兵馬俑
兵馬俑(へいばよう)は、中国の西安市にある秦の始皇帝の墓の近くに埋められた総計8,000点にもなる兵士と馬の陶製の像のことです。紀元前210年頃に建造され、1974年に農民によって偶然発見されて以来、次々に発掘されたことから「20世紀最大の発見」と世界中で話題になりました。兵馬俑は、実際の兵士と馬の大きさで作られており、一人一人の顔や装備が異なっています。始皇帝の死後も彼を守るために作られたと考えられています。1987年には、ユネスコの世界遺産にも登録され、世界的にも有名な観光スポットの一つとして知られています。兵馬俑は、秦時代の王朝の軍事力と工芸技術の高さを示しており、中国の歴史と文化を感じることのできるスポットです。
スポット情報
西安旅行におすすめの観光スポット
西安回族街
西安回族街(回民街)は、西安観光のハイライトとも言える賑やかなエリアで、地元の文化やグルメを満喫できる場所です。イスラム教徒である回族の人々が多く暮らす地域で、独自の文化と歴史が色濃く息づいているのが特徴です。回族街は、鐘楼や鼓楼から徒歩圏内に位置し、観光で訪れやすいのが嬉しいポイント。通りには多彩な屋台や飲食店が軒を連ねており、食べ歩きを楽しむのもおすすめです。「肉夹馍」(中国版ハンバーガー)や「涼皮」(冷たい麺料理)、炭火で焼き上げた「羊肉串」など、回族の特色あるグルメを手頃な価格で楽しめます。また、回族街には伝統的な工芸品やお土産を販売するショップも多数あります。地元で作られたアクセサリーやスパイスなどは、旅の思い出にぴったりです。
西安城壁
中国の歴史と文化を象徴する建造物の「西安城壁。」壮大な過去の息吹を感じさせてくれる観光名所の一つです。城壁は明代初期に建設され、現在でも保存状態が非常に良く、中国で最も完全な形で残る古代都市の城壁と言われています。全長は約13.7km、高さは約12m、幅は約15mと壮大な規模を誇ります。城壁は西安の旧市街を囲むように配置され、東・西・南・北の四つの大門が設けられています。特に南門(永寧門)は最も豪華な造りで、観光のメインゲートとしてぜひ訪れたいスポット。夜にはライトアップされることで幻想的な雰囲気を楽しめるなど、写真スポットとしても人気です。城壁の上は遊歩道として整備されており、徒歩や自転車で城壁を巡るのもおすすめです。
西安碑林博物館
西安碑林博物館は、中国の書道と石碑文化の歴史を体感できる特別な場所です。博物館は元々1087年に建てられた孔子廟を基盤としており、後に石碑や書道作品を集める施設として整備されました。現在では、約3,000枚以上の石碑が収蔵され、世界最大規模の石碑博物館として知られています。館内は7つの展示ホールに分かれており、それぞれのホールで異なるテーマの展示が楽しめるのが特徴。特に注目すべきは、唐代や宋代、明代に制作された石碑のコレクションです。中国の書道の変遷や芸術的な進化を間近で感じられます。有名な書道家の作品や、歴史的な記録が刻まれた石碑が並び、その精巧な彫刻と力強い文字に圧倒されるでしょう。
鐘楼
鐘楼は、中国の歴史と文化を象徴する重要な建造物です。市内中心部に位置しており、アクセスの良さも魅力です。鐘楼は1384年、明代初期に建設され、当時の街の中心地として機能していました。現在では、古代と現代が交錯する西安のランドマークとして多くの観光客が訪れる人気観光スポットです。鐘楼は高さ36m、四角形の基壇の上に建てられており、屋根には華麗な青緑色の瓦が施されています。優雅な建築デザインは明代の特徴を色濃く反映しており、中国建築の美を感じるでしょう。かつて鐘楼は、朝の時間を知らせるために使用されていました。現在では観光名所として保存されているので鐘楼の内部を見学しながら、当時の文化や技術に触れる旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
清真大寺
中国国内で最も古く、規模の大きいイスラム教の寺院の一つである「清真大寺。」西安の「回民街」エリアに位置し、唐代(742年)に創建されました。その後、歴代の改修を経て現在の姿に至り、中国の伝統建築様式とイスラム建築の融合が見事に表現されているのが特徴です。清真大寺の敷地面積は広大で、境内は5つの中庭に分かれています。それぞれの中庭には美しい門や回廊、庭園があり、リラックスできる時間が楽しめます。中心部に位置する礼拝堂は約1,000人を収容可能。内部にはアラビア語の経典や装飾が美しく描かれている圧巻の光景です。清真大寺の建築は、中国の伝統的な寺院の特徴である木造建築や瓦屋根を取り入れつつ、イスラム教ならではの模様や書道が組み合わされています。
青龍寺
青龍寺は、中国仏教の歴史において重要な役割を果たした名刹であり、日本の文化や宗教にも深く関係する場所として知られています。唐代の708年に創建され、唐三彩や仏教文化が栄えた時代の象徴的な寺院の一つです。特に、日本から遣唐使として渡った空海(弘法大師)がここで密教を学んだことで、日本との深い繋がりを持つ場所となりました。青龍寺は長い歴史の中で何度も改修され、現在では広々とした敷地に美しい庭園と建築物が点在しているのが特徴。敷地内には仏塔や大雄宝殿といった歴史的な建造物があり、それぞれが唐代の建築様式や彫刻の技術を伝えています。また、寺院の庭園は四季折々の美しい風景を楽しめるのがおすすめポイント。特に春は、桜が咲き誇る圧巻の光景です。