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ピサの斜塔はイタリアにある世界遺産!歴史や予約方法、注意点などを解説

イタリアの世界遺産で人気観光スポット・ピサの斜塔。イタリア旅行の際は訪れたいと考えている方も多いでしょう。この記事では、そんなピサの斜塔の歴史やアクセス、予約・登る際の注意点などを紹介します。ピサの斜塔について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ライター
NEWT編集部

イタリアの世界遺産として人気の観光地、ピサの斜塔。なぜ傾いたまま建っているのか疑問な方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなピサの斜塔の歴史やアクセス、予約、登る時の注意点について紹介します。ピサの斜塔について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

イタリアの世界遺産、ピサの斜塔の基本情報


photo by pixabay

イタリアのトスカーナ州にあるドゥオーモ広場には世界遺産に登録された建物が複数あります。そのひとつが今回ご紹介するピサの斜塔。

まずは、ピサの斜塔の歴史や内部構造について詳しく解説していきます。ピサの斜塔が建てられた経緯やなぜ倒れないのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?理由を知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

ピサの斜塔の歴史


photo by pixabay

ピサの斜塔は、ピサの大聖堂ドゥオーモの鐘楼(しょうろう)です。

1173年に着工し、1185年に3階部分まで建設が進みました。しかしこの頃から地盤の不安定により傾き始め、さまざまな理由により建設は一時中断されます。1272年に建設が再開され、傾きを補正しながら1319年に7階部分まで完成。

1372年に鐘楼が取り付けられましたが、1990年~2001年に傾きがさらに悪化したため、改めて構造強化の工事が行われました。最大で5.5度傾いていましたが、現在は3.99度にまでに軽減。限られた人数ではありますが、ピサの斜塔の上まで登ることができるのも、この工事のおかげですね。

ピサの斜塔の内部構造や階段、倒れないのはなぜ?


photo by pixabay

ピサの斜塔は高さ55.86メートルの8階建て、直径約20メートルの円柱形になっており、内部は約4.5メートルの空洞になっています。内部は296段のらせん階段になっており、頂上まで登ることができます。

また、内部は狭く上に行くにしたがってカーブが急になり、ステップも小さくなっていきます。ピサの斜塔は傾いているため、平衡感覚がおかしくなるので、時間をかけてゆっくり登ると良いでしょう。

ちなみに、大理石でできた階段は、長い年月をかけて多くの人が登ったため、中央がすり減りツルツルと滑りやすくなっています。ヒールやサンダルは危ないため、履きなれたスニーカーやフラットシューズなど歩きやすい靴で登るのがおすすめ。屋上から見られるピサの街並みは絶景なので、ぜひがんばって登ってみてくださいね。


photo by pixabay

最上階には7つの鐘があり、それぞれ重さが違います。一番重いもので3トンを超えていますが、塔のバランスを保つために鳴らすことができません。毎日定時に鐘の音が鳴りますが、それはスピーカーから流れているそうです。

ピサの斜塔が倒れない理由


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ピサの斜塔の傾斜は現在およそ4度。近くに建っている大聖堂と比較すると、だいぶ傾いているのがわかります。それほど傾いているのに、なぜピサの斜塔は倒れないのでしょうか。ピサの斜塔は、倒れないように以下の4つの対策がとられています。

  • 積み上げている石の厚みを変えた
  • 鐘の重さを変えた
  • 重しを置いた
  • ワイヤーを張った

ピサの斜塔の最上階には7つの鐘があり、すべての重さを異なるものにすることで、バランスが取れるように配置されています。このバランスが崩れないよう、鐘が鳴らされることはありません。

また、南側に傾いているため北側に重しを置き、壁に使われている石の厚さも薄くなっています。

ピサの斜塔は白が基調の美しい外観


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ピサの斜塔は白大理石で作られています。ゴシック様式とロマネスク様式を融合させたデザインは美しく圧巻。円柱に囲まれた6層の回廊が重なっており、一番上には鐘楼があります。建物の美しさはもちろん、傾いたまま建ち続ける珍しさから、写真スポットとしても人気です。

またピサの斜塔があるドゥオーモ広場には、青々と広がる芝生の上に大聖堂などの建物が建っており、その美しさから奇跡の広場とも呼ばれています。

なぜピサの斜塔が世界遺産?


photo by pixabay

ピサの斜塔は、1987年にドゥオーモ・洗礼堂・カンポサイトと共に世界遺産に登録されました。ゴシック様式とロマネスク様式が融合したデザインのピサの斜塔は、その美しさで訪れた人を魅了し続けています。ピサの斜塔が世界遺産に登録された理由は、以下の3つだと言われています。

