【2024年最新】ブルージュでおすすめの観光地12選！名所や穴場を厳選

ブルージュには人気の観光スポットがいっぱい！

ベルギーの首都・ブリュッセルから、鉄道で1時間ほどの距離に位置しているブルージュ。中世ヨーロッパの名残が色濃く残る街として、ベルギーの代表的な観光都市として国内外から高い人気を集めています。

ゆったりとした時間が流れるミンネワーテルや運河クルーズ、チョコレートショップやポップな色合いのマルクト広場など、おすすめの観光スポットが目白押し！

今回は、そんなブルージュの人気観光地をご紹介します！人気の有名スポットから穴場スポットまで厳選したので、ぜひブルージュ旅行の参考にしてくださいね。

＼NEWTでベルギー旅行をチェック！／

ブルージュで絶対行きたいおすすめ観光地10選

まずははじめてのブルージュ旅行でかならず訪れたい、人気の定番観光地の見どころを紹介していきます！

ブルージュはコンパクトにまとまった町のため、歩いてのんびり観光することもできます。現地ツアーを利用して効率よく観光したり、ガイドツアーを聞きながらコアなブルージュ旅行を楽しむのもおすすめですよ！

聖母教会

ミケランジェロの聖母小僧がある教会

聖母教会はブルージュを代表するローマ・カトリック教会の教会です。122メートルのとても背の高い尖塔が特徴の教会は、アントウェルペンの聖母大聖堂（123メートル）に抜かれる1518年までは、フランデレン地域でもっとも高い建築物とされていました。

そんな聖母教会は10世紀以前より存在していたといわれ、12世紀初頭にロマネスク様式で建築したのち焼失、その後1361年に西フランデレン産のレンガを用いて完成しました。何度か改修を繰り返して完成した聖母教会は、さまざまな建築様式が混在していることも特徴のひとつです。

教会のなかには1720年代に製作されたパイプオルガンや、イタリアの彫刻家・ミケランジェロの彫刻「ブルージュの聖母子像」があることで有名です。ミケランジェロの彫刻の完成作があるのは世界でもたった3箇所で、そのひとつがブルージュの聖母教会のなかにあります。

ミケランジェロの彫刻がイタリア国外に持ち出されるのは非常にまれで、ブルージュを代表する宝といわれるほど。イタリア旅行に行かずとも世界的に有名な彫刻を観覧できるため、聖母教会に立ち寄ったときはぜひチェックしてみてくださいね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

メムリンク美術館

ベルギー7大秘宝のひとつが収蔵されている美術館

聖母教会の向かいにあるメムリンク美術館は、12世紀から存在する聖ヨハネ施療院の建物を改装した美術館です。フランス宮廷画家であったメムリンクが、兵士のころに身体を看護治療したのが聖ヨハネ施療院で、そこで描きだした絵が有名になり「メムリンク美術館」と名づけられました。

展示されている美術品もメムリンクの作品が中心で、うち4点は聖ヨハネ施療院のために描かれた作品といわれています。

また、メムリンク美術館にはベルギー7大秘宝のひとつにあげられる「聖女ウルスラの聖遺物箱」や、三連祭壇画の「聖カタリナの秘密の結婚」が展示されています。なかでも聖女ウルスラの聖遺物箱は貴重な作品で、複数のパネルに描かれた4世紀末の聖女ウルセラの物語は必見です！

そのほか、病院として機能していたころの記録、当時の医療器具、中世の医療史などが展示され、敷地内には会議室や展示センターとしても使用されています。メムリンク美術館へ訪れたときは、ぜひ隅々までチェックしてみてくださいね。

※2023年11月24日現在、臨時休館中。2023年12月26日に再開予定ですが、詳しい内容は公式サイトの情報をご確認ください。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

マルクト広場

ユネスコ世界遺産に登録された人気の観光地

マルクト広場はブルージュの中心部にあり、ユネスコ世界遺産にも登録されている広場です。色とりどりの建物と石畳が、中世ヨーロッパの雰囲気を感じられると人気の観光スポットのひとつにあげられています。

広場はレストランやカフェが立ち並び、観光客だけでなく地元の人たちも多く訪れています。ポップな色どりの建物を背景に写真撮影をする人や、スケッチをする人も多く見受けられるスポットです。

