ミーソン遺跡はベトナムの世界遺産!歴史や行き方などを解説
ベトナムの世界遺産のひとつ、ミーソン遺跡。かつてチャンパ王国が栄えたそこは、いまだ謎が多く残る歴史ある遺跡です。 この記事では、ミーソン遺跡の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひミーソン遺跡へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
ベトナムの世界遺産のひとつ、ミーソン遺跡。かつてチャンパ王国が栄えたそこは、いまだ謎が多く残る歴史ある遺跡です。
この記事では、ミーソン遺跡の見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひミーソン遺跡へ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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ミーソン遺跡の基本情報
ベトナム中部のダナンにあるミーソン遺跡は世界遺産にも登録されている人気の観光地です。まずは、ミーソン遺跡の歴史や特徴などの基本情報を解説します。
ミーソン遺跡とは?
ミーソン遺跡はベトナム中部のダナンやホイアンから40kmほど離れた場所に位置し、四方を山に囲まれた盆地にあります。ここはかつてチャンパ王国が栄え、2世紀から17世紀まで海上交易で栄えた歴史ある場所です。
ヒンドゥー教シヴァ派の聖域として70以上の焼成レンガの祠堂が残り、1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。チャンパ王国の歴史だけでなく、ベトナム戦争の歴史も垣間見ることができるこの遺跡には、神秘的な空気感が漂います。ダナンに行く際には訪れてほしい旅行者に人気の観光地です。
ミーソン遺跡の歴史
ミーソン遺跡は、チャム人が築き上げたチャンパ王国の遺跡です。4世紀にチャンパ王国の王が中国文化にインド文化を取り入れてシヴァ神をまつるために木造のほこらを建てたのが始まりと言われています。
7世紀にはレンガ造りに改築され、13世紀までにたくさんのほこらが建設されました。現在残っている遺跡は、この時期に建てられたレンガ造りの建造物で、約70もの建物が残されています。
また、ミーソン遺跡はベトナム戦争の歴史も色濃く感じることができます。遺跡の大部分がベトナム戦争で破壊され、現在も修復作業が続いています。
ミーソン遺跡のあるダナンってどんな街?
ダナンは、首都であるハノイ、経済の中心地であるホーチミン、北部の港町であるハイフォンに次いで4番目に大きな沿岸部に位置する都市です。ダナンにはミーケビーチという美しいビーチがあり、アジアのリゾート地としても近年注目を集めています。
また、ダナンからは車で1時間ほどでホイアンという世界文化遺産に登録されている美しい古都にアクセスができます。そのほかにもミーソン遺跡をはじめとする3つの世界遺産にアクセスでき、ダナンを拠点に少し足を伸ばして観光地を巡る人も多いです。ベトナム中部の独特な文化を感じるダナンは、見どころがたくさんある魅力的な街です。
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ミーソン遺跡観光の見どころ
チャンパ王国の聖域であるミーソン遺跡。チャンパ王国で信仰されていたヒンドゥー教の文化やベトナム戦争の爪痕を感じることができます。ここではそんなミーソン遺跡の見どころをご紹介します。
チャンパ王国時代の遺跡はまるで異世界!
ミーソン遺跡の建物は、接着剤のようなものを一切使わずにレンガを少しずつずらして積み上げる独自の建築技法で建てられていて、チャンパ王国当時の人々の技術力の高さを垣間見ることができます。
遺跡は時代や様式によってAからGまでの7つのグループに分かれており、さらに未開拓のHやL以降のエリアもあります。現在もなお遺跡の調査や修復が続けられており、訪れるたびに新しい発見があるのが魅力です。
その中でも見逃せないのは、グループA!ベトナム戦争でそのほとんどが破壊されてしまった遺跡で、痕跡が残る寺院は東南アジアの最高傑作と呼ばれる10世紀に作成されたとされています。
遺跡内の展示室でさらに深掘り!
