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ベネズエラの世界遺産・アンヘルの滝(エンジェルフォール)を解説!観光の見どころや行き方など詳しく紹介

アンヘルの滝(エンジェルフォール)は、南米ベネズエラにあるダイナミックな秘境です。世界的な観光地として知られ、世界遺産に登録されています。この記事では、世界最大の滝・アンヘルの滝(エンジェルフォール)の観光の見どころや行き方などをご紹介します。

ライター
NEWT編集部

アンヘルの滝(エンジェルフォール)は、南米ベネズエラにあるダイナミックな秘境です。世界的な観光地として知られ、世界遺産に登録されています。

この記事では、世界最大の滝・アンヘルの滝(エンジェルフォール)の観光の見どころや行き方などをご紹介します。

Contents

アンヘルの滝(エンジェルフォール)の基本情報

アンヘルの滝は南米のベネズエラ南東部に位置している広大な自然からなる世界遺産です。ここでは、アンヘルの滝がどんなところなのか、場所や世界遺産に登録された理由など基本情報について網羅的に紹介します。

アンヘルの滝ってどんなところ?


photo by unsplash
※画像はイメージです

アンヘルの滝は、南米ベネズエラのボリバル州にあり、アウヤンテプイと呼ばれる卓状台地に位置しています。アウヤンテプイは、ギアナ高地を中心に70以上あるテーブルマウンテンのうちの一つです。

テプイとは、先住民の言葉で、神の住む場所を意味しています。周囲約650キロメートルもあり、標高2,560メートルにも及ぶ断崖に囲まれたところにアンヘルの滝はあります。

エンジェルフォールとしても知られる

アンヘルの滝は、エンジェルフォールとも呼ばれています。アンヘルはスペイン語で天使という意味ですが、天使の滝という意味ではなく、アメリカ人冒険者ジミー・エンジェルが発見したことからエンジェルフォールと名付けられました。

20世紀前半、エンジェル氏は飛行機でアウヤンテプイの頂上に着陸し、探検を経てアンヘルの滝を発見。それをきっかけに世界中でエンジェルフォールと呼ばれるようになったのです。

また、アンヘルの滝は現地民や先住民族のペモン族からケレパクパイ・ベナと呼ばれ、最も深い地にある滝という意味があります。

ギアナ高地の世界遺産・カナイマ国立公園内にある


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

アンヘルの滝はアウヤンテプイにありますが、そのアウヤンテプイはカナイマ国立公園にあり、もっと広く捉えるとギアナ高地に位置しています。ギアナ高地は地球最後の秘境と呼ばれているジャングルで、ベネズエラを含む南米大陸北部の6か国にまたがるエリアに位置しています。

ギアナ高地には、コナン・ドイルの小説ロストワールドの舞台となったといわれているロライマ山があり、テーブルマウンテンのうちの1つです。

カナイマ国立公園はギアナ高地の大部分を占める


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

カナイマ国立公園の面積は約3万平方キロメートルで四国の約1.6倍もあり、ギアナ高地の大部分を占めています。このカナイマ国立公園が世界遺産として登録されています。アウヤンテプイやロライマ山以外にも、70以上のテーブルマウンテンがあり広大な自然を楽しめます。

テーブルマウンテンは、頂上が平になっている山を指します。日本人にとって山は頂上に向かって鋭利になっていく三角形の形を思い浮かべますが、違った形をしているのが特徴的です。

1994年に世界遺産に登録


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

カナイマ国立公園は、1994年に世界自然遺産に登録されています。世界自然遺産の登録基準を簡単に説明すると、自然や遺跡の歴史、美しい景観、そこにしかいない動植物、絶滅しそうな生物の生息地であることが選考基準となっています。カナイマ国立公園は、それら4つの基準をすべて満たしている場所として世界自然遺産に登録されている珍しい自然遺産です。

