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中国・万里の長城を満喫する観光情報!遺産の歴史や見どころを紹介

万里の長城といえば、一度は行ってみたい世界有数の観光スポットの一つ。こちらの記事では、万里の長城について基本情報や、歴史、見どころなどを紹介していきます。知識を身につけることで、実際に行った時により楽しめますので、ぜひ参考にしてみてください。

ライター
NEWT編集部

万里の長城といえば、一度は行ってみたい世界有数の観光スポットの一つ。万里の長城という名前は広く知られていますが、中国にある世界遺産でとても大きな建造物だということ、テレビやネットで何度か見たことがある程度の知識の人が多いと思います。

こちらの記事では、万里の長城について基本情報や、歴史、見どころなどを紹介していきます。知識を身につけることで、実際に行った時により楽しめますので、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

中国・万里の長城の基本情報


photo by pixabay

万里の長城について興味はあるけど、詳しい情報を知らない人は多いのではないでしょうか?ここでは、万里の長城の基本情報について、説明します。

場所は中国北部に位置しており、総延長で2万1,196.18キロメートル(2023年10月現在)もの長さがあります。歴史は2300年以上あり、紀元前から建設が始まりました。1987年に世界遺産(文化遺産)に登録されています。

一度は行ってみたい世界遺産という方も多いのではないでしょうか。

万里の長城の歴史


photo by pixabay

2300年以上の歴史を持つ万里の長城ですが、実際にはどのような歴史があるのでしょうか。万里の長城は、春秋時代の周の時代(紀元前770〜221年)に当時の主権者によって境界として作られました。

秦の時代(紀元前221~207年)になると、始皇帝によって中国の北部に境界線がひかれ、各国で作られていた城壁がつなぎ合わせられ現在のような長城となり、漢の時代 (紀元前206年~西暦220年)には、東側は北朝鮮ピョンヤン近くの沿岸から西川は玉門関まで広がりました。

明の時代(西暦1368年〜1644年)になると、明代の武将が北京周辺の長城の修復を行ったと言われています。現在も観光地として残っている、万里の長城のほとんどがこの明の時代に修復され築かれたものです。

万里の長城の建設の目的!シルクロードを守る


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建設当初の春秋時代(紀元前770年〜476年)、現在の中国の東から中央部の地域に支配国があり、この地域を守る目的で城壁が築かれました。

その後、戦国時代である秦の時代(紀元前221年〜206年)に、秦の始皇帝が北方のモンゴルからの攻撃を防ぐために中国北部に長城の建設に着手しました。

このモンゴルの南下を目的とした攻撃を防いだことにより、漢の時代にシルクロードが発展していきます。モンゴルの攻撃を防ぐことは、シルクロード貿易を保護するためでもあったそう。

シルクロードは、中央アジアを東西に横断する交易路のことを指しており、その名の通り中国で作られた絹を運ぶために使われていました。

時代が移り変わり、宋の時代(960年〜1279年)で万里の長城の建設は中断。けれど、明の時代(1368年〜1644年)に、さらに北方の敵から守るため、長城は100年の計画で再構築されています。

万里の長城の長さ


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万里の長城は、2012年6月5日に中国の国家文物局から公式に総延長2万1,196.18キロメートルであると発表がありました。この総延長は、秦代や漢代、明代の時代に建設され、現在は残っていない部分を含めての長さとなっています。

中国が組織として万里の長城の長さを測定し発表したのは初めて。万里の長城は、二重、三重になっている部分や、明の時代と違う時代に建設された部分もあり測定がむずかしかったためです。

また、現在残っている万里の長城の最西端は嘉峪関(かよくかん)で、最東端は山海関(さんかいかん)となっており、総延長は6,352キロメートル。この長さは日本でいうと北海道から沖縄までを囲める距離とほぼ同じで、とんでもない規模の城壁だと分かりますね。

万里の長城が世界遺産に登録された理由


photo by pixabay

万里の長城のスケールや建設するのに費やした時間は世界最大規模と言えます。

人類の創造的天才の傑作を表現するものであることや、建設に費やされた時間、都市の構成や景観に人類の価値の重要な交流を提示するものとして評価を受け、1987年に世界文化遺産として登録されました。

中国・万里の長城の見どころ


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世界遺産であり、世界最大規模の観光地である万里の長城には、どんな見どころがあるのでしょうか?北海道から沖縄までを囲める距離だと考えると、一度の観光ではほんの一部しか回れないですよね。

