【2024年最新】ジンバブエの治安は？危険な場所や注意点を解説

ジンバブエの治安はいい？悪い？

ジンバブエの治安情勢は比較的安定していますが、犯罪発生率は周辺国と同程度で、日本と比べると高い水準にあります。外務省の危険情報では、全土に「レベル1：十分注意してください」が設定されています。

首都ハラレをふくむ主要都市の治安は比較的平穏ですが、スリや置き引きなどの一般犯罪のリスクは常にあるため、警戒をおこたらないことが重要です。また、デモが発生した際には、治安当局との衝突や暴動に発展する可能性もあるので、近づかないなど適切な行動をとってください。

ジンバブエの夜間の治安状況

ジンバブエの主要都市では、夜間の一人歩きはさけた方が賢明です。とくに、ハラレ市内の中心部（CBD）は犯罪発生率が高いため、夜間の立ち入りは控えましょう。

人通りの少ない場所では強盗のリスクも高まります。夜間の移動には、信頼できるタクシー会社を利用するのがおすすめです。ただし、白タクと呼ばれる無認可タクシーは、安全性に欠けるため利用をさけてください。

ジンバブエで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

ジンバブエには、下記のような犯罪率の高い地域もあります。

• ハラレ市内のCBD
• ハラレ市のタウンシップ
• 国境ぞいの地域

観光で訪れる際は危険度の高いスポットを把握し、できるかぎり立ち入らないようにしましょう。

ハラレ市内のCBD（中心業務地区）

ハラレの中心部は、違法な取引を行う商店が多く集まるエリアです。とくに夜間は、警察と商店の衝突が、たびたび発生するため、旅行者は立ち入りをさけるのが賢明です。スリや置き引きなどの一般犯罪のリスクも高いので、昼間でも人ごみの中では十分注意してください。貴重品は肌身離さず持ち、常に周囲の状況に気を配りましょう。

ハラレ市のタウンシップ（高密度居住区）

ハラレ市内には、ミバレやエプワースなどのタウンシップと呼ばれる高密度居住区があります。高密度居住区は貧困層が集中しているため、スリや置き引き、時には強盗などの犯罪が多発しています。外国人旅行者が立ち入ると目立ってしまうため、犯罪者のターゲットになりやすいのです。治安当局のパトロールも少ないため、旅行者は安全のためにも立ち入りを控えてください。

国境ぞいの地域

ジンバブエの国境ぞいの地域は、密輸や不法移民の温床となっています。とくに、モザンビークとの国境付近では武装集団の活動も報告されているため、旅行者は十分な注意が必要です。

国境ぞいでは治安当局による厳しい取り締まりが行われているため、身分証明書の提示を求められる可能性もあります。トラブルに巻き込まれないためにも、国境付近への立ち入りはさけるのが無難でしょう。

ジンバブエで観光客が被害にあいやすい犯罪は？

ジンバブエは魅力的な観光地ですが、一般犯罪のリスクは高めです。下記のような観光客をねらう犯罪が後を絶ちません。

• スリ・ひったくり
• 詐欺
• 強盗
• 車上荒らし

具体的な犯罪の種類や手口を解説するだけでなく、対策についても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スリ・ひったくり

ジンバブエでは、人ごみをねらったスリやひったくりが多発しています。観光客は目立ちやすいため、ねらわれやすい傾向にあります。

混雑した場所では、バッグを体の前で抱えるなどの対策が必要です。ポケットに貴重品を入れるのはさけ、なるべく肌身離さず持ち歩くようにしましょう。

詐欺

ジンバブエでは、観光客をねらったさまざまな詐欺が報告されています。例えば、偽の警官を装って金品を要求したり、両替の際にレートを不当に操作したりするケースがあります。

親切な提案でも見知らぬ人からの申し出には十分注意し、安易に信用しないでください。また、両替は必ず正規の金融機関で行うようにしましょう。

強盗

ジンバブエの主要都市では、強盗のリスクも高まります。とくに夜間や人通りの少ない場所では注意が必要です。

万が一、強盗に遭遇した際は犯人が武器を持っている可能性もあるため、抵抗せず身の安全を最優先にしてください。貴重品は目立たない場所に隠し、不要な現金は持ち歩かないようにしましょう。

