ハロン湾はベトナムにある世界遺産!魅力や見どころ、アクセスを解説
ベトナムを代表する観光スポット・ハロン湾。3,000の奇石と島々を楽しめる1994年に世界遺産に登録されたスポットです。この記事では、ベトナム・ハロン湾の見どころやアクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひハロン湾へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
ベトナムを代表する観光スポット・ハロン湾。3,000の奇石と島々を楽しめる1994年に世界遺産に登録されたスポットです。
この記事では、ベトナム・ハロン湾の見どころやアクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひハロン湾へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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【世界遺産】ベトナム・ハロン湾の基本情報
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ハロン湾は、ベトナム北部のハノイから約4時間の場所にある世界遺産にも登録されているスポット。2,000をも超える奇石が魅せるダイナミックな自然が魅力の場所です。クルージングで奇石や洞窟を観光すれば、長い年月の歴史を感じられる幻想的な世界が広がります。
ハロン湾の観光は、北部の都市ハノイからの日帰りツアーに参加して楽しむのが一般的。ダイナミックな自然に魅了されるでしょう!ここでは、そんなハロン湾の場所や歴史などをご紹介します。
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ハロン湾の歴史
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ハロン湾の特徴と言えば、大小2,000もの奇石が点在する水墨画のような風景。ハロン湾の絶景を生み出している奇石は、およそ2億5000万年前に海底で生まれたとされています。重なり合った生物の死がいが広大な石灰の層をつくりあげ、何百年ものあいだに海水や雨風で浸食され奇石ができあったそう。
11〜12万年前から大地が海に沈みだし、奇石も沈みましたが、沈みきれず海からとびでた部分がさらに浸食をうけて現在の形になったとされています。
約7,000年前の石器時代には人が住んでいたことが判明しており、ハロン文化とよばれる後期新石器文化が存在していました。石器や土器、アクセサリーなどが発見されています。
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数世紀前まではなんと、海賊の隠れ家として利用されていたこともあるそうですよ。ハロン湾の奇石は長い年月をかけてできあがった自然の産物で、そこに多くの人々がかかわった歴史があるというのも魅力のひとつです!
ハロン湾には龍が舞い降りた伝説がある
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※画像はイメージです
ハロン湾には、敵が侵略してきたときに、龍の親子があらわれてベトナムを守ったという伝説があります。その昔、幾度となく侵攻をくりかえす外敵に困り果てた村人たちは、天に祈りをささげました。すると龍の親子が舞い降りて、尾をふりおろし敵をけちらすと、その尾が山をくだき谷ができたそうです。
そこに龍の親子は無数の宝石をはきだし奇石をつくり、敵の侵入を防いだと言われています。とても神秘的な伝説ですね。
ハロンとは漢字で書くと下龍。龍が降り立つ場所という意味が込められています。龍が舞い降りたのはホンガイにある現在のロンティエン寺(龍天寺)だそう。
ベトナムの観光地に龍をモチーフにしたものが多いのは、その伝説が息づいているためなのです。ベトナムの人々にとって龍は尊びながらも愛おしい、特別な存在なのがうかがえます。
ハロン湾はハノイから車で4時間の場所
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ハロン湾がある場所は、ベトナム北部、トンキン湾北西部にある湾。クアンニン省のハロン市の南に位置します。ベトナム北部の最大の湾岸都市ハイフォンからは車で約1時間ほどの距離です。
ハロン湾の観光はハノイからの日帰りや1泊2日のツアーで行くのが一般的。ハノイからは車で4時間ほどの場所にあります。
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がっかりするって本当⁉ハロン湾観光の見どころ
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ハロン湾は約2,000もの奇石が海に浮かぶ、ベトナムで最も美しい人気の観光スポットです!観光できる場所は限られているとはいえ、どのポイントがおすすめなのか知っておかないと時間内に回り切れません。
そこで、事前に知っておいたら楽しいさまざまな奇石と島の特徴、神秘的な鍾乳洞などの人気スポットの見どころをまとめました。
2,000もの奇岩と1,000の島からなる奇岩群
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ハロン湾の象徴である奇石と島はひとつして同じ形のものがありません。海底で生まれて幾度も浮き沈みを繰り返して浸食し、雨風などの自然によって作られた奇石群のため同じものがないのです。
さまざまな形の奇石群はずっと見ていてもまったく飽きず、なかには動物のカタチに似ていると、名前がつけられている奇石もあるほど。
水墨画のようなうっとりするような美しい景色に出会えますよ。こちらでは、定番となっている特に有名なものや面白いものをご紹介します。訪れる際にはぜひチェックしてみてください!
