方法は?予約は必要?
ベンメリアの観光には、アンコールパスが必要で、料金は利用日数によって異なります。当日券の販売もありますが、確実に観光したい方は事前に予約しておくのがおすすめですよ。
ここからは、具体的にどれくらいの料金がかかるのか、観光に必要な所要時間と併せてご紹介します。
ベンメリア入場にはアンコールパスの購入が必要!
ベンメリアへ入場するためには、まずアンコールパスを購入する必要があります。アンコールパスは、ベンメリアを含むアンコール・ワットやアンコール・トム、タプロームなどのアンコール遺跡群を見学できるチケットです。入場チケットは、現地のチケットセンターまたは公式サイトで購入することができ、金額は日数によって異なります。
- 1日券:37USドル(約5,258円)
- 3日券:62USドル(約8.811円)※購入日から10日間のうち3日
- 7日券:72USドル(約10,232円)※購入日から1ヵ月のうち7日
3日券と7日券は、有効期限内であれば利用日を自由に選べ、日数は連続していなくても問題ありません。ただし、プノン・クーレンやコー・ケー遺跡群などはアンコールパスの対象外となるため、見学したい場合は別途チケットを購入してくださいね。
アンコールパスの事前予約は必須?
事前予約は必須ではありませんが、現地のチケットセンターで当日券を購入する場合は、混雑する可能性があります。朝日を見たい方は、事前に予約しているほうがスムーズと言えるでしょう。
チケットは公式サイトで事前に購入できますが、利用者登録が必要です。チケットを購入しておけば、入場時にダウンロードしたアンコールパスを見せるだけでOK!ベンメリアはもちろん、各遺跡で提示が求められるため、失くさないよう注意が必要です。
オプショナルツアーに参加するのもおすすめ
ベンメリアは個人での観光も可能ですが、通れる道が限られているため、安全に回りたい場合はオプショナルツアーに参加するのがおすすめです。
現地ガイドが遺跡の情報を説明してくれるので、より知識を深められるのも魅力ですね。他の遺跡と一緒に観光できるツアーも多いので、気になる方はチェックしてみましょう。
ベンメリア観光に要する所要時間
ベンメリア観光に必要な所要時間は、約1時間が目安。ただし、シェムリアップから車で約1時間30分程度かかるため、往復の移動時間も含めて約4時間から5時間程度かかると考えておくと安心です。
アンコール・ワットやタ・プロームなども併せて観光する場合は、3日券や7日券を購入しておくと、時間に余裕が生まれそうですね。
ベンメリアへのアクセス・行き方
ベンメリアはシェムリアップ中心部から少し離れた場所にあるため、車またはトゥクトゥクで移動するのが基本です。ここでは、それぞれの行き方や所要時間、料金目安を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
最も一般的な移動は車
ベンメリアまでの移動は、車を利用するのが一般的です。ツアー会社では、専用車でベンメリアまで案内してくれるプランがあります。大半の車は空調が効いているので、暑い季節でも快適に移動できます。ツアーの場合は、ホテルまで迎えに来てくれることが多いため、地理に詳しくなくても問題ありません。
車を使った場合の所要時間は約1時間前後で、料金は約50USドル(約7,106円)以上かかる場合が多いです。人数が多ければ多いほどお得になるため、大人数で旅行する場合は車で移動すると良いでしょう。
費用を節約するならトゥクトゥク
移動費用を節約したい方は、トゥクトゥクを利用してみましょう。所要時間は車と同様に約1時間前後ですが、費用は25USドルから35USドル前後(約3,553円~約4,974円)と安くおさえられます。ホテルでの手配はもちろん、街中でのチャーターも可能ですよ。
ただし、トゥクトゥクは車に比べて揺れが激しいため、酔いやすい方は注意が必要です。
ベンメリア観光における注意点
最後に、ベンメリアを観光する際の注意点をお伝えします。安心して楽しむためにも、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
長時間の移動を前提に予定を立てる
前述の通り、シェムリアップからベンメリアまでの移動時間は長いため、余裕を持った行動を心がけることが大切です。
また、遺跡内にはトイレがないため、入場前に済ませておくようにしましょう。売店もないので、暑さが見込まれる日は、飲料を多めに持参しておくと良いですね。
動きやすい服装・靴で観光する
崩壊している箇所が多いベンメリアは、動きやすい服装や靴で訪れるのがおすすめです。特に雨が降った後は苔で滑りやすいため、スニーカーを履いておくと良いでしょう。
また、かつてベンメリア周辺は、カンボジアの内戦によって地雷が埋められていた場所でもあります。未だに地雷注意の看板が建てられている箇所もあり、バライ(貯水池)周辺には地雷や不発弾が残っている可能性も。
ガイドツアーに参加する場合は比較的心配は少ないですが、個人で観光する際は立ち入り禁止の場所には近づかないようにしてくださいね。
ガイドを装った声かけに注意する
ベンメリアに限らず、アンコール遺跡群周辺では、ガイドを装った声かけ事案が多く発生しています。身体的な危険は少ないですが、高額なガイド費用を請求されることも少なくありません。なかには、小さな子どもが声をかけてくるケースもあるようです。
しつこく付きまとわれても相手にせず、時にはしっかり断る勇気を持つことも重要だと言えるでしょう。
森に包まれたベンメリアで神秘的な体験を
この記事では、ベンメリアの観光に関する見どころや歴史、見学方法、行き方などをご紹介しました。ベンメリアをはじめとするアンコール遺跡群は、カンボジアに来たら必ず訪れたい人気観光スポットです。
ぜひご紹介した情報を参考に、ベンメリアの観光を満喫してみてくださいね!
ベンメリアの基本情報 | |
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住所 | Beng Mealea, Angkor Archaeological Park, Cambodia |
電話 | +855 63-965-414(アンコール遺跡群チケットセンター) |
営業時間 | 7:00~17:30 |
休業日 | なし |
アクセス | シェムリアップから車またはトゥクトゥクで約1時間~1時間30分 |
料金 | 1日券 37USドル(約5,258円)、3日券 62USドル(約8.811円)、7日券 72USドル(約10,232円) ※2023年12月16日のレート、1USドル=142.121円で計算 |
公式サイト |