  • 建物のデザイン性の美しさ
  • 建築と芸術の歴史への影響力
  • 落下の法則の発見

またドゥオーモ広場は、11世紀~13世紀にかけて新しい建築方法を確立させた地域であり、14世紀にはピサ大聖堂の説教壇を制作したジョヴァンニ・ピサーノの影響で、トレチェントと呼ばれる芸術の時代がはじまるという、建築と芸術の歴史に2度も影響を与えました。

【知っておくと2倍楽しめる】ピサの斜塔の豆知識|ガリレオの斜塔実験


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ガリレオ・ガリレイは、慣性の法則など物理学的な法則を多数発見した有名な学者です。なかでも、カリレオの代名詞ともなっている落下の法則は、ピサの斜塔で実験が行われたといわれています。ガリレオはこの実験で、物体の落下速度は種類や重さに関わらず、一定であることを証明しました。

この話は有名ではありますが、実はガリレオの助手だったビンチェンツィオ・ビビアーニの創作話だともいわれています。実際に実験を行ったのはビビアーニの友人で、ビビアーニがガリレオが行ったと間違えて伝記に書いてしまったという説もあるそうです。

現在でもこの実験が実際に行われたか議論が続いていますが、ガリレオの斜塔実験のエピソードは広く親しまれています。

ピサの斜塔は予約が必要?見学方法や所要時間をご紹介

イタリアのフィレンツェ旅行をするならぜひ訪れたいピサの斜塔ですが、傾いたまま建っているため、安全上中に入る人数を制限しています。ここでは、ピサの斜塔内部に入るための予約方法や所要時間について紹介していきます。

ピサの斜塔へ入場する際は予約が必須


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ピサの斜塔は内部が狭く傾いているため、一度に入る人数を制限しています。そのため、中に入るには、事前予約が必須!

予約していなくても空きがあれば当日券が購入可能ですが、当日にチケットを購入できても中に入るまでに時間がかかることもあります。そのため、確実に入場したい方や効率よく観光地を回りたい方は事前予約がおすすめです。

特に混雑が予想される7~9月のバカンスシーズンは、事前にオンライン予約を済ませておきましょう。

公式サイトからの予約


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ピサの斜塔の公式サイトでは、訪問日の20日前から事前予約が可能です。カード決済のため、現地での支払いは必要ありません。

公式サイトにアクセスし、メニューバーの「TICKETS」から「BUY」を選択。予約日・チケット種類(大聖堂+タワー)・予約時間・人数を入力すると確認画面になります。その後代表者の情報とクレジットカード情報を入力し、決済を完了させてください。予約サイトは英語表記となっているため、よく確認して入力しましょう。

決済が完了するとチケットのダウンロード画面になるので、チケットを保存や印刷しておきましょう。当日は印刷したチケットを持ち、手続きを済ませて15分前にピサの斜塔入り口に並びます。

オプショナルツアーの利用

予約の手間を省きたい方や英語の公式サイトで予約するのが不安な方は、海外旅行初心者の方はオプショナルツアーの利用がおすすめです。NEWTでも手配できるので、詳しくはお問い合わせください。(※時期によっては手配できない場合もございます)

ピサの斜塔に入場できるツアーもありますし、日本語ガイド付きで解説を聞きながら楽しめます。料金は少し高くなりますが、限られた時間で効率よく観光スポットを巡ることができますよ!

ピサの斜塔を見学する上で必要な時間


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ピサの斜塔は基本的にらせん階段を上って頂上からの景色を楽しみ、地上に降りていくだけですので、所要時間は45分ほどあれば充分です。

ドゥオーモ広場にはピサの斜塔以外にも大聖堂や洗礼堂など見どころ満載。それらも一緒に観光する場合は、1時間〜2時間半ほどかかるでしょう。

フィレンツェ旅行に半日くわえてピサを満喫できるので、送迎が付いたオプショナルツアーも多数存在します。効率よくイタリア旅行を楽しみたい方は、ぜひ利用してみましょう。

イタリア・ピサの斜塔へのアクセス方法

ピサの斜塔の最寄り駅はピサ中央駅です。そこからラムロッサ路線のバスに乗り、トッレで降車し、ピサの斜塔へ向かうのが一般的な行き方です。ピサ中央駅からトッレまでは約10分ほど。バス停からドゥオーモ広場までは歩いて5分ほどです。

駅からドゥオーモ広場までは歩いて25分ほどかかりますが、途中でアルノ川などが見られるため、お散歩がてら歩いて行くのもおすすめ!このほか、ピサ空港からピサの斜塔まで直行する路線バスも出ています。