万里の長城観光では、あらかじめ見たい景色、行ってみたい場所を決めておく必要があるので、ここでは、各ポイントでの見どころを紹介します。

明代に改修された八達嶺長城


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北京の中心部から約75キロメートルの距離にあり、関所である居庸関(きょようかん)の北に位置する八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)。全長約3,700メートルあり、明の時代に改修されていますが、保存状態は良く、万里の長城らしさが溢れており、観光客にも人気です。

入口へのルートは2つに別れており、八達嶺長城の北側は女坂と呼ばれています。女坂は比較的傾斜が緩やかなため、多くの観光客が登るルートとして一般的。

反対の南側は、北の女坂に対して男坂と呼ばれており、勇気ある者が挑戦する急勾配な坂が続いています。ただし男坂には観光用のロープウェイが設置されていますので、楽に観光をすることも可能です。

八達嶺長城は、日本語ガイドによるツアーもありますので、安心して万里の長城を楽しむことができますよ!

緑豊かな山間部にある慕田峪長城


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慕田峪長城(ぼでんよくちょうじょう)は、八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)の東側にあり、全長約2,250メートル。北京市内から約70キロメートルの場所に位置しています。

慕田峪長城は、八達嶺長城と同様に明の時代に改修されています。八達嶺長城に比べると雄大さは劣りますが、緑豊かな山間部にあり、美しい景観が魅力。

慕田峪長城の有名なスポットは、1,580メートルもの長さの滑り台があります。ソリのような乗り物に乗り滑り落ちる、迫力満点の体験ができますよ!

ゆったりと楽しみたい方には、ロープウェイがおすすめ。アトラクションのような滑り台、ゆったり景色を楽しむロープウェイとさまざまな楽しみ方ができますね。

ダム湖に沈んでいるかのような黄花城長城


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黄花城長城(こうかじょうちょうじょう)は、北京市内から約65キロメートルの懐柔区(かいじゅうく)に位置しています。

黄花城長城は水長城と呼ばれており、ダム湖に沈んでいるかのように見えるのが特徴ですが、決して水に沈んでいたわけではありません。長城があった山にダムができたことにより分断され、ダム湖に沈んでいるかのような景観になっています。


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黄花城長城は、八達嶺長城や慕田峪長城のように観光整備が整っておらず、建造当時の城壁やレンガなどが破損したままになっています。

ただし、八達嶺長城に比べて空いているというメリットがありますので、ゆっくりと万里の長城を楽しみたい方は足を運んでみても良いでしょう。

美しい様相を持つ金山嶺長城


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金山嶺長城(きんざんれいちょうじょう)は、とても美しい様相から長城の中の長城と呼ばれています。北京市中心部から北東へ約130キロメートル、北京市と河北省承徳市漆平県(かほくしょうしょうとくしらんへいけん)の境界に位置しています。

金山嶺長城の特徴は、多種多様な望楼(ぼうろう)。望楼とは、遠くを見るための高い構築物で物見やぐらを指します。金山嶺長城は、望楼をはじめとした建築が精巧で、屋根もさまざまな形をしていますよ!

廃墟になっている部分がありますが、他の長城では見られない美しさがあります。ロケ地としても有名で、カメラ好きにはたまらない観光スポット!

最も自然な状態で残っている司馬台長城


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司馬台長城(しばだいちょうじょう)は、北京市内から北東約120キトメートルのところに位置しています。

万里の長城の中でも手つかず状態で城壁が残っている長城として有名で、万里の長城で唯一の夜営業を行っています。夜の静かな雰囲気の中で、とても気持ちいい散策ができますね。

また司馬台長城は、急な斜面に城壁や望楼が建設されているため、天梯(天へ上るハシゴ)と呼ばれています。城壁は起伏が激しく昔は、馬ごと落ちて亡くなる人も多く死馬台とも呼ばれていた危険な長城としての顔も持っています。

中国・万里の長城観光に適したシーズンは?