車上荒らし

ジンバブエでは、駐車中の車両をねらう事件が多発しています。車内に貴重品を残さないことが大切です。また、ドアロックを徹底し、防犯アラームを設置するなどの対策も有効でしょう。レンタカーを利用する際は、警備員が常駐しているなど、できるだけ安全性の高い駐車場を選んでください。

ジンバブエでの防犯対策

ジンバブエで犯罪被害にあわないためには、日ごろから警戒心を持つことが大切です。ここでは、ジンバブエで安全に過ごすための防犯対策を4点、ご紹介します。

• 貴重品は見えない場所に
• スリ対策を徹底
• 政情に関する話題はさける
• 日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう

旅行者がねらわれやすい犯罪もあるので、旅行前にしっかりチェックして対策しておくと、ジンバブエを安心して楽しめますよ！

貴重品は見えない場所に

スリや置き引きのリスクを減らすために、貴重品は見えない場所に保管してください。多額の現金やパスポートは、ホテルの金庫に預けるか、目立たないウエストポーチなどに入れて肌身離さず持ってください。また、観光中に必要以上の貴重品を持ち歩かないようにするのも重要です。

スリ対策を徹底

スリ対策を徹底することも重要です。人ごみの中では、バッグを体の前で抱えるようにしましょう。また、ズボンの後ろポケットに財布を入れるのは危険です。スリに気づきにくいので、前ポケットやカバンの中に入れてください。

政情に関する話題はさける

ジンバブエでは政治的な話題に触れないようにしてください。知らず知らずのうちに、相手を不快にさせてしまう可能性があるからです。また、デモなどが発生した際には近づかないようにしましょう。巻き込まれると危険ですし、外国人が参加すると誤解を招く恐れもあります。

日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう

在ジンバブエ日本国大使館では、現地の治安情勢を分析した「安全の手引き」を発行しています。渡航前に必ず目を通し、最新の注意点を把握しておきましょう。また、「たびレジ」への登録で、緊急事態発生時の連絡を受け取ることもできます。

安全の手引き：https://www.zw.emb-japan.go.jp/files/100616835.pdf

もしジンバブエで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

ジンバブエ旅行中に万が一犯罪に巻き込まれてしまったら、慌てずに適切な対応をとることが大切です。警察への通報はもちろん、状況に応じて病院や大使館、保険会社への連絡も必要になるかもしれません。緊急時に慌てないよう、事前に連絡先をリストアップしてメモしておくと安心です。

緊急通報先

ジンバブエの緊急通報先は、下記の通りです。

• 警察：999
• 消防：999
• 救急：999

緊急事態が発生した際は、すぐに「999」に電話をかけましょう。オペレーターが状況を確認し、適切な部署につないでくれます。 緊急時の連絡先を事前にチェックすることで、安心してジンバブエの旅を楽しめるはずです。

在ジンバブエ日本国大使館

住所：4th Floor Social Security Centre, Corner Sam Nujoma Street／Julius Nyerere Way, Harare, The Republic of Zimbabwe.
電話：＋263（0）242－250025～7
緊急連絡先：0712－202086
メールアドレス：zryoji@hz.mofa.go.jp（領事関係）
営業時間：月～金 8：15～12：45、13：45～17：00（土日祝閉館）
公式サイト：https://www.zw.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

治安情報をチェックしてジンバブエ旅行を楽しもう！

ジンバブエは魅力的な観光地ですが、治安面でのリスクも存在します。犯罪多発地域をさけ、適切な防犯対策を講じることで、安全に旅行を楽しめるでしょう。

万が一のトラブルに備えて、緊急時の連絡先も把握しておくことが大切です。最新の治安情報をチェックしつつ、平和な国民性を持つジンバブエの人々との交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。

cover photo by pixabay