ミーソン遺跡の銅像や彫刻は、遺跡内の展示室、ダナン市のチャム博物館、ハノイとホーチミンの歴史博物館に大切に収蔵され、展示されています。チャム族の歴史や文化を詳しく知りたい方には、遺跡内の展示室やダナン市のチャム族博物館が特におすすめ。
展示室や博物館では、チャンパ王国の貴重な彫刻や石像などの展示品が揃い、ミーソン遺跡についての理解を深めることができます。
ベトナム国内で最も多くの遺物を保管しているダナン市のチャム博物館もミーソン遺跡と合わせて見学することで、より深い感動を得ることができますよ。
チャム族の華麗な舞も必見!
チャム族によって設立されたチャンパ王国は、海上貿易で繁栄していましたが、現在のカンボジアで栄えていたアンコール朝との争いが絶えませんでした。そうして1832年についにベトナム最後の王朝であるグエン王朝に併合され、現在はベトナムの南部で暮らしていると言われています。
ミーソン遺跡では、そんなチャム族の民族舞踊や楽器演奏を毎日見ることができます。一日に数回公演が行われ、約20分の短いショーなので見逃さないように事前にルートを考えておくといいでしょう。伝統的な民族舞踊は他では見ることができない美しさと迫力があり、圧巻ですよ!
ミーソン遺跡観光に最適なシーズンは?
歴史が詰まったロマン溢れるミーソン遺跡。ここでは、ミーソン遺跡を観光する際のおすすめの時期を以下で詳しく解説していきます。
ベストシーズンは快適に過ごせる3〜5月
ミーソン遺跡は、一年を通して訪れることができますが、おすすめの時期はベトナムの中部が乾季にあたる3月〜5月。
ベトナムには乾季と雨季があり、乾季は雨が降りにくく、カラッとした天気が続くので観光におすすめ。特に2月〜4月は平均気温が30度程度と、比較的穏やかな気温なので日陰が少ないミーソン遺跡を観光する場合でも安心です。
乾季ではありますが6月〜7月は日差しが強く、気温も35度を超える猛暑なので、日焼けや熱中症対策はお忘れなく!こまめな水分補給を心がけましょう。
観光客が少ない時期を狙うなら10〜2月
ベトナムの中部は10月~2月が雨季にあたります。湿度が高く、午後から夕方にかけてスコールが降りやすい天気なので、決して過ごしやすいとは言いがたい気候になります。
しかし、気温は落ち着くため、暑さに弱い人は雨季をチョイスしてもいいかもしれません。雨季にあたるこの時期は、観光客が少なく、ホテルや航空券も安くなる傾向にあります。コストを抑えて旅行に行きたい人にもおすすめの時期です!
この時期にミーソン遺跡に行くと、地面がぬかるんでいるため、歩きやすいスニーカーや濡れても大丈夫なトレッキングシューズなどがおすすめです。雨具も持参しておきましょう!
ミーソン遺跡の見学方法は?予約は必要?
70もの遺跡群が山奥に立ち並ぶミーソン遺跡。入場方法や営業時間を以下で詳しく解説していきます。
ミーソン遺跡の入場料は150,000VND!
ミーソン遺跡の入場料は150,000VNDで、日本円にすると約950円!先ほどご紹介したチャム族の民族舞踊のショーの拝観料も入場料に含まれています。チケットを購入したら少し歩いてカート乗り場からカートに乗って遺跡群まで向かいましょう。
カート乗り場から遺跡群までは2kmほどの距離があります。入場料を払ったらカートは無料で利用できます。遺跡内にはトイレがないため、チケット売り場近くのトイレを事前に利用してから見学しましょう。
ツアーに参加するのもおすすめ
ダナンからのオプショナルツアーを利用するのもおすすめです。日本から予約ができるものも多く、おまかせで楽にミーソン遺跡の観光を満喫できます。
オプショナルツアーの内容はさまざまですが、ダナンからの交通費やミーソン遺跡の入場料も含まれているものが多く、1日のツアーの相場は1人あたり約1万円から。日本語ガイドによる詳しい説明も聞くことができるので安心です!
