【2024年最新】知床のおすすめ観光スポット14選！定番から穴場まで

知床には人気の観光スポットがいっぱい！

北海道の道東エリアにあり、2005年に世界自然遺産に登録された知床。ヒグマや絶滅危惧種のシマフクロウを含む陸生動物の生態系をはじめ、流氷によって育まれている海洋の生態系、知床連山をはじめとした豊かな森林、そして流氷の接岸場所としてもっとも南に位置するといった貴重な自然環境が、登録の決め手となりました。

本州から訪れる場合、女満別空港か中標津空港を利用するのが一般的で、各空港から車で約1時間半ほどのアクセスとなります。なお、札幌からは車で約6時間半、旭川からは車で約5時間とかなりの時間を要しますので、北海道各地をまわる計画の一つとして知床を入れる場合は十分注意してください！

今回はそんな知床に来たら、ぜひ訪れてほしいスポットを定番から穴場までピックアップしてみました。ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。

知床で絶対行きたいおすすめ観光地14選

知床を訪れたら、ここには絶対に行っておきたいというおすすめの観光スポットをピックアップ！森林の中の幻想的な5つの湖・知床五湖や、温泉が流れる暖かい滝・カムイワッカ湯の滝など、見どころがたくさんありますよ。

知床五湖

森林の中にたたずむ幻想的な5つの湖

知床五湖は原生林の中にたたずむ神秘的な5つの湖です。五湖の背後にそびえる知床連山や周りの樹林が湖面に映る姿は、まるで絵画のような美しさ。また、多くの野生動物の生息地でもあり、エゾシカの姿やヒグマの痕跡、クマゲラの食跡などを見ることができます。

知床五湖には、高架木道と地上遊歩道の2つの散策路があります。高架木道は往復1.6キロの遊歩道となっており、知床五湖や知床連山のパノラマを気軽に楽しむことができます。また、開放シーズンを通して無料で自由に散策可能です。

一方、地上遊歩道は一周約3キロの大ループと、一周約1.6キロの小ループの2種類があります。時期によってヒグマ対策のため、レクチャーを受けたり、ガイド付きツアーに参加する必要があります。ガイド付きツアーでは自然・生物・歴史など、知床についてのさまざまな知識を交えて案内してくれるので、より一層知床の魅力を知ることができますよ！

カムイワッカ湯の滝

水ではなく温泉が流れる不思議な滝

活火山である知床硫黄山から涌き出る温泉が、カムイワッカ川に流れ込むことで川全体が温泉になっており、そのお湯が流れ落ちている不思議な滝・カムイワッカ湯の滝。知床五湖から林道を10キロメートルほど進んだ、原生林の中にあります。

カムイワッカ湯の滝の最大の醍醐味は、夏季限定で体験できる湯の滝のぼり（事前予約必須）。滝の下部の水温は約25℃ほどですが、いくつもの小さな滝を超えて、上流に登るにつれて温度が上昇していき、最終地点では、約35～38℃ほどまで温かくなります。 少し温かい水しぶきを体に浴びながら、いくつもの小さな滝を乗り越えていくというほかにはない体験は、このエリアでも最も人気のアドベンチャーの一つとなっています。

なお、滝を見学するのみであれば、橋の上からいつでも見学可能です。

オシンコシンの滝

季節によって表情を変える圧倒的迫力の滝

落差約30メートルの知床最大の滝として知られるオシンコシンの滝。水の流れが途中で二手にわかれていることから、双美の滝とも呼ばれ、その美しい姿は日本の滝100選にも選ばれています。また、滝の中腹まで歩いて行くことができるので、水しぶきをあげる迫力ある姿を間近で見ることができるのも魅力です。

オシンコシンの滝は、季節によって変わる表情も見どころの一つ。特に秋は紅葉、冬は滝の一部が凍結し、他ではなかなか見られない風景を見ることができます。

滝の姿ももちろん素晴らしいですが、滝の上にある展望台も絶景スポットとなっており、オホーツク海や知床連山を一望できます。あわせてぜひ訪れてみてください！

オロンコ岩

頂上から大パノラマを楽しめる巨岩

オロンコ岩は高さ約60メートルのウトロのシンボル的存在の巨岩です。岩の壁面には約200段の階段が設置されており、岩の頂上に上ることができます。

オロンコ岩の見どころは、この頂上からの風景。岩礁や海藻が透けて見えるほど青く澄んだオホーツク海や、ウトロの町並み、知床連山などを広く見渡すことができます。岩はウトロ漁港内にあるので、漁港ののどかな風景も楽しむことができます。