断崖になっている周囲から隔絶された環境だからこそ、生息しない動植物が存在します。ラン(地衣類の植物)やオリオフリネラ(カエルの仲間)、土壌の養分が不要のヘリアンフォラ(食中植物)などの動植物が生息している点も、世界自然遺産に登録されている理由のひとつです。

アンヘルの滝(エンジェルフォール)の見どころ

続いては、アンヘルの滝の見どころを3つ紹介します。世界遺産であるアンヘルの滝にはどのような見どころがあるのか確認していきましょう。

滝の落差は世界最大で約979メートル


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

アンヘルの滝は、落差約979メートルもある世界最大の滝です。979メートルは、日本の建物で例えるとスカイツリー1.5本分と東京タワー3本分にあたるため、人の手が加えられていない滝でこの高さと考えると、とてつもない規模であることが伝わりますね。

数年前までは離れたヘリから眺めることしかできませんでしたが、現在はアンヘルの滝の上に立てるツアーができたため、アンヘルの滝の上に立ち見下ろすことができます。

また、ヘリで上空に上がり断崖絶壁の滝の上から見る景色も、今までに感じたことのないスリルと感動を味わえることでしょう。

滝なのに滝壺がない

通常の滝は、流れ落ちた先に滝壺ができます。しかし、アンヘルの滝には滝壺がありません。その理由は、約979メートルと高すぎるところから落ちるため、途中で滝の水は霧になるからです。

実際に滝の上に立ち、景色を眺めるととてつもない高さからくるスリルと広大な自然に対する感動を味わえます。頂上に立つには、ヘリを使って登ります。このアンヘルの滝の上に⽴つことが、旅の一番の⽬的といっても過言ではありませんね。

迫力ある光景がみたいなら滝の真下から

アンヘルの滝を頂上から見上げる以外にも、滝の真下から見上げる方法もあります。真下から見上げるスポットは、数人が座るだけでいっぱいになってしまうとても狭い場所です。

この光景を眺めるためには、冒険をしなくてはいけません。川やジャングルを超えてやっとの思いで見られる景色は、一生の思い出になるでしょう。

帰りも同じ道を通らなくてはいけませんが、さまざまなテプイの景色や滝の景色、急流のスリルを味わいながらの道のりですので、楽しみながら冒険気分で観光ができますよ。

ライメの展望台からなら寝そべって眺められる

アンヘルの滝を間近で眺められるポイントとして、ライメの展望台というスポットがあります。ライメの展望台には巨大な岩があり、その上に寝そべりながらアンヘルの滝を楽しめます。悠々と流れる滝を眺めながら、広大な自然を感じることができる幸せな空間です。

ただし、注意点として柵などの安全装置はありませんので、スマホやカメラを落としたり足元を滑らせたりしないように十分な注意が必要です。

アンヘルの滝の見学方法


photo by instagram/ @hosoi_farm

ここからはアンヘルの滝の見学方法について紹介します。どのように見学するのがよいのかぜひ参考にしてください。

アンヘルの滝の見学方法は2通り

アンヘルの滝の見学方法は、2通りあります。セスナ機に乗って上空から景色を楽しむパターンと、小型ボードに乗ってアンヘルの滝に近づいていくパターンです。

ここでは、それぞれにどのような特徴があるか紹介していきます。

セスナ機に乗って上空から楽しむ


photo by unsplash
※画像はイメージです

まずは、セスナ機に乗って上空から遊覧飛行を楽しむ方法です。

アンヘルの滝の観光をするときの拠点となる、カナイマの飛行場から飛び立つと約5分ほどでアンヘルの滝の上空を旋回し、10分〜15分ほどで目的地へ到着します。

上空から眺める、アウヤンテプイから流れ出すアンヘルの滝の様子は感動的!数々のテーブルマウンテンや広大なギアナ高地を上空から眺めるのは絶景です。

また、セスナ機は比較的揺れが少なく乗り物酔いを気にせず安心して絶景を楽しめます。世界自然遺産にも登録されている絶景を上空から眺めてみてはいかがでしょうか?

