カンボジアの世界遺産!アンコール・トム観光の見どころや見学方法、アクセスを解説
カンボジアを代表する観光スポット、アンコール・トム。アンコール・ワットとともに世界遺産に登録されています。 この記事では、アンコール・トムの見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひアンコール・トムへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
カンボジアを代表する観光スポット、アンコール・トム。アンコール・ワットとともに世界遺産に登録されています。
この記事では、アンコール・トムの見どころや歴史、楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひアンコール・トムへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
カンボジアの世界遺産アンコール・トムとは?
photo by Unsplash
アンコール・トムはカンボジア最大の観光地であるアンコール遺跡群のひとつです。数ある遺跡の中でも、アンコール・トムはもっとも大きな規模で、周辺は400平方キロメートルにもわたります。アンコール・トム内には、石の塔や5つの城門などさまざまな建築が点在する見どころいっぱいのスポットです。
アンコールワットをはじめ周辺の遺跡とともに1992年には世界文化遺産に登録されましたが、同時に内戦続きで大きな被害を受けたため危機遺産にもなりました。その後日本を含む各国の修復支援のおかげで、現在は危機遺産から外れています。
アンコール・トムはカンボジアの巨大な城郭都市
photo by Unsplash
バイヨン寺院で有名なアンコール・トムは、巨大な城郭都市の遺跡です。アンコール・トムは、カンボジアで有名なアンコールワットから約1.5キロメートル北側に位置し、すみずみまで見るのであれば丸一日あっても足りないほどの広さを誇ります。
名前の由来の意味は、サンスクリット語のアンコール=都市とクメール語のトム=大きいからきています。カンボジアといえばアンコール・ワットが有名ですが、凝った装飾の四面仏など、アンコール・ワットとはひと味違う雰囲気の遺跡がたくさん保存されています。
アンコール・トムの歴史
photo by Unsplash
アンコール・トムの歴史は古く、1020年まで遡ります。1006年に即位したスーリヤヴァルマン1世がアンコール・トムの位置に新王宮と護国寺院を建設したのがはじまりです。その後歴代の王によって徐々に建設され、12世紀後半にジャヤーヴァルマン7世によって整備されました。このときに現在のアンコール・トムとなったといわれています。
バイヨン寺院の四面仏は観世菩薩像といわれていますが、戦士の葉飾りの冠を被っていることでジャヤーヴァルマン7世の偶像とする説も存在します。
アンコール・トムとアンコール・ワットの違いは?
photo by pixabay
アンコール・トムとアンコール・ワットは、王宮と寺院という違いがあります。カンボジアで一番有名なアンコール・ワットは1つの寺院の遺跡です。一方、アンコール・トムはかつての王宮の遺跡で、歴代の王が少しずつ手を加えて、中には寺院を含むたくさんの建造物があります。
また、建てられた時期も異なります。アンコール・ワットは12世紀の前半期、アンコール・トムは12世紀の後半期です。敷地総面積もアンコール・トムはアンコール・ワットの4.5倍ほどもあり、アンコール遺跡群のなかでもっとも大きな遺跡となります。
photo by Unsplash
アンコール・ワット遺跡は、9世紀初頭から15世紀にかけて栄えたアンコール王朝が築いた寺院や橋などの都市遺跡です。アンコールは王都市、ワットは寺院を意味しており、アンコールワットを日本語訳すると国都寺院となります。アンコール・トムとの距離も近いので、ツアーではアンコール・ワットとアンコール・トムを1日で一緒に観光することが多いです。
アンコール・トムはどこにある?
