新潟の名物グルメ22選!ソウルフードやご当地ラーメン、お土産など
米どころとして知られる新潟県は、山の恵みや海の恵みを活かした名物料理が盛りだくさん!せっかく旅行に行くならご当地グルメや郷土料理など、おいしい食事も気になりますよね。新潟で食べたい名物グルメをまとめました。
美味しいグルメがそろうことで知られる新潟県。米どころとして知られ、日本海に面しているため新鮮な海産物も豊富。そのため山の恵み、海の恵みを活かした名物料理が盛りだくさん!
今回はグルメ旅好きな筆者が、新潟のおすすめグルメをご紹介します。一度は食べてみたい新潟の名物料理や新潟でしか食べられないグルメを厳選したので、ぜひ新潟旅行の参考にしてくださいね。
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新潟のご当地グルメ!名物料理の特徴とは
山と海に囲まれた新潟県には美味しい名物料理が多く、豊かな食文化が根付いていることで知られています。
その根幹をなすのが、なんといっても米の存在。魚沼産コシヒカリに代表される新潟の米は全国的に高い評価を受けていますが、調理をしても美味しい米を活用した食文化が盛んで、わっぱめしやもち米を使用する笹団子といった郷土料理、そして日本酒にも米が深く関わっています。
さらに雪深い新潟県では、厳しい冬を乗り切るために保存食の文化が発達。塩引き鮭はその代表的な存在です。そのほかにも雪室(ゆきむろ)と呼ばれる、雪を天然冷蔵庫として活用する保存法があり、雪室で野菜を保存すると味がまろやかになるため、野菜たっぷりの「のっぺ」も新潟の名物料理として有名。
日本海に面した新潟県は海産物も豊富ですが、江戸時代には北前船の寄港地に、そして明治維新の際には開港5港のひとつとなっており、古くからさまざまな地域の食文化が融合している土壌があります。そのためラーメンや焼きそば、カツ丼といった一般的なメニューも、新潟では独自の発展を遂げているといった特徴もありますよ。
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新潟の名物ソウルフード13選
高級な魚沼産コシヒカリや、紅ズワイガニなどの高級海産物が豊富な新潟。それだけに名物料理や郷土料理も高価なものがずらりと並んでいそうですよね。
もちろん、そうした旅に出た時ならではの贅沢気分が味わえる名物料理も数多くありますが、実は思わずソウルフードと呼びたくなるような、新潟独自のB級グルメも豊富です。
今回はその中から、特に人気の高い新潟の名物ソウルフード13選をご紹介します。
イタリアン
焼きそばをパスタに見たてた?斬新な料理
イタリアンと聞くとすぐにパスタやピザを想像しますが、新潟のイタリアンはそんな普通のイタリアンではありません。なんと焼きそばにトマトソースをかけた料理がイタリアンと呼ばれ親しまれているのです。
このユニークなB級グルメの発祥は、新潟市内にある「みかづき」という店。1960年に「お嬢さんちょっと変わった焼きそばを始めました」というキャッチコピーと共にフォークで食べるスタイルで販売し、それが流行して広まったのだとか。
現在みかづきでは、トマトソースの元祖スタイル以外にも、ホワイトソースやカレー、麻婆豆腐をかけたものまで登場。本店以外にも市内各所に支店があるほか、ショッピングモールにも出店しています。
へぎそば
見た目も食欲をそそる十日町市の名物料理
へぎそばとは、「へぎ(片木)」と呼ばれる木製の器の上に、一口サイズに巻いたそばを美しく盛り付けて提供される新潟県十日町市を代表する料理です。
へぎそばを初めて食べたとき、多くの人がそのコシの強さに驚きます。その原因は、つなぎに布海苔(ふのり)と呼ばれる海藻を使っているため。布海苔は赤紫色で表面に粘り気があるのが特徴で、本来織物づくりの際に糸によりをかけるため使用されるものですが、この表面の粘り気こそ、へぎそばの独特のコシの強さの秘密です。
そばつゆは鰹節や昆布を使ったつゆを用いるのが一般的ですが、地域やお店によっては新潟の辛口の日本酒を使う場合もあるほどなので、新潟の地酒との相性もバッチリです!
