太宰府天満宮は見どころいっぱいの人気観光スポット!歴史や周辺グルメも解説
福岡を代表する観光スポット・太宰府天満宮。学問や厄除けの神様として有名で、国内外から多くの参拝客が訪れます。 この記事では、太宰府天満宮の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひ太宰府天満宮へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
福岡を代表する観光スポット・太宰府天満宮。学問や厄除けの神様として有名で、国内外から多くの参拝客が訪れます。
この記事では、太宰府天満宮の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひ太宰府天満宮へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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太宰府天満宮の基本情報
大宰府天満宮は、政治家で学者でもあった菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀っているため、受験シーズンには非常に人気があります。ここでは、大宰府天満宮の歴史や特徴について解説します。
太宰府天満宮とは?
大宰府天満宮は「学問の神様」「文化芸術の神様」「厄除けの神様」としてあがめられる神社なので、受験シーズンには、参道を埋めつくす受験者であふれかえります。
また、大宰府天満宮は菅原道真公の墓所の上に築かれている神社であることから、全国の天満宮の総本山とされています。(なお、生まれ故郷の北野天満宮も総本山とされています。)
菅原道真公は優れた政治家であり、学者でした。若くして文章博士(もんじょうはかせ)という最高位の学者となり、右大臣にまで昇りつめた道真公は、藤原氏の策略により左遷され、大宰府で亡くなったのでした。後世になって、道真公の功績をたたえ、道真公と太宰府天満宮は5円札の絵柄にも使われました。
人徳のある道真公を弔うために建立されたのが大宰府天満宮です。道真公を天神様(てんじんさま)と敬い祀る神社のことを天満宮・天神社と呼びますが、全国に1万2,000社ほどもあります。ここから、道真公の人徳と功績がうかがえますね。
なお、現在、本殿は令和の大改修で修復中であるため、仮殿への参拝となります。
太宰府天満宮の歴史
大宰府に左遷され、903(延喜3)年に大宰府で亡くなった道真公の遺骸を埋葬するため移動していたところ、大宰府天満宮がある場所で牛が伏して全く動かなくなったそうです。そこで、門弟の味酒安行(うまさけのやすゆき)がこの地に墓所をつくりました。
その後、天変地異がつづき、道真公の左遷に関与した人々が次々に亡くなったことから、祟りを鎮めるために太宰府天満宮が墓所の上に建立されたそうです。こうしたこともあり、大宰府天満宮は道真公が眠る「菅聖庿(かんせいびょう)」としてあがめられています。
江戸時代には庶民にまで天神信仰が広がり、太宰府天満宮に参拝することが一大イベントになりました。お伊勢参りや金毘羅参りと同じですね。
また、太宰府天満宮は明治維新にも大きく関わりました。失脚した三条実美(さんじょう さねとみ)をはじめとする尊王攘夷(そんのうじょうい)※派の7名の公家(七卿)のうち5名が大宰府天満宮内の宮司の居宅である延寿王院(えんじゅおういん)に滞在。彼らはその後、明治政府の中枢で活躍しました。
※尊王攘夷とは、江戸時代末期におこった反幕府運動の考えで、「天皇を尊び、外国勢力を追い払う」というもの。
太宰府天満宮の特徴
太宰府天満宮の最大の特徴といえば、御神牛(ごしんぎゅう)でしょう。845(承和12)年の乙丑(きのとうし)に生まれた道真公の埋葬にも牛が関わったということで、牛は道真公の使いとされています。そのため、太宰府天満宮には牛が伏した像(御神牛像)が11体も奉納されていることが特徴的です。
また、道真公が京都の自宅の梅の木に別れの歌を詠んだところ、道真公を慕った梅の木が一夜にして大宰府まで飛んできたという飛梅伝説があり、飛梅がご神木になっています。多くの梅の木が奉納され、200品種ほどの梅が約6,000本もあり、梅の名所であることも大きな特徴です。季節ごとの花が咲き誇る境内は、季節を感じさせ、風情を楽しめます。
太宰府天満宮のある太宰府市ってどんな街?
