公用語
インドネシアの公用語はインドネシア語です。観光地や主要都市では英語が通じることも多く、ホテルやツアーガイドでは英語で対応してもらえる場合があります。一方、地方ではインドネシア語が主に使われているため、簡単なあいさつの言葉を覚えておくと、現地の人々との交流がよりスムーズになります。指さし会話帳や翻訳アプリを活用すると、さらに安心です。
宗教
インドネシアは世界最大のイスラム教国家で、国民の約9割がムスリムです。ただし宗教の自由が認められており、バリ島ではヒンドゥー教、北スラウェシではキリスト教など地域によって宗教色が異なります。イスラム教の影響が強い地域では、モスクの礼拝やラマダン期間中の断食、礼儀作法など宗教的慣習を尊重することが求められます。肌の露出が多い服装は控えるのが望ましく、特に寺院やモスクを訪れる際はなるべく長袖・長ズボンを着用しましょう。宗教施設では静かに行動し、写真撮影の可否を確認するなど配慮が必要です。
通貨
インドネシアの通貨は「ルピア(IDR)」です。紙幣は1,000ルピアから100,000ルピアまで幅広く発行されています。桁数が大きいため最初は金額の感覚に戸惑うこともありますが、旅行中に自然と慣れていきます。1,000ルピアはおおよそ10円前後(為替レートによって変動)で、特に少額紙幣は日用品の買い物や飲食時に重宝します。
クレジットカード、キャッシュレス決済
インドネシア、特にバリ島などの主要観光地ではホテルやショッピングモール、観光客向けレストランなどでクレジットカード決済が広く利用できます。VISAやMastercardはほぼ問題なく使え、JCBも日系ホテルや一部レストランで対応していますが、American Expressは利用できる場所が限られます。伝統的な市場や屋台、ローカル食堂などでは現金払いが一般的なため、紙幣を用意しておくと安心です。キャッシュレス化は進んでいますが、現地の状況に応じてクレジットカードと現金を使い分けるのが現実的です。
費用
インドネシア旅行にかかる費用は、3泊4日で1人あたりおおよそ8~12万円が目安です。
主な内訳は以下の通りです。
航空券代:60,000円~
宿泊費:18,000円~
現地交通費:4,000円~
食費:9,000円~
観光費:6,000円~
雑費:5,000円~
インドネシアは物価が安く、少ない予算でもリゾートや文化体験を満喫できます。バリ島やジョグジャカルタ、ジャカルタなどエリアによっても費用が異なるため、行き先や旅行の目的に合わせて計画を立てるのがおすすめです。
ビザ
日本国籍の方が観光目的でインドネシアに滞在する場合、30日以内であれば事前のビザ申請は不要です。ただし、入国時に主要空港・海港にてアライバルビザ(VOA:Visa on Arrival)を取得する必要があります。入国時にはパスポートの残存有効期間が6か月以上あり、帰国便の航空券を所持している必要があります。滞在延長やビジネス目的などには別途ビザが必要となるため、目的に応じて事前に確認しましょう。入国審査が混み合うこともあるため、時間に余裕を持って空港へ向かうのがおすすめです。
日本との時差
インドネシアは地域によって時差が異なります。日本との時差は、西部インドネシア(ジャカルタなど)で2時間、中部インドネシア(バリ島など)で1時間となり、いずれも日本のほうが進んでいます。東部インドネシア(ジャヤプラなど)と日本との間に時差はありません。短期旅行でも時差ボケの心配が少なく、気軽に旅程を組めるのも魅力です。
気候
インドネシアは赤道直下に位置し、年間を通じて高温多湿な熱帯気候です。季節は大きく乾季(5月〜10月)と雨季(11月〜4月)に分かれます。乾季は晴天が続き、湿度も比較的低いため、観光に適したベストシーズンとされています。雨季でも一日中雨が降り続くことは少なく、午後にスコールが降る程度です。平均気温は27〜32℃前後で、日差しが強いため日焼け対策や水分補給が重要です。
服装
インドネシアでは基本的に軽装で問題ありませんが、地域や宗教によって服装のマナーに差があります。観光地では半袖・短パンで過ごせますが、モスクや寺院を訪れる際は肩や膝が隠れる服装が必要です。バリ島などでは、境内に入る前にサロン(布)を巻くことが求められる場所もあります。冷房の効いた室内や機内では肌寒く感じることもあるため、薄手の上着を1枚持っておくと安心です。また、日差しが強いため帽子やサングラス、UV対策グッズも旅の必需品となるでしょう。
旅行のベストシーズン