ミーソン遺跡だけの半日のツアーはもちろん、ダナンから行ける別の世界遺産であるホイアンや、フエなども含まれた1泊2日以上のツアーまであるのでぜひ検討してみてください。
ミーソン遺跡観光の所要時間
ミーソン遺跡のメインどころをサクッと観光するなら1時間程度でも楽しむことができます。ただし、遺跡は広いのでサッとみて回るだけでも予想より時間がかかることもあるので、余裕を持ってスケジュールを組むようにしましょう。
遺跡内をじっくり見て展示室やチャム族の民族舞踊までしっかり楽しむ場合は2時間〜3時間は見積もっておきましょう。
ミーソン遺跡へのアクセス・行き方
続いては、ミーソン遺跡へのアクセス方法についてご紹介していきます。ベトナムは電車や地下鉄など公共交通機関が整備されていないため、移動はタクシーが一般的な移動手段になります。
ツアーに参加している場合は、大型バスなどでアクセスができるため、コストや利便性を考慮して事前にしっかり検討しておきましょう。
ミーソン遺跡に行くなら移動方法はタクシー
ミーソン遺跡はダナンやホイアンからは40キロメートル以上離れた山奥にあります。もともと公共交通機関があまり発達していないベトナムでの移動は基本的にタクシーになります。
ミーソン遺跡へ行く場合は、タクシーを往復でチャーターするのがおすすめ。ダナンからは1時間30分〜2時間ほど、ホイアンからは1時間ほどで到着します。タクシーを利用する際は、ぼったくりなどの詐欺にあう可能性もあるため、大手のタクシー会社のタクシーを選びましょう。
おすすめは車体が緑色の「MAILINH TAXI(マイリンタクシー)」です。ミーソン遺跡までの料金は、ダナンからは800,000VNDほど(日本円で約5000円)、ホイアンからは500,000VNDほど(日本円で約3000円)が相場です。
ミーソン遺跡観光における注意点
ベトナムの世界遺産であるミーソン遺跡ですが、行く際には注意することもあります。ここからはその注意点についてお伝えするので、事前に確認しましょう。
真夏の暑さには要注意!
乾季の6月〜7月に遺跡観光へ行くなら気をつけていただきたいのが暑さ。ダナンは日本と比べると基本的に1年中気温が高く、うだるような暑さです。
また、日差しも強く、ジリジリと肌にダメージがかかります。乾季は青空が広がり、ミーソン遺跡内はほとんど日陰がないので直接日光を浴びます。
熱中症に気をつけて、こまめな水分補給や休息とともに紫外線対策も念入りに行いましょう。日焼け止めやサングラス、帽子などを持参してしっかり対策しておくと安心です。
虫除け対策は必須
ミーソン遺跡は山奥にあり、草木が茂っているため蚊が多いです。虫除けスプレーを持参しておくようにしましょう。長袖を着用するのもひとつの選択肢です。虫除けだけでなく紫外線防止になるので一石二鳥!
また、ミーソン遺跡はヒンドゥ教にとっての聖域であるため、露出が多すぎる服装を避けるためにも長袖を着用するのはおすすめです。
ミーソン遺跡の観光を満喫しよう
この記事では、ミーソン遺跡の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。ビーチリゾートとして人気のダナンですが、チャンパ王国の文化やベトナム戦争の歴史を垣間見ることができるミーソン遺跡もぜひ訪れていただきたい観光スポット。
ぜひ紹介した情報を参考に、世界遺産であるミーソン遺跡を満喫してみてくださいね!
ミーソン遺跡(Thánh địa Mỹ Sơn)の基本情報 | |
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住所 | Đường vào Mỹ Sơn, Thánh địa Mỹ Sơn, Duy Xuyên, Quảng Nam,Vietnam |
電話 | +84-0235-3731-309 |
営業時間 | 6:00~17:00 |
休業日 | なし |
アクセス | ダナン市内から車で2時間 |
料金 | 大人 150,000VND(約941円) |
公式サイト |
※2024年6月22日のレート、1ドン=0.0063円で計算
cover photo by PIXTA