タレかつ丼
卵を使わない新潟独特のカツ丼スタイル
一般的なカツ丼は、トンカツをつゆで煮て卵でとじるスタイル。しかし新潟で地元の人がカツ丼と聞いてまず頭に浮かぶのは、タレかつ丼だといわれています。
タレかつ丼は薄く揚げたトンカツを、甘辛い醤油ダレにくぐらせてご飯に乗せるだけで卵は使いません。煮込まないのでトンカツ特有のサクサクの食感はそのままで、シンプルながら飽きのこない一品です。
諸説ありますが、タレかつ丼が誕生したのは1930年代頃。現在元祖と称しているのは新潟市内にある「とんかつ太郎」(創業1929年)で、初代店主の小松道太郎さんが当時人気だったカツレツを材料に開発したそう。この店で現在使われているタレは、昭和30年代からの継ぎ足し。お昼時には行列必至ですよ!
鶏の半身揚げ
鶏の半身をそのまま揚げた豪快なスタイル!
約60年ほど前に新潟市にある「せきとり」という店で誕生し、今や新潟県民のソウルフードとして定着しているご当地グルメ。その名の通り鶏の半身をそのまま揚げている豪快な料理で、スパイシーなカレー粉をたっぷりとまぶしてあり、これが老若男女に愛されるあと引く味わいの秘密になっています。
今では新潟市内の多くの店で提供されている鶏の半身揚げですが、元祖の味を味わってみたければJR新潟駅から車で10分ほどの場所にある「せきとり本店」へ。15分かけてじっくりと火を通す手法で揚げているので、まさに皮はパリッ!中はプリプリ!豪快にかぶりつけば口の中に肉汁があふれでて、まさに口福に満たされますよ。
新潟5大ラーメン
新潟県はラーメン消費量が多いことで知られており、総務省の2022年の家計調査によると、ラーメンの支出金額が全国の県庁所在地と政令指定都市で2位となっているほど。そのためとても豊かなラーメン文化が花開いている土地柄があります。
そうした土壌の中から誕生したのが、「長岡生姜醤油」「燕背脂」「新潟濃厚味噌」「新潟あっさり醤油」「三条カレー」の新潟5大ラーメン。あっさり派におすすめなのが、新潟あっさりラーメンと長岡生姜醤油ラーメン。コッテリ系なら燕三条背脂ラーメンや新潟濃厚味噌ラーメン、そして個性派好きなら三条カレーラーメンがおすすめ。ここでは新潟5大ラーメンについて、それぞれ詳しく解説します!
長岡生姜しょう油ラーメン
生姜のパンチの効いた味がやみつきになる!
写真をみてもわかるように、ビジュアルはオーソドックスな醤油ラーメンのようですが、ひと口スープをすすると思わずびっくり!生姜の味がガツンと口の中いっぱいに広がり、初めての味にはじめは少し戸惑いを覚えるほどです。店によって違いはありますが、スープ絡みがよい中太縮れ麺を使っている店が多く、麺とスープを一緒に口にするとスパイシーな中にわずかな甘味が加わり、独特の味わいとなります。
長岡は新潟の中でも雪が多い地域。生姜には体を温めてくれる効果があるので、まさに雪国の生活の中から生まれたラーメンだといえそうです。刺激的な味わいを和らげてくれるチャーシューが多めにのっているのも、うれしいポイントですね!
燕背脂ラーメン
多忙な工員のための出前料理として発展!