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万里の長城は、広大なスケールでさまざまな観光スポットがありますが、万里の長城観光のベストシーズンは9月末ごろだといえるでしょう。

広い範囲で捉えると、9月中旬から10月上旬が適していますが、中国の祝日がこの時期に重なり観光客が増えます。その中でも、気温と混雑具合を考えると9月末が最適。

中国は、春は黄砂があったり、夏は暑さが厳しかったりと、歩き回る万里の長城ではちょっと観光に厳しいシーズンでもあります。また、11月以降の冬は寒さが厳しく、万里の長城が凍ってしまうことがあるので、観光するのにあまりおすすめではありません。

中国・万里の長城は予約必須!チケットの入手方法は?


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世界遺産である万里の長城は大人気の観光スポットのため常に観光客で溢れており、事前予約が必須。

ここでは、万里の長城へ確実に入場するために、事前の予約方法について説明します。

オプショナルツアーの代理店でチケットを押さえる

日本国内の旅行会社のツアーを予約していれば、旅行会社専用のオプショナルツアーがあります。ただし、航空券やホテルのみしか予約していない方は、自分自身でオプショナルツアーへの予約が必要です。

可能であれば、日本に問い合わせ窓口がある予約サイトを使うと安心できるでしょう。

現地到着後に宿泊先で公式サイトから予約してもらう

現地到着後にホテルなどで、公式サイトから予約してもらう方法があります。なんでわざわざ現地に着いてから予約するの?と疑問が生じますよね。結論として、公式サイトから外国人は予約できないためです。

ただし、現地のホテルコンシェルジュなどを利用すれば、代理で予約してもらうことができますよ。予約に必要な情報として、現地住所、現地電話番号が必要で、支払いはウィーチャトペイやアリペイ(中国の現金支払アプリ)で払う必要があるものの、全てホテルが代理でやってくれる点では便利です。

本チケットへの引き換えを忘れずに!


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当日は予約表を持っていって、万里の長城(八達嶺)の入り口で本チケットに引き換えるのが必須となります。

窓口で引き換える際は、パスポートの原本が必要なので必ず忘れないように持参してくださいね。(コピーはNGなので原本を持参するようにしてください。)

中国・万里の長城観光に要する時間


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万里の長城での観光に要する時間はどれくらいかかるのか気になりますよね。観光の時間を確保するためには、まず移動時間の短縮を心がけましょう。

移動方法として、バスや電車で行けますが、電車は1時間に1本程度という移動手段としては使いにくい状況となっています。また、バスでは時間が読めないという難しさがあります。そのため、公共交通機関を使うのはおすすめできません。

解決方法としては北京国際空港からのタクシーチャーターを利用するのがおすすめ。北京国際空港から北京市街地に入るには時間がかかりますが、直接八達嶺長城までタクシーで乗り付けるというのが時短になります。

移動方法はタクシーチャーターを利用することを前提として、ここからは解説していきます。

八達嶺長城までで4時間程度

八達嶺長城までの移動時間は、片道1時間15分くらいで、往復では2時間30分ほど。観光の際の所要時間としては、最高点の城楼(じょうろう)まで、大人の足で約1時間半で到達できます。

体力に自信のない方や、時間のない方はロープウェイを利用しての散策ができるので、1時間程度の観光時間で回ることも可能です。

移動時間の往復2時間30分と考えると、1時間30分の滞在と合わせて、4時間の所要時間となります。

慕田峪長城に行く場合で4〜5時間が目安

慕田峪長城に向かう場合も、片道1時間15分くらいで、往復では2時間30分ほど。八達嶺長城までの道のりは渋滞の可能性があるため怖いという方には、市街地に入らない慕田峪長城へ行くという方法もあります。

向かうまでの時間は変わらないものの、慕田峪長城は敷地に入ってからの移動が長いという大変さがありますので、所要時間は4〜5時間が目安となっています。

また、どちらも2時間30分もタクシーに乗っていると金額が気になると思いますが、500〜1000元(日本円で約1万〜2万円程度)くらいが目安になります。

少々お高くなってしまいますが、電車やバスの利用しにくさに比べたら、払ってでもタクシーをチャーターした方が安心かもしれませんね。

中国・万里の長城観光を楽しむ上での注意点は?