広場の中心には14世紀はじめの市民蜂起の英雄、ピーター・ド・コニングとヤン・ブレイデルの2人の像が立っています。広場を走る馬車は観光客も乗ることができるため、中世ヨーロッパの雰囲気を存分に味わえますよ！

また、地元の人に混じってマルシェでお買い物もおすすめです。ブルージュで採れた食材を使って、ホテルで調理してみるのも楽しいかもしれませんね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ミンネワーテル（愛の湖公園）

恋人の伝説が残されている美しい人気名所

ミンネワーテル（愛の湖公園）は、ブルージュの中心部より南に位置する緑豊かな公園です。歴史的な建物が多く残り観光客で賑わっている中心部から少し離れているので、ゆったりとした時間を過ごせることで人気のスポットです。

かつてブルージュの人々は水の精霊（オランダ語でミンネン）が湖に住んでいると信じていたことが、この公園の名前の由来になっています。ベギン会修道院から徒歩で行けるので、合わせて訪れるのもおすすめ！

また、公園内ではミンナとストロンバーグという若い男女の恋が結ばれず、湖に身を投げて心中したという悲恋な伝説が語り継がれています。その伝説から、パートナーと一緒に湖にある橋を渡れば永遠の愛を約束できるという言い伝えがあるそうですよ！

ほかにも、湖では優雅に泳ぐ白鳥が見られたり、美しい湖畔のベンチでのんびりした時間を過ごしたりと、ロマンチックなひとときを過ごせます。サイクリングなどアクティブに公園を楽しめるエリアもあるため、さまざまなシチュエーションを満喫できますよ。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ベギン会修道院

女性の自立を目指した女性だけの修道院

ミンネワーテルのすぐ横にあるベギン会修道院は、12世紀のベルギーで女性の自立支援のために女性だけで組織された修道院です。現在、ベルギー西部のフランドル地方にディースト、ルーヴェン、リール、ブルージュなど13の修道院が点在し、世界遺産として登録されています。

1245年に創設されたベギン会修道院は、豊かな自然のなかにあり、森のなかで白壁が映えその美しい佇まいが特徴です。にぎやかな街から一転し、静寂な空気に包まれながら、当時の女性たちが自分の意思で生きていくための術を身に付けたといわれています。

また、ブルージュのベギン会修道院は、オードリー・ヘップバーン主演の映画「尼僧物語」のロケ地としても有名です。ベルギーとコンゴを舞台にカトリック修道院の尼僧となった一人の女性を描いた作品で、修道院の外観がロケで使用されたといわれています。

20世紀に入り女性たちが社会進出を遂げ、ベギン会は衰退しましたが、当時のベルギーで自立を目指す女性たちに希望の光を与えた唯一の存在といえるでしょう。現在は、ベネディクト会の修道女たちが生活している様子を見ることができます。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ベルフォート（ブルージュの鐘楼）

ブルージュの町を見守るユネスコ世界遺産の鐘楼

ブルージュを代表する印象的な建物、ベルフォート（ブルージュの鐘楼）は13世紀に建てられました。フランスとベルギーに残っている55の鐘楼とともに、ユネスコ世界遺産にも登録されている貴重な建造物です。

高さ83メートル、366段の階段を登りきった先には、ブルージュの街を見渡せる絶景が広がります。階段の途中には街の憲章や印章、財宝が保管されていた宝物館がもあるため、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

宝物館のなかをさらに進むと、カリヨン（鐘楼などに設置される鐘と鍵盤を組み合わせて演奏する有音程打楽器のこと）を動かす印象的な音楽ドラムと、塔にある47個のカリヨンベルを演奏するための鍵盤が見られます。

水曜日、土曜日、日曜日の午前11時から正午まで美しいメロディーを奏で、夏には特別なカリヨンのコンサートも開かれます。近くまで立ち寄ったときは、ぜひその音色を楽しんでみてくださいね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

運河クルーズ

ブルージュを取り囲む運河のクルーズツアー

水の都とも呼ばれているベルギー・ブルージュは、街を取り囲むようにして美しい運河が流れています。時間に余裕のある方は、中世を感じられる景色を楽しみながら運河クルーズを体験してみるのもおすすめです。街歩きでは見られない、ブルージュの魅力を発見できるかもしれませんね。