カナイマ村から川を遡りジャングルを抜ける


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

つづいては、カナイマ村からボートで川を遡りジャングルを抜ける方法です。先ほどのセスナ機とは違い、時間がかかるため道中でもさまざまな景色や体験を楽しめます。

カナイマ村から約4〜5時間かけて川を遡る途中で、アウヤンテンプイを遠方から眺めたり、ボートに乗っているからこそ味わえる川の流れなどを体験したりできます。

川を越えた後は、絶景スポットのライメの展望台を目指し、ジャングルウォーキングを行いましょう。ボートで川を越えたりジャングルを抜けるために歩いたりと体力が必要な観光方法ですが、苦労すればするほど目的地のライメの展望台から眺めるアンヘルの滝は別格です。

ツアーに参加するのがおすすめ!


photo by ベネズエラ・ボリバル共和国大使館

前述した2つの方法を最大限楽しむには、ツアーに参加するのがおすすめです。ツアーはさまざまなツアー会社によってプランが違いますが、時間や移動方法が決まっているので安心して楽しめることでしょう。

セスナ機に乗って上空から楽しむ以外にも、ヘリに乗ってアウヤンテプイの頂上に降り立つツアーもあります。

他には、秘境を探検している気分を味わえるハイキングのツアーもおすすめです。探検家の気分を味わうことができ、新たな場所や生物を発見できそうな体験を味わえます。ハイキングのツアーは危険な場所を歩くことは少なく、道をよく知っているガイドとともに行動するので安心して楽しめるでしょう。

アンヘルの滝の行き方・アクセス方法

ここでは、アンヘルの滝を最大限に楽しむ方法やアンヘルの滝以外にも楽しむ方法を紹介します。効率の良い観光にするためにぜひ参考にしてください。

プエルト・オルダスを経由して向かう


photo by unsplash

アンヘルの滝をメインに観光したいと考えている方は、カナイマを拠点にしベネズエラ東部の都市プエルト・オルダスを経由して観光をするのがおすすめです。

ベネズエラの首都カラカスから拠点になるカナイマへの直行便が出ていないためプエルト・オルダスを経由する必要があります。空港でセスナ機に乗って約229キロメートルのフライトを満喫してください。

カナイマ到着後は、ロッジに滞在し遊覧飛行や川を渡ってアンヘルの滝を楽しみましょう。

サンタ・エレナ・デ・ウアイレンを経由する


photo by pixabay

ベネズエラ観光の日程を長く取れる方には、サンタ・エレナ・デ・ウアイレンを経由する方法がおすすめです。

サンタ・エレナ・デ・ウアイレンはベネズエラ東部に位置し、ギアナ高地の玄関口となっています。人口は1万人程度の小さな街ですが、多くの観光客が拠点として利用しています。
また、ブラジルとの国境が近いのが特徴です。

ロライマ山の観光拠点にもなっており、数日トレッキングしながらアンヘルの滝を目指していく方法もおすすめです。サンタ・エレナ・デ・ウアイレンを経由する方は、アウヤンテプイ以外のテーブルマウンテンを楽しみたい人に向いていますね。

アンヘルの滝観光の注意点は?

ここでは、アンヘルの滝観光における注意点について紹介します。観光前にぜひ参考にしてください。

公園内は広いため数日間の予定を確保する

アンヘルの滝が位置するカナイマ国立公園は広いため、観光に当てる日数を多めに余裕を持って確保しておきましょう。せっかくベネズエラまで来たのですから、アンヘルの滝以外の観光スポットにも行くことをおすすめします。

ロライマ山のトラッキングやアウヤンテプイ以外のテーブルマウンテン、秘境の探検など広大な自然を楽しむには10日間程度の日程が必要です。

観光のベストシーズンは4~9月


photo by pixabay

アンヘルの滝の観光には、4〜9月がベストシーズンです。その理由は、ギアナ高地において4〜9月頃が雨季になるから。乾季になるとアンヘルの滝の水量が少なくなってしまい、十分な観光ができない可能性があります。