新潟県燕市が発祥といわれるラーメンで、燕市や隣接する三条市から広がっていっため、別名「燕三条系」とも呼ばれています。
燕三条エリアは今でも洋食器産業が盛んですが、高度成長期の昭和30年代、忙しい工員たちは残業の夜食にラーメンの出前をよく利用したのだとか。そこで燕背脂ラーメンを誕生させた杭州飯店の創業者が、出前をしても麺が伸びにくいようにメンは強力粉で作る極太にし、スープが冷めないように背脂で蓋をしたのが今の燕背脂ラーメンの原型だそう。
味は煮干しの出汁が強烈に効いた、濃いめの醤油系。そこに背脂を加えることでまろやかな味わいに仕上がっています。薬味も一般的な長ネギではなく、玉ねぎを使用しているのも特徴です。
新潟濃厚味噌ラーメン
割材に出汁が出てくるユニークなラーメン
新潟市西蒲区にある「こまどり」が作り出したラーメンで、元祖店では写真のように丼が2つ出てくるのが特徴。実はラーメン以外の丼には出汁が入っており、ラーメンを食べて少し濃厚すぎるかな?と感じた時には、この出汁で割って好みの濃度にして食べるためだそうで、元祖店以外でもこのスタイルで提供している店が多くあります。
この濃厚なスープに負けないように、麺もうどん並みの太さの極太麺。具材には味噌ラーメンによく合う もやしとキャベツがのっており、一緒に食べれば濃厚なスープの味を野菜の甘味でほどよく調和してくれます。
なお元祖店の「こまどり」のメニューには、味噌ラーメンと表記されているものが該当するので、注文時にはご注意を!
新潟あっさり醤油ラーメン
新潟の地酒を飲んだ後の締めの一杯に最高!
新潟あっさり醤油ラーメンは、日本海と信濃川の間に浮かぶ新潟島にかつてあった、お堀沿に並ぶラーメン屋台から誕生したと伝えられており、元祖店は不明です。
スープは澄み切った色が特徴の醤油ベースで、スープに合わせた麺も超極細。その理由は屋台では火力が弱かったこと、そして何より客の回転率を上げるためには調理時間を手早くする必要があり、このスタイルがになったと伝えられています。実際に食べるとあっさり味の中にもしっかりうまみやコクがたっぷりつまっていて、まさに毎日食べても飽きない味わいです。
現在このラーメンを提供する店が多いのは、新潟島の中にある古町というエリア。新潟銘酒をいただいた後の締めの一杯に最適ですよ!
三条カレーラーメン
カレーとラーメンの組み合わせが最高!
この三条カレーラーメンも燕背脂ラーメンと同じく、燕三条エリアの洋食器産業で働く多忙な工員たちの出前需要の中から誕生した一品。誕生からすでに70年の歴史を誇っています。
最大の特徴はなんといってもカレー風味のスープで、麺は店によって異なりますが、主流は中太麺。店によってスタイルが違うのが特徴で、スープ全体がカレー派と、ラーメンにカレーのせ派の2大派閥に分かれています。長い歴史の中では変わり種も発展し、つけ麺風や冷やし、とんこつベースや黒カレーなど個性派も人気を集めています。
三条市では、例年カレーラーメンスタンプラリーを実施。こうした機会に食べ比べをして、自分だけのお気に入りの一杯を見つけてくださいね!
ブラック焼きそば
イカ墨を使った糸魚川市の名物料理
ブラック焼きそばは別名「糸魚川ブラック焼きそば」と呼ばれていることでもわかるように、「糸魚川うまいもん会」が地元の名物料理を作ろうという思いから開発された新しいタイプのB級ご当地グルメ。提供が開始されたのは2010年で、わずか3ヶ月後の「新潟うまさぎっしり博」でグランプリを受賞しています。
ブラックの名前の由来は、中華麺にイカ墨を絡めているため。具材にも新潟県産のイカが使われていますが、このイカ墨麺とイカの具材を使っていれば、その他の具材や味付けは店の個性に合わせてOK!元祖店では目玉焼きがのせられているのが特徴で、その他の店でも具材に山菜が入っていたりあんかけだったりと個性派揃いなのも魅力ですよ!
のっぺ
新潟印ののっべは煮物スタイルが特徴!