鶏が闘っているように見える闘鶏岩
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数ある奇石群のなかで最も有名なのがこちらの闘鶏岩です。2羽の鶏が闘っているように見えることからこの名がつけられました。どのクルーズ船も集中して立ち寄る、言わずと知れた人気のスポットです。
見る角度によっては2羽の鶏がキスしているようにみえることから、夫婦岩とも呼ばれています。いろんな角度から写真をとってみるのも面白いですね!
20万ドン紙幣に印刷されている香炉岩
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ベトナムの20万ドン紙幣に描かれるほどメジャーな岩・香炉岩は、お香を焚くために使う器である香炉にみえることから香炉岩と名付けられました。こちらもクルーズ船が必ずと言っていいほど立ち寄る岩で、闘鶏岩と並ぶ有名なスポットです。
立ち寄った際は20万ドンを取り出して見比べてみるのも面白いですよ。
猫に見える岩の窪み
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奇石のほかにも、動物に見えるスポットがあり、猫のシルエットが浮かび上がる岩があります。猫が横向きにすわっているシルエットにみえると、隠れ人気スポットです。
クルーズ船で行くことはなかなかないので、穴場の観光スポットですよ。オプションの小舟ツアーに参加した際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね!
ハロン湾観光のハイライト・鍾乳洞
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ハロン湾の見どころは奇石だけではありません。地球の歴史がきざまれた魅力的な鍾乳洞も見どころです!
地球の歴史という理由は鍾乳洞ができるまでの過程にあります。奇石もそうですが、鍾乳洞も石灰石のある所にできるもの。雨水や地下水が何百万年もの長い年月をかけて石灰石をとかして洞窟をつくりだします。人がはいれる大きさになるには少なくとも1万年はかかるそう!
ここでは、そんな地球の歴史を感じられるハロン湾の魅力的な鍾乳洞をご紹介します。
ティエンクン洞窟
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※画像はイメージです
ティエンクン洞窟は、ダウゴー島にある鍾乳洞で、クルーズで立ち寄ることができるもっとも人気な鍾乳洞です。
ティエンクンとはベトナム語で天宮という意味。クルーズ船からおりて約120段の階段をのぼり鍾乳洞へはいると、美しくライトアップされた奇石が見れます。奥の方へすすんでいくと、岩のすきまから太陽光がさしこむ場所があり、天と名付けられるのにふさわしい美しい光景が見られます。
中は湿度が高く暑いため、涼しい服装で行くのがおすすめです。長い年月をかけてできた歴史と、ライトアップされた幻想的な景色を堪能しましょう!
スンソット洞窟
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スンソット洞窟はハロン湾で最も大きく美しい鍾乳洞です。スンソットとはベトナム語でおどろきという意味があります。
中は観光向けに整えられており、階段には手すりがついてライトアップもされています。比較的歩きやすいのがうれしいポイント。途中にカメのカタチをした岩があり、頭をなでるとお金持ちになれる、頭がよくなるという言い伝えがあるそう。お賽銭などが置かれているのでぜひ参拝してみてくださいね。
洞窟をぬけだすと、外には美しいハロン湾の景色を眺められる絶景スポットが待っています。
ティエンカインソン洞窟
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※画像はイメージです
ティエンカインソン洞窟は、船着き場からかなり離れた島の中心部にあり、ハロン湾の秘境の地ともよばれています。日帰りクルーズでは行くことができず、1泊2日または2泊3日のクルーズでのみアクセスできる場所にあります。
そのため観光客が少なく、他の鍾乳洞に比べると比較的ゆっくり静かに楽しめるのがポイント。中の天井には数万のきらめく鍾乳石がありまるでランプを吊るしているかのような美しい光景です。ひかえめなライトアップがされているので、自然そのものの鍾乳洞の魅力を満喫できますよ!
夏には人が少なめのビーチでたのしめるのも魅力のひとつです。他のビーチは人が多くてうんざりという声もあるので秘境のビーチがあるとうれしいですよね!
展望台のあるティートップ島
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ハロン湾の真ん中あたりにあるティートップ島。島にある約400段の階段をのぼった頂上には展望台があり、ハロン湾の景色を360度見渡せます。がんばって登った先に見える奇石群は、雄大な自然を感じられる、まさに絶景!
