【2024年最新】今のマレーシアの治安は?危険な地域や注意点を解説
近年、日本からの旅行や移住先としても人気があるマレーシア。マレーシアは親切な人が多く旅行者にも優しい国ですが、治安が良くないエリアも存在します。 今回は観光地であるマレーシアの治安について、夜の様子や治安の悪い場所、女性が気を付けたいポイントなど知っておきたい情報を紹介します。マレーシア旅行する時は参考にしてくださいね。
近年、日本からの旅行や移住先としても人気があるマレーシア。マレーシアは親切な人が多く旅行者にも優しい国ですが、治安が良くないエリアも存在します。
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マレーシアの治安の最新情報
マレーシアは日本人の在住者も多く、薬物や銃の不法所持についても厳しい刑が科されることから、ほかの国と比べると比較的安全で治安もいいといえます。日中であれば、女性のひとり歩きも大きな問題はありませんが、人通りが少ない道を歩くのはできるだけ避けた方が安心です。
外務省の海外安全ホームページでは、国や地域ごとの危険度を4レベルに分けています。マレーシアの中で危険レベルが設定されている地域は、2024年9月現在、以下のようになっています。
危険レベル | 対象地域 |
---|---|
レベル2: 不要不急の渡航は止めてください(不要不急の渡航の中止) | サバ州東海岸のうち、レベル3以外の地域(タワウを含む) |
レベル3: 渡航は止めてください(渡航中止勧告) | サバ州東側の島嶼部および周辺海域 一部のサバ州東海岸(サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域) |
マレーシアの東側の海岸周辺はレベル3の指定もありますが、首都のクアラルンプールをはじめとする上記以外の大半の地域が、危険度レベルの対象外となっています。マレーシアの周辺にはレベル1以上に設定されている国も多いことから、東南アジア諸国のなかでもマレーシアの治安は落ち着いていることがわかります。
ただし、危険がまったくないわけではありません。今回はクアラルンプールをはじめとする夜の様子や治安の悪い場所、注意すべきポイントなどを紹介します。
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マレーシアの夜の治安は?
マレーシアの首都、クアラルンプールはナイトスポットもあり、夜遅くまで楽しむことができる街。音楽を楽しめるミュージックバーが集まるチャンカット通りやTREC(トレック)は、朝までにぎわっているお店もたくさんあります。海外旅行の開放感から、夜の街で遊びたくなることもあるでしょう。
しかし、ナイトスポットに出かける際はひとり歩きは避けた方が安心。タクシーでのトラブルも少なくないため、配車アプリのGrabなどを使って安全な方法で移動するのがおすすめです。到着地までの料金を事前に確認できるため、ぼったくりの心配もありません。
リゾートとして人気のあるペナン島やランカウイ島の治安は、クアラルンプールよりも比較的安定してはいるものの、やはりこちらの地域でも夜のひとり歩きはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
マレーシアに限らず、ひったくり、スリ、強盗などの事件の被害者には女性が多いと言われています。多くのバーでは、女性向けのレディースデーを宣伝していて、女性も足を運びやすくはなっていますが油断は禁物。夜の時間帯は昼間よりも犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるので、細心の注意を払って行動してくださいね。
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マレーシアで治安が悪いとされる要注意エリア・スポット
観光客の集まるエリアでは、スリやひったくりなどの犯罪が増加する傾向があります。以下では、マレーシアのなかでも特に治安に気をつけるべきエリアについてご紹介いたします。
①クアラルンプール・ブキビンタン付近は観光客を狙った犯罪が多発!
クアラルンプールのなかでも最も多くの観光客が訪れるエリア、ブキビンタン。ここには大型ショッピングモールのPavilion(パビリオン)やジャランアローなどをはじめ、見どころとなる観光スポットが集まっていますが、観光客を狙った犯罪も多発しています。
特に注意が必要なのは、マクドナルド前の大きな交差点です。この交差点は、道路にマクドナルドのフライドポテトのロゴがプリントされていることで知られていて、クアラルンプールのシンボルの1つとなっていますが、多くの人々が行き交うため、スリが多発するスポットでもあります。
また、歩いているとタクシー運転手から、安くするから乗らないかと声をかけられることがありますが、ぼったくられることも多いので、Googleマップや配車アプリのGrabなどで料金の相場を確認すると良いでしょう。
②クアラルンプール・ジャランアローなどの人が多いナイトマーケットは特に注意!
アジアの活気あるナイトマーケットは、観光客にとって楽しいスポットですが、同時に注意が必要な場所でもあります。
特に、観光名所として有名なクアラルンプールのジャランアローのようなナイトマーケットは、多くの人が集まることから、観光客を狙ったスリが多く発生します。さらに、食事をしている人をターゲットに、花や文房具を販売する人が接触してくることもあります。
ジャランアローだけでなく、ほかのナイトマーケットでも同様なので、ナイトマーケットは出かける際には貴重品の管理を工夫するなど、安全に楽しむための対策を行ってくださいね。
③クアラルンプール・ブリックフィールズはスリやひったくりに要注意!