太宰府市は、令和発祥の都として一躍有名になった市です。1,300年ほど前の九州の政治の中心だった大宰府(だざいふ)に、長官として赴任した大伴旅人(おおとものたびと)という人がいました。彼が開催した「梅花の宴」を詠んだ万葉集の一節(梅花の歌三十二首序文)から、令和という元号が生まれたそうです。
太宰府市は福岡市の南東にある人口7万1,500人ほど(2024年4月時点)の都市です。気候は比較的温暖で、福岡市のベッドタウンとしても人気があります。
市の木は「樟(くす)」で、太宰府天満宮や観世音寺、榎社などの境内に樹齢1,000年以上の大木が植えられており、国や県指定の天然記念物に指定されています。また、市の花は太宰府天満宮ゆかりの「梅」となっています。
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太宰府天満宮の見どころ5選
太宰府天満宮には天然記念物の大樟(おおくす)などの多くの見どころがありますが、絶対外せないものが5つあります。
道真公の使いである「御神牛」、過去・現代・未来を辿る「太鼓橋」、豪華絢爛で美しい「楼門(ろうもん)」、令和の大改修にともなって今しか見られない「仮殿(かりでん)」、京都から飛んできたという「飛梅(とびうめ)」です。これらの見どころを天満宮案内所から参拝する順でまとめましたので、ぜひ参考にして見学してくださいね。
頭をなでると知恵を授かる「御神牛」
牛は道真公と深いかかわりがあるため、地面に伏した牛の像が「御神牛」として奉納されています。
多くの参拝者がこの御神牛頭をなでて参拝するのですが、それはなぜでしょうか?実は、学業に秀でていた道真公の使いである「御神牛」の頭をなでることで、知恵を授かることができるという信仰があるからです。
境内には11の「御神牛」がいるので、試験に臨む人は全部探して頭をなでれば御利益が大きくなるかもしれませんね。ぜひ、全部見つけてなでましょう!
なお、延寿王院前にある写真の御神牛像は、1985(昭和60)年に奉納された彫刻家の冨永朝堂(とみながちょうどう)の遺作となります。冨永朝堂は、太宰府をこよなく愛した日本を代表する彫刻家です。太宰府天満宮近辺では、近くにある観世音寺(かんぜおんじ)の「厨子」、太宰府市役所のロビーにある「木彫りのレリーフ」などの作品を見学できますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
心字池にかかる、心身を清めるための「太鼓橋」
御神牛を過ぎると、大きな池が見えてきます。この池は心字池(しんじいけ)と呼ばれ、漢字の「心」をかたどって作られたそうです。太宰府天満宮の心字池にかかる3つの橋を太鼓橋と呼びますが、それぞれ過去・現在・未来を表しています。仏教の三世一念(さんぜいちねん)という思想です。この太鼓橋を順にわたることで心身を清めることができ、天神様にお参りする準備が整います。
3つの橋は、過去を表す太鼓橋、現在を表す平坦な直橋、未来を表す太鼓橋の順で御本殿に続いていますが、振り返らずにわたりましょう。これは、過去を振り返らず、しっかり未来へ向かって進みなさいということです。
橋をわたるポイントは、「振りむかない」「立ち止まらない」「つまずかない」ことになります。なお、参拝後は絶対に逆向きに橋をわたらず、池の周りの道を通って帰りましょう。これは、過去に溯らないためです。気をつけてくださいね!
心字池のまわりには様々な木々が植えられており、四季折々の移り変わりを感じられます。朱色の橋と梅、紫陽花、紅葉、雪化粧などがとても映えるため、池の周りの道では立ち止まってゆっくり風景も楽しみましょう。
表と裏で形が異なる美しい「楼門」
楼門とは2階建ての門のことです。太宰府天満宮の楼門は、正面(太鼓橋側)から見ると屋根が2層に見えますが、裏面(本殿側)から見ると1層に見えるという不思議な形状になっています。
何度か焼失と再建が繰り返されましたが、現在の楼門は1914(大正3)年に再建されたものです。この珍しい楼門は、近代神社建築の匠であり明治神宮を設計した安藤時蔵が手がけました。
楼門は鮮やかな朱塗りで、豪華絢爛でハッとするほど美しいので、実際に見ると感動することでしょう。筆者もあまりの美しさに驚いた記憶があります。
【2024年現在】御本殿の改修のために作られた特別な「仮殿」
25年ごとに式年大祭を執り行なう太宰府天満宮。なぜ25年ごとであるかといえば、道真公と25という数字には縁があるからです。道真公は6月25日に生まれ、2月25日に亡くなられたため、25日が縁日とされていて、毎月25日は月次祭があります。
道真公が亡くなってから2027(令和9)年で1,125年の節目となるため、2023(令和5)年から約3年をかけて御本殿の改修が始まりました。
124年ぶりに行われる令和の大改修に伴い、飛梅伝説をコンセプトにした「仮殿」で参拝者を迎えています。今しか見られない、大胆な見た目の「仮殿」は見ものです。屋根の上に緑の大地を配置したことで、周囲にある天神の杜(やしろ)と素晴らしい調和がとれています。とてもダイナミックで圧倒されますよ!