400段ものぼれないという方には、頂上にのぼる途中に別の展望台がありカフェや景色を楽しめるので、そちらを使うと安心です!夏には美しいビーチで海水浴もたのしめるという魅力もあります。
ティートップ島は1962年にベトナムのホー・チ・ミン大統領と、旧ソビエト連邦の宇宙飛行士ゲルマン・チトフ(Ghermann Titov )が訪れた地です。
この訪問を両国の友情の証とし、チトフのTitovを元にティートップ島と名付けられました。ティートップ島の船着き場近くに、ゲルマン・チトフの像があるので要チェックですね。
水上生活の様子を見学!
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ハロン湾には、現在でも水上生活をする人々がいます。村とよばれる規模で、自宅で養殖をしたり、観光客に果物や魚介類を販売したりして生活をしているそうです。自宅の床下には水槽があり、生きたまま魚が管理されています。
ハロン湾の村は現在では数名の人が住んで管理してますが、ほとんどが撤去され跡地になりました。台風がきたときや病気の危険性から、2014年以降は陸地での生活を余儀なくされたためです。水上村は生活の知恵がつまった場所として観光名所のひとつとなっており、希望者には村に住んでいた人の案内で、小舟ボートにのって見学することができますよ。
水上生活村は、ハロン湾の歴史に触れることができる場所です!
ハロン湾観光に最適なシーズンは?
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ハロン湾の年間平均気温22℃の熱帯モンスーン気候、平均湿度は80%以上と高いです。日本のように明確ではありませんが、四季があります。夏は長めで暑く、冬は意外と寒く防寒対策が必要です。9月〜12月の雨季は、1年の中で特に雨の日が多くなります。
ここでは、ハロン湾のベストシーズンについて紹介します。
ベストシーズンは涼しく過ごしやすい11月〜3月
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11月〜3月は乾期の季節で涼しくて過ごしやすいため、観光旅行にはおすすめなベストシーズン。鍾乳洞もクルーズも快適に観光できます。日中の気温は20℃〜24℃。
日中は過ごしやすい一方で夜は冷えるので、さっと羽織れる上着を用意しておくと安心です。
ビーチで楽しみたいなら6月~8月
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ハロン湾の6月〜8月の気温は30℃を超えます。気温が高く、雨季のため雨や台風が多いシーズンです。激しいスコールが降ることもありますが、一日中降ることはあまりありません。このシーズンの服装は半袖にサンダルがおすすめ!
ただし、鍾乳洞に入る時はスニーカーの方が安全です。夜は冷えるため薄手の上着を持参しておきましょう。雨具も忘れずに。
ビーチで楽しみたいならこのシーズンがおすすめです!特におすすめの訪問先はハロン湾でもっとも美しいビーチといわれているピーチビーチ。ピーチビーチの特徴は、潮の満ち引きで現れたり消えたりするため幻のビーチといわれていることです。世界でもめずらしいビーチで海水浴やカヤックが楽しめますよ!
ハロン湾の見学方法は?ツアーの予約は必要?
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世界的遺産であるハロン湾へは、ハノイから日帰りか1泊2日のクルーズで向かいます。ハロン湾を観光する船の料金は一律ではなく、段階別にクラス分けされているのが特徴的です。
また、ツアーの種類や価格により上陸できる島の数が違っていたり、入場料やランチが別料金だったりするため、予約の前に内容の確認をしましょう!日本語ガイドツアーと英語ガイドツアーなど、言語も異なるので、説明をしっかりと聞きたい方やツアー参加に不慣れな方は日本語ガイドを選ぶと安心ですよ。
ここでは、日帰りツアーと1泊2日のツアー、予約方法などを紹介します!
日帰りツアー
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日帰りツアーは、朝早くにハノイ市の宿泊中のホテルにバスが迎えにきてくれることが多いです。2時間ほどでハロン湾の船乗り場に到着。船上にておいしいシーフード料理のランチを楽しんだらハロン湾をクルージング。魅力的な奇石を堪能できます!
クルージング船にもよりますが、そのあとは鍾乳洞に行くことが多く、夕方に船着き場へ戻ります。 3〜5時間の滞在でクルーズ終了となり、ハノイのホテルにバスでもどる、という流れが一般的です。
入場料はツアーに組み込まれていることがほとんどですが、別途かかる場合もあるため、事前に確認をしておきましょう。
1泊2日の宿泊するクルージング
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1泊2日のツアーはハロン湾上で宿泊するため、日帰りツアーよりも長い時間楽しめます。なにより世界遺産がある海の上で一晩すごすというのは魅力的ですよね!
ハロン湾の朝と夜の景色を体験できるほか、遊覧船でのディナーやカヤック、洞窟探索などできることも多いです。船によってはプールやマッサージや太極拳を体験できるものもあります!