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行くまでの方法はわかったけれど、万里の長城での観光を最大限に楽しむ上で、注意点はどのようなことがあるのか気になりますよね。ここでは、どんなことに観光における注意するべきなのかを解説していきます。

移動しやすい服装を心がける

服装は、トレッキングと同じくらいの装備で、歩きやすい靴や動きやすい服が必要。

万里の長城は標高の高いところにあり、また、屋根などの日ざしや雨風を防ぐものがありません。さらには、石の階段を長い距離歩くため動きにくい格好で行くのは危険です。

観光地に遊びに行くというよりかは、トレッキングなどのアウトドアを楽しみに行く感覚を持つことが大切ですね。

夏場は体力を消耗しないように気をつける

夏場は猛暑になるので、体力の消耗には気をつけましょう。現地では屋根などの日差しを防ぐものがないので、帽子やサングラスなど、紫外線対策が必須となります。

また、熱中症対策としてこまめな水分補給や塩分対策も大切。水分補給に関しては、万里の長城内に売店があり、水などを購入できます。市街地で買うよりも高めな値段となりますが、飲み物がなくなった際には売店で購入し水分補給をしましょう。

冬場は防寒対策が必須


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11月にもなれば路面が凍結するほど気温が下がります。そのため、路面はとても滑りやすくなるため、歩行には注意が必要。12月以降になると降雪があるため、靴は履きなれた滑りにくいものを装着し転倒対策をご自身で行ってください。

標高が高く気温が下がりやすいこともあるので、服装も防寒機能がきちんとしたものを選び、帽子や手袋、カイロなども準備しましょう。

2010年以降の近年にも、冬の万里の長城では遭難事故も起きています。雪などの悪天候の時や、そもそもすでに注意報が出ている時は無理せず諦めも必要です。

午後は混雑するため朝が狙い目

万里の長城は人気の観光スポットのため、人の活動が多い午後の時間帯は非常に混雑します。混雑を避け快適にゆったりとした散策を楽しみたい方には、人が少ない早朝の時間帯に行くことがおすすめ。

早朝に着ければ、誰も人がいない静かな万里の長城を楽しめます。また、季節や天気にもよりますが、万里の長城から朝日が見られるかもしれません。

中国・万里の長城のおすすめコース


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万里の長城の見どころで紹介した通り、多くの場所からさまざまな万里の長城の景色を楽しむことができます。ここでは万里の長城を楽しむための、おすすめのモデルコースを2つ紹介します。

箭扣から慕田峪への最もハードなコース


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最もハードなコースを希望するなら、箭扣(じえんこう)から慕田峪(ぼでんよく)へのコースがおすすめです。このコースは、元の万里の長城の姿を残しており、ロープウェイや新しい階段もありません。

ここの長城の階段は多くが壊れていたり、崩れていたりと危険な場所もあります。コースは慕田峪まで続いていますが、慕田峪まで到着すれば修復された歩きやすい道となりますよ。

司馬台西から金山嶺への緩やかなコース


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金山嶺(きんざんれい)は、保存状態がよく、元々の特徴が多く残っている長城。見どころでも紹介した通り、とても美しい様相から長城の中の長城と呼ばれています。

また、このコースでは長城までロープウェイが通っており、体力をあまり消費せずに散策をすることが可能です。

司馬台(しばだい)の西側から金山嶺までのルートは、司馬台西側の最初に難所がありますが、そこを乗り越えれば緩やかな散策ルートを楽しめます。最初のうちに難所があったとしても、体力が残っている状態なので、乗り越えられるでしょう。

中国が誇る世界遺産・万里の長城を観光しよう!


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さまざまな見どころがある万里の長城にいきたくなったのではないでしょうか。有名なスポットである八達嶺長城を楽しむのか、緑豊かな山間部にある慕田峪長城を楽しむかなど、万里の長城の中での観光場所を選ぶだけでも選択肢がたくさんあります。

歴史を勉強して、この場所は紀元前に作られたのか?と現地ですり合わせをしながら楽しむなんてこともできます。世界遺産であり、楽しみ方もたくさんある万里の長城には人生のうち、一度でいいから訪れてみたいですね。

万里の長城(great wall of china)の基本情報
住所: Yanqing District, 中国 102112(八達嶺長城)
電話:+86 1069121225
営業時間:月〜金 7:00~18:00、土〜日 7:00~18:30
シーズンによって営業時間が異なるため公式サイトをご確認ください
アクセス:(バス)徳勝門バスターミナル(地下鉄2号線「積水潭駅」から徒歩10分)から直通バスに乗車・約1時間10分(タクシー)北京国際空港から約1時間15分
料金:40元(約819円)
※2023年10月15日のレート、1元=20.84円で計算
公式サイト:https://en.mutianyugreatwall.com/

cover photo by pixabay

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