インドネシア旅行のベストシーズンは、乾季にあたる5月〜10月です。特にバリ島やロンボク島などのビーチリゾートは乾季に青空が広がり、観光やマリンアクティビティが楽しめます。湿度も低めで過ごしやすく、海の透明度も高まるため、ダイビングやシュノーケリングにもぴったりです。一方、雨季(11月〜4月)はスコールが増えるものの短時間で止むことが多く、オフシーズンとして旅費を抑えたい人には狙い目の時期でもあります。地域によって気候が異なるため、事前に情報収集しておきましょう。
治安
インドネシアは東南アジアの中でも比較的治安が安定している国ですが、観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪が報告されています。特にバリ島のクタやウブドの市場、ジャカルタの主要駅周辺では、混雑を狙った盗難被害が起きやすいため、手荷物の管理には十分な注意が必要です。また、インドネシアでは外国人観光客を対象にしたぼったくりや不正なツアー勧誘も見られるため、料金の事前確認と正規業者の利用が安心です。
物価
インドネシアの物価は日本と比べて全体的に安く、リーズナブルな旅が可能です。屋台での食事は1食100〜300円程度、レストランでも1,000円以内で満足できる料理が楽しめます。タクシーや公共交通も安価で、観光施設の入場料も比較的低めです。ただし、観光地や高級ホテルでは価格が上がる傾向にあるため、予算に応じた選択が重要です。お土産やマッサージも基本的にはリーズナブルですが、交渉が必要な場合もあります。
交通手段
インドネシアの主要都市では、配車アプリ「Gojek」や「Grab」が広く利用されており、安心かつ手軽に移動ができます。観光地ではタクシーやバイクタクシー(オジェック)も一般的ですが、料金交渉が必要な場合があるため、アプリ利用が便利です。都市間の移動には国内線や長距離バス、鉄道などがありますが、時刻表の変更や渋滞には注意が必要です。道路事情は場所によって異なり、混雑する時間帯もあるため、時間に余裕を持って行動することが大切です。
空港から市街地へのアクセス方法
インドネシアの主要国際空港(例:ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港、バリ島のングラ・ライ国際空港)から市街地へのアクセスには、空港タクシー、配車アプリ、シャトルバスなどが利用できます。ジャカルタでは空港鉄道「RAILINK」が便利で、渋滞を避けて中心部へ移動できます。バリ島では事前にホテル送迎を手配する人が多いです。空港周辺には非正規のタクシー業者も存在するため、信頼できる交通手段を選ぶことが安全面でも重要です。
インターネット
インドネシアでは都市部や観光地のホテル、カフェ、レストランで無料Wi-Fiが提供されていることが多く、SNSや地図アプリの使用には困りません。より安定した通信環境を求める場合は、現地で使えるSIMカードや日本でレンタルできるポケットWi-Fiの利用がおすすめです。特に主要観光地以外ではWi-Fi環境が限られる場合もあるため、必要に応じて複数の手段を準備しておきましょう。
電源プラグ
インドネシアの電源プラグはCタイプが主流で、電圧は220Vです。日本はAタイプ・100Vのため、変換プラグと変圧器の両方が必要です。特にドライヤーや電気シェーバーは対応電圧を必ず確認してください。「100〜240V」と記載のあるスマートフォンやノートPCなどは、変圧器なしでも使用可能です。旅行前に使用予定の機器をチェックし、必要に応じてマルチタイプの変換プラグを持参すると安心です。
飲水
インドネシアの水道水はそのまま飲むのには適していません。現地の人も飲用にはミネラルウォーターを使用しており、旅行者も同様に市販のペットボトルの水を利用するのが一般的です。コンビニやホテルで手軽に購入でき、価格も非常にリーズナブルです。歯磨きの際もミネラルウォーターを使用するとより安心です。屋台や飲食店では氷に水道水を使用している場合もあるため、心配な方は氷を避ける、またはボトル入りの飲料を選ぶとよいでしょう。
トイレ
インドネシアのトイレは場所によって設備や清潔さに差があります。ホテルや空港、ショッピングモールでは洋式トイレが整備されており、比較的清潔です。一方、ローカルな飲食店や公共施設では和式に似た水洗式のトイレがあり、紙が備え付けられていないことも多いです。そのため、トイレットペーパーやポケットティッシュを携帯すると便利です。また、多くのトイレには水桶やホースが設置されており、使用後は水で流すスタイルが一般的です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。