photo by pixabay
アンコール・トムのあるカンボジアの都市シェムリアップは、人口約80万人の小さい町ですが、アンコール・トムのほかにも世界遺産のアンコール遺跡やロリュオス遺跡があり、多くの観光客が訪れるカンボジア1の観光スポットとして知られています。
シェムリアップ市内は、たくさんのホテルやレストラン、ベトナム雑貨のお店が立ち並び非常に賑やかです。シェムリアップは遺跡以外にも、東南アジア最大級の湖・トンレサップ湖や、バナナやヤシの木が立ち並ぶ町並み、伝統的な高床式の家々など、のどかな風景が広がっているのも魅力のひとつです。
賑やかな街中と少し外れたのどかな農村の対比に非日常を感じることができる人気の都市ですよ。
\遺跡観光付きカンボジア旅行ツアーをチェック!/
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
アンコール・トム観光の見どころ
photo by Unslplash
広大なアンコール・トムにはたくさんの見どころがあります。観光スポットが多いため、あらかじめ遺跡のどのポイントを見るのか決めておかないと、まわり切るのに3時間近くかかります。
ここでは主要な観光スポットの5つの門や、バイヨン寺院、バプーオン寺院、ゾウのテラスについて見どころをまとめました。ツアーでも日本語ガイドが効率よく案内してくれるので、見どころをしっかりと観光したい方はツアーに参加してみるのもおすすめです!
アンコールトムに立つ5つの門
photo by pixabay
アンコール・トムの四方は約3キロメートルの堀と高さ8メートルの赤土でできた城壁に囲まれています。その城壁には全部で5つの大門が設けられていて、観光客はそれぞれの大門を通って、中へ入ります。
大門はすべて石の塔で作られていて、その上部は巨大な四面仏です。また、門の前には堀に架かる橋が作られ、欄干には阿修羅と神々の石像が並んでいます。
ここではそれぞれの大門の特徴を解説します。
アンコール・トムの最初の入り口、南大門
photo by pixabay
アンコール・ワットからアンコール・トムに来たとき最初に入るのが南大門です。5つの大門のなかでも保存状態が一番いいこともあり、撮影スポットにもなっています。南大門に向かう橋の欄干に並んでいるのは、顔の違うたくさんの像です。
南大門を正面にして右側は阿修羅の像、左側には神々の像が54体ずつ並び、ナーガ(蛇神)を引っ張っている様子が表現されています。ヒンドゥー教の天地創世神話にある乳海攪拌がモチーフとも言われており、その姿は圧巻です。
橋を渡ったところにある南大門は約23メートルの石の塔です。塔の上部は大きな観世音菩薩の四面仏となっています。四面仏をよく見ると、柔らかな微笑みを浮かべており、地元の人からはクメールの微笑とも呼ばれています。
戦闘に勝利した兵士の道、勝利の門
Angkor Thom Victory Gate by Gary Todd
アンコール・トム城壁の東側王宮の正面にあるのが、勝利の門です。バイヨン様式の門の上部には、クメール様式の仏塔に観世音菩薩の顔が彫刻されています。勝利の門の外側には乳海攪拌の像が並び、アンコール遺跡ならではの雰囲気を感じられますよ。
かつて戦闘に勝利した兵士たちの凱旋の道とされていたため、勝利の門という名前がつけられたといわれています。
死者の魂が出ていくと言われている死者の門
photo by Unsplash
アンコール・トム城壁の東にある、勝利の門ともうひとつの門が死者の門です。バイクがやっと通れるほどの狭い未舗装の小路にぽつんと立つ塔。
石の門はところどころ崩れていますが、かつては戦死した兵士の魂が戻ってきた場所や戦闘中亡くなった人たちの魂が出ていった場所ともいわれています。そのためか、今でも周囲は厳かな雰囲気が漂います。
実は穴場の北大門
Angkor Thom North Gate by Gary Todd
アンコール・トムで一番利用される南大門の反対側にあるのが、北大門です。他の大門と同じように塔の上部には観世音菩薩の四面仏があり、門の外には頭が取れた阿修羅像と思われる石像が並んでいます。
観光客も少ない北大門の周辺は、ゆっくり散策できる穴場のスポットです。
ひっそりとたたずむんでいる西大門
photo by Unsplash
アンコール・トムの西大門は、5つの門のなかで一番保存状態が悪く今にも崩れそうな塔を材木で補強しています。西大門の道は車の進入も禁止されていて、ひっそりとしたたたずまいです。
