鎌倉でおすすめの海5選！人気のビーチや絶景の海岸を紹介

鎌倉の海の特徴

鎌倉の海は大きく2つのエリアに分けて考えることができます。東は大きく弧を描いた海岸。そして西側はほぼ一直線の海岸。その中央にあるのはサザンオールスターズの曲でも有名な稲村ヶ崎です。

東側と西側を合わせた鎌倉市の海岸線は、約7キロメートルです。広い意味で湘南エリアと考えられている神奈川県の相模湾側の海岸線は全部で147キロメートルなので、その中の鎌倉の海はあまり広いとはいえません。

でも鎌倉の海には人気のビーチと海岸がギュッと詰まっています。

鎌倉は湘南ブランド以上？

鎌倉に関してよくいわれるのが、鎌倉は湘南に入るのか？という問題。これは年代によって感じ方が大きく変わるそうです。

若い年代に多いのは、湘南といえば藤沢市と茅ヶ崎市という意見。鎌倉市は湘南には入らないという人が増えています。しかしある程度の年齢より上になると、湘南の中心は鎌倉市、逗子市、葉山町だという意見がメイン。

一方で地元の人の中には、鎌倉という名前には湘南以上のブランドイメージがあるので湘南の一部でなくても構わないという意識もあるそうです。それもなんとなく納得できますよね。

鎌倉の海に行くとき、湘南をイメージしますか？それとも湘南ではなく鎌倉だと感じますか？

鎌倉で人気のビーチ

鎌倉には海水浴場が3つあります。いずれも全国的に名前を知られている人気のビーチばかり。それぞれの海水浴場としての特徴と魅力のポイントをご紹介しましょう！

材木座海水浴場

ファミリーに人気！遠浅の海水浴場

材木座海水浴場は鎌倉のもっとも東にある海水浴場。横幅約1,100メートルは鎌倉のビーチでは最長です。

海水浴シーズンの監視所・救護所は1カ所で、2カ所の公共トイレにプラスして1カ所の仮設トイレを設置。また無料の公共シャワー3カ所に加えて、海の家は11軒が並びます。

材木座海水浴場の魅力ポイント

材木座海岸は遠浅の海岸。急激に深くならないので子どもでも遊びやすい上に、監視所では小さな子どものためにライフジャケットのレンタルも行っていて、高い安全性が魅力です。これは家族連れにはうれしいですね。

海水浴シーズン以外の材木座海岸は、サーフポイントとしても有名。鎌倉の海岸のなかでもサーフィン初心者向けのエリアとして知られています。またアウトリガーカヌーやスタンドアップパドル（SUP）、ウインドサーフィンの体験も可能。遠浅で波が静かなので、マリンスポーツを安全に楽しめます。

由比ヶ浜海水浴場（鎌倉市）

ビーチカルチャー発祥の地！アクセスの良さも魅力

由比ヶ浜海水浴場は鶴岡八幡宮から若宮大路をまっすぐ下ったところにある海水浴場。JRの鎌倉駅から徒歩15分ですが、江ノ電に乗れば和田塚駅、由比ヶ浜駅、長谷駅という3つの駅から徒歩約5分と、さらに便利にアクセスできます。

そんな由比ヶ浜は好立地もあって、かつて海の銀座といわれるほどにぎわった海水浴場。ビーチカルチャー発祥の地ともいわれていて、今も高い人気を誇っています。

横幅は約890メートル。海水浴シーズンには監視所・救護所が1カ所、公共トイレは既設トイレ2カ所に加えて仮設トイレも1カ所設置されます。無料の公共シャワーは3カ所。フレンチやエスニックなどバラエティ豊かな料理を楽しめる海の家が16軒も設置され、毎年話題を集めます。海の家に行くだけでも楽しいですよ！

由比ヶ浜海水浴場の魅力ポイント

由比ヶ浜海水浴場はバリアフリー対応が進んでいるのも大きな魅力。海の家をつなぐボードウォークが設置され、車いすでも砂に車輪を取られないよう配慮しています。さらに監視所では水陸両用車いすを土日祝日限定で貸し出してくれる上、利用介助員も2人待機。波打ち際までサポートしてくれます。

また夏休み期間中の土日とお盆の1週間にはキッズ＆ファミリービーチを開設。家族連れで遊びに行きやすいのも特徴です。

由比ヶ浜海水浴場は、一時期マナーの悪さが問題になったこともあるビーチ。しかしこうした努力もあって、今では幅広い世代に人気のビーチになっています。

腰越海水浴場

江の島と漁港の風景を楽しめる穴場の海水浴場

腰越海水浴場は、鎌倉のもっとも西側の海水浴場。横幅が約220メートルという比較的コンパクトなビーチです。海水浴シーズンの監視所と救護所は1カ所。公共トイレは仮設トイレが1カ所。無料の公共シャワーも1カ所で、海の家は2軒となっています。