オロンコ岩は、知床観光の拠点として宿泊する人の多いウトロ温泉街から徒歩約10～20分ほどの位置にあるため、温泉にチェックインしてからの散策にもぴったりです。

夕陽台

オホーツク海に沈む夕陽を臨む絶景スポット

夕陽台は知床国設野営場の海側にある夕陽の絶景スポットです。オホーツク海とウトロ漁港を見渡すことができ、日没の時間帯には沈みゆくオレンジ色の夕日の光が反射し、海面に道筋をつくる美しい光景を見ることができます。冬には、流氷に覆われた海面に夕陽が光り、一味違った絶景に。

ウトロ温泉の各ホテル・民宿から徒歩で10～20分ほどの距離なので、チェックイン後の散策にもぴったりのスポットです。

プユニ岬展望台

オホーツク海とウトロ漁港を見渡す絶景スポット

ウトロから知床自然センターへ向かう途中にある絶景スポット。実際に岬の地に立つことはできませんが、近くのプユニ岬展望台からプユニ岬を含む海岸線、眼下に広がるオホーツク海やウトロ漁港の景色を眺めることができます。

日没の時間帯には、夕陽台と並ぶ美しい夕陽スポットとしても人気があります。また、冬には流氷が最初に接岸する場所としても知られ、あたり一面を覆いつくす流氷を眺めることもできます。

また、プユニ岬は知床の観光船クルーズでも訪れるスポット。海上からその迫力ある姿を見ることができますよ。

知床峠

羅臼岳やオホーツク海の雄大な景色を楽しめるビュースポット

知床峠は、斜里（しゃり）町と羅臼（らうす）町を結ぶ知床横断道路の最高地点に位置する標高738メートルの峠です。正面には羅臼岳、眼下にはハイマツの大樹海、その先にはオホーツク海、さらに晴れた日には国後島までをも望む大パノラマは息をのむほどの絶景。秋には羅臼岳周辺が赤色に色づき、深緑が美しい夏とは違う趣があります。

知床峠が位置する知床横断道路は、全長約27キロの曲がりくねった峠道となっており、バイクや車のツーリングスポットとしても大人気。ただし、例年11月初旬から4月下旬は降雪により北海道内の国道で唯一通行止めとなる、日本一開通期間の短い国道としても知られています。この絶景を見てみたい方は、夏季に訪れるようにしましょう。

天に続く道

まるで空につながって見える絶景の直線道路

国道244号から334号の全長約28.1キロに及ぶ道路で、はてしなく続くまっすぐな道がまるで天へと続いているように見えることから「天に続く道」と呼ばれています。周囲には知床の山々や森などの豊かな自然が広がり、まさに北海道とも言える雄大な絶景に出会えます。

丘の頂上の近くには、木製の「名も無き展望台」があり、天の道や一面に広がる田畑、その奥に広がるオホーツク海など、圧巻の風景を眺めることができます。北海道ならではの絶景ドライブルートをぜひ駆け抜けてみてください。

フレぺの滝

「乙女の涙」とも呼ばれる岸壁から染み出る滝

フレペの滝は、知床の山々から流れてきた地下水や雪解け水が断崖の途中で染み出し、そのままオホーツク海へと流れ落ちている滝。流れ込む川がないという点が特徴的な、珍しい滝です。年間を通して滝の水量が少ないため、涙のようにしとしとと流れ落ちる様子から「乙女の涙」とも呼ばれています。

フレぺの滝へは遊歩道が整備されており、知床自然センターから歩いて片道約1キロほど。年間を通して、知床の豊かな自然を楽しみながら散策できます。

夏だけでなく、冬ならではの楽しみ方もできるのがフレぺの滝の特徴。冬になるとフレペの滝は凍り付き、荘厳な氷瀑に姿を変えます。また雪の積もった遊歩道では、スノーシューハイキングを体験することも可能。絶滅危惧種のオオワシや、越冬するエゾシカの群れに出会うこともできますよ。