門の外に出ると、そこは舗装されていない赤土の道。道の端には石像があったと思われる土台が残されています。
アンコール・トム観光のハイライト!バイヨン寺院
photo by pixabay
バイヨン寺院はアンコール・トムの中心に建てられた仏教寺院です。アンコール・トム観光のハイライトともいえるスポット!バイヨンはクメール語で美しい塔という意味があり、寺院の中には49体もの石塔が立ち並びます。
その45メートルもある石塔の4面には慈愛に満ちた仏様の顔が彫刻されていて、これらはクメールの微笑と呼ばれる尊顔と言われています。尊顔は顔の輪郭の違いに基づき、デーヴァタイプ、デヴァタータイプ、アスラタイプの3つのタイプに分けられています。
デーヴァタイプ
photo by pixabay
※画像はイメージです
寺院の内側に向いて建てられることの多いデーヴァタイプ。デーヴァとは、男神のことで、比較的穏やかな表情をした丸顔です。整った顔の目は上下で同じ孤として描かれています。
デーヴァは守門神として位置づけられています。
デヴァタータイプ
photo by pixabay
※画像はイメージです
デヴァタータイプといわれる女神は面長顔で、目尻が上がった細目のきつい顔立ちをしています。
デヴァターは本尊とされる寺院中央の中央塔を讃嘆する向きで建てられることの多い尊顔です。これは主神に近侍する女神である守護神の表象とされているからだと考えられています。
アスラタイプ
photo by Unsplash
※画像はイメージです
アスラは悪魔といわれいて、顎のエラがはった四角い顔で、目は見開いています。アスラタイプは寺院から外側に向いて建てられていることが多く、デーヴァと同じく守門神として位置づけられています。
当時の様子を知れるバイヨン寺院のレリーフ
photo by pixabay
バイヨン寺院の壁面は、たくさんのレリーフで覆われています。一つひとつのレリーフをよく眺めていくと、戦争や宮廷の様子、当時の人々の日常生活が描かれています。
戦争のレリーフは、ゾウに乗ってチャンパ軍との戦いに挑んだ様子や馬に乗った兵士たちです。日常生活では、料理をする姿や将棋、闘犬を楽しむ様子、また、食生活を思わせるレリーフもあります。レリーフの中には人間だけでなく、犬や牛、鹿、鶏などの動物も多く、生き物とうまく共存しながら生活していた様子がわかります。
バイヨン寺院で当時の様子を当時の絵で学べるので、当時の情景が瞼の裏に思い浮かびそうですね。
王子が匿われたバプーオン寺院
Baphuon by Enrico Strocchi is licensed under CC BY-SA 2.0
バイヨン寺院の北西に位置するバプーオン寺院は、11世紀中頃にウダヤーディチャヴァルマン2世によりシヴァをまつる寺院として建てられました。寺院の形はピラミッド型です。長さ200メートル、橋脚の高さ1メートルの空中参道は、ほとんど崩壊状態でした。寺院の大部分もほとんど崩壊しており、これらは50年以上かけ修復され、2011年に一般公開されました。
バプーオンは隠し子という意味で、カンボジアとシャムの戦争中に、王子をこの寺院に匿ったとされる伝説から名付けられています。中央祠堂へは南側からと北側からの急な勾配の階段を登ります。また西側壁面には寝釈迦像の壁画も見られます。
寺院の上にのぼれば、周辺の景色を一望できるのも魅力のひとつ。一直線に広がる参道は必見です!
穴場の象のテラス
Angkor Thom アンコール・トム by taylorandayumi is licensed under CC BY 2.0
象のテラスは、高さ3メートル、長さ300メートルほどの城壁の一部です。城壁の東面に行進する象の彫刻が掘られていることで、象のテラスと名付けられました。
象のテラスは12世紀末にアンコールの王様・ジャヤーヴァルマン7世によって築かれたといわれています。ここは公式儀式の閲兵席や王の接見所の基壇、凱旋などに使用されていた重要な場所です。
中央と両端に5つのバルコニーがあり、バルコニーの階段の両端にはゾウが蓮の花を採取する姿がそのまま保存されています。また、ゾウの隣にはインド神話に出てくる人間の体にワシの頭と翼を持つガルーダやゾウの鼻を持つ獅子のガジャシンハのレリーフなど、見ごたえのある穴場的なスポットです。
アンコール・トム観光のベストシーズンは?