ここは日本で2番目に多くの人が訪れる藤沢市の片瀬東浜海岸に隣接したビーチ。そのわりに鎌倉市の海水浴場の中でも人出が少なく、ゆったりと楽しめます。

腰越海水浴場の魅力ポイント

すぐ近くに江の島と漁港の風景を眺められるのも腰越海水浴場の魅力。腰越漁港が近くにあるので、近くのお店では、水揚げしたばかりの新鮮な魚介類を食べることができます。

名物のしらすのは4月から12月と旬の期間が長いのが特色。 海水浴シーズンにも楽しめます。ただし、もっともおいしいといわれているのは4月から5月中旬。たしかにこの時期のしらすは絶品なので、あえて春に訪れてもいいかもしれません。

そして少し歩いたところには、江の電が路面電車になる区間もあります。海の帰りに寄ってみるのもおすすめですよ。

鎌倉で人気の海岸

鎌倉には海水浴場以外に、おすすめの海岸もあります。遊泳禁止で海水浴はできないけれど人気の観光スポット。ゆっくり散策するだけでもリフレッシュできますよ。

七里ヶ浜海岸

日本の渚100選にも選ばれている夕日の名所

七里ヶ浜海岸は、稲村ケ崎から江の島方面に長く続く全長約4キロメートルの海岸。海岸の奥行きがないことと潮の流れが複雑なことから海水浴場にはなっていませんが、サーフィンを楽しむ人が多い海岸です。ちなみにサーフィンの初級者は材木座海岸からスタートすると書きましたが、上達するにしたがって、由比ヶ浜海岸、七里ヶ浜海岸とステップアップしていきます。

七里ヶ浜海岸の魅力ポイント

七里ヶ浜海岸はサーフィンだけでなく、海岸でのんびり過ごすのも人気。砂利混じりの浜では貝殻やシーグラスを拾うこともできます。

また、江ノ島や富士山を一望できる景色も魅力！休日には多くのカメラマンも訪れますよ。クライマックスは夕景。日本の渚100選にも選ばれた海岸からの眺めはたしかに絶景です。

映画やドラマ、アニメでおなじみの江ノ電鎌倉高校前駅やその近くの踏切の前に広がる海も、この七里ヶ浜。聖地巡礼の人でもにぎわいますが、くれぐれも周囲の迷惑にならないよう、気をつけてくださいね。

稲村ヶ崎

鎌倉を代表する絶景の岬

稲村ヶ崎は由比ガ浜と七里ガ浜を分けている岬。ここから富士山や江ノ島を望む眺めは、かながわ景勝50選に指定されています。

稲村ヶ崎は歴史的にも重要な意味を持っているスポット。鎌倉時代後期には武将新田義貞が鎌倉攻めを行った場所です。鎌倉は三方を山に囲まれ、陸地からの攻撃に対しては難攻不落。そこで義貞が海中に太刀を投げ入れて竜神に祈ったところ、潮が引いて陸地が現れ、一気に攻め込むことができたという伝説が残っています。

またこの海岸は名刀の材料の砂鉄が採れたことでも有名です。稲村ヶ崎海岸の砂浜は少し黒い色。これは鉄分を多く含んでいるからで、鎌倉時代にはこの砂鉄を使って刀剣が作られました。名刀と名高い政宗も稲村ヶ崎の砂鉄から作られたといわれています。

稲村ヶ崎の魅力ポイント

稲村ヶ崎には海浜公園があり、ここからぜいたくな景色を楽しめます。江ノ島に被さるようにそびえる富士山は絵になる美しさ。かながわの景勝50選だけでなく関東の富士見百景に選ばれているのも納得です。日中の青い海越しの眺めも人気ですが、やはりおすすめは夕暮れどき。日没の瞬間はため息が出るほど美しく、このまま時間を止めたくなるでしょう。

また稲村ヶ崎海浜公園は、地元の人にはあじさいの名所としても知られています。あじさいを見るためにあえて梅雨の時期に訪れるのもおすすめです。

そしてここには貴重な温泉もあります。稲村ヶ崎温泉の泉質は、世界的にも珍しいモール泉。殺菌効果の高い松の有機質成分を含むもので、大昔に生えていた松の成分が溶け込んでいるそうです。世界的にも注目されている温泉。機会があったらぜひ立ち寄ってみてください。

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鎌倉の海は魅力がいっぱい！

鎌倉は約7キロの海沿いに魅力的な海水浴場や海岸が集まったエリア。海水浴やマリンスポーツはもちろん、散策も楽しめます。

とくに夕暮れの時間帯は絶景なので、鎌倉観光の帰りに寄ってみるのもおすすめ。次のお出かけの計画に鎌倉の海を加えてみてはいかがでしょうか？

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