のっぺは日本全国にある郷土料理ですが、新潟県では特にお正月や祝い事の定番家庭料理として発展しています。他県ののっぺは「のっぺ汁」と称され汁物スタイルであるのに対し、新潟では薄い醤油味のダシを使った煮物スタイルが中心。
のっぺはとろみのあるという意味ののっぺいが語源となっていますが、新潟ののっぺではメインの具材である里芋でとろみをつけるのが一般的。そのほかの具材は野菜やきのこ、コンニャクなどが定番ですが、かまぼこや鮭、鶏肉を入れたり、冷やして食べたり汁なしや汁ありもあり、地域や各家庭によって個性があるのも特徴です。
新潟旅行でのっぺを食べるなら、郷土料理の店やへぎそばの店、居酒屋などで提供されています。
わっぱ飯
新潟の米の美味しさを堪能できる郷土料理
わっぱ飯は、スギやヒノキなどの生の木の板を曲げ、継ぎ目を山桜の皮で綴じた曲げわっぱと呼ばれる器の中にご飯を入れて10分ほど蒸しあげ、その上に鮭やいくらなどがたっぷりのせられた、米どころ新潟らしい郷土料理です。
わっぱ飯の元祖の店は、JR新潟駅から車で10分ほどの場所にある1956年創業の「田舎家古町本店」。開発に際しては、かの美食家とし名高い北大路魯山からアドバイスをもらったそうで、鶏ガラ出汁を使っていたものの、魯山人のアドバイスで昆布出汁に変えたというエピソードも残されています。
季節により具材が変わるのもお楽しみのひとつで、同店でも冬季限定で牡蠣を使ったわっぱ飯が提供されています。
栃尾の油揚げ
通常の3倍の大きさ!アレンジも豊富な新潟独自の油揚げ
栃尾の油揚げは、長岡市栃尾地区で江戸時代から伝わる名物郷土料理。大きく厚みがあるのが特徴で、地元では「あぶらげ」の名称で親しまれています。
その誕生には諸説あり、250年以上前に常安寺の住職が参詣者のお土産品を作るように豆腐屋に依頼した説や、栃尾で行われていた馬市で、仲買人たちが酒の肴とした油揚げが発展した説などがあります。
大きさは通常の油揚げの3倍ほど。低温の油で揚げた後に高温の油で2度揚げし、最後に金串を通して油切りします。表面はカリッと、中はふんわりジューシーで、薬味や醤油をかけてそのまま食べるほか、具材を挟んで焼いて食べるスタイルも。栃尾には、イートインで揚げたてが食べられる店もありますよ!
新潟ならではの海鮮名物4選
日本海に面した新潟県では、豊かな海の幸が豊富に獲れますが、実はその秘密は山や川、そして雪にあります。春になると雪解け水が山から川に注ぎ込んで海に辿り着き、そこに良質なプランクトンが発生することで、身が引き締まった魚たちが育つためです。
夏の魚の代表格がのどぐろ(アカムツ)。秋から冬にかけての代表格がズワイガニ。そのほか一般的に甘エビ(ホッコクアカエビ)と呼ばれているものも、新潟では「南蛮エビ」と呼ばれ親しまれ、県が自信をもって勧める食べ物であることを示す「新潟フードブランド」に認定されています。
そして冬の寒さが厳しく雪深い地域が多い新潟では保存食文化が発達しており、厳しい風土の特性を活かした村上地方の塩引き鮭なども、全国的に高いブランド価値がある新潟の海産物です。
ここでは、新潟県を代表する4つの海産名物について解説します。
のどぐろ
新潟を代表する白身魚の王様!
のどぐろは新潟を代表する高級魚。正式名称はアカムツですが、のどが黒いことからのどぐろと呼ばれています。全長は40cmほどで身は赤色。大きな目が特徴的で、新潟北部では「メヌキ」とも呼ばれています。
水深100m〜200mの場所に生息しており、日本の多くの場所で獲れますが、日本海側で獲れたものは美味しいと評判。脂がのっていて甘味が強く、火を加えても身が硬くならないことから煮魚にしても焼き魚にしても美味しくいただけますが、刺身にして食べても絶品!
新潟での旬は夏から秋にかけて。新潟沖で獲れるのどぐろは一般的なものより脂肪量が2倍以上あるとされており、塩焼きや寿司にする食べ方が好まれています。
南蛮エビ
新潟フードブランドにも認定されている名物海鮮!
