福山城
福山城は、1619年に徳川家康のいとこである水野勝成によって築かれた歴史あるお城で、新幹線の駅のホームから間近に見えることでもよく知られています。城内には多くの歴史的建造物があり、中でも伏見櫓(ふしみやぐら)と筋鉄御門(すじがねごもん)は国の重要文化財に指定されています。天守閣は1945年に戦争で焼けてしまいましたが、1966年に再建され、現在は福山市の歴史が学べる博物館として活用されています。福山城は約300本の桜が植えられている桜の名所でもあり、春には多くの人々が花見に訪れます。ソメイヨシノのほか、ヤマザクラやサトザクラなどさまざまな種類の桜が堪能できるのも福山城の魅力です。
スポット情報
広島旅行におすすめの観光スポット
嚴島神社
嚴島(いつくしま)神社は広島県の宮島にある世界遺産にも登録されている神社です。海の中に立つ朱塗りの大鳥居が特に有名で、その威厳のある姿は世界中の観光客を魅了しています。大鳥居だけでなく神社の廻廊も海の上に建てられており、青い海に浮かぶ真っ赤な廻廊はとても神秘的です。嚴島神社のある宮島は、宮城県の松島、京都府の天橋立と並び「日本三景」に数えられており、時代を超えて人々に愛されています。嚴島神社の境内には国宝や重要文化財に指定されている建造物が数多くあるので、歴史や文化に興味のある方はたっぷりと観光の時間をとって回ることをおすすめします。夜の時間には大鳥居を中心にライトアップが行われ、より幻想的な雰囲気が醸し出されます。
宮島水族館
宮島水族館は嚴島神社のすぐそばにある水族館で、「みやじマリン」という愛称で親しまれています。2011年にリニューアルオープンし、瀬戸内海の生き物を中心に約350種類の生き物が飼育されています。特に「瀬戸内のクジラ」と呼ばれるスナメリは大人気で、その好奇心旺盛な性格と笑っているような口元にはとても癒されます。ペンギンやカワウソといった海の生き物たちと触れ合え、エサやり体験も楽しめます。ミュージアムショップでは人気のスナメリがデザインされたオリジナルグッズが手に入るので、ぜひ立ち寄ってみてください。館内の「みやじマリンキッチン」には、ご当地食材をふんだんに使用したメニューが揃っており、食事に困ることもありません。
平和記念公園
広島市の中心部に位置する「平和記念公園」は、世界恒久平和を願って爆心地近くに建設された公園です。広大な敷地内には、世界遺産に登録されている「原爆ドーム」や、原爆投下当時の広島の様子を展示する「広島平和記念資料館」、広島が平和都市として再建することを願った「広島平和都市記念碑」など、平和の尊さを再認識できる施設が集まっています。公園内の「平和の鐘」の音は環境省が選んだ「残したい日本の音風景100選」にも選ばれており、原爆の日や終戦の日には、広島市内に鐘の音が響き渡ります。平和記念公園は川に囲まれており、周囲を遊覧船で巡ることができるほか、平和記念公園と広島駅を結ぶ水上交通もあるので、ぜひ活用してみてください。
広島城
広島城は1589年に戦国武将の毛利輝元によって築かれた、水と緑に囲まれた美しいお城です。平地だけを利用して築かれた平城で、長野の松本城や京都の二条城とともに「日本三大平城」に数えられています。外壁には風雨から建物を守る「下見板張」と呼ばれる仕上げが施されており、木の温もりが感じられるのが特徴です。国宝に指定されていた天守閣は1945年の原爆投下で全壊しましたが、1958年に外観が復元されました。現在、天守閣は歴史博物館として活用されており、広島の歴史を紹介する常設展に加え、企画展も行われています。原爆ドームのある平和記念公園にも近いので、ぜひ広島の歴史の流れを感じに足を運んでみてください。
呉
呉は「戦艦大和」を生み出し、東洋一の軍港として栄えた歴史を持つ町です。旧軍港関連の施設やミュージアムが多数あり、潜水艦の実物が展示されている「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」や、旧呉鎮守府の長官官舎として活躍した和洋折衷様式の建造物が見学できる「入船山記念館」など、見どころ満載です。軍港であったイメージの強い呉ですが、海水浴やマリンスポーツが楽しめるビーチや、トレッキングに適した山々もあり、家族での旅行にもおすすめです。広島駅から呉駅は電車で約30分なので、広島市内観光と合わせて楽しむことも可能です。呉は海軍カレーや牡蠣をはじめとした新鮮な魚介類など名物も多くあるので、ぜひ味わってみてください。
千光寺
千光寺は、尾道市の千光寺公園内に位置する歴史ある寺院です。本尊は千手観音で、多くの参拝者が訪れています。大宝山の中腹にある千光寺からは、市内の町並みや尾道水道、向島などが一望できます。特に本堂まで続く長い階段からの景色と、ロープウェイからの眺めが人気です。山頂から千光寺への道は「文学のこみち」と呼ばれており、尾道ゆかりの作家や詩人の詩歌が刻まれた石が点在しています。自然と文学が融合する雰囲気は、尾道ならではの魅力といえるでしょう。千光寺の本堂は別名「赤堂」とも呼ばれ、真っ赤な舞台造りの建物と瀬戸内の青い海とのコラボレーションはとても美しいです。ぜひ歩きやすい靴で、尾道の魅力を味わえる千光寺へ出かけてみてください。