道真公の愛した梅「飛梅」
幼少の頃から梅をこよなく愛していた道真公。策略により太宰府に左遷されたときに、自宅の庭に植えていた梅の木に、次のような歌を詠んだそうです。
「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
すると、一夜にしてその梅の木が京都から大宰府に飛んでいったことから、飛梅と呼ばれています。
愛されていると感じた梅が道真公を慕って飛んでいくなんて、ロマンチックですよね。大きく成長した飛梅はご神木として大切にされており、道真公亡き後も美しい花を咲かせています。
なお、飛梅は極早咲きの八重の品種であるため、開花により、いち早く春の訪れを知ることができますね。
太宰府天満宮観光に最適なシーズンは?
太宰府天満宮を訪れるのに最適なシーズンといえば、やはり早春でしょう。なぜなら、太宰府天満宮は道真公と関係が深い梅がたくさん植えられており、梅がシンボルマークになっているからです。
平安時代の雅な宮中行事を再現する神事「曲水の宴」が執り行なわれる3月の第1日曜日であれば梅も咲いているため、おすすめといえます。
また、4月中旬から5月下旬ごろには、境内の樟(くす)が若葉をつけ、新緑を堪能できるため、生命力を感じることができますよ。
6月上旬から中旬にかけては、花菖蒲と紫陽花が楽しめます。
受験シーズンである10月から2月ごろは、多くの参拝客が詰めかけるため、観光するのであれば、3月から9月ごろがよいかもしれません。なお、受験生であれば、「特別受験合格祈願大祭」が行なわれる10月18日がおすすめです。
紅白の梅がうつくしい!満開で見ごろの2月
太宰府天満宮は、約200品種6,000本もの早咲きから遅咲きまで様々な梅が植えられた日本でも屈指の梅の名所。毎年2〜3月上旬まで、たくさんの種類の梅の木で紅白の花が咲き誇ります。
ご神木の飛梅は1月中旬から咲き始めるため、2月上旬から中旬くらいが最も梅が見ごろで、おすすめです。美しい梅やほのかな梅の花の香りを楽しめる2月に訪れましょう。
なお、2024年の飛梅の見頃は2月4日頃だったそうです(気候により変わります)。
受験生や春節を楽しむ中国人観光客が多く訪れるため、混雑は必至ですが、梅を愛でるならば、やはり2月上旬に気合を入れて訪れましょう!
太宰府天満宮では1〜2月ごろ雪が降ることがあります。折り畳み傘を持っていると便利です。また、福岡県の冬は風が強いことがあり意外に寒いため、コートやマフラーを着用することをおすすめします。使い捨てカイロは必需品ですよ!
太宰府天満宮の見学方法は?予約は必要?
太宰府天満宮の見学には特に予約は必要ありません。祈祷についても、当日受付で依頼できます。ただし、学校や塾などの団体での10月18日の「特別受験合格祈願」については、連絡が必要です。
なお、無料ガイドサービス(30分または60分コース)を受けたい場合も予約が必要ですので注意してくださいね。
見学の所要時間は、1〜3時間ほどです。祈願や宝物殿入館などを含めると時間がかかるでしょう。また、参道でのんびり買い物や食事を楽しんだり、周辺観光も堪能したりする場合、4〜6時間くらいの時間が必要です。
宝物殿入館にはチケットの購入が必要!