知床観光船 おーろら

陸路からは見ることのできない感動の景色が見れる観光船

陸路から行くことのできない知床半島の先端や知床岬、プユニ岬などを海上からゆっくりと見ることができるのが知床観光船 おーろら。断崖を流れる数々の滝や奇岩、知床連山の雄大な景色を間近に見ることができます。また時期によっては、イルカやクジラ、ヒグマなど、知床ならではの希少な生物に出会うことも！

知床観光船 おーろらには2つの船体があり、揺れが少なくゆったりと景色を楽しめる大型船おーろらと、開放感を感じられる小型船おーろら3があります。

羅臼岳

山頂から北方領土までを臨む感動の大パノラマ

知床半島にそびえる知床連山の主峰で、標高1,661メートルを誇る羅臼岳。裾野が広がった美しい形を富士山になぞらえて、知床富士とも呼ばれています。

羅臼岳は知床峠など遠目から見る姿ももちろん大変美しいのですが、山頂から眺める知床半島を中心とした大パノラマは感動すること間違いなし！知床連山、オホーツク海や太平洋、天気が良い日には北方領土が見渡せます。

登山コースには中級者でも挑戦しやすい岩尾別コースと、上級者向けの羅臼温泉コースがあります。なお、羅臼岳は夏でも雪が残っていることが多いため、事前にしっかりと山の状況を調べて、装備を準備することが大切です。場合によっては登山を控えるようにしましょう。

知床自然センター

知床の自然環境と最新情報を発信するビジターセンター

知床国立公園内の自然にまつわる情報や、最新のヒグマ出没状況など、知床の大自然を楽しむための情報源となっているビジターセンターです。

施設内には、地元の作家やオリジナルグッズなどのショップや、アウトドアブランドのTHE NORTH FACEとHELLEY HANSENのショップ、コーヒーや地元食材を使用したフードメニューを楽しめるBARISTART COFFEE SHIRETOKOなどもあります。

また、フレぺの滝への遊歩道や、周辺の森林の大自然を味わう散策路など、さまざまな散策コースの拠点ともなっています。

知床世界遺産センター

世界遺産・知床の魅力を学べる展示が満載

世界遺産である知床の魅力や見どころ、自然のリアルタイムの情報などを発信する施設です。道の駅「うとろ・シリエトク」に隣接しているため、ドライブ中に立ち寄りやすい施設となっています。

ヒグマやエゾシカなど知床に住む野生動物の迫力ある実物大写真の大型パネルや、タブレット端末を使用するバーチャル体験、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型、実物大の動物ぬいぐるみなど、知床の魅力や迫力を学べる展示が満載です。

また、道路や歩道橋の通行情報、観光船の運航状況、地域のイベントなども確認できるので、スムーズな知床観光を行うため最新情報を入手したいときに役立つ施設です。

流氷ウォーク

流氷の上を歩く！非日常体験

冬になると流氷に閉ざされ、まるで北極圏のような様子に様変わりする知床のオホーツク海。この冬ならではの流氷の上を歩くという、まさに非日常を味わえる人気のアクティビティが流氷ウォークです。

地元のガイドや漁師の案内のもと、ドライスーツを着て、流氷の上を歩いたり、流氷を触ったり、流氷と一緒に海にぷかぷかと浮いたりと、ここでしか味わえない貴重な体験ができます。

さまざまなツアー会社から催行されていますが、実施期間は例年2月頭から3月中旬までと、短い期間になっています。体験してみたい方は必ずその年の実施期間を確認してから、旅程を組むようにしましょう。

知床の人気観光スポットを満喫しよう

この記事では、知床のおすすめの観光スポットを紹介しました。ここでしか見られない大自然の見どころがいっぱいある知床では、レンタカーやツアーを利用して、とりこぼすことなく名所をまわるのがおすすめです。

ぜひ紹介した観光地を参考に、北海道・知床旅行のスケジュールを立ててみてくださいね！

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知床クルーズ by Sendai Blog is licensed under CC BY 2.0 DEED