運河クルーズは、ブルージュの中心部にある5つの船乗り場から乗船できます。クルーズ時間は約30分で、船長がヤン・ファン・エイク広場ベギン会修道院など、クルーズ中でもっとも美しいスポットを案内してくれます。説明は乗船している乗客の国籍によってことなるため、運が良ければ日本語での説明が聞けるかもしれません！

また、運河クルーズを楽しめるのは3月上旬から11月中旬のあたたかい季節。それ以降は船会社によって営業することもあるため、現地の観光案内所や公式サイトをチェックして利用してみてくださいね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ドゥ・ハルヴ・マーン醸造所

ブルージュに唯一残るビールの醸造所

ドゥ・ハルヴ・マーン醸造所はブルージュにある唯一のビール醸造所で、年間訪問者は10万人を超え国内でもっとも訪問者の多い醸造所のひとつとして知られています。ハルヴ・マーンはフラマン語で「半月（ハーフ・ムーン）」を意味し、醸造所のシンボルマークとして使われています。

施設内にはカフェレストランやギフトショップも併設され、できたてのビールを楽しむことも！ギフトショップでは醸造所で作られたビールだけでなく、オリジナルグッズなども販売されていますよ。

さらに、ビール愛好家にはたまらない、試飲付きのガイド付きツアーも開催されています。ガイド付きツアーは45～90分ほどで、オランダ語・フランス語・英語に対応しています。

夏の暑い日などは、観光のあとにグッと飲み干すビールはより一層美味しく感じられるのではないでしょうか。ツアー内容によって試飲できるビールの種類や回数が異なるため、ぜひ公式サイトでチェックしてみてくださいね！

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

聖血礼拝堂

キリストの聖なる血を拝める小さな礼拝堂

聖血礼拝堂は、ユネスコ世界遺産にも登録されている、ブルージュ歴史地区の構成資産のひとつです。12世紀に十字軍に参加したフランドル伯のティエリー・ダルザスが持ち帰ったといわれている「聖血（キリストの血）の遺物」が祭壇に収められていることから、聖血礼拝堂と呼ばれています。

ブルージュ市庁舎の横にくっついている小さな礼拝堂ですが、キリスト教会によっては貴重な聖遺物を預かる場所として、バジリカ（一般の教会よりも上位の教会）という栄誉あるタイトルを持ち、世界中から巡礼者が訪れる場所になっています。

1階の礼拝堂はロマネスク様式で聖バシリウスに献納された納骨堂、2階は15～16世紀にゴシック様式へ改築された礼拝堂となっています。礼拝堂のすぐ隣には小さな聖血博物館があり、聖遺物や衣装などが展示されているため、博物館にも足を運んでみてくださいね。

また、聖血礼拝堂では季節ごとのイベントが開催されていることも魅力のひとつ。なかでもキリスト昇天祭では聖血の行列がおこなわれ、礼拝堂に奉られている聖血とともに、市民が街中を練り歩きます。礼拝堂は閉館するため立ち寄れませんが、市民たちの仮装にも注目してみてくださいね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ブルージュ市庁舎

何世紀もの歴史を持つブルージュの中心地

聖血礼拝堂に隣接しているブルージュ市庁舎は、15世紀に完成したファサードが特徴的なゴシック様式の建物です。ベルギー北部ではもっとも古い市庁舎で、建物の正面には聖書に登場する聖人やブルージュの偉人たちの彫像が飾られています。

1階部分は無料で閲覧できる展示スペースがあり、2階はブルージュの歴史を紹介するミュージアムになっています。

市庁舎のすぐ隣にはルネサンス様式で建てられたブルージュの公文書館聖血礼拝堂、ブルク広場など人気観光スポットが隣接しているため、合わせて観光するのがおすすめです！

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ブルージュで知る人ぞ知る穴場観光地2選

歴史的な情景が残るブルージュには人気の観光スポットがたくさんありますが、中心部から少しだけ足を伸ばすとユニークな穴場スポットも。

ここでは、ブルージュ旅行を目一杯楽しみたい方や、時間に余裕のある方は、ぜひ立ち寄りたい穴場スポットをご紹介します。

フリッツ博物館

ベルギー名物・フリッツ専門のユニークな博物館

フリッツ博物館は、ベルギー名物のひとつであるフリッツ（フライドポテト）の博物館！ベルギーで愛されているフリッツに関する歴史的な資料や魅力を展示している、少し変わった博物館はブルージュの中心部からほど近い距離に位置しています。