クアラルンプールのブリックフィールズ、通称リトルインディアとも呼ばれるこのエリアは、インドの文化や料理、お土産などがそろう、異国情緒あふれる雰囲気が魅力のスポットです。
しかし、ブリックフィールズは地元のインド系マレーシア人が多く集まるエリアであるため、観光客は目立ちやすく、スリやひったくりの対象になることがあります。ブリックフィールズを訪れる場合は、明るい時間帯に、できる限り2人以上で行くのがおすすめです。
④ペナン島・ランカウイ島は観光客狙いの犯罪が多いのでしっかり対策を!
リゾート地としても人気のある、マレーシアのペナン島やランカウイ島は、比較的治安が良いことで知られていますが、油断は禁物。観光客はお金をたくさん持っていると思われることがあり、犯罪のターゲットとされることがあるからです。
特に、置き引きや車上荒らしには注意!貴重品はホテルのセーフティボックスに保管するなどして、外出時は必要最低限のお金だけを持ち歩くようにしましょう。夜の時間帯は暗い場所を避ける、信頼性のあるタクシーを利用するなど、基本的な安全対策を意識して過ごしてくださいね。
⑤サバ州東海岸は治安状態が悪いため渡航は避けよう!
サバ州の東海岸は、外務省が定める国や地域や危険度でレベル2、3にあたる、「不要不急の渡航の中止」「渡航中止勧告」に分類されている地域です。サバ州東海岸の治安は危険で、海賊事件、身代金目的の外国人誘拐、武装集団の活動が頻発しており、ほとんどの地域で渡航中止が推奨されています。
美しいビーチや豊かな自然が人気の観光地であるコタキナバルは、サバ州東海岸に隣接しています。観光客は、コタキナバルなどの美しい観光地を目的に楽しむ際も、慎重な行動が求められます。訪れる際は、最新の安全情報を確認し慎重に行動するようにしましょう。
また、マレーシア全体においてもテロに関する情勢で緊張感はあるため、最新の安全情報を確認し、警戒が必要です。
マレーシアで観光客が被害にあいやすい犯罪は?
マレーシアのなかでも、特に治安に注意が必要なスポットを紹介しました。つづいては、観光客が被害に遭いやすい犯罪をご紹介します。傾向をしっかりと理解し、安全対策を心がけましょう。
①スリ・ひったくり
スリやひったくりは、日本人観光客がもっとも被害に遭いやすい犯罪です。特に、開きっぱなしのカバンや後ろポケットに入れた財布やスマートフォンは狙われやすいので、貴重品専用の小さなカバンを前にかけて使用しましょう。人混みを歩く際は、特に注意が必要です。
集団で行われるスリ被害の事例もあります。エスカレーターやエレベーター周辺で複数人に取り囲まれ金品を奪われる事例や、混み合う路線バス車内でわざと小銭を落とし、周囲の数名が拾う振りをしながら乗客のバッグを開けて貴重品を盗む事例などです。
また、歩行中にオートバイによるひったくりも多く、突然襲われることもあります。常に周囲の状況に気を配り、バッグを車道側に持たないようにしましょう。
もしスリやひったくりに遭遇した場合、荷物を守るだけでなく、自身の安全も最優先に考えましょう。犯人に立ち向かうことは危険ですので、無理せずに身の安全を確保してくださいね。
②タクシーでのぼったくりや暴行
マレーシアのタクシーは、料金メーターを使わない等、世界のなかでもマナーの悪いとされていて、料金トラブルも多発しています。なかには、乗客を人気のない場所に誘導して財布や貴重品を奪う、女性客を不当に扱う、乗客を監禁して身代金を要求するなどの、悪質な運転手も少なくありません。
タクシーを利用する際には単独での乗車を避け、Grabなどの配車アプリを使ったり、ホテルなど公共の場所からメータータクシーに乗車するのがおすすめです。流しのタクシーはできる限り避け、自身の安全を守りましょう。
③路上での強盗や暴行
マレーシアの繁華街近くの路上での治安には警戒が必要で、特に夜間や早朝の一人歩きは避けたほうが安全です。路地裏などで突然現れた人々に襲われることもあり、刃物のようなもので脅され、貴重品を奪われるケースも報告されています。
現金を多く所持しているように見える行動、銀行やATMでの取引、両替所での取引など、第三者から金銭を狙われる可能性が高まる行動をする際は、特に警戒が必要です。
④いかさま賭博
マレーシアのクアラルンプールやジョホールバルなどの主要都市では、日本人観光客を狙った詐欺や賭博の犯罪も多発しています。日本人は警戒心が薄く、多くの現金を持ち歩いているというイメージからターゲットとなりやすく、幅広い年齢層の観光客が被害に遭っています。
一般的な犯罪の流れとしては、「家族が日本に留学するから、日本の話を聞かせてほしい」「マレーシア料理をごちそうするよ」などと日本人観光客に声をかけ、自宅に連れて行きます。複数の共犯者によって観光客を賭博に巻き込み、多額の現金や貴金属を掛け金として強制し、だまし取るというケースがほとんどです。