フィレンツェから行く場合


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フィレンツェからピサの斜塔まではおよそ85キロメートルです。車なら1時間15分ほど、列車なら1時間弱で到着するので、日帰り観光も可能です。

列車で行く場合は、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から、リヴォルノまたはピサ方面行きの快速電車に乗りましょう。ただし、特急と高速鉄道はピサ中央駅に停車しないので注意してください。便数は多めなので気軽に利用できます。

ローマから行く場合


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ローマのローマ・テルミニ駅から高速列車のフレッチャビアンカに乗り、ピサ中央駅に向かいます。乗車時間は約2時間半で、乗車料金は片道1,250円ほどです。

飛行機を使うなら、ローマのフィウミチーノ空港からピサ空港まで直行便が出ているのでそちらを利用しましょう。所要時間は1時間弱、最短ルートの料金で12,000円ほどかかります。

ローマから、フィレンツェを経由しつつピサの斜塔も日帰りで行くことが可能です。私鉄のイタロに乗ってフィレンツェで途中下車し、観光してからピサの斜塔へ向かう方もいます。

ミラノから行く場合


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ミラノ中央駅からピサ中央駅まで、 フレッチャビアンカを利用すれば約4時間で到着します。料金は4,580円ほどです。または、ミラノ中央駅からフィレンツェ中央駅まで準急列車のフレッチャロッサで行き、鈍行列車のレジョナーレに乗り換えて向かうルートもあります。

ミラノからピサまで飛行機の直行便はなく、ローマなどを経由するの必要があります。その場合、最短で3時間半ほどで到着し、40,000円ほどかかります。

ミラノからピサへ日帰りするのは難しいため、フィレンツェやピサに滞在するのがおすすめです。

ピサの斜塔に上る場合の注意点

ここからはピサの斜塔に上る際の注意点をいくつか紹介していきます。ピサの斜塔の公式サイトにもQ&Aがあるのでそちらもチェックしてみてください。事前にチェックしておけば、当日の荷物や服装・スケジュールが考えられますよ。ピサの斜塔を気持ちよく楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。

入場前に荷物を預ける


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塔の内部は大変狭いため、持ち込める荷物にも制限があります。ビデオやカメラ・身につけられる貴重品以外の荷物は持ち込めません。

チケット売場横かオレンジ色の建物にロッカーがあるので、そちらで事前に荷物を預けておきましょう。ただし、これらのロッカーは混み合う可能性があるため、ピサ中央駅の荷物預かり所を利用するのもおすすめです。

繁忙期に行くなら事前予約を早めに完了する


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前述の通り、ピサの斜塔は入場規制されているため、事前予約はした方が良いです。もし予約をしていない場合は、待つことも。また、繁忙期になるとそもそも満席で予約できないということもよく起こります。公式サイトからは20日前から事前予約ができるので、繁忙期にピサの斜塔を訪れる際は、なるべく早めに予約しておくのがおすすめです。

ピサの斜塔は、8才未満の子どもは入場ができません。また、8才~12才は手をつないで、18才以下は大人と同行が必須となっています。小さな子ども連れで、ピサの斜塔観光を予定している方は気を付けてください。

予約日時に遅れると入場できない

チケットに記載された日時に遅れると入場できません。返金もできないので、早めの行動をおすすめします。

イタリアの世界遺産、ピサの斜塔を満喫しよう!


photo by pixabay

イタリアの人気観光スポット・ピサの斜塔について紹介してきました。ピサの斜塔は建設途中に傾き始め、一時は中断されましたが、約199年もの歳月をかけて完成されました。その後補強工事も入り、現在は塔内部を上ることができます。

らせん階段を上った先に待っているのは、ピサの街を一望できる絶景スポット!階段は狭く滑りやすいので履き慣れた靴で訪れるのがおすすめです。周辺にある美しい建造物と共に、ピサの斜塔を楽しみましょう。


ピサの斜塔(the Leaning Tower of Pisa)の基本情報
住所: Piazza del Duomo, 56126 Pisa PI, イタリア
電話:+39-050-835011
営業時間:9時~22時(夏期)、9時~20時(春秋期)、9時~18時(冬期) ※日によって変動があるため要確認
休業日:なし
アクセス:ピサ中央駅から徒歩約20分、フィレンツェから車で約75分
料金:ピサの斜塔+大聖堂 20ユーロ(約3,109円) ※ピサの斜塔のみのチケットはなし
※2023年6月21日のレート、1.00ユーロ =155.44円で計算
公式サイト:https://www.opapisa.it/en

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