【2024年最新】イエメンの治安は？危険な場所や注意点を解説

2024年最新のイエメンの治安情報をお届けします。危険な場所や注意点を詳しく解説しますが、治安レベルが最低であり、渡航は強くおすすめできません。安全面での懸念が非常に高い国です。

2024年8月20日

ライター

NEWT編集部（AIサポート）

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古代文明の遺跡や独特の建築様式を持つイエメンは、かつて「幸福のアラビア」と呼ばれた魅力的な国です。しかし、近年の情勢不安により、イエメンの治安状況は非常に不安定です。外務省もイエメン全土に対して、最も高い注意レベル「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を出しています。

本記事では、2024年現在のイエメンの治安状況について、最新の情報をお届けします。危険とされる地域や、特に注意すべきポイントを詳しく解説します。また、万が一の際の対処法や、現地で安全に過ごすためのアドバイスもご紹介しますが、渡航はおすすめしません。

Contents

イエメンの治安はいい？悪い？
イエメンの夜間の治安状況は極めて危険
イエメンで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
サアダ州は空爆の標的に！
マアリブ州で政府軍とホーシー派が激突！
アルジャウフ州の資源をめぐる争いが過熱！

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イエメンの治安はいい？悪い？

イエメンの治安状況は極めて深刻です。外務省は全土に対して最高レベルの「レベル4：退避してください。渡航は止めてください。」を指定しています。

2015年から続く内戦により、国内の治安と人道状況が著しく悪化してている状態です。イスラム過激派組織によるテロ活動が頻発しており、外国人を標的とした誘拐事件が多発しています。さらに、サウジアラビア主導の有志連合軍による空爆やイエメン反政府勢力による周辺国への攻撃も発生しており、非常に危険です。

また、在イエメン日本国大使館は2015年に閉鎖され、サウジアラビアに臨時事務所を設置しています。イエメンへの渡航は極めて危険であり、推奨されません。

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イエメンの夜間の治安状況は極めて危険

イエメンの夜間の治安状況は極めて危険です。

多くの地域で夜間の外出は事実上不可能です。電力供給が不安定で、街灯も機能していないことが多いこともあり、夜間は特に武装集団の活動が活発化します。

また、夜間の公共交通機関はほぼ機能していません。外出する際は、自身で交通手段を確保しなければいけません。夜間は軍や武装集団による検問が増加するため、スムーズな移動は期待できないでしょう。

夜間の外出は絶対に避けるべきです。やむを得ない場合も、現地の信頼できる人物の同行なしでの移動は極めて危険です。

イエメンで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット

イエメンは現在、全土が危険地域とされていますが、中でも特に注意が必要なエリアがあります。首都サヌアや南部・北部の一部地域では、武力衝突やテロ、誘拐のリスクが非常に高くなっています。

政情不安により治安が悪化し、外国人が標的にされるケースも多発しているため、細心の注意が必要です。安全が確保されていない現状では、イエメンのどの地域に立ち入るのもさけるべきでしょう。

サアダ州は空爆の標的に！

サアダ州はホーシー派の本拠地であり、サウジアラビア主導の有志連合軍による空爆の主要な標的となっています。市街地への無差別爆撃も行われており、多数の民間人が犠牲となっています。

地上戦も激化しており、ホーシー派と連合軍の戦闘が各地で発生しています。重火器や戦車なども動員された大規模な戦闘が続いており、民間人の避難も困難な状況です。道路の多くが破壊され、物資の輸送も滞っているため、食料や医療品などの基本的な物資も不足しています。人道支援団体のアクセスも制限されており、深刻な人道危機に直面しています。

マアリブ州で政府軍とホーシー派が激突！

マアリブ州は、イエメン政府軍とホーシー派の主要な戦場となっています。同州の制圧は、両勢力にとって戦略的に重要な意味を持っています。

政府軍は州都マアリブを防衛するため、大規模な軍事作戦を展開しています。一方、ホーシー派は州都を包囲し、ミサイル攻撃なども行っています。市街戦も発生しており、民間人の犠牲も増加しています。

同州には多くの国内避難民が集まっていますが、戦闘の影響で避難生活が長期化しています。キャンプでは食料や水の不足が深刻化しており、感染症の流行も懸念されています。

アルジャウフ州の資源をめぐる争いが過熱！

アルジャウフ州は、石油や天然ガスの埋蔵量が豊富な地域として知られています。この資源をめぐり、政府軍とホーシー派の争奪戦が激化しています。

両勢力は油田地帯の制圧を目指して激しい戦闘を繰り広げており、施設の破壊や生産の停止が相次いでいます。資源収入は両勢力の重要な資金源となっているため、譲歩の余地は限られています。戦闘による被害は周辺の住民にも及んでおり、多くの人々が避難を余儀なくされています。油田周辺の地雷や不発弾による死傷者も報告されています。

