波照間島へのアクセス方法は？料金や島内での移動手段などを解説！

波照間島の基本情報

波照間島（はてるまじま）は、沖縄県八重山諸島に位置する日本最南端の有人島です。サンゴの島という意味を持つうるまという語に由来し、果てのうるま、という意味から波照間島と名付けられたといわれています。面積は約13平方キロメートル、人口は約450人と小さな島ですが、美しい白砂のビーチや透明度の高い海、サトウキビ畑が広がる牧歌的な景観など魅力が多く、観光地としても人気です。星が綺麗に見えるのも特徴で、日本でも数少ない、南十字星を観測できる場所のひとつでもあるんだとか！

そのほかにも、政治犯の流刑地や第二次世界大戦時の強制疎開など、波乱に富んだ歴史があったり、琉球瓦の民家が残る伝統的な集落や、独自の伝統行事があったりと、波照間島のならではの自然や歴史、文化が織りなす魅力が、訪れる人を魅力しつづけています。

波照間島への行き方は？

波照間島へのアクセス方法は、船と貨客フェリー、チャーター便があります。一般的なアクセス方法は船便で、2024年7月現在、石垣港の離島ターミナルから出ています。チャーター便は、第一航空による特別チャーター便となっており、2024年1月に、波照間島と石垣島との間で約15年ぶりに再開されました。

これらはすべて石垣島から運行しているので、飛行機のいずれを利用する場合も、まずは石垣島へのアクセスが必須です。

石垣島までのアクセス

全国から那覇空港までの便は多いですが、石垣島の新石垣空港までの直行便が運行している場所は限られています。那覇空港からは石垣島への便が頻繁に運航されているので、直行便が就航していない地域からは、まず那覇空港に行き、そこから乗り継いで石垣島に向かう必要があります。以下は、2024年7月現在の石垣島への直行便の状況です。

石垣島から波照間島まで船でアクセス！

ここからは、船でのアクセス方法をご紹介します。船が発着する石垣港離島ターミナルまでの行き方、料金、乗り場などについて詳しく解説していきます。

石垣空港から石垣港離島ターミナルまでの行き方

石垣空港から石垣港離島ターミナルまでは、路線バスもしくはタクシーでアクセスできます。バスを利用する場合、所要時間は30～40分程度です。

なかでも、カリー観光の直行バスがおすすめ！予約不要で、石垣港までノンストップで行けるので便利です。石垣空港のバス乗り場は、国内線中央出入り口を出て左手、国内線の出口と国際線の出口の間にあります。

タクシーを利用する場合、混雑状況にもよりますが、所要時間は約25分、料金は約3,300円程度です。タクシー乗り場は、国内線中央出入り口を出て右手にあります。

船の片道料金は1人2,950円から！

波照間島への片道料金は、下記になります。

小学生未満については、貨客フェリーは無料、船の場合は、大人1人に対して1人は無料になりますが、 座席を利用する場合は子ども料金がかかります。

乗船日の前日18時までは、オンラインで予約することもできますが、空席があれば予約がなくても乗船が可能です。石垣港では現金やカード、電子マネー、QRコード決済などさまざまな方法で支払いができますが、波照間港では現金とPayPayのみしか使えないので、注意が必要です。

船の運行本数や時間帯

2024年7月現在、石垣港の離島ターミナルからは以下のとおり運行しています。船の所要時間は約60〜90分、貨客フェリーは約2時間です。

貨客フェリーは、石垣港離島ターミナルから徒歩15分ほどの対岸にあるフェリー乗り場から出港するので、場所を間違えないよう注意しましょう。運行状況は天候などにより変更されることがあるので、安栄観光のウェブサイトで最新情報を確認するようにしてくださいね。

到着地は波照間港です。波照間島発の船も1日3便、9:50、13:00、16:50に運行しているので、滞在時間に合わせて帰りの便を選択できますよ。

石垣島から波照間島まで飛行機のチャーター便でアクセス！

つづいては、石垣島から波照間島まで飛行機のチャーター便でアクセスする方法をご紹介します。波照間島までは、船でアクセスする方法しかありませんでしたが、2024年1月より、第一航空による石垣島と波照間島を結ぶ特別チャーター便が約15年ぶりに再開されました。

波照間島までの片道料金は14,000円

チャーター便の片道料金は以下になります。離島住民は割引運賃で大人3,000円で利用できますよ。

支払いは、予約後1週間以内（搭乗日が1週間以内の場合は搭乗日まで）に完了する必要があります。支払方法は、ゆうちょ銀行への振り込み、または第一航空受付カウンターでの現金もしくはクレジットカード決済が可能です。予約は全て承認制となっていて、第一航空の公式サイトから搭乗日の2日前まで受け付けています。