太宰府天満宮の宝物殿に入館するにはチケットが必要です。
チケットは、宝物殿受付で購入できます。なお、障害者手帳の掲示により、付添人1名まで半額で入館できます。団体の場合、あらかじめ連絡が必要です。
太宰府天満宮宝物殿の入館料金 | ||
---|---|---|
区分 | 個人 | 団体(30人以上) |
一般 | 500円 | 400円 |
大学生・高校生 | 200円 | 100円 |
中学生・小学生 | 100円 | 50円 |
なお、境内にある「菅公歴史館」と近くにある「九州国立博物館」との3館共通チケット(太宰府天満宮・九州国立博物館 共通チケット)であれば、3館分で一般1,400円のところ、1,000円で入館できます(一般のみの発売)。
「太宰府天満宮・九州国立博物館 共通チケット」は、太宰府天満宮宝物殿・菅公歴史館・九州国立博物館1階チケット販売所で購入可能です。
事前予約は必須?
太宰府天満宮や宝物殿では基本的に予約を受け付けていませんが、以下の場合は、連絡が必要です。
- 宝物殿では、団体の場合はあらかじめ連絡が必要
- 10月18日の「特別受験合格祈願」については、学校や塾などの団体の場合は、10月16日までに連絡が必要(個人名ではなく、団体名を読み上げるため)
また、無料ガイドサービスを受ける場合は、3日前までに申し込みフォームまたはFAXにて事前予約が必要となります。無料ガイドサービスを受ける場合は、下記からご確認ください。
太宰府天満宮観光に要する時間
太宰府天満宮に参拝するだけであれば、1時間あれば可能です。しかし、参道で買い物や梅ヶ枝餅(うめがえもち)の食べ歩き、観光などをするのであれば、3時間ほどかかるでしょう。
なお、太宰府天満宮周辺の観光をするのであれば、6時間ほど必要かもしれません。
周辺には、下記のような観光スポットもあります。時間があればぜひ巡ってみてくださいね。
- 九州国立博物館
- 宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)
- 観世音寺(かんぜおんじ)
- 大宰府展示館
- 太宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)
- 戒壇院(かいだんいん)
太宰府天満宮へのアクセス・行き方
太宰府天満宮観光の拠点となる都市は福岡市。福岡市から太宰府天満宮へ行く方法が一般的です。ここでは、バス、電車、レンタカーまたは自家用車を使ったそれぞれの行き方を解説します。
最も一般的な移動は電車
大宰府天満宮は全国から参拝客や観光客が訪れる観光名所です。そのため、外国人を含めて遠方から訪れる人が多く、基本的には電車で移動することになります。
福岡空港から
- 国内線ターミナルから福岡市営地下鉄「天神駅」下車、西鉄大牟田線の福岡(天神)駅から「二日市駅」まで行き、西鉄太宰府線へ乗り換えて「太宰府駅」で下車、徒歩5分で約60分(運賃は約700円)
- 国際線ターミナルから直行バス(旅人)で西鉄「太宰府駅」下車、徒歩5分で約25分(運賃は600円)
- レンタカーで高速道路利用または一般道利用で30分程度(約15km)(高速料金は630円)
JR博多駅または西鉄天神駅から
- 博多駅から福岡市営地下鉄「天神駅」下車、西鉄大牟田線の「福岡(天神)駅」から「二日市駅」まで行き、西鉄太宰府線へ乗り換えて「太宰府駅」で下車、徒歩5分で約50分(運賃は約500円)
- 博多駅からは、直行バス(旅人)で西鉄「太宰府駅」下車、徒歩5分で約45分(運賃は700円)
- 西鉄「天神駅」から「二日市駅」まで行き、西鉄太宰府線へ乗り換えて「太宰府駅」で下車、徒歩5分で約35分(運賃は420円)
- 博多駅からレンタカーまたは自家用車で、高速道路利用または一般道利用で30分程度(約17km)(高速料金は630円)
なお、博多駅から大宰府天満宮への詳細な行き方については関連記事「【2024年最新】博多駅から太宰府天満宮へのアクセス!バスや電車など最安・最速の行き方3選」を参照ください。
費用を節約するなら電車がおすすめ
福岡市内から大宰府天満宮に移動する場合、最も安くなるのは電車です。レンタカーや自家用車の場合、駐車料金がかかるため、近くの色々な観光スポットもまわるのであれば、お金がかかります。
その点、電車と徒歩であれば、時間がかかりますが、移動費用は安く上がるでしょう。
最短で向かいたいならバスがおすすめ
直行バスであれば、最短時間で太宰府天満宮へ移動できます。
ただし、運行スケジュールやその日の道路状況にも大きく影響されるため、時間が限られている場合は注意が必要です。都合に合わせてバスか電車を選択しましょう。
自由度を高くするならレンタカーか自家用車
できるだけ徒歩を避けて、観光スポットをまわるのであれば、レンタカーや自家用車の利用がよいでしょう。また、料金を気にしないのであれば、タクシーで半日観光コースなどを選ぶと、道に迷わず、便利です。ただし、駐車場がないと困るため、あらかじめ駐車場情報を集めておくとよいでしょう。
太宰府天満宮周辺のグルメ・食べ歩きスポット
大宰府天満宮の参道には色々なグルメや食べ歩きのスポットがあります。特に、梅ヶ枝餅(うめがえもち)は、大宰府天満宮を代表する名物です。これは絶対外せないおやつといえます。
また、受験生は一蘭で合格ラーメンを食べましょう。店内も縁起がよくて嬉しい気持ちになるでしょう。なお、その他にも、明太茶漬けや肉まんなどのテイクアウト商品を提供するお店があるので、好みのものを選んで食べ歩きしてくださいね。
太宰府観光協会の食べ歩きマップはこちら!