photo by pixabay
1年中暑い気候のアンコール・トム。カンボジアに四季はありませんが、雨季と乾季にわかれており、乾季のほうが観光客で賑わいます。雨季は5月下旬から10月下旬、乾季は11月上旬から5月中旬です。
ベストシーズンは快適に過ごせる乾季
photo by pixabay
アンコール・トムを訪れるなら、天気が安定している乾季がおすすめです。なかでも、乾季の前半といわれる11月から2月は涼季といわれ、1年のなかで比較的涼しく過ごしやすいカンボジアの観光のベストシーズンとなります。
アンコール・トムのあるカンボジアは熱帯モンスーン気候で、日本のような四季はありません。1年を通じて30度を超える日本の夏のような暑さが続きます。野外のアンコール・トム観光では、日焼け防止が必須です。
1年中ほぼ同じ条件で観光が楽しめるアンコール・トムですが、時期を選べるなら11月から2月の涼季が良いでしょう。
同じ乾季でも、2月下旬から5月中旬は雨もほとんど降らない酷暑となります。日中の気温は40度近くにまで上がることも珍しくないため、この時期に観光する場合は、熱中症に気をつけて、こまめに水を飲みながら無理のない観光を楽しんでくださいね。
日が長くなる雨季の観光もおすすめ!
photo by Unsplash
雨季はオフシーズンといわれますが、日が長くなり、緑が多くなります。景観も良く、過ごしやすい気候なので、外でのアクティビティを楽しむことができるでしょう。
雨季といっても1日中雨が降ることはほとんどありません。毎日一定の時刻にスコールとしてまとまった雨が降ります。雨が降ると気温が下がりすごしやすくなります。観光客が若干少なくなる雨季に観光に訪れるのもおすすめですよ。
日中は暑いので暑さ対策を忘れずにするようにしましょう。
アンコール・トムの見学方法は?予約は必要?
アンコール・トムを見学するには、アンコール・ワットやタ・プロームなどのアンコール遺跡群に入場できる共通のチケット、アンコール・パスの購入が必要です。ここではチケットの種類や購入方法を解説します。
入場にはアンコール・パスの購入が必要!
photo by Unsplash
アンコール・トムへは、アンコール・パス(Angkor Pass)と呼ばれるアンコール・ワットと周辺のアンコール遺跡に入場できる共通のチケットを購入する必要があります。アンコール・トム単独のチケットは販売されていないので注意しましょう。
アンコール・パスのチケットは3種類です。3日間や7日間のパスは有効期限内の任意の日にチケットを利用できるため、連続で使用する必要はありません。
- 1日フリーパスチケット:37ドル(約5,420円)
- 3日間フリーパスチケット:62ドル(約9,083円)
- 7日間フリーパスチケット:72ドル(約10,548円)
12歳未満は入場無料ですが、年齢が高い子どもは年齢を確認するためにパスポートの提示(コピーでも可)が必要です。
チケットは、アンコール遺跡群から4キロほど離れたアンコール遺跡群チケット販売所で購入可能です。チケットを購入せずにアンコール・トムへ行っても引き返す必要があるので、必ず購入してから向かいましょう。
営業時間は午前5時から午後5時半。チケットは基本当日のみで、翌日のチケットは午後5時から5時半の30分間だけ販売されます。
販売所ではチケットの種類で窓口がわかれています。支払いは現金(ドル、ユーロ、タイバーツ、リエル可)またはクレジットカードです。料金を払った後は窓口のカメラで顔写真を撮り、数分待つと顔写真入りのチケットが渡されます。
チケットなしで遺跡へ入場すると罰金が課せられます。必ず購入するようにしてくださいね。
アンコール・パスはオンラインでも購入可能!