知り合ったばかりなのに、自宅へ連れて行こうとする言動や行動をとる人物には、「NO」という毅然とした態度を示し、決して曖昧な態度や隙をみせないことが、身の安全を守る重要なポイントです。また、マレーシアでは賭博は犯罪行為です。外国にいるという解放感に惑わされず、自身の安全を守るように心がけましょう。
マレーシアで被害にあわないための防犯対策
せっかくの楽しい旅行も、犯罪に巻き込まれてしまっては台無しです。できる限りの対策を行って、安全で楽しい旅を心がけましょう。ここでは、マレーシアで被害に遭わないための防犯対策をご紹介します。
①貴重品の持ち歩き方を工夫する
マレーシアで日本人観光客が被害に遭う犯罪で1番多いのは、スリやひったくりです。街を歩く際はできるだけ手持ちの鞄は持たない、現金やクレジットカードは小さいバッグで身につけるようにする、鞄を持って歩く場合は歩道側に持つなど、貴重品の持ち方を工夫するのが重要です。
周囲の異変にすぐ気づけるように、イヤホンで音楽を聴きながら歩くのは避けましょう。万が一バッグなどをひったくられた場合は抵抗せず、身の安全を第一に行動してください。
②配車アプリを利用する
マレーシアではタクシーでの犯罪も多発しているため、注意が必要です。タクシーを利用する場合は2人以上で乗る、運転手の氏名、会社名、写真などが記載された許可証を確認する、乗車前にタクシーの車両ナンバー控え家族や友人に伝えておく、運転手の様子がおかしいと感じた場合は乗車しないなど、可能な限りの安全対策を行うようにしましょう。
明らかに異常を感じた場合は、信号などで停車中に降車するなど、常に自身の身を守る行動をとれるようにしてくださいね。
③早朝・夜間は出歩かない
早朝や夜間の外出は犯罪に遭う可能性が高くなるので、なるべく控えましょう。たとえホテルから近い場所であっても、夜ひとり歩きは控える、朝は明るくなってから外出するなど、安全な行動を心がけてください。
また、デモや集会が行われている場合には特に注意!近づいたり、デモや集会の様子を撮影したりすることは、警察当局に誤解される可能性があるので避けましょう。
日本大使館発行の「安全の手引き」も確認しよう
在マレーシア日本国大使館では、毎年、安全の手引きを発行しており、ホームページから無料でダウンロードできます。マレーシア在住者を対象としていますが、事件や事故に巻き込まれないために注意すべきことや、緊急時の対処法などが記載されていて、旅行者にも役立つ情報が多いので、渡航前に確認するようにしましょう。
マレーシアで犯罪の被害にあってしまった時の連絡先
犯罪の被害にあわないのが1番ですが、万が一被害にあってしまったときの連絡先、対処法をご紹介します。
緊急通報先
マレーシアでは、緊急時には「999」(携帯電話からは「112」)に電話すると、マレーシア・テレコムにつながり職員が問題の内容を聞き、必要に応じて警察や消防などに接続してくれます。
盗難などの緊急性のない被害が発生した場合は、ツーリストポリスや最寄りの警察署に足を運ぶようにしましょう。
在マレーシア日本大使館
マレーシアで、パスポートの盗難や思わぬ犯罪の被害に遭った時は、まずは最寄りの警察署でポリスレポートを作成してもらいましょう。
手続きなどで困った時は、日本大使館へ連絡することでサポートしてもらえることもあります。現地警察への届け出に関する助言をしてもらえたり、パスポートの盗難に関しては「帰国のための渡航書」の発給手続きなどを行ってくれます(要手数料)。旅行中の不測の事態に備えて、海外旅行保険にも加入しておきましょう。
総領事館の方へは直接足を運ぶか、電話にて連絡が可能です。詳しくは在マレーシア日本国大使館の公式サイトを参照してください。
在マレーシア日本国大使館の連絡先
- 電話番号(代表):03-2177 2600
- メールアドレス(領事): ryo@kl.mofa.go.jp /(査証): visa@kl.mofa.go.jp
- 公式サイト:https://www.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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マレーシアは比較的治安のいい国ですが、スリやひったくり、ぼったくりなどの軽犯罪は日々発生しているので、細心の注意をはらって過ごすことが大切です。女性の場合は、夜のひとり歩き、薄暗い路地、観光客が少ないローカルエリアは避けると安心でしょう。
犯罪に巻き込まれないために、カバンを前にかけておくなど、自分自身で対策することがポイントです。旅行の開放感や南国の雰囲気に、ついつい気持ちが緩むことがあるかもしれませんが、日本とは文化や風習も違う異国に来ているということを、常に意識して旅行を楽しんでくださいね!
※治安は地域によっては短期間で変動する場合もあるため、渡航の際には必ず最新情報をお調べください。
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