南蛮エビの正式名称は「ホッコクアカエビ」ですが、一般的には「甘エビ」と呼ばれています。新潟県では赤い体色と形が赤唐辛子に似ていることから、北陸地方で赤唐辛子を指す南蛮を用いて「南蛮エビ」と呼ばれており、新潟フードブランドにも認定されている新潟県の名物海鮮です。
一年を通じて漁獲されますが、旬の季節は水温が下がる秋から冬にかけて。特に佐渡島には、豊かな漁場があることで知られています。甘エビと呼ばれていることでもわかるように、身はとろけるように甘味が強く、そのまま刺身や寿司で食べるのがおすすめ。身以外にも卵は醤油漬け、刺身にする際切り落とされる頭は味噌汁にと、余すところなく食べることができます。
カニ料理
冬の日本海の海産物の王様!
日本海の冬の開催物のスターであるカニ。新潟県でもカニは名物で、紅ズワイガニは中国人観光客が日本の美味しいものを選ぶ「美食総選挙」の海鮮部門で第1位に輝くなど、国際的にも高く評価されています。
紅ズワイガニは産卵期である1~2月が禁漁期間で、最盛期は11月~12月。新潟県内でお土産として紅ズワイガニを購入するなら糸魚川市の道の駅「マリンドリーム能生」にある「カニヤ横丁」が便利で、8店のカニの直売店が並び、好みのカニを選べます。
一方、例年11月半ばから3月にかけて漁が解禁になるのがズワイガニ。2017年より重さ800g以上、色つや、身が詰まったカニであることを示す独自の身入り指数といった厳しい選別基準をクリアした高品質なズワイガニだけが名乗ることを許される「越後本ズワイ」ブランドが誕生。
認定されたズワイガニにはオリジナルのタグが付けられているので、品質の目安として活用すると便利ですよ!
塩引き鮭(塩引鮭)
村上地方を代表する郷土料理
塩引き鮭は、新潟県村上市を中心とする地域で伝統的手法で作られた干し鮭のこと。
村上地方を流れる三面(みおもて)川は古くから鮭が遡上する川として知られていましたが、江戸時代の村上藩士・青砥武平治(あおと ぶへいじ)が鮭の回帰性に着目し、三面川の支流の種川を鮭の産卵場として整備、さらに稚魚が川を下る時期は禁漁するなどして安定した漁獲高を保つことに成功し、鮭は村上の名産物になりました。
製造の行程は、まずは雄鮭の内臓やエラを取り出して粗塩をすり込み、数日後に水洗いして寒風干しにして仕上げます。冬の保存食として最適な上に、干した魚ならではの独特の風味と旨味が特徴で、贈答用としても喜ばれる一品です。
新潟の名物お土産&お菓子5選
豊かな自然に恵まれ、食材の宝庫として知られる新潟。それだけに名産品が多いことでも知られています。
お土産にイチオシなのが笹団子。素朴な味わいが、新潟らしさを口の中に運んでくれます。そして新潟ならではのお土産として隠れた人気を誇るのがぽっぽ焼き。少し無骨な外見ですが、幅広い年齢層から愛されている新潟のソウルフードです。
米どころ新潟ならではの名物といえば、日本酒を外すことはできません。久保田、越乃寒梅、八海山と、全国ブランドの銘酒が揃っています。
そしてあまり知られていませんが、実は新潟県は酪農発祥の地。ヤスダヨーグルトといった有名ブランドの乳製品も、お土産には最適です。
農業王国新潟のお土産として、最近注目を集めているのが洋梨の品種である「ル レクチエ」。冬の旬の時期に新潟を訪れたら、お土産としても自宅用としてもマストバイ!の一品です。
笹団子
素朴な味わいの新潟名物
新潟の名産品として知られる「笹団子」。その歴史は古く、およそ500年前から新潟の中越・下越地方で食べられていたと伝えられています。昔は具なしのものや惣菜を包んだものが中心で、現在のようにあんこを入れるようになったのは明治中期以降とされています。
笹団子はよもぎを練り込んだ餅であんこを包み、笹の葉でくるんで蒸したもの。笹には殺菌作用があることから、越後の戦国武将として名高い上杉謙信が携帯食にしていたという説もあります。
その名が全国に知られるきっかけとなったのは、1964年の新潟国体で新潟みやげとして推薦されたため。笹の包みをほどくとパッと笹の良い香りが鼻の中に広がり、何やら気分までリラックスさせてくれます。
ぽっぽ焼き
縁日の屋台で人気のソウルフード
ぽっぽ焼きは、新潟ではお祭りの屋台などで販売されているまさに県民にとってのソウルフード。明治の終わり頃、新潟県新発田市で考案されたと伝えられるもので、黒糖を使った細長い焼き菓子です。
ぽっぽ焼きという可愛いネーミングの由来には諸説ありますが、ぽっぽ焼きを作るときに使われる「かま」と呼ばれる機械には煙突がついており、焼いている間そこから湯気立ち上る様子が蒸気機関車に似ていることから命名されたとされ、「蒸気パン」という別名もあります。
もちもちした食感と黒糖独特の少し強めの甘味が特徴で、最近ではソフトクリームをのせたり、カステラにアレンジした変わり種も登場。9本で300円程度という価格の安さも魅力です。
日本酒
淡麗辛口でどんな料理にも合う銘酒揃い!