photo by pixabay
チケットの事前予約は必須ではありません。ただチケット販売所が一カ所しかないため、早朝など大変込み合う場合も。現在はアンコールエンタープライズの公式サイトで事前にチケットの購入が可能になったので、チケット売り場に並ぶ手間を省くために利用するのもおすすめです。
サイトは英語ですが、購入方法はそれほど難しくありません。
- サイト内の「Ticket Price」をクリック
- Eメールとパスワードを入れて「Sign in」をクリック
- Angkor Passを選んでクリック
- チケットの種類を選んでクリック
- プロモーションで使用できる日にちが長くなっている場合があります。
- カレンダーから使用したい日を選択し「Next」をクリック
- 写真をアップロード(できない場合は数回挑戦)
- 性別、年齢、国籍などを入力「Next」をクリック
これで完了です。ツアーに参加する場合は、ツアー中にチケット販売所に立ち寄りますが、個人で行く場合はオンラインで購入する方が時間の短縮になりますよ。
オプショナルツアーに参加するのもおすすめ
photo by Unsplash
チケット購入や自分でまわるのが大変な方は、オプショナルツアーに参加するのもいいでしょう。
現地で開催されているオプショナルツアーの例
- アンコールトムとタプローム遺跡半日観光
- アンコールワット・アンコールトム・タプローム1日ツアー
- アンコールトム&タプローム半日専用車ツアー
ほかの遺跡群と一緒に巡るツアーが多いので、効率よく観光を楽しむために利用するのもいいでしょう。オプショナルツアーならホテルまで日本語ガイドが迎えに来てくれます。ガイドは現地のプロフェッショナルなので、ツアーを利用することで効率良く回れますよ。
また、現地の面白い話や小ネタなどを聞くことができるのも、ガイド付きツアーの魅力のひとつです。
アンコール・トム観光に要する時間
photo by pixabay
アンコール・トムはアンコール遺跡群のなかでもかなり広く、見学ポイントもたくさんあります。すべての見学ポイントをまわろうとすると、2時間から2時間半はかかるでしょう。
時間のない方は主要見学ポイントに絞ると1時間ほどでまわることも可能です。多くの人が訪れる見学ポイントは以下の5カ所です。
- 南大門
- バイヨン寺院
- ゾウのテラス
- ライ王のテラス
- ピミアナカス
アンコール・ワットや他の遺跡も見たいという人は、見学ポイントをあらかじめ絞って効率的に観光するのがおすすめです。
アンコール・トムへのアクセス・行き方
photo by Unsplash
アンコール・トムの観光の拠点となる都市はシェムリアップです。シェムリアップからアンコール・トムへはトゥクトゥクという乗り物で行く方法が一般的です。
ここでは、トゥクトゥクで出かける方法を解説します。
最も一般的な移動はトゥクトゥク
photo by Unsplash
トゥクトゥクは三輪車の後ろにお客さんを乗せる荷台のようなものがついた、タイの三輪タクシーです。トゥクトゥクはホテルやツアー会社で手配してもらえたり、街のなかで止まっているトゥクトゥクドライバーと直接交渉したりすることで、簡単に乗車できます。
トゥクトゥクの料金は交渉制です。目的地までいくらかや、半日・1日いくらなどで料金を確認します。支払いは現金のみで降りるときに払います。あらかじめ現金を用意しておきましょう。
料金の相場は1日でおおよそ15〜20ドル(約2,000~3,000円)。早朝は多少割高となります。基本チップは必要ありませんが、良くしてくれたドライバーさんには気持ちとして渡すと喜ばれます。
天気や砂埃が気になる場合は、トゥクトゥク以外にもミニバンやタクシーを貸し切っての観光や、タクシーの利用もおすすめです。交渉が苦手な方は、ツアーに参加する方が気にせずに楽しめるでしょう。
間違っても徒歩で移動はしない
photo by Unsplash
シェムリアップからアンコール・トムまでは約9キロメートルの道のりです。またアンコール・ワットからアンコール・トムへ行く場合は、3.5から4キロメートルほど離れています。
インフラの整っていない、暑いカンボジアで歩くのは大変危険です。トゥクトゥクを利用すれば10分ほどで到着するので、移動手段として使いましょう。