梅ヶ枝餅
梅ヶ枝餅は、道真公に深いかかわりがありました。左遷となった道真公は食べるものにも困窮しており、見かねた近所の老婆が麹のご飯を梅の枝に添えて差し入れたものが始まりとされています。また、老婆が家の隙間からこっそりと梅の枝に刺したお餅を差し入れたという説もあります。
道真公を祀った大宰府天満宮の門前町で梅ヶ枝餅が誕生したのは、必然といえますね。
お店によって微妙に風味が異なるので、3店ほどのお店で食べ比べすると楽しいです。筆者は美味しすぎて5つほど比べたので、お腹がいっぱいになりました。ちなみに、こしあんではなく粒あんを使うのが梅ヶ枝餅の秘訣です!
材料は、米粉・小豆・砂糖・塩の粒あんタイプだけなので、ビーガンやベジタリアンにも人気です。
毎月17日には古代米入り、25日にはよもぎ入りの特別な梅ヶ枝餅も販売されるので、ぜひどちらかの日程で訪れてみてはいかがでしょうか?
「天山」
大宰府天満宮の参道にある「天山(てんざん)」は、鬼瓦最中(おにがわらもなか)がメインの人気店。テレビや雑誌でも取り上げられるお店です。鬼瓦最中には災難除けや厄除けの意味があり、縁起物のお土産として人気を博します。
原料にこだわり、北海道十勝産の小豆と佐賀県脊振山(せぶりさん)周辺のもち米を使っています。11〜3月は高級グレードのあまおう苺DXを使った和菓子を製造販売し、大人気です。
土日祝の午後は行列ができるため、早めに購入することをおすすめします。
「一蘭 太宰府参道店」の合格ラーメン
一蘭は豚骨ラーメンの人気チェーンです。臭みのない豚骨スープは九州人だけでなく、全国で愛されています。筆者も大好きなラーメンです。
一覧太宰府参道店では、特別なメニューがあるので紹介します。それは、合格ラーメンです。合格を届けるために、「5角形の合格どんぶり」「59cmもある長い麺」「店員からの合格にちなむ言霊」「縁起のよい名前の店員と絵馬の形の名札」など創意工夫した、「合格ラーメン」を提供しています。
また、2,000円でおつりが590円になる合格セットというメニューもありますよ。受験生には、ぜひ食べて頂きたい逸品です!
店内は、5角形の合格イス、落ちないハンガー、Tall(トオル)コップ、トイレ(トオルと記載)など縁起をかつぐお店になっています。合格ラーメンを食べて、絶対合格したいですね!