日本酒好きの中で、淡麗辛口な味わいで知られる新潟産の日本酒。新潟の水は雪解け水が混じるため、ミネラル分が少ない超軟水。さらに安定した冬の寒さで発酵がゆっくり進むため、キメ細かく雑味が少ないすっきりとした味わいの日本酒ができるとされています。
新潟で酒造りに主に使われている酒米は「五百万石」で、この米を使った日本酒は後味のキレがよく、和食によく合うと評判。さらに新潟の日本酒は淡麗辛口だけではなく、コク深い甘口からフルーティーな味わいのものまであるので、料理に合わせて選ぶのも楽しいですね!
日本酒作りを担う杜氏の中でも、越後杜氏は日本三大杜氏に数えられる存在。生産量も兵庫・京都に次いで全国3位を誇っています。
ヤスダヨーグルト
新潟県は酪農発祥の地!
実は日本の酪農発祥の地は、新潟県阿賀野市とされています。明治後期、地元の大地主が海外視察をした際に日本人の体格が欧米人のようになるには乳製品が必要だと考えたそう。そして乳牛3頭を購入して帰国し、この地に牧場を開設したのが起源とされています。
現在この酪農の聖地で、創業の志を引き継いでいるのがヤスダヨーグルト。ヤスダヨーグルトではさまざまな乳製品を製造、販売していますが、飲むヨーグルトが代表的な商品です。
工場敷地の道を挟んで向かい側には「Y&Y GARDEN(ワイワイガーデン)」という直売所があり、乳製品だけではなくオリジナルグッズなども販売されているほか食事もできるので、新潟旅行の際にはぜひ立ち寄りたいですね!
ル レクチエ
新潟産の幻の洋梨
ル レクチエは新潟産の洋梨の品種。1902年に新潟市に住む農家の小池左右吉氏がロシア・ウラジオストクへ旅行した際に洋梨を食べ、その美味しさから栽培を決意したものです。
豊かな甘みとなめらかな舌触りで知られるル レクチエですが、その秘密は完全に熟す前に収穫し、一定期間貯蔵して完熟させる追熟にあるそう。この追熟は温度管理などが困難なことに加え、品種的に病気に弱いこともあり、ル レクチエは生産の難しさから幻の洋梨とも称されています。
産地からは9割ほど追熟した段階で出荷されるため、流通の期間などを勘案すると、購入後はすぐに食べるのがベストなのだとか。11月下旬から12月中旬頃が旬の時期で、食べられる機会が少ない貴重な果物だけに、お土産にしたら喜ばれること間違いなしですよ!
新潟の名物グルメを食べ尽くそう!
この記事では、新潟県の名物グルメを紹介しました。定番以外にもまだまだ知られていない地元民の愛するソウルフードも多い新潟県では、恵まれた自然を活かしたご当地グルメが多く、食べ歩きも楽しめるのが特徴です。
ぜひ紹介した名物グルメを食べに、新潟県旅行のスケジュールを立ててみてくださいね!
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