アンコール・トム観光における注意点
アンコール・トムを観光する際の注意点をいくつか解説します。敬虔な仏教徒の多いカンボジアでは宗教にまつわる注意もいくつかあるので、アンコール・トムを訪れる予定の方は参考にしてください。
長時間の移動を前提に予定を立てる
photo by Unsplash
アンコール・トムは広大な敷地の中にあるため、見学ポイントが離れている場所もあり、移動には予想以上の時間がかかる場合があります。また繊細なレリーフや彫刻を眺めているとあっという間に時間が過ぎてしまうことも。観光はあらかじめ時間に余裕を持って予定を立てたほうがいいでしょう。
露出の少ない服装をする
photo by Unsplash
アンコール・トムやその周辺のアンコール遺跡へ入場する際、服装の制限がある場合も。短パンやミニスカートで足を出したり、ノースリーブやキャミソールなど肩が露出している服装では入場できません。膝下のパンツや少し長めのワンピースを用意していきましょう。
暑いカンボジア旅行では、できるだけ涼しい夏の服装で過ごそうと考えがちです。しかし、デング熱の原因となる蚊も多く日中の日差しも強いため、蚊よけや日除け対策として長袖、長ズボンを持っていくことをおすすめします。
僧侶には敬意を払うこと
photo by Unsplash
アンコール・トムの中や街中でもオレンジ色の袈裟を体全体にまとった僧侶を見かけます。仏教国のカンボジアでは、国王より僧王のほうが偉いとされるほど敬われています。外国人であっても僧侶にはしっかり敬意を払いましょう。
注意することは、女性は僧侶に触れてはいけないということです。僧侶にとって女性を触ることは罪に当たること。なかには女性と目を合わせることも避ける僧侶もいます。
僧侶を見かけたら、敬意をもって振る舞ってください。
遺跡内で飲食はしない
photo by pixabay
アンコール・トムの中で、水以外の飲食は禁止されています。暑い中の観光ですので、水は忘れずに持っていきましょう。
また、アンコール・トムに入る前の周辺には、屋台が並ぶ一角もあります。そこで食事はできますが、観光地の屋台は料金が高いので、食事はシェムリアップ市内に戻ってからレストランに入る方が安心です。
スニーカーでの観光がおすすめ
photo by Unsplash
※画像はイメージです
アンコール・トムへ入場するには服装に注意しないといけませんが、靴の決まりはありません。夏なのでサンダルでも十分過ごせます。ただし、遺跡をまわるには、足元の不安定なサンダルだと歩きづらいのでスニーカーがおすすめです。
また、刺されると数日痒みがとれない赤蟻もいます。舗装されていない道を歩いたり、階段を登ったりする遺跡めぐりでは、足元がとても重要です。
シェムリアップの街中も舗装されていない道が多く、雨が降るとたくさんの水たまりができてしまいます。足元の汚れが気になる人は、サンダルは避けた方が良いでしょう。
カンボジアの世界遺産、アンコール・トムの観光を満喫
photo by pixabay
この記事では、アンコール・トムの観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。アンコール・トムはアンコールワットとともに世界文化遺産に登録された見ごたえある建物がたくさん。アンコール・トムは、カンボジアでも随一の名所で一度は行ってみたい人気の観光スポットです。
ぜひ紹介した情報を参考に、アンコール・トムの観光を満喫してみてくださいね!
アンコール・トム(Angkor Thom)の基本情報
住所:Angkor Archeological Park, Krong Siem Reap, 17000 カンボジア
営業時間:7:30~17:30(元日 振替休日あり))時間変更の可能性があります
休業日:なし
アクセス:シェムリアップ市内よりタクシーで約20分
料金:アンコール・パス(Angkor Pass)
- 1日フリーパスチケット:37ドル(約5,420円)
- 3日間フリーパスチケット:62ドル(約9,083円)
- 7日間フリーパスチケット:72ドル(約10,548円)
※2023年8月28日現在のレート、1ドル=146.50円で計算