太宰府天満宮観光における注意点
大宰府天満宮で気をつけるべき点はいくつかあるので、注意しましょう。
楽しく素晴らしいお参りにするためにも、ぜひ気をつけてくださいね。
太鼓橋をわたる際の注意点
太鼓橋の紹介でもお伝えしましたが、とても大切なことなので、改めて紹介します。
特に、参拝後には橋をわたらないようにしてください。過去に遡ることになるため、縁起が悪いとかんがえられています。
- 第1の橋は過去を表すので「振りむかない」こと
- 2番目の橋は現在を表すので「立ち止まらない」こと
- 最後の橋は未来を表すので「つまずかない」こと
- 参拝後にはわたって帰らないこと(逆進しないこと)
お参りのついての注意事項
身のまわりに不幸があったときは、神社のお参りは極力ひかえましょう。なお、お参りを控えるべき期間に受験などで祈願したい場合は、代理参拝や郵送による祈願受付をしています。
郵送での祈願申し込みはこちらから。
なお、ペット連れの参拝はできません(盲導犬などは除く)。
- 忌中は参拝をひかえ、喪中になれば参拝可能(仏教の四十九日をあけるまで)
- どうしても参拝できない場合は、代理参拝や郵送での祈願受付も可能
- 祈願を受ける場合、軽装を避ける(神様にお参りする服装を意識すること)
- ペット連れでの参拝は禁止(盲導犬・聴導犬・介助犬等を除く)
長時間の移動・参拝時間を前提に予定を立てる
大宰府天満宮の周辺には太宰府の歴史に触れることができる観光スポットが多く存在します。電車やバスは運行時間が決まっており、便数が少ない時間帯もあるため、余裕をもったスケジュールを立てましょう。
祈願を行う場合、受付人数によっては時間が大幅に後ろ倒しになることもあり得ます。また、福岡市内は観光客も人口も多いため、渋滞が発生することが多いため、ギリギリの予定は立てない方がよいでしょう。
太宰府天満宮は1〜2月ごろが非常に混みあうため、時間は十分取り、しっかり参拝してくださいね。
歩きやすい靴で行く!ヒールやサンダルはNG
太宰府天満宮は、誠実で真面目な菅原道真公をお祀りしている神社です。参拝時には、平服で構いませんが、それなりの服装で訪れるのが礼儀でしょう。高校生以上(大人)で半ズボンやサンダル履きは厳禁です。祈願を受ける場合は、なおさら服装には気をつけましょう。
また、境内は広く、角度のついた橋や砂利道もあるため、ヒールやサンダル履きだとケガをする恐れもあります。
太鼓橋でつまずいてしまうのはよくないので、ヒールのない靴がおすすめです。
太宰府天満宮の観光を満喫しよう
この記事では、太宰府天満宮の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセス、参拝の注意点などをご紹介しました。太宰府天満宮には、麒麟像や鷽(うそ)像などの他の見どころも満載で、一度は訪れたいパワースポットです。
紹介した情報を参考に、ぜひ太宰府天満宮や周辺の観光を満喫してみてくださいね!
太宰府天満宮の基本情報 | |
---|---|
住所 | 福岡県太宰府市宰府4丁目7-1 |
電話 | 092-922-8225(9:00~17:00) |
開門時間 | 春分の日より 6:00 秋分の日より 6:30 |
閉門時間 | 4~5月/9~11月 19:00 6~8月 19:30 12~3月 18:30 |
休業日 | 太宰府天満宮は、休業日なし ただし、宝物殿は月曜休館(祝日の場合は開館)、菅公歴史館は火・水曜日休館 |
祈願受付時間 | 8:45~18:00頃 |
宝物殿および菅公歴史館の開館時間 | どちらも、9:00~16:30(入館は16:00まで) |
アクセス | 詳細は前述のアクセスを参照のこと ・福岡空港から 国内線ターミナルから福岡市営地下鉄と西鉄電車で「太宰府駅」まで行き、徒歩5分で約60分 国際線ターミナルから直行バス(旅人)と西鉄電車で「太宰府駅」まで行き、徒歩5分で約25分 レンタカーで高速道路利用または一般道利用で30分程度 ・JR博多駅から 博多駅から福岡市営地下鉄と西鉄電車で「太宰府駅」まで行き、徒歩5分で約50分 博多駅からは、直行バス(旅人)と西鉄電車で「太宰府駅」まで行き、徒歩5分で約45分 ・西鉄「天神駅」から 「太宰府駅」で下車、徒歩5分で約35分 ・博多駅からレンタカーまたは自家用車で 高速道路利用または一般道利用で30分程度 |
料金 | 太宰府天満宮への入場は無料 宝物殿 一般:500円、大学生・高校生:200円、中学生・小学生:100円(30名以上は団体料金) 菅公歴史館 一般:200円、大学生・高校生:150円、中学生・小学生:100円(30名以上は団体料金) |
公式サイト |
cover photo by pixabay