皆生温泉
鳥取県米子市の皆生温泉(かいけおんせん)は、1900年に地元漁師が偶然発見した、歴史ある海辺の温泉地です。美保湾海底から湧き出る温泉は、保温効果が高く美容と健康に良いとされ、タラソテラピーの先駆けとして知られています。20軒以上の旅館が立ち並び、湯めぐりも楽しめます。温泉だけでなく周辺の景観も魅力で、日本海と大山の眺望は「都市景観百選」に、弓ヶ浜の海岸線は「日本の渚百選」に選ばれています。皆生温泉は海水浴も楽しめる珍しい温泉地で水のアクティビティも豊富。国内トライアスロン発祥の地としても有名で、アクティブに過ごしたい方にもおすすめです。妖怪で有名な境港にも近く、温泉、自然、文化を一度に楽しめる観光地となっています。
スポット情報
鳥取旅行におすすめの観光スポット
鳥取砂丘
日本最大の砂丘として知られる鳥取砂丘は、日本海沿岸部に広がる海岸砂丘です。1955年に国の天然記念物に、2007年に日本の地質百選に選定されました。東西16km、南北2.4kmに及ぶ広大な砂丘は風と波により常に姿を変え、訪れるたびに新しい景色を楽しめるのが特徴。夏には海水浴、冬には銀世界、夕暮れ時には茜色に染まった砂や夜には満天の星空など、季節や時間帯によってさまざまな表情が見られます。パラグライダー、らくだライド、サンドボードなどの砂丘アクティビティも人気。また砂丘リフトに乗れば、日本海と砂丘の絶景を一度に堪能できます。鳥取砂丘は、自然の造形美と多彩なアクティビティを季節問わずに満喫できるスポットです。
砂の美術館
鳥取砂丘に隣接する砂の美術館は、世界で唯一の砂像を展示する美術館です。2006年に野外展示としてスタートし、2012年に世界初の砂像専門屋内展示施設として生まれ変わりました。「砂で世界旅行」をコンセプトに、毎年テーマを変えた砂像を展示しています。砂像彫刻家兼プロデューサーの茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務め、国内外の優れた砂像彫刻家たちが作品を制作します。砂像は砂と水だけでつくられ、子どもの頃の砂遊びが原点です。制作中は常に崩れるリスクと隣り合わせですが、その儚さが砂像の魅力です。展示期間が終わると作品は全て崩され、元の砂に戻されます。砂像の持つストーリーを感じながら鑑賞できる、砂丘ならではの芸術スポットです。
白兎神社
鳥取県鳥取市にある白兎神社(はくとじんじゃ)は「因幡の白うさぎ」神話で有名な由緒ある神社です。古事記にも記され、皮膚病などに効くとして信仰されてきました。境内には、神話ゆかりの「御身洗池」があり、不減不増の神秘的な水を湛えています。大国主と八上姫のロマンティックな縁結びの舞台としても知られ、2010年には「恋人の聖地」に認定されました。境内には可愛らしい白うさぎの石像が並び、縁結びのパワースポットとして人気を集めています。白うさぎをモチーフにした絵馬やお守りも人気で、周辺には日本海を望む道の駅や、夕陽が美しい白兎海岸など、観光スポットも充実。歴史とロマン、そしてパワフルなエネルギーを感じられる白兎神社は、多くの人々を魅了する聖地です。
水木しげるロード
水木しげるロードは、鳥取県境港市にある妖怪をテーマにした観光スポット。漫画家・水木しげる氏の出身地である境港市の商店街を、作品に登場する妖怪たちのブロンズ像で彩った約800mの通りです。昼間は177体の妖怪ブロンズ像が観光客を出迎え、夜には妖怪たちの影絵照明やライトアップが幻想的な雰囲気を醸し出します。パワースポットとして人気の「妖怪神社」は、水木氏が入魂した御神体があることで有名。水木しげる記念館では、妖怪の世界を深く知ることができ、河童の泉では妖怪たちがくつろぐ姿に癒されます。米子鬼太郎空港や鬼太郎列車など、周辺地域全体も妖怪一色で、大人も子どもも楽しめる妖怪ワールドは、きっと忘れられない思い出となるでしょう。
とっとり花回廊
鳥取県南部町にある「とっとり花回廊」は、中国地方最大級のフラワーパークです。雄大な大山を背景に、四季折々の花々が咲き誇る10,000㎡の花畑は圧巻。春にはチューリップ、夏にはマリーゴールド、秋にはサルビアなど、一年を通して色とりどりの花を楽しめます。オランダのキューケンホフ公園との交流もあり、園内にはオランダ風の美しい花壇も。約1kmの回廊を散策すれば、四季折々の花々が織りなす絶景が広がります。フラワードームでは熱帯植物や洋ランが咲き乱れ、霧の園庭では幻想的な雰囲気を味わえます。ドーム内では、鳥取県特産の梨ソフトクリームも人気。花と緑に囲まれた癒やしの空間で、心ゆくまで花の香りを満喫できます。
三徳山三佛寺
三徳山三佛寺(さんぶつじ)は、鳥取県中部の三朝町にある標高900mの三徳山に境内を持つ山岳寺院です。最大の見どころは、国宝に指定された奥院「投入堂(なげいれどう)」で、切り立った崖の中腹に建てられています。その立地の危険さから「日本一危険な国宝」とも呼ばれ、参拝には体力と注意が必要です。投入堂を間近で見るには険しい山道を越え、鎖場を慎重に進むため、本格的な山登りの装備をしていきましょう。不安な方は、ふもとの「投入堂遙拝所」からも望遠鏡で観賞できます。三佛寺では、座禅や写経などの修行体験を通じて、心身のリフレッシュができます。歴史と自然が織りなす神秘的な空間で、心に残る貴重な体験となるはずです。