イエメンで観光客が被害にあいやすい犯罪は？

イエメンでは内戦状態が続いており、一般的な犯罪に加えて、外国人観光客を標的とした重大犯罪が多発しています。以下のような犯罪に注意が必要です。

誘拐

イエメンでは外国人を標的とした誘拐事件が多発しています。身代金目的の誘拐が主流ですが、政治的目的の誘拐も発生しています。援助団体の職員や記者が特に狙われやすい傾向にあります。2008年には日本人観光客2名が誘拐される事件も発生しました。誘拐犯は部族組織やテロ組織など、様々な集団が関与しています。誘拐された場合、長期間拘束されるケースが多く、政府の交渉能力も限られているため、解決が困難な場合が多いのが現状です。

テロ攻撃

イエメンではイスラム過激派組織によるテロ攻撃が頻発しています。爆弾テロ、自爆攻撃、銃撃事件などが主な手口で、政府機関、軍施設、モスクなどが主な標的となっています。外国人や外国関連施設を狙ったテロも発生しており、2019年にはアデン空港で爆発事件が発生し、多数の死傷者が出ました。イエメン南部ではAQAP（アラビア半島のアルカイダ）の活動が活発で、ISILの関連組織もテロ活動を行っています。

武装強盗

イエメンでは治安の悪化により、武装強盗事件が増加しています。特に道路での車両強盗が危険で、銀行や両替所を狙った強盗事件も発生しています。武装集団による民家への侵入強盗も報告されており、外国人は特に狙われやすい標的となっています。強盗犯は重武装していることが多く、抵抗は危険です。警察の対応能力が限られているため、被害回復は困難な状況です。

イエメンでの防犯対策

イエメンでは内戦や治安の悪化により、一般的な防犯対策だけでは不十分です。テロや誘拐などの深刻な脅威にさらされているため、万が一イエメンに滞在せざるを得ない場合は、極めて厳重な対策が必要不可欠です。ここでは、イエメン滞在中の身の安全を守るための、具体的な防犯対策をご紹介します。移動時や滞在時の注意点から、情報管理のコツまで、専門家の視点からアドバイスします。

移動時の注意

イエメンでの移動には極めて高い危険が伴うため、移動する際には細心の注意を払う必要があります。まず、単独での移動は絶対に避け、必ず信頼できる警備員を同行させることが不可欠です。移動前には綿密なルート計画を立て、その情報は関係者以外には絶対に漏らさないようにしましょう。

また、移動のパターン化をさけるため、時間や経路をランダムに変更することが重要です。可能であれば防弾車の使用を検討し、安全性を高めることをお勧めします。道中で遭遇する検問所では、係官の指示に従い、不用意な行動は控えてください。

さらに、GPSトラッカーなどの位置追跡デバイスを携帯することで、緊急時の対応がスムーズになる可能性があります。最後に、常に最悪の事態を想定し、緊急時の避難計画を事前に準備しておくことが重要です。

前述の注意点を徹底することで、イエメンでの移動時のリスクを少しでも軽減することができますが、それでも非常に危険な状況であることを忘れないでください。

滞在時の注意

イエメン滞在中は、安全確保のために細心の注意を払う必要があります。まず、滞在先として厳重な警備体制が整った場所を選び、定期的に滞在場所を変更して長期間同じ場所に留まらないようにしましょう。

外出時は現地の慣習に従い、目立たない服装を心がけ、貴重品や多額の現金は持ち歩かないことが重要です。常に最新の治安情報を入手するため、現地の信頼できる情報源を確保し、定期的にチェックすることをお勧めします。

また、通信手段を複数確保し、定期的に安否確認を行うことで、緊急時に備えることができます。さらに、不測の事態に備えて、食料や水、医薬品の備蓄を十分に備えておきましょう。徹底的に注意することで、イエメン滞在中のリスクを少しでも軽減することができますが、非常に危険な状況であることには変わりません。最新の治安情勢を常に意識し、慎重に行動することが求められます。

安全が確保できない場合は、速やかに退避することも検討してください。

もしイエメンで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先

イエメンでは、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。万が一、犯罪の被害に遭ってしまった場合、落ち着いて適切な連絡先に助けを求めることが大切です。警察への通報はもちろん、怪我をしてしまった時は病院に連絡を取りましょう。また、盗難などに備えて、事前に保険会社の連絡先を控えておくのも良いでしょう。イエメン国内では緊急サービスが十分に機能していない恐れがあるため、自国の大使館に連絡することも重要です。

ここでは、イエメンで犯罪被害にあった際の具体的な連絡先をお伝えします。緊急時に慌てないよう、事前にメモしておくことをおすすめします。