ハロン湾の1泊2日のツアーの遊覧船は、旅行会社によって違います。写真をみて、バーカウンターがある船やプールがある船などいろいろ調べてみて自分好みのツアーを選んでみてください。
ツアーの事前予約は必須?
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ハロン湾に行くには、ツアーの事前予約が必要です。もし翌日のツアーを希望している場合は、遅くとも前日の朝までに予約しておきましょう。どんどん予約がうまってしまい、希望するツアーがとれなくなってしまうためです。
ハノイに数日滞在する場合、到着したその日に予約を入れておくのがおすすめ!日本でもネットで予約できるので、ハロン湾の魅力をたっぷりと堪能するためにも予約は早めにとっておきましょう。
ハロン湾観光に要する時間
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ハロン湾観光は朝8時ごろハノイを出発してからはじまります。ハノイからハロン湾まで途中トイレ休憩などをはさみつつバスで約3時間半の移動。船に乗ってランチを楽しみながら、約1時間後にハロン湾の奇石群が見れます。有名なティエンクン鍾乳洞を30分ほどかけて見学し、再び船へ。
日帰りの場合15時30分頃には港へもどり、ハノイへ出発します。日帰りだと観光だけして帰らなくてはいけません。宿泊だと、このあとカヤックを30分ほど楽しめたり、別の鍾乳洞や島に上陸したりとよりディープにハロン湾観光を満喫できますよ。
ハロン湾へのアクセス・行き方
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ハロン湾観光の拠点となる都市はハロン市バイチャイ地区。ハロン湾へは、ハノイ市内からツアーを使って向かう人がほとんどですが、ハロン市まで個人でアクセスする場合は、路線バスを使うのが一般的です。
ハノイからハロン湾があるバイチャイまでは約170キロあります。
バスはローカルな行き方になるので、不安な方はハノイ発のツアーに参加するのがおすすめですが、自由度が高い旅行をしたい方は参考にしてくださいね。
費用を節約するならバス+バイクタクシー
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ハロン湾までは長距離バスに乗る必要がありますが、ハノイの中心地にはないため、市バスに乗って移動します。長距離バスでかかる所要時間は約3時間半~4時間。
その後、バイクタクシーに乗り換え、ホンガイまたはバイチャイまで行きます。バイクタクシーは価格交渉が必要なので料金をだまされないよう注意しましょう。
長距離バスチケットは着いてから購入するよりも、事前にネット予約をすることをおすすめします。バスが運行していない可能性もあるため、事前にしっかり確認してから行きましょう!
最短で向かいたいなら水上飛行機
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ハノイのノイバイ空港からハロン湾まで水上飛行機で行く方法もあります。最短で移動できるため時間がないけどハロン湾を満喫したい人には魅力的な移動方法です。日本で予約できますが、現地旅行会社でもできます。
ノイバイ空港からハロン湾の往復とハロン湾クルーズ4時間。セレブ気分が味わえる魅力的な移動方法ですね!雄大な自然を空から眺めるのはまたひと時違う気分に浸れるでしょう。
ハロン湾観光における注意点
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ハロン湾観光で気を付けたいのは、プラスチック類の持ち込みが禁止であること。ハロン湾ではペットボトルやプラスチック製品の持ち込みは禁止です。
ペットボトルのポイ捨てが問題になり、2019年より正式に持ち込み禁止になりました。ハロン湾の環境安全と保護活動を目的とするためです。
ハロン湾に来る人は全員持ち込み禁止となっているため、荷物検査があるほど徹底されています。神秘的で美しい自然を守るためにもマナーを守って持ち込まないようにしましょう。
また、洞窟を探検したりカヤックに乗ったりするので、濡れてもOKな滑りにくい靴やサンダルで観光するのがおすすめです。
ベトナムの世界遺産・ハロン湾の観光を満喫!
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この記事では、ベトナムのハロン湾の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。世界遺産として登録されたのも納得の魅力あふれる奇石群は、一度は見てみたい人気の観光スポットです。
絶景をながめながらクルーズ船でとるランチやディナーも魅力的ですよね。ぜひ紹介した情報を参考に、ハロン湾の観光を満喫してみてくださいね!
ハロン湾(Halong Bay)の基本情報
住所: Thành phố Hạ Long, クアンニン ベトナム
電話:-
営業時間:-
休業日:-
アクセス:ハノイからバスで約3時間半〜4時間移動してバイクタクシーに乗り換え
料金:ツアーにより異なる
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