博物館内の展示はフリッツの歴史からはじまり、作り方や美味しく揚げるためのコツなど、興味深い情報が満載！フリッツ博物館に立ち寄ったあとは、ベルギーのレストランやカフェでかならずでてくるフリッツがより一層美味しく感じられるかもしれませんね。

また、フリッツ博物館の見どころのひとつに、フリッツの試食があります。さまざまなソースやトッピングを選びながら、揚げたての美味しいフリッツを堪能できますよ。

フリッツ博物館は小さな子どもから大人まで楽しめる博物館のため、子連れ旅行にもピッタリのスポットです！歴史的な観光地の多いブルージュで、ユニークな博物館を訪れほっこりした時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

レースセンター

ベルギーの伝統工芸品であるベルギーレース

ブルージュの美しい伝統工芸のひとつに、ボビンレースに代表されるレースがあげられます。中世の時代から続く美しいベルギーレースはベルギー経済に貢献し、国内はもちろんヨーロッパ各地の貴族や聖職者たちの衣装を華やかに彩ってきました。

現在は機械化・量産化が進みましたが、伝統的な手作業が生きたハンドメイドの作品も多く作られ、数々のコレクションが展示されています。

また、レースセンター内では伝統的な技術を継承するために、実際にレースを作成できるワークショップや、短期・長期講習が開催されています。関連書籍やギフトアイテムが販売されているオンラインショップもあるため、気になるアイテムがあれば購入してみるのもおすすめです。

さらに、レースセンターの最上階では毎日午後に（日曜日と祝日を除く）レースのデモストレーションがおこなわれています。熟練の職人や愛好家たちがたくさんのボビンを軽やかに扱い、繊細なレースが紡がれていく様子は圧巻です！ワークショップは難しいという方も、ぜひ覗いてみてくださいね。

※2023年11月24日のレート、1ユーロ＝163.22円で計算

ブルージュ観光を満喫するためのおすすめモデルコース

観光スポットからグルメまで、見どころいっぱいのベルギー・ブルージュ。せっかくなら朝から夜まで時間いっぱい楽しみましょう。

グルメは、本場のチョコレートからフリッツなどを取り入れると、ブルージュならではの雰囲気を感じられるのでおすすめです！

＜スケジュール例＞
1日目　ブルージュ到着→マルクト広場でちょっぴり観光＆ランチ→市内観光（ベルフォート、ブルージュ市庁舎、聖血礼拝堂）→運河クルーズで景色を堪能→魚市場で本場のベルギーグルメを満喫

2日目　ホテルで朝食→ミンネワーテル＆ベギン会修道院で美しい自然に触れる→ドゥ・ハルヴ・マーン醸造所で美味しいビールを味わいながらレストランで食事→街並みを楽しみながら散策

3日目　ベルギーワッフルの朝食→市内でショッピング＆ビールやチョコレートのお土産探し→帰国

ブルージュは比較的小さな街のため、効率よく観光スポットを巡れるところが魅力のひとつ。美味しいビールやチョコレート、フリッツが有名なベルギーでは、ブルージュの歴史的な街並みを楽しみながらグルメも満喫できますよ！

よりコアな観光を楽しみたい方は、積極的に観光ツアーやガイド付きツアーを利用してみてくださいね。

ブルージュの人気観光スポットを満喫しよう

この記事では、ブルージュのおすすめの観光スポットを都市ごとに紹介しました。名所や見どころがいっぱいあるブルージュでは、効率よく観光もグルメも楽しむのがおすすめです。

ぜひ紹介した観光地を参考に、ベルギー・ブルージュ旅行のスケジュールを立ててみてくださいね！

※記事内の金額は2023年11月23日のレート、1ユーロ＝162.83円で計算で計算しています。
cover photo by pixabay