お客様の都合で取消や変更をする場合は、前日までは無料でできます。当日は手数料が発生するので注意しましょう。払い戻しは別途手数料が500円かかります。

石垣空港から出発！

石垣空港の国内線旅客ターミナルビル北側チェックインロビーに、第一航空株式会社のチェックインカウンターがあります。

石垣島から波照間島までは、週3往復程度、主に月・水・土曜日に運行されており、1日1便（9時30分発）のみです。運航予定日は1〜2ヶ月前を目安に決定されるうえに、天候などにより運航時刻が変更されることがあるので、公式サイトにて確認してくださいね。

波照間空港に到着！

波照間空港は島の東側にあり、集落や港からは少し離れています。島内で移動する場合は、レンタルバイクや電動自転車が便利です。宿泊先によっては空港送迎サービスを提供している場合もあるので、予約時に確認しておきましょう。

波照間島での過ごし方は？

つづいては、波照間島での移動方法やユニークな宿泊施設の特徴をご紹介します。のんびりとした島の雰囲気を味わいながら、安全で楽しい旅行のために重要なポイントをまとめました！

波照間島での移動方法は？

波照間島は路線バスやタクシーがなく、主な移動手段はレンタサイクルです。島はそれほど大きくなく、1周2時間程度でまわれます。ただ徒歩での移動は大変なため、自転車で沖縄の原風景を楽しみながら巡るのがおすすめです。

坂道が多いので電動自転車が便利ですが、ハイシーズンには人気が高く、レンタルできないことも。利用したい場合は、事前に予約をしておきましょう。効率よく観光したい人には、レンタバイクやレンタカーを借りるのも一案です。

波照間島で宿泊するには？

波照間島には大きなホテルはなく、宿泊施設は民宿やペンションなどが一般的です。宿のタイプは、地元の人と一緒に過ごせる民宿から、しっかりとした個室が備わった宿や、キッチン付きの宿までさまざまです。

まるで田舎に帰ってきたようなアットホームな雰囲気の宿が多く、それが波照間島ならではの魅力でもありますが、プライバシーを重視する方や、ホテルでゆっくり過ごしたい方は、波照間島ではなく石垣島に宿泊するのがおすすめです。

波照間島観光の注意点は？

波照間島観光を快適に楽しむためには、知っておくべきポイントがいくつかあります。

レンタサイクルや宿泊場所は早めに予約を！

先ほど紹介した通り、波照間島をまわるにはレンタサイクルがおすすめで、宿泊場所もかなり限られています。滞在を考えている方は、移動の予約をする前にまずこちらを予約しましょう。

船の欠航に注意

波照間島の航路は、波の影響を受けることが多く、欠航になる場合があります。とくに波が高い状態が続いてしまうと、全便欠航が何日間も続き、石垣島に戻れなくなる場合も。事前に天気や気象状況は確認するようにしてくださいね。

船酔い対策を忘れずに！

石垣島から波照間島への航路では、特に中間地点から外洋に出ると波が高くなり、船の揺れが激しくなります。普段乗り物酔いしないという人も、酔い止め薬やエチケット袋などを持っておくと安心です。揺れの少ない中央から後部にかけての座席を選ぶのもおすすめ。

現金の準備は必須！

波照間島には、現金のみ対応の店舗がたくさんあります。島内にATMは2台ありますが、故障や営業時間外の可能性もあるので、石垣島を出発する前に十分な現金を準備しておきましょう。

強い日差しと暑さ対策を徹底する

波照間島は日差しが強く体感温度も高くなるので、日差し対策が必須！薄手の羽織ものを持参したり、こまめに日焼け止めを塗り直したりしましょう。特にレンタサイクルなどで島内を観光する際は、水分をたっぷり摂取し、熱中症にも注意してくださいね。

通信環境に注意する

基本的に、波照間島の集落内では電波が届きますが、少し外れると圏外になる場所もあります。観光の際は、通信環境が不安定な場所があることを念頭に置いて行動するようにし、紙の地図などを持ち歩くなどの工夫をしておくと安心です。

日本最南端の離島、波照間島観光を満喫しよう！

本記事では、波照間島へのアクセス方法と、島内での過ごし方や観光における注意点をご紹介しました。

日本最南端の有人島である波照間島は、石垣島を経由しないとアクセスできず、少し行きづらい場所ではありますが、美しい海や砂浜、青空に満点の星空、昔ながらの沖縄の風景が残る魅力的な場所なので、時間をかけてでも訪れる価値があります。

ぜひ事前に情報をチェックして、波照間島で楽しい思い出を作ってみてくださいね。

cover photo by PIXTA