しかし、雨季の場合には雲のせいでアンヘルの滝が見えない可能性もあるため、必ず見えるわけではないことは理解しておきましょう。

アンヘルの滝だけではなく、ロライマ山などのテーブルマウンテンでトラッキングを行いたい方は乾季がおすすめです。乾季は暑いだけで湿度が高くないため、快適なトレッキングができます。雨季になると30度以上の蒸気が漂う中でトレッキングをしなくてはならないので、過酷なトレーニングのようになってしまいます。

体温調整できる格好がおすすめ

アンヘルの滝の観光では、体温調節ができる格好をするようにしましょう。ベストシーズンである雨季は、平均気温が28度〜32度くらいで湿度は高め。

平均気温は高いですが朝晩は冷え、日中との気温差があります。また、ボートでの移動中に風を受けたり水しぶきを受けたりするのでジャケットなど羽織れる服は持っておくと便利です。

雨季ということもあり雨が降る可能性があるため、ジャケットは撥水性の素材のものであるとなお良いでしょう。

日中に観光する際は、日差しが上がり気温が上昇します。また、体を動かすことが多いので汗を吸収しやすい素材で動きやすい服がおすすめです。日中は暑いので半袖で過ごすのも良いですが、日焼けや虫刺され対策のために長袖で過ごす方が良いでしょう。

履きなれたスニーカーで観光する


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アンヘルの滝では、ジャングルの中や山道を歩くので履き慣れたスニーカーで観光することをおすすめします。

アンヘルの滝に向かう道中は、樹木の根っこや石、水辺など足元が悪い道を歩くことが多くなります。整備された平坦な道ではないので、新品など履き慣れていない靴で観光するのはやめましょう。

基本的にはガイドの方が先導し添乗員の方が後方からサポートしてくれるため、安全を確保した上で歩けますので、安心してください。

日差しが強いので対策も忘れずに


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アンヘルの滝は、日差しが強いので対策を忘れずに行いましょう。虫刺され対策とともに日差し対策として長袖で観光するのがおすすめです。

また、日差し対策のサングラスや帽子、日焼け止めクリームなども重宝します。日焼け止めクリームは、雨や汗をかいても落ちないようにウォータープルーフタイプを選ぶようにしましょう。

ベネズエラは治安が良くないため注意が必要


photo by pixabay

ベネズエラは殺人や強盗などの犯罪が多く、その他にも身代金目的の誘拐など治安が悪いといわれています。観光客がターゲットになる可能性もあり、殺人や強盗などの重犯罪に限らずスリなどの軽犯罪にも注意が必要です。

犯罪の中でも特に強盗が多いため、1人で外出すると危険です。性別問わず1人で外出や夜に外出しないように気をつけましょう。観光にでかける際は、現地の情報をリアルタイムで確認した上で、ガイドの指示に従って行動してくださいね。

秘境の地で世界最大のアンヘルの滝(エンジェルフォール)を楽しもう!

ここまでアンヘルの滝について紹介してきました。基本情報や見どころ、注意点などについて説明しましたが、観光する準備ができたのではないでしょうか。

アンヘルの滝があるギアナ高地は地球最後の秘境と呼ばれているジャングルです。探検家気分を味わいたい方は、トレッキングなどを楽しんでみるのも楽しいですよね。

アンヘルの滝の絶景を見たら、一生の思い出になること間違いありません。滝の頂上から、もしくは真下から眺めて楽しみ、有意義なベネズエラ観光にしてください。

アンヘルの滝(Angel Falls)の基本情報
住所:Angel Falls, Canaima, Venezuela
アクセス:カナイマ空港からセスナで約15分、カナイマ村からボートで約4〜5時間
料金:なし ※ツアー料金は別途かかります。
公式サイト:https://venezuela.or.jp/trivia/angel_falls/
※ベネズエラは2023年現在、外務省による危険レベルで一部の地域に「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が出されています。渡航前に必ず最新の情報を確認した上で観光の判断